No.778440

真・願望の店

アインさん

『恋が欲しい』

その『器』は絶対的な力の約束

一方でとても取り扱いが難しい

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2015-05-20 08:34:51 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1169   閲覧ユーザー数:1118

彼女はとても敏感だった。

 

彼を一種の敵と認識はしていた。

 

しかし、彼女は彼に逆らうことはしなかった。

 

彼は彼女の望むことを叶えてくれたからだ。

 

だからこそ、敵意は薄れていき逆に彼を求めるようになっていく。

 

でも、誤算があった。

 

『彼』の好意が彼女だけでないことを。

お話はした。

 

でも回を重ねるごとに悪化して、逆に『敵』になってしまった。

 

『敵』である以上、この世に排除以外に選択はない。

 

「・・・どうして、こうなったの?」

 

彼女は『敵』の屍に見つつ、彼に問う。

 

その日は大雨だった。

結ばれた。

 

でも、家庭は血の日常。

 

それでもいつかその先にある輝かしい未来ために、毎日を日課のように人の命を奪った。

 

やがて毎日が大雨になった。

運命の選択。

 

彼女はどちらかを選ばなければいけなかった。

 

・・・・・・その結果。

 

雨は止む。

 

でも、それだけだ。

 

本当に、それだけ。

『弱肉強食』

 

この世は全てがその理である。

 

彼も彼女も所詮は弱者。

 

選択を間違えれば、次の日には鴉の餌となる。


 
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