No.754088

恋姫新喜劇

ほんわか ほんわか

配役

桃園の店長 

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2015-01-27 20:04:23 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:2637   閲覧ユーザー数:2360

幕が上がる

 

舞台

喫茶「桃園」

明命・凪・沙和・真桜が食事しているところから始まる

 

明命「はぅあ~ここのオムライスはおいしいですね~」

沙和「そうなの~おいしいの~」

真桜「この店のスパゲッティも美味いよな~?凪」

凪「確かにタバスコの辛さがちょうどいい!!」

真桜「それは凪のさじ加減やろ!!」

凪「ところで自分はおかわり頼もうと思ってるんだが皆は?」

沙和「沙和はもういいの~」

明命「わたしもこれで十分です」

真桜「ウチももうええわ」

凪「じゃあ私だけか…すいませーん!注文いいですかー?」

 

厨房から出てくる桃香

 

桃香「はーい!ご注文どうぞー!」

凪「スパゲッティをおかわり」

桃香「スパゲッティですね」

凪「それとタバスコがカラになったのでもう一本」

桃香「わー開けたばっかのタバスコがもうカラだーすご~い♪」

 

厨房か出てくる愛紗

 

愛紗「桃香さま!何を感心しているのですか!一皿に一本もタバスコを使われたら採算合いませんよ!!」

凪「すいません…タバスコを全部使ってしまって…」

愛紗「いや凪が謝らなくてもいい…ただ桃香さまが感心されては困るというだけで…」

桃香「流琉ちゃ~ん!スパゲッティ一つ追加ね~!」

愛紗「無視しないでください!!」

 

厨房から出てくる流琉

 

流琉「すいません店長!スパゲッティの材料もう無いんですが…」

桃香「そうなの?」

凪「じゃあおかわりは出来ませんね」

愛紗「大丈夫だ凪!今鈴々を買い出しに行かせているから…あ!帰ってきた!」

 

左から段ボール箱を持って出てくる鈴々

 

鈴々「ただいまなのだ~」

愛紗「買い出しに一時間もかかるなんてどこに行っていたのだ?いったい!!」

鈴々「どこにも行っていないのだ!買い出ししかしていないのだ!」

愛紗「じゃあ買い食いとかしていたのだろう!」

鈴々「買い食いしてないのだ!買い出ししかしていないのだ!」

愛紗「今日開店した駅前のケーキ屋どうだった?」

鈴々「おいしかったのだ~♪」

愛紗「食べてきてるじゃないか!」

鈴々「怒らないでほしいのだ!ちゃんとお土産もこの通り買ってきたのだ!」

愛紗「段ボールの中身全部ケーキではないか!何をしているんだもう!!」

凪「どうやらおかわりは無理みたいですね」

真桜「ええやないか凪~毎日食べに来てるんやからまた明日おかわりすれば」

明命「ではお会計お願いします」

桃香「はいはい~」

 

レジの前に立つ桃香

席を立つ明命・沙和・真桜・凪

 

桃香「そういえば明命ちゃんの猫カフェの経営はどうですか?」

明命「目玉となるお猫様がいませんので経営はあんまりよくないですね~」

桃香「そうなんですか~はい!丁度ですねありがとうございました~!」

 

左へはける明命

 

桃香「沙和ちゃんの服屋の経営どうですか?」

沙和「あんまりよくないの~商店街の客層と沙和のセンスが合わないみたいなの~…」

桃香「そうなんですか~はい!丁度ですねありがとうございました~!」

 

左にはける沙和

 

桃香「真桜ちゃんの時計屋の経営どうですか?」

真桜「うちのとこもあかんわ~最近時計以外の物ばっか直させられて」

桃香「何を直してるの?」

真桜「最近はあれや…×ΔΦΩ!」

桃香「最後何て言ったか分からないよ~」

 

左へはける真桜

 

桃香「はい!凪ちゃんのスパゲッティは600円です!」

凪「あの~私には経営について聞かないのですか?」

桃香「凪ちゃんの商売って何だっけ?」

凪「あ…自分働いてませんでした!」

 

全員コケる

 

