No.771584

【サイバ+α】島根では、神在月ですよ2【交流】

書き込みで尾岸さんが「お天さまとイヨが会う」みたいなことを言われていたのでそれを描いてみました。

お天さま:http://www.tinami.com/view/742459
イヨ(@獣機特警):http://www.tinami.com/view/728637

2015-04-16 19:43:20 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:957   閲覧ユーザー数:905

天空稲荷神社の祭神・お天さまこと妖狐・天洸は旧暦十月の神議のために出雲大社を訪れた。

 

「いやー、やっぱり島根は遠いね!」

 

大社の境内に足を踏み入れると、明らかに先着している神(ミシィカル)と思われる影を認めた。巫女装束を身に纏ったローティーンの少女、といった雰囲気で携帯ゲームに黙々と興じている。この時期の出雲大社には非常に多くの神が訪れるので仕方のないことではあるがお天さまにとっては見覚えのない姿ではある。

 

「ちょいと。」

「…何じゃ?」

「あんたも神様だろ…何をしているんだい?」

「見て分からぬか?ゲームじゃ!」

「神様がゲームするのかい?」

「そうじゃ!日本中から神や参詣者が来るからの、すれちがい通信しない手は無いのじゃ!神のデータとすれちがえればご利益があるぞ!」

 

お天さまは「何なんだ?」とは思ったもののその神と少し世間話をしてみる。

 

「あたしは妖狐・天洸。天空市の天空稲荷神社の祭神をしてるよ。」

「天空市か!あそこは面白い街だと聞くのじゃ!出来たら行ってみたいが…あまり神社を空けるわけにはいかないからのう。」

「そう言うお主はどこから来たのかい?」

「イヨさまは岐阜から来たのじゃ!」

(イヨさま、ね。…色々な神様がいるものだねえ。)

 

ただ、お天さまも出雲に到着したばかりなので滞在の準備をしなくてはならない。ということで「イヨさま」と名乗るその神と十九社(神々の宿泊所)内で別れることになったのだが…。

 

「え、あんた男かい?」

 

当然女神側に行くお天さまに対し、その神は巫女装束を身に纏っているにもかかわらず男神側に移動しているのである。

 

「そうじゃ。…言わなかったかの?」

(…全く本当に色々な神様がいるものだねえ…。)


 

 
 
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