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真恋姫無双二次創作 ~盲目の御遣い~ 幕間『水嶺』

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真恋姫無双二次創作オリ主呉ルート最新話です。
オリジナルの主人公及び恋姫、作者独自の解釈によるキャラの変化、etc、そういったものに嫌悪感などを覚える方はブラウザバック推奨です。

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2015-05-10 22:48:49 投稿 / 全15ページ    総閲覧数:6577   閲覧ユーザー数:5530

 

 

 

―――反董卓連合の一件から暫くの月日が流れて。

 

 

 

 

 

ん? 何だい、アンタ。この辺じゃあ見ない顔だな。

 

 

話が聞きたい? 何の? ……あぁ、”あの人”の。アンタもそういう口か。

 

 

よし、そこの食事処(めしや)にでも入ろう。この店、”あの人”の行きつけでもあるんだ。よくあそこでガキ共に話を聞かせたり、読み書きを教えたりしている。運が良ければ、来るかもしれない。

 

 

あぁ、いつものやつで頼むぜ、坊主。さてと、そうだな。何から話そうか。俺が知ってる”あの人”の話ってぇと、やっぱりあの日の事になるだろうなぁ。

 

 

何を隠そう、俺は”あの人”の隊に所属してるのさ。運がイイぜ、アンタ。縁があるのかもしれないな。

 

 

ちょいと長くなるぜ。付き合ってくれよ、兄ちゃん。

 

 

 

 

 

……

 

 

…………

 

 

………………

 

 

 

 

「新兵の募集、か」

 

親父を早くに亡くし、お袋がいよいよ身体を壊して働けなくなり、こうして俺が日銭を稼ぐのに勤しむようになってから、決して短くない時間が過ぎた、ある日の事だった。

目に止まった一文。何という事はない、何処にでもあるような文字の羅列。

今までにも何度か、”そういう道”を考えた事はあった。腕っ節には昔から自信があったし、自慢じゃあないが、頭の出来だってそう悪いとは思っていない。流石にお城勤めの文官武官の方々に適う、などという思い上がりはしちゃあいないが、一兵卒としてやっていくには充分なものはあると、そういう自負も持っていた。

だが。

 

(お袋が、なぁ)

 

力仕事だけでも、お袋を食わせていく分には事足りていた。遺していく、なんて事態になれば、それこそ本末転倒である。ご近所付き合いを怠った覚えはないので、周囲の皆がお袋の面倒を看てくれは、するだろう。が、親父の”二の轍を踏む”可能性は、少しでも少ない方がいい。最期は、それは凄惨なものだったと聞いている。それでも、賊から街を守って見せた親父を、俺は誇りに思っている。

 

(でも、なんでかなぁ)

 

この一文に、妙に惹かれる自分がいた。原因を探ってみて、ふと思い当たるものがある事に気づいた。

曰く、世を平定へ導く”天の御遣い”。

曰く、魂を安寧に宥める”白天の奏者”。

曰く、全を精細に見抜く”双雲の瞳”。

大言壮語な風評に背を押されて尚、それを笑い話にさせない成果と人柄。といっても、俺も人伝に聞いただけなのだけれど。当初は江東の周辺地域でも知る人ぞ知る、という程度の知名度であったにも関わらず、反董卓連合での活躍譚から、今や孫呉でその名を知らぬ者は、ほぼいないと言っていい。

 

「興味、あるんだよなぁ」

 

どんな人なのだろう。聞けば戦場のど真ん中、あの呂布相手に堂々と名乗りあげて生き延びたり、敵兵の弔問に出かけるなどという暴挙にも出たのだとか。その時点で既に並大抵の人物ではないというのは測り知れるし、話をしてみたくもなるというものである。生まれや身分に関係なく、誰に対しても分け隔てなく接して下さるとの事だ。一兵卒だとしても、あるいは。

 

「あぁ、もう」

 

こういう時は、いつだってそうしてきただろう。悩んで時間を浪費するくらいならと、そうしてきただろう。

 

「行こう」

 

お袋には何て言おうか。下手に取り繕っても、生まれた時からの付き合いだ。簡単に見透かされるに決まっている。と、言うか。

 

「行け、って言うんだろうなぁ、お袋なら」

 

豪放磊落な親父にして、この人あり、と皆に言わしめた母だ。それ以外の姿はまるで想像出来ない。要するに、これは俺自身の当惑であり、躊躇なのだろう。今まで”自分の都合(おふくろ)”を理由に遠ざけていたのに、”自分の都合(こうきしん)”で呼び戻して、だのに”自分の都合(ざいあくかん)”で迷っている。実に滑稽だと、自分でも思う。

 

「帰ろ」

 

思わず浮かび上がる苦笑い。切り出せば恐らく、いや、間違いなく、一字一句、一挙一動、俺の想像と同じ台詞と仕草で怒号が飛んでくるのだろうなぁ、と考えながら、俺は再び帰路についたのだった。

 

 

「でっけぇなぁ……」

 

それから暫くして、俺は孫策様の城を訪れた。

お袋の反応は、やはりというか、予想通り過ぎて笑えた。

『好きにやれ』『自分(てめぇ)の事くらいどうにでもなる』

”血”なんだなぁ、と再確認させられる。間違いなく、俺はあの人の子供だ。

 

「さて、と。集合場所は……」

 

孫呉の募兵は別段、珍しい事ではない。というか、”力”が物を言うこのご時勢、誰の領地であろうと、手勢は少しでも多いに限る。端から将として召し上げてもらおう、とでも思わない限り、生まれや育ちはまず問われない。余程の前科者であれば、話は別だろうが。

指定場所である修練場に踏み込むめば、正に坩堝(るつぼ)であった。

喧々諤々。飛び交う威勢。入り乱れる人波。

上りたてのぎこちない挙動を見せる農家の次男三男坊。

丸太のような四肢をした腕自慢の大男。

不本意憂鬱丸出しのなよっちい痩身(もやしっこ)

右から左へ一度首を回すだけで、それはそれは多種多様。繁華街の市もかくやという品揃え。血気盛んな奴らは、今に”腕比べ”でもおっ始めてしまいそうな熱気さえ漂っている。

いつの日か俺は、彼らと肩を並べ、彼らに背中を預け、戦場へ赴くのだろう。それを少なからず不安を覚えたりするのは、未だ彼らとの信頼関係が無いからか。

 

「ま、それはあちらさんも同類か」

 

人間、どうしたって最初は初対面だ。親と子でさえ、腹から出て初めて、顔を付き合わせるのだから。

ないのなら作ればいい。知らなければ知ればいい。今まで何百、何千、何万と繰り返してきた事だ。今更一つや二つ、増えた所でどうって事はない。

と、そんな事を考えていた時だった。

 

『おぉっ』

 

修練場の奥に、一際目立つ女性が複数人。携える得物も然る事ながら、纏うものが、明らかに違っていた。並々ならぬご身分の方、と推察するに難くなかった。

その凛とした双眸が睨めつける様に場内を見回し、潮騒が引いてゆくように喧騒が静まり返ったのを見届けて、その内の一人が声を張り上げた。

 

「皆の者、よく集まってくれた!! 我が名は孫伯符!! これよりお前たちの主となる者である!!」

 

ざわり、と一瞬にして騒然が波及した。

これには大層驚いた。よもや新進も新進、言わば生まれたての雛の目の前に、我らが王が悠然と現れたのである。という事は、その周囲に控えた女傑達は漏れなく我が国の将という事か。これはとんだ新人歓迎である。孫呉ではこれが習わしなのかと思いもしたが、周囲から俄かに立ち上る戸惑いの声からして、やはりこれは”異常(つねならざること)”であるようだ。

それからも孫策様は”遠路遥々よく来てくれた”だの、”これからの活躍に期待する”だの、といったお決まりの激励を飛ばしてくれていたが、正直これに関してはよく覚えていない。というのも、この時の俺の頭の中には”とある可能性”が思い浮かんでいたからである。この城の、この国の主が直々に顔を出した。これだけでも今回の募兵、”何かある”と勘ぐらない方がおかしい。

そして、その予感はものの見事に、しかし、俺の予想を遥かに超えた形で、的中した。

 

「今回、皆に集まってもらったのは他でもない。”彼”の下に就いてもらう為である」

 

そう言って孫策様が背後を振り返った先、一人の男性が、側近らしき女性に手を引かれて、壇上へゆっくりと登ってきた。

空と見間違うような蒼と白の衣。かつり、かつりと音を鳴らす杖。

閉じた瞼ごと見透かすようにして辺りを一望した”あの人”は。

 

「―――初めまして。北条、白夜と申します」

 

静かに、見蕩れる様な微笑みで、そう名乗ったんだ。

 

 

 

 

……

 

 

…………

 

 

………………

 

 

 

 

 

「正直、ね。度肝を抜かれたよ。俺自身、こんなに早くお目にかかれるなんて、思ってもいなかったからさ」

 

 

「夢のようだった。そりゃあ”誰にだって話しかけて下さる”と話には聴いていたけれど、俺の願望混じりでもあったからさ」

 

 

「まさかいきなり、”あの人”の下に就けるなんて、思ってもみなかった。相応しい戦果でも挙げない事には、話す事すらままならないだろう、ってさ」

 

 

「でもよ、驚かされたのは、それだけじゃあ無かった。”嬉しい誤算”は、まだまだ続いたんだ。そんで俺は、あの人の為に戦いたいって、心底思えるようになった」

 

 

「今でもはっきり覚えている。一字一句、一挙一動違わずに、俺の目と耳に焼き付けてある。あの人は、前に出るなり、こう言ったんだ」

 

 

 

 

 

……

 

 

…………

 

 

………………

 

 

 

 

「―――私に、部下は必要ありません」

 

全員が、呆気にとられた。それはそうだ。その為に自分たちは呼ばれ集められた筈だというのに、その本人が出会い頭にいきなり”要らない”宣言である。

周囲の将達も流石に予想外だったのだろう。先程までの威厳は何処へやら、諦めたように溜息を吐いたり、中にはあたふたと慌て出す面々さえいるほどの混乱振りである。あ、孫策様と黄蓋様だけは大笑いしていたけれど。

 

「えっと、勘違いしないで欲しいのですが、私は何も”皆さんが不必要だ”と言っている訳では、ないんです」

 

そう言って苦笑いして、”あの人”は急に表情を引き締めた。それを見て皆も口を閉じ、黙って続きを待った。

そして。

どくん、と。心臓が跳ねるのを感じた。

 

 

 

 

正直に言って、私は無力です。”天の御遣い”なんて言われていますが、私自身、自分がそれに相応しいなんて一度も思った事はありません。

 

 

幼い頃から、私は目が見えません。こうして杖で足元を叩いたり、彼女、諸葛瑾さんに手を引いて貰わないと、普通に歩く事もままなりません。皆さんが当たり前に出来る事を、私は当たり前に出来ません。

 

 

それが私にとっては当たり前でした。努力でもどうしたって補えない限界がありました。魚が鳥にはなれないように、私には私の領域があるのだと、受け入れていました。つい先日までは。この世界に来るまでは。

 

 

私の目が見えたなら、救えたかもしれない人がいました。私の手が伸ばせたなら、救えたかもしれない人がいました。私の脚が走れたなら、救えたかもしれない人がいました。私の声が届いたなら、救えたかもしれない人がいました。

 

 

その人には、父母がいました。その人には、妻子がいました。その人には、兄弟がいました。その人には、親友がいました。

 

 

きっと、悔しかったでしょう。きっと、苦しかったでしょう。きっと、悲しかったでしょう。きっと、辛かったでしょう。

 

 

私は、遠くまで見渡せる目が欲しい。遠くまで伸ばせる手が欲しい。遠くまで走れる脚が欲しい。遠くまで届く声が欲しい。

 

 

でも、私はどうしようもないくらいに、一人の人間なんです。そんな目も、手も、脚も、声も、持ってはいないし、これからもきっと、持つ事は出来ない。

 

 

だから、皆さんが、なって下さい。私の目に。私の手に。私の脚に。私の声に。

 

 

私に、守らせて下さい。ご両親を。ご兄弟を。奥さんを。お子さんを。ご友人を。皆さん自身を。

 

 

私の代わりに、見て下さい。私の代わりに、掴んで下さい。私の代わりに、走って下さい。私の代わりに、叫んで下さい。

 

 

そして時には、私の代わりに、止めて下さい。私がいつか何かを間違えてしまった時には、皆さんが私を、止めて下さい。

 

 

私は阿諛追従(あゆついしょう)の”部下”ではなく、直言極諌(ちょくげんきょっかん)の”仲間”が欲しい。

 

 

皆さんの”力”を、私に貸してください。どうか、お願いします。

 

 

 

 

 

……

 

 

…………

 

 

………………

 

 

 

 

 

「”お願いします”って、頭まで下げてさ、何にも出来ねぇって、俺たちの力が欲しいって、”あの人”はそう言ってくれたんだ。これで燃えなきゃあよ、嘘ってもんだろ」

 

 

「口先だけじゃあねぇんだぞ? あの人、その直後にいきなり壇上から降りてきて、俺たち全員と握手して回ったんだ。比喩じゃねぇぞ。本当に全員とだ」

 

 

「ひとりひとり名前を聞いて、顔まで触ってくれてさ、本当に覚えててくれてるんだよ、俺たちの事。町で会ったり、城ですれ違ったりするだけでもさ、すげぇ優しい笑顔で呼んでくれるんだよ」

 

 

「一緒にメシを食ってくれたり、読み書きを教えてくれたり、風邪(ふうじゃ)になってるのがバレた奴は、薬まで手配してくれたとか言ってたっけな」

 

 

「……こないだ、初めて賊の討伐に出た部隊がいてよ。そりゃあ黄蓋様や周泰様がついてきてくれてたし、余裕で勝って来たんだが、何人か、やられちまった奴がいてよ」

 

 

「”あの人”、そいつの家に立派な墓までこさえてよ、何日も何日も通って、泣いてくれてたんだってよ。……そこまでされてよ、俺らが甘えっぱなしなんて、出来る訳ねぇじゃんなぁ」

 

 

「俺は必ず強くなる。もっともっと強くなる。護りてぇもん全部護れるくれぇ強くなって、”あの人”の力になる。そう誓った。あの人に降りてきて貰うんじゃあねぇ。俺からも登って行きてぇ」

 

 

「こう思ってんのは、きっと俺だけじゃあねぇぜ。それが証拠に、今じゃあウチの隊は新入りでも希望してる奴が滅茶苦茶多いらしいぜ。噂じゃあ他から移りたがっているのもいるとかいないとか」

 

 

「初めてだよ、あんな御人(おひと)は。”ついて行きてぇ”じゃねぇ。”一緒に並びてぇ”んだ。遠かったし、今でも遠い。けど、そう遠くはねぇんだと、思わせてくれる。”あの人”は、そういう人なんだ」

 

 

「話は、こんな所だ。というか、こんな所にしとこう。俺がこの手の話を始めると、止まらなくなっちまうんでな」

 

 

「長々と引き止めちまって悪かったな。”あの人”に会いたいってんなら、紹介くらいはしてやるぜ? 普通に手続きを踏むよりかは、幾分か早い筈だ」

 

 

「え、是非? 一刻も早く会いたい? まぁ、それは構わんが……アンタ、何者なんだ?」

 

 

「は? ご、五斗米道? え、発音が違う? ま、まぁ、兎に角アンタ、医者って事でいいんだな? で、”あの人”の目について話がしたい、と」

 

 

「そういう事なら大歓迎だ、ついて来なよ。一応、持ち物の改めはさせてもらうが、構わないよな」

 

 

「……え? 俺の名前? あぁ、そういやまだ名乗ってなかったっけな。”あの人”の話になると、どうにも夢中になっちまっていけねぇや」

 

 

 

 

 

―――俺ぁ太史慈。”白雲青海”北条隊の”二番槍”、太史子義だ。宜しくな、華佗の兄ちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真恋姫無双二次創作 ~盲目の御遣い~ 第二部『袁家騒乱』 開幕

 

 

 

 

 

(続)

 

後書きです、ハイ。

 

お久しぶりです、峠崎ジョージです。皆様、覚えていらっしゃいますでしょうか。

私といえば、無事に大学院を修了、今は北海道のとある会社にで毎日埃や油に塗れながら悪戦苦闘の毎日です。といっても、私のTwitterをフォローして下さっている方はご存知かと思われますが(笑)。

ここ暫くは執筆からも離れておりまして、何にしても暫く離れると腕は落ちるものなのだなぁ、と痛感しております。1時間で3000字も書けなくなっているとは思わなんだ……なんとかしたいものですね。

さて、希望的観測を含めた今後の予定ですが、恋姫SSの続きをしたためながら『Just』の再編集版を投稿していく事になると思われます。というのも、どうにも出来上がりに満足出来ない自分がおりまして。話の大筋は変更せず、少し場面の順番を交換したいなぁ、と思い始めておるのです。

無論、キャラクターの改変はありませんので、ご安心の程を。

さて、話題を変えまして。

『英雄譚1』が発売されましたね。変わらぬ音楽を懐かしみ、更に美麗さを増した立ち絵に驚き、新参武将に頬が緩む。様々な作品を遊んでいる私ですが、やはり『恋姫』が好きなのだなぁと再認識しております。2及び3が、実に楽しみです。……実は今回の太史慈を登場させたのも、折角創り上げたオリジナルキャラクターを、公式に先を越される前に、という思惑もあったり、なかったり。

しかし、やはり私は蜀だと愛紗ですねぇ。初代からヒロインというのもありますが、綺麗な髪に弱い私にあの艶やかな黒髪はいかんともしがたい誘惑があり……何を言い出しているんだ私は(笑)。

再燃した事もあり、もそっと更新ペースを上げたい所ではありますが、全く触れてこなかった業界で0から積み上げるというのも難しくも面白く、毎日嬉しい悲鳴をあげております。

と、1つ余談が。

『盲目』では今まで本編の更新の狭間に『拠点』といった形で恋姫達のエピソードを投稿しておりましたが、今後はひょっとするとそういう話は今回のように幕間としてアトランダムに放り込む事になりそうです。話自体は出来上がっているのですが、上手いタイミングが掴めず……悩みどころではあります。

さて、このままでは長々と書き連ねてしまいそうなので、本日はこの辺で。また次の更新でお会いしましょう。その日が今度こそ、そう遠くない事を願って。でわでわ。

 

 

 

 

…………目下、マリカ8の為にWiiU購入が目標です(`・ω・´)


 
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