目が覚めた時、彼はそれが夢だった。
現実時な夢。
彼は少し悲しみを覚えつつ日常を過ごす。
「ご、ごめんなさい!」
と、ある日『そっくり』さんが彼の目の前に出会った。
彼女は『蓮華』そのものだった。
彼はいつしか彼女を追いかけ、彼女も彼に好意を抱いた。
やがて結婚して家庭を築く。
でも、幸せは永遠でなく終わりは必ずやってくる。
彼は妻と子供と孫に看取られながら目を閉じた。
意識が遠のく中で、彼は右手が赤い鎖で巻き付かれていることに気づく。
その先は妻。
彼はその意味が理解出来なかった。
それは愛の鎖。
蓮華は『好意の相手』には尽くす性格。
だから彼女は。
『彼を永遠に尽くそうとしている』
永遠に。
永遠に。
エ・・イ・・エ・・ンに、ね・・・・・・。
――愛とはなんて素晴しいものだろうか
貴方達もそう思いませんか?
『お客様?』
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―――誓いとは時に『毒』の味へ変化する。
好きになることも『罪』である。
そして『呪い』でもある。