晴天おさかなセンター。
「ここに来るのも随分久しぶりよねぇ」
「ねー」
「久しぶりって…数週間しか経ってねーじゃねーか…」
会話を繰り広げながら歩いているのはいつもの三人組。
北城唯とその友人、今河和美・雪歩姉妹だ。
「それにしてもホント人多いわよね唯ちゃん」
「そうねぇ。ま、それだけおいしいお魚がいっぱいあるって事よ」
「そしてあたしたちの目標は!?」
「ズバリ海鮮丼に回転寿司!さらに漁師めしも…」
「フッフッフ」
「フッフッフ」
「「フッフッフのフッフッフ」」
と、二人がただならぬ野望に燃えているとき、雪歩が駐車場のほうに目をやる。
「しっかしバスツアー客も多いよなあ。人気なんだろうな…ん?」
「どうしたの雪歩?」
「なぁ…茶色ツートンのバスなんて見たことあるか?」
「さぁ…なんか書いてあるわよ唯ちゃん」
「なになにー…『OLN EXPRESS』…」
「…OLN…おーえるえぬ…」
「「「ハッ!?」」」
三人の脳裏にある少女の姿が浮かんだ。
「ま、まさか…いやまさか」
「そうそう、おれなさんがそこにいるわけないわよ…」
「うん、これは偶然の一致だ。偶然の…」
と、その時バスのドアが開き中から乗客が降りてくる。
「ねえ、今日なに食べようか~」
「うーん、そうそう。光太郎くんへのお土産も買ってかなきゃ!」
「そうだよ!光太郎くんが喜びそうなのってどれかなぁ」
「「「!!!」」」
唯、和美、雪歩の三人が驚いたのも無理はない。
バスから降りてきた乗客は全員…いや、それどころか運転士もガイドもみな、『砥部おれな』だったからだ!!
「増えてる…」
「増えてるな…」
「もはや何者なのよあの人…」
その日の夜、光太郎の家。
「光太郎く~ん!(×50)」
「ひぃっ!?!?!?」
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ついに「数の概念」すら超えてしまったおれなちゃん。
一体何者だよこいつw
■出演
唯:http://www.tinami.com/view/742179
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