~とうたくけ~
作者からの諸注意。
今回はみな●けよりネタは使っておりません。完璧に作者の脳内でつくったものです。似た作品がありましたら、作者のネタのなさに呆れてください。
あと、作中に水着が出てきますがそこは皆さんの脳内補正でお願いします(笑)
では、どうぞ。
この物語は董卓家の平凡な日常を淡々に書いたものよ。
過度な期待はしないでちょうだい。。
あと部屋は明るくしてPCから1尺は離れて見るのよ!! By詠
~そんごけ~外伝 ~とうたくけ~
最終話 ~詠、がんばる~ その3
前回のおさらい。
一刀はとある者の策略により風呂場で心に傷を負ったのであった。
しかし、今の一刀は心に喜びを刻んでいた。
「えっと、痒いとこはないですか~?」
「あぁ、月がやってくれるから気持ち良いよ。」
「あ、えっと、その・・・・・・・へうぅぅぅぅ。」
そう俺は水着を着た月に背中を流してもらっているのだ!
「じゃあ、次はうちが一刀の背中ながす!」
「お前は先程、同じ事をして北郷の背中を傷だらけにしたではないか。」
「あれはちょっとやりすぎたんだけやって・・・・・・・・・。」
「どちらにしろ駄目だ。」
「うぅ~華雄のケチンボ。」
「ほざけ。」
霞と華雄も水着であるが、2人とも湯船にお酒を浮かべて飲んでいる。
「はい。終わりましたよ。」
「あぁ、ありがとう。」
体を洗い終えた一刀の前に恋がやってくる。
「ん?どうした?」
「・・・・・・・恋も。」
「えっと、どういうこと?」
「・・・・・・・恋の背中流して。」
「でも、恋達は先に入って体を洗ってんだろ?」
「・・・・・・・・・・・・。」
恋は、んーと声を出しながら一人で考える。
月と一刀の姿を見たため、絶対に何かをしてほしいと考える恋。
そして、そんな恋の考えがわからない一刀ではない。
「水着を着てるからな・・・・・・・・そうだ、頭を洗ってやろう。」
「・・・・・・・(コクッ)」
「おし、ちゃんと大人しくするんだぞ。」
「・・・・・・・(コクッ)」
こうして一刀は恋の頭を洗い出す。
そして、その風景を見て何も思わないわけがなく・・・・・・・・。
「一刀!次、うちのも洗って!」
「おいおい。」
「え~なんで~?恋のは洗えてうちのは洗えんの?」
そんな子供みたいに頬を膨らますんじゃい!可愛いじゃないか。
「あぁ、次な。」
「やった~。」
「子供か。」
無邪気にはしゃぐ霞に華雄の冷たい一言。
「なんや?うらやましんか?」
「そんな訳があるか。」
「もぅ~可愛ええなぁ~華雄は。」
「っな!?」
「隠さんでええんやで。一刀~うちの次は華雄の頭も洗ってあげて!」
「お~う。任せとけ!」
「ちょっと待て!私は何も言ってないぞ!」
「そんな言わんと。うちは知っとるんやで華雄の気持ち。」
「な、なんの事だ。」
「せやからな、静かに待っとればええねん。」
「・・・・・・・・・しかし、それではお前や月や詠の気持ちが・・・・・・・。」
「アホか。そんな気にせんでええねん。」
「しかしだな・・・・・・・・。」
「うちらの仲や・・・・・・・・それに華雄一人が我慢したら、うちらが辛い。」
「そんなものか・・・・・・・。」
「そんなもんや。」
「・・・・・・・わかった。」
二人は一刀の恋に再び眼をやる。
恋は一刀に頭を洗われて、とても幸せな顔している。
その風景は恋人どうしというか仲の良い夫婦のよう。
「華雄もああなりたいやろ?」
「あ・・・・・・あぁ。」
「うちもや。恋があんな顔や姿を見せるのも一刀の前だけや。」
「そうだな。」
「な?せやから皆で幸せになろ。」
「あぁ・・・・・・・。そう言えばなぜ私が北郷の事を好いてるとわかったのだ?」
「そんなん簡単や。この企画を考えたときに必死に水着を選どった。それだけや。」
「かなわないな・・・・・・・・・。」
「うちを出し抜こうなんて無理やって。」
「まったくだ。」
二人の間に笑い声が響いた。
そしてもう一方
「詠ちゃんは何かしてもらわなくていいの?」
月は一刀の背中を流し終わった後、一人でむくれている詠のところにきたのだ。
皆が水着でいるなか詠は一人水着の上から濡れて良い服を着ている。
一刀に水着姿を見られたくなかったためだ。
「ふん!」
「詠ちゃんが一番楽しみにしてたでしょ?」
「別に楽しみにしてたわけじゃないわよ。」
詠は悔しかった。
この風呂場で水着を着て一刀を喜ばせるという企画は霞が考えたもの。
一刀はこの企画を喜んでくれている。
そして、今は恋の頭を洗っている。
その光景に嫉妬したのだ。
そして、そんな詠に月が気付かないわけがない。
「詠ちゃん、素直にならないと一刀さんに嫌われちゃうよ。」
「別に嫌われてもかまわないわよ。」
「詠ちゃん・・・・・・・。」
「月もあんな奴に騙されたら駄目よ。いつか酷い目にあうから。」
「私はそれでもかまわないよ。」
「ちょっと月!自分で何か言ってるかわかってるの!?」
