天空稲荷神社。
「さ、着いたよ
「それにしても天ちゃんの家に来たの久しぶりねw」
「ま、今日は特にこれって仕事もないから、ゆっくり酒でも飲もうw」
鳥居の前に現れたのはこの神社の祭神・天洸と、もう一人…。
いや、厳密にはもう一柱といったほうが正しいだろう。なぜならそれは天野川温泉郷の守護神・湯姫だからである。
「お帰りなさいお天さま。あら、隣にいらしてるのは湯姫さま?」
ちょうど境内の掃除をしていた巫女・北城愛が二柱に駆け寄る。
「ああ、湯姐のほうからうちの神社に来たいって言ってきたんだよw」
「どうも、お邪魔しますよ~」
「そうですか、ではごゆっくり」
本殿。
普段は参拝客でさえ中に入ることはできない本殿は、天洸いわく『家』のような場所なのだそうだ。
「相変わらず狭いトコだけどゆっくりしていってよ」
「いやいや、十分十分wあ、これおつまみ代わりの天野川温泉玉子ね」
天野川温泉玉子は、名の通り天野川温泉で作られる温泉玉子である。
一般的な温泉玉子とは違って、高温の温泉を使って茹でるため、どちらかといえば半熟玉子に近く、殻をむいて食べるのが一般的。
「うひょーぅ、さすが湯姐わかってるねぇw」
「へへへー、何百年付き合ってると思ってるの?」
そう言いながら、温泉玉子にお茶菓子をつまみながら、神酒を酌み交わす二柱の神々。
「あ、そうだ湯姐。もうちょいしたら参道歩いてかない?」
「いいわねー。美味いものいっぱいあるからねwで、何処行くの?」
「とりあえずツネちゃんとこでカツ丼でも食べに行こうかなとねw」
「大賛成!丼兵衛ちゃんのカツ丼おいしいからねー」
春のうららかな陽気に、桜舞う季節。二柱の神々の、ちょっとした長閑なひと時なのであった。
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のほほん気分に浸っていただければこれ幸いw
■出演
お天さま:http://www.tinami.com/view/742459
湯姫さま:http://www.tinami.com/view/762331
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