No.802280

エブリデイ えーゆー譚! ~恋姫達とのドタバタ生活!~ 二十三話

XXXさん

XXX「今思った。あとドライブ二回しかやんねーじゃん!!」
一刀「お前今さらかよ…。てかウィザードに似た感じな終わり方だな」
XXX「今年のmovie大戦に期待だな。今回の話は、あの三人が働き出す!?『二十三話:思い立ったら喫茶店』。実を言うと今回作者も被害にあうよ!」
一刀「なんで!?」

2015-09-14 23:56:33 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1015   閲覧ユーザー数:970

さて、今回はリト達の住むアパートから物語は始まる。

 

 

 

 

蓬「うぁー…就職できねー…」

 

食堂の隅で椅子にもたれながら蓬は手に持った雑誌を乱暴に鋼鉄のテーブルに投げる。

そのテーブル…と言うかメッタンは場の雰囲気とかの関係で完璧に動いていないがこれは今はどうでもいい。

少し荒れてる蓬をすぐ近くのテーブルで柿の種をつまんでいた炎蓮と海蓮、それに掃除をしていた居候組三人とポケモン三匹はいつもの事だと見ていた。

 

炎蓮「またやってんのか、アイツ」

黄「あんなに足を広げて…はしたないですよ」

海蓮「ハロー〇ーク広げてああやってばかりだねぇ」

ミュウツー『これが所謂就活と言う物なのか?』

メッタン「メタァ?(それよりテーブル代わりの僕の事つっこまないの?)」

白湯「………」←リオウの後ろに隠れてる

リオウ「ガウ(おい…俺で隠れるな)」

ライライ「フォォォ(よっぽど苦手なんだな)」

空丹「いい加減掃除したいんだけど?」←座られて掃除できない

 

それぞれの対応をしているがそれで蓬がどうなるわけもなく、ここ数日でやっていた就活の鬱憤を声を出して発散しようとした。

だがそれでも晴れる訳がない……厨房から出てきた祭は蓬の隣に座り、愚痴を聞く事にした。

 

蓬「…あ゛ー!まともな職につきてぇーのによぉー!」←バンッ

メッタン「メタッ!?(痛ッ!?)」

祭「履歴書がダメだったのかの?」

蓬「そうなんだよ…昔マッポに世話になったこととか知られてるからな。それが原因で…」

炎蓮「大変だな、お前も」

海蓮「アタシもあんたも他人事じゃ無いんだけどねぇ…」←元マフィア&現無職

空丹「ニートって大変よね。居候とほぼ同類だし」

祭「黙っとれい家出少女が。実際お主らの寝床は誰が貸しとると思ってるんじゃ」

黄「あ…あはは…すみません…」

 

確かに空丹達三人はこのアパートにおける居候なのだ。

一応何年分かの家賃は持っているのだが、祭はそれを受け取らず代わりに雑用をさせている。

当初は嫌がったものの、今ではすっかり馴染んでいた。

それはともかく、蓬や炎蓮、海蓮が頭を悩ませている中、リオウは閃いたと言わんばかりの顔をする。

 

 

リオウ「ガウガウガ(あ、仕事に就けないんならよ)」

蓬「だー!?もうあれか!?体売れってか!?まだリトを抱いてないけど!」

海蓮「抱かれる、の間違いじゃないかい?」

炎蓮「あー…最悪そうしなきゃダメか?知らない奴の相手なんざしたくないが」

リオウ「orz」

空丹「ちょ…あんたなにしてんのよ?」

ライライ「…フォウ(…俺らの言葉はわかんないって)」

ミュウツー『テレパシーを使えるのは極限られたポケモンだけだ。落ち込む事はない』

 

種族の壁は厚く固かった…思わずorzしてしまうリオウ。

ライライとミュウツーは一応慰めてみるが、効果は期待できないだろう。

そうしていると、白湯はんー、と口に手をあて考え、空丹の袖を引いた。

 

白湯「お姉ちゃん、お仕事って探さないと無いの?」

空丹「え?んー…そうね。大体は探さないと」

白湯「じゃあじゃあ、自分でお仕事できないんだもん?」

黄「できない…?いいえ?個人営業なら…あっ」

祭「…それは考えとらんかったの」

リオウ「ガウァ!(そうだよ、それが言いたかったんだよ!)」

メッタン「メタグロ?(でも伝わってなかったよね?)」

ミュウツー『?脱サラと言うものか?』

ライライ「フォオオウ(いや、あの人サラリーマンじゃなくてマフィアだし)」

蓬「それだぁ!!でかしたぞ、白湯!!」←白湯ぎゅー

白湯「むぷぅ!?」←胸に埋もれた

空丹「ああ…白湯!白たぁぁーん!?」

 

白湯は自分の頭と同等…いや、それ以上の大きさの胸にサンドされた。

外側から見ると蓬から白い胸毛が生えてるように見えるのだが言わない方がいいだろう……命、刈られるし。

一方の炎蓮と海蓮も個人営業の話に乗り気だ。

上手く行けば元呉虎会のメンバー内の穀潰しから抜け出せる。

希望を胸に、三人は目を合わせると拳を小突きあった。

 

 

 

そんでもって放課後、

 

リト「たっでーまー」

ミミ「ピッチュ!」

コン「きゅん!」

 

 

今日最初にアパートに帰ってきたのはリトといつもの二匹だった。

と言っても、他の住人は部活等の用事、軽音部メンバーはケンカしたりナンパしたり相撲したりで自由に活動していた。

それは置いといて、リトが帰ってきたと同時にアパートにいたポケモン達が出てくる。

 

リオウ「ガオガー!(お帰りなさいませ、マスター!)」

コン「…きゅ?(…あれ?さい達は?)」

ライライ「フォウ(居るぞ。ただ、な)」

ミミ「ピチュ?(何かあったの?)」

ミュウツー『行けばわかるだろう』

 

 

 

ミュウツーに言われた通りに奥に進むと、そこにはやれやれと言った表情で腕を組んでる祭。

それと、白湯を囲む熟女×3がいた。

 

炎蓮「もう少し胸出したらどうだ?」

蓬「いやいや、ちょっと出しすぎだろ。もう少し足をだな…」

海蓮「それよりカチューシャにするか、猫耳にするかだね…」

白湯「………」←硬直状態

メッタン「メタグロォ…(もうテーブルでいいや…)」

 

あ、まだテーブルしてたよあの円盤。

そんなメッタンの上にはデザイン画が置いてある。

そう、現在蓬達は白湯を使って店の制服を作ろうとしているのだ。

ただ、モデルの白湯は先程のトラウマが近くに6つもあるので顔が強ばっている。

動く度にブルンブルンしてるのでビクビクしていた。

そんな動けない白湯の頭にはカチューシャやら眼鏡やら色々着せ替えさせられている。

 

リト「…何やってんだ、あの人達」

祭「おお、平沢。ちょうどいい。あれを止めてくれんかの」

リト「説明プリーズ」

空丹「なんか蓬さんが個人営業で喫茶店…と言うより、料理店?出すらしくて…」

黄「今制服のイメージで口論しているんですよ…白湯様使って」

リト「白湯使う必要あんのか…?」

 

正直無いと思う。

だって結局自分達が着るんだし自分達でやればいいし。

そうは思ったがリトは口には出さなかった。

で、強ばっている白湯はリトを見つけ、蓬達の輪から出てくる。

 

白湯「…あ、お兄ちゃぁぁぁぁーん!TДT」←泣きついた

リト「おーよしよし。大丈夫か?」

蓬「あ?リト帰ったのか?」

炎蓮「ちょうどいいじゃねぇか。坊主、どれが一番欲情する?」

リト「欲情する前提!?一般的な飲食店の制服作ってんならもっとまともなの作れよ!」

海蓮「じゃあ猫耳と犬耳ならどっちが…」

リト「あんたはコスプレでもやりたいのか!?そしてそれを白湯に着させる気だったのか!?」

無職×3「「「それと自分用」」」

リト「着させてたまッか、んなもん!?」

 

着てたら頭がイッてる人だと思われるし、アッチ系の人だと思われるだろう。

アパートに住む同居人でもあり、友人達の母親だからこそそれはすぐに止めたい。

だが止めさせるにはまともな制服を作らなければいけないのだが、リトはそんなにセンスがよくない。

よってリトは携帯を開き、ある人物の所へ電話した。

 

 

ルビー「で、僕を呼んだと」

リト「頼む。どうにかしなきゃここが未成年禁止区域になるし…何より蓮華達を悲しませたくない…!」

サファイア「大変とね…」

エメラルド「何でオレまで…」

 

リトが連絡した後、アパートに来たのはルビー、サファイア、エメラルドの三人だ。

裁縫の得意なルビーならきっとなんとかしてくれるとなげやり気味で呼んだのだ。

ルビーだけに連絡したのだが、丁度帰ろうとしたときに電話がかかってきて、ついでに残りの二人もつれてきたらしい。

 

ルビー「まぁ、別にいいけど。それより何の店をするつもりなの?」

リト「一応料理店。学校おわるまで蓬さん達が働いて、そのあとはデネブが料理する」

エメラルド「デネブ?」

リト「たぶんこの街の中で一番旨い飯作るやつ。前にレストランの厨房で働かないかってスカウト来てたし」

サファイア「すごかね~!」

 

確かにデネブは料理に関しては達人を通り越して超人だろう。

何せこのアパートの住民の三食の殆どをデネブが作っているのだ。

ちなみに残りは祭や料理のできる方々だが仕事量も味の方も桁違い……まぁ、その話は後にしよう。

その料理の腕は風都で一二を争うほど人気のレストラン…レストラン・サンヨウから直々にスカウトに来たほど。

ちなみに経営兼シェフは三つ子らしい。

 

その事を話すと三人は関心の声をあげる。

と同時に、サファイアはあることに気づく。

 

サファイア「あ、お店の名前はどげんすっと?」

リト「…蓬さーん」

ルビー「考えてないんだ」

エメラルド「致命的じゃん」

 

さすがに考えていなかったのでリトは蓬を呼ぶ。

蓬も蓬であちゃー、とした感じで頭を掻いていた。

 

蓬「あー…だわ。考えてないわ、うん」

炎蓮「せっかくだから坊主。オメェ考えろ」

リト「何で!?俺関係ないのに!」

海蓮「頼むよぉ…お礼に何でもするから…」←上目使い

サファイア「お、大人の魅力ったい…(ゴクリ」

ルビー(熟女も範囲内とは…恐れ入るよ)

エメラルド「女タラシだな、うん」

リト「あー…クスクシエは?別の世界にある店の名前なんだけど」

祭「いいんじゃないかの?どうせこの世界探したってないんじゃ。使ってもバチは当たらないじゃろう」

 

炎蓮も乗り気のようでいいじゃねぇかそりゃあ、と豪快に笑っている。

海蓮もそうだね、と言っているしほぼ確定だろう。

リトの場合は勝手に使っちまったなぁ、とか思いながらも今度元祖『クスクシエ』の店長に何か持っていくことを決めたそうな。

 

蓬「あ、じゃあここを店代わりに使っても!?」

祭「だが断る!」

黄「ですよねー」

炎蓮「だけどよ、ここ店にしたら儲かるんじゃねぇか?若いウェイトレスいるし」

空丹「私達の事!?」

白湯「もん?」

海蓮「やるとしても…昼過ぎだろうけどねぇ」

 

なんか店員に数えられてしまった空丹達。

確かに若い女性がいる店は結構人気が出るだろう。

やっぱり熟女だけじゃバランスが、

 

 

おや、だれか来たようだ。

 

祭「…だがの」

蓬「……ウェイトレス姿でリトに迫るのもいいかもよ(ボソッ」

祭「厨房は儂に任せろ!」

リト「急にやる気に!?」

 

ゲフッ…!こ、こうして、クスクシエはアパートの一部分を使う店として、正式に決まった…そうな……ガクッ。


 
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