「わかってるよ。だって一刀さんはそんな事を絶対にしないから。」
「・・・・・・・・・・。」
「もし酷い目にあうとしたら、それは私が一刀さんと誰がいるのを見て嫉妬してる時だと思う。」
「そうね・・・・・・・・・。でも、それでも!」
「詠ちゃんは、一刀さんのこと大好きだから一人占めしていんだもんね。」
「そんなこと・・・・・・・・ないわよ。」
「そんなことあるよ。私も同じ気持ちだから・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・月。」
「霞さんや恋さんも同じ気持ちだと思う。」
「なら、だったら!どうして!!」
「皆に優しくしてくれる一刀さんが好きだから。」
「皆の中心にいて笑ってる一刀さんが好きだから。」
「・・・・・・・・・・・・月。」
「・・・・・・・ね?だから詠ちゃんも。」
月は詠の額に自分の額をあわせる。
「一緒に幸せになろう?」
「・・・・・・・・・・・・うん。」
二人の間に新たな絆が生まれた瞬間であった。
「よし、じゃあお湯で流すからな。目をつむれよ。」
恋の頭をあらかた洗い終わりお湯で流す。
恋はかかったお湯を小動物のように首を振って飛ばす。
「ほら、ちゃんとこれで頭をふくんだ。」
見かねた一刀が恋の頭をタオルでふく。
「何か親子みたいやな。」
「まったくだ。」
「一刀~次うち~!!」
「わかった、わかった。」
「ちょっと待った!!」
風呂場に響く大きな声。
「な、なんだ詠・・・・・・・・・・!!」
一刀は驚いた。
そこには仁王立ちで水着を着た詠がいたから。
先程まで水着を隠していた詠に何が起こったのかたと考える。
「ちょっと!!月に背中を洗ってもらったそうじゃないの。」
「あ・・・・・・あぁ。」
「だったら次は僕が洗ってあげるわ。」
「いや、これから霞の頭を洗おうと・・・・・・・・。」
「私たちは、あんたが入ってくる前に洗ったわよ。」
「で、でも・・・・・・・・。」
「霞!」
「なんや?」
「こいつの頭を一緒に洗わない?」
「それええな!華雄と恋も一緒でええ!?」
「もちろんいいわよ。」
「え?ちょっと、皆さん?」
「一刀さん大人しく座ってください。」
もの凄く良い笑顔の月。
「・・・・・・・・座る。」
一刀の腕にしがみつく恋。
そんな彼女達を見て断れるわけがなかった。
「わかったよ。お手柔らかに。」
「大丈夫。綺麗に洗ってあげるわ。」
その後の光景はとても仲むつまじかった。
詠が優しく一刀の頭を洗い、
霞がお湯をかけ、流す。
華雄がタオルでふいて、
月が髪を整える。
その間、恋は一刀にずっとしがみついていた。
これだけで終わればどれだけ平和だっただろう。
皆が風呂場を出ようとしたとき、
「待つのです。」
悪意のこもった言葉が風呂場に響いた。
その声の主はずっと風呂場にいて一刀を見ていた。
その者にはこう写っていた。
恋を一人占めし、
恋がいるのに周りに女をはべらせる。
許せるわけがなかった。
「どうかした?」
「どうかした?ですと?その口を今から黙らせてやるのです。」
「ちょっと待って。俺は何もやってないよな?」
周りに同意を求めるが、皆は笑顔で否定した。
恋は意味がわかってなく、月はオロオロしている。
「ほらみろ、なのです。」
「え!?ちょっと!?」
「今日という日のために特訓に特訓を重ねてあみだした必殺技をくらうがいいです!!」
その者は綺麗に構えると、
「とうっ!」
両手を高らかに挙げ、高く高く飛ぶ。
「いつもならこの高さで蹴りをかますのですが今回は!!」
「っな!?回転だと!!」
一刀は己の目を疑った!!
空中にいるはずなのに体を動かし捻りを加えたからだ!!
「これが、ちんきゅーの新必殺技!!」
「ちんきゅー穿孔キィィィィィィク!!!!!」
孔を穿つ。
その名の通りの必殺技が・・・・・・・・。
一刀の下腹部を直撃した。
ちんきゅーこと、ねねは綺麗に着地する。
そして、
それと同時に、
一刀は顔を青ざめ、
無残にも、
風呂に倒れさる。
バシャッッッーーーーーン!!!!!
「正義はかならず勝つのです。」
「「「一刀(さん)ーーーーーー!!」」」
さすがにその光景に不安を覚えたのか皆の悲壮な声が響いた。
この後、ねねは恋に怒られる。
だが、一刀の無事を知ると・・・・・・・・・・・・・・
今度はちんきゅー地獄車とか竹トンボちんきゅーとかを試すのです。
そう心に誓うのであった。
完
さすがに反省しています。
次回からは忘れたかもしれませんが~そんごけ~を復活させますので!!
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お待たせしました。~とたくけ~ついに完結です。次は~そんごけ~を復活させますのでよろしくお願いします。また心・恋姫†無双シリーズもよろしくお願いします。前作で質問にお答えしてくれた方々ありがとうございました!!^^