愛紗「ちょっと待て!働いてなくてどうやって生計を立てているのだ!?」

凪「公園で体鍛えている時にカゴを置いておくと通りすがりの人がお金入れていってくれるんです」

愛紗「へ~世の中親切な方もいるのだな~」

凪「たまに拍手もされますね」

愛紗「それって大道芸人とでも思われてるんじゃ…」

桃香「そうそう凪ちゃん良かったらこれ持ってっておかわり出来なかったお詫びです」

凪「あ…ありがとうございます!」

 

左にはける凪

 

桃香「喉が乾いたら飲んでね~!」

愛紗「何を渡したんですか?」

桃香「タバスコ」

愛紗「飲み物じゃありませんよ!!」

流琉「あ…じゃあ私洗い物してきますね!」

 

厨房へはける流琉

 

桃香「私も手伝います~」

鈴々「鈴々はケーキを冷蔵庫へ入れてくるのだ~」

 

厨房へはける桃香と鈴々

 

愛紗「テーブルでも拭くか」

 

厨房へはける愛紗

左から出てくる雪蓮・冥琳

 

雪蓮「この店でよかったわよね?」

冥琳「あぁ…この店だな」

雪蓮「じゃあ中へ…あれ?誰もいない」

冥琳「本当だ…店員もいないな」

愛紗「はーい!いらっしゃいませ~!!」

 

雑巾持ちながら厨房から出てくる愛紗

 

愛紗「テーブル拭きますのでちょっとお待ちをーって!!お客様意地汚いですよ!!」

雪蓮・冥琳「え?」

愛紗「いくらお腹が空いてるからってテーブルに落ちてたパスタを食べないでください!」

雪蓮「いや食べてないわよ!」

愛紗「嘘言っても駄目です!店側としましてもそれで食中毒になったって言われても困りますからね!」

雪蓮「いやだから食べてないわよ!」

愛紗「口元に黒コショウが付いてるのが何よりの証拠です!」

雪蓮「これはホクロよ!」

愛紗「顔にホクロとか普通無いだろう!」

雪蓮「普通にあるでしょ!どういう人生送ってるのよ!」

冥琳「そうだぞ!その理論で行くと私は目でご飯を食べてるって事になるぞ!」

愛紗「え?そちらのお客様は眼鏡が本体ですよね?」

冥琳「違います!確かに「そこの眼鏡」とかよく言われますけど目で食べる人なんていないでしょう!」

愛紗「目の前に…」

冥琳「だから違いますって!もう席に案内してください!」

愛紗「あ…こちらのお席へどうぞ」

雪蓮「失礼な店ね」

冥琳「まったくだ」

 

席に着く雪蓮・冥琳

 

愛紗「ご注文何にしましょうか?」

冥琳「えっと飲み物だけにしておいた方が良いか?雪蓮」

雪蓮「そうね…でもみんな遅かったら飲み物だけじゃここに居づらいわよ?」

愛紗「お客様誰かと待ち合わせですか?」

冥琳「はい…今日私たち恋姫女子大学5人と無想大学5人とで合コンすることになりまして…」

雪蓮「喫茶「モモゾノ」で集合って無想大学の人から連絡来て今に至ると…」

愛紗「あの…この店は喫茶「モモゾノ」じゃなくて喫茶「トウエン」なのですが…」

雪蓮「そうなの!?」

愛紗「喫茶「モモゾノ」はここから横断歩道2本渡った先にありますね」

冥琳「名前が紛らわしいな」

愛紗「まったくです!そろそろ「モモゾノ」に文句を言おうと思っているところです!」

冥琳「後から作って紛らわしい名前をつけるな!と?」

愛紗「まぁこの店の方が後にできたんですけどね」

冥琳「じゃあこっちが悪いんじゃないか!何で紛らわしい名前にするんだ!」

愛紗「店長がこの名前にしたら向こうからお客取れるんじゃないかって」

冥琳「店長腹黒いな」

雪蓮「冥琳ちょっとあれ見て…私たちと同じように間違えて後の三人もこの店に向かってきてるわよ」

冥琳「お…本当だ」

 

左から出てくる紫苑・桔梗・祭

 

紫苑「このお店ね」

桔梗「看板も間違いないな」

祭「ここで合ってるじゃろ?入ろうか」

愛紗「いらっしゃいませ~お客様~3名様ですか?」

祭「えっとじゃな…ワシらそこにいる二人の友達じゃからそこに座らせてもらうぞ」

愛紗「もしかしてこちらの二人のお連れ様の方ですか?」

桔梗「おう!そうじゃ!」

紫苑「雪蓮さん冥琳さん今日の合コンよろしくお願いしますね」

 

