彼女はとても敏感だった。
彼を一種の敵と認識はしていた。
しかし、彼女は彼に逆らうことはしなかった。
彼は彼女の望むことを叶えてくれたからだ。
だからこそ、敵意は薄れていき逆に彼を求めるようになっていく。
でも、誤算があった。
『彼』の好意が彼女だけでないことを。
お話はした。
でも回を重ねるごとに悪化して、逆に『敵』になってしまった。
『敵』である以上、この世に排除以外に選択はない。
「・・・どうして、こうなったの?」
彼女は『敵』の屍に見つつ、彼に問う。
その日は大雨だった。
結ばれた。
でも、家庭は血の日常。
それでもいつかその先にある輝かしい未来ために、毎日を日課のように人の命を奪った。
やがて毎日が大雨になった。
運命の選択。
彼女はどちらかを選ばなければいけなかった。
・・・・・・その結果。
雨は止む。
でも、それだけだ。
本当に、それだけ。
『弱肉強食』
この世は全てがその理である。
彼も彼女も所詮は弱者。
選択を間違えれば、次の日には鴉の餌となる。
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『恋が欲しい』
その『器』は絶対的な力の約束
一方でとても取り扱いが難しい
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