厨房から出てくる桃香

 

桃香「洗い物疲れた~!あ…お客様いらっしゃいませ~!!」

愛紗「桃香さま…こちらの方々はうちのお客様ではないんです」

桃香「え?あーそういう事ですか…あのそちらで立っていらっしゃる3人」

紫苑「私たちですか?」

桃香「もう許してあげたらどうですか?」

桔梗「何をじゃ?」

桃香「学生は勉強が大事なのはわかりますけど帰りの寄り道ぐらい許してあげたらどうですか?」

祭「何の話をしておる?」

桃香「PTAの巡回の方たちですよね?」

紫苑・桔梗・祭「違う!」

桃香「あ…じゃあ今から三者面談に行かれるんですね」

桔梗「三者面談も違う!!わしらのことどう見えてるんじゃ!!」

紫苑「そうですよ!保護者3人子供2人では一人余るでしょ!」

祭「そういうことではないぞ!紫苑!よいか店員!ワシらも学生じゃ!大学生じゃ!!」

桃香「大学生!?子供がいる歳に見えるんですけど…」

祭「子供がいたら学生してはいかんのか?」

桃香「そんなことありません…」

紫苑「子供がいたら恋愛してはいけないのかしら?」

桃香「そんなことありません…」

桔梗「養子がいたら結婚を考えてはいかんのか?」

桃香「それは知りません!って養子がいるんですか!?」

桔梗「焔耶って名前の子でな…今日は紫苑の子供の面倒を見させてる」

紫苑「璃々いい子にしてればいいけど…」

桃香「ねぇ?ところで愛紗ちゃんお客様じゃないっていったいどういう事?」

愛紗「実はこちらの五人はうちに来たかったのではなく「モモゾノ」に行きたかったんだそうです」

桃香「え~!?あの後からできたお店へ行きたかったの!?」

冥琳「おい!嘘を言うな!そこの店員に聞いたぞ「モモゾノ」よりこっちの店の方が後だとな!!」

桃香「愛紗ちゃん本当のこと言ったらだめだよ!こういうところから経営が苦しくなるんだから!!」

冥琳「とりあえずあなたが店長という事は分かった!」

雪蓮「この人が店長なの?さっき私たちに失礼なことをそこの黒髪の人に言われたのだけど教育どうなっているのよ!!」

桃香「すいません!ちゃんと言っておきますので…」

愛紗「すみませんでした」

桃香「あと…お客様が食べました料理の代金はタダにさせていただきますので…」

雪蓮「まだ私たち何も注文してないわよ?」

桃香「またまた~口元に黒コショウが付いてますよ?」

雪蓮「もういいわよこのくだり!冥琳!五人そろったし「モモゾノ」へ行きましょう!」

冥琳「待ってくれ雪蓮!」

雪蓮「さ~て出番も終わったし楽屋へ戻ったらお酒飲むわよ♪」

冥琳「雪蓮!何を聞き逃せないこと言っているのだ!!」

 

左へはける雪蓮・冥琳

 

紫苑「雪蓮さん!冥琳さん!先行かないで~!!」

桔梗「お茶ぐらい飲みたかったんじゃがな」

 

左へはけてく紫苑・桔梗

 

祭「ちょっと4人とも待ってくれ~最近腰を痛めて走れんのじゃ~」

 

左へはけてく祭

 

愛紗「結局後から来た三人は待ち合わせ場所を間違えたことに気付いてないのだろうな~」

桃香「それより愛紗ちゃん!さっき鈴々ちゃんが買ってきたケーキ食べない?」

 

厨房から出てくる鈴々・流琉

 

鈴々「ケーキおいしかったのだ~」

流琉「おいしいケーキでしたねー帰りに買おうかな」

愛紗「丁度良かった私と桃香さまもケーキを食べようと思うのだが持ってきてくれるか鈴々」

鈴々「流琉が一個食べて鈴々が残り全部食べたからもう無いのだ」

愛紗「5ホール分ぐらいあったのを全部食べたのか!?」

桃香「鈴々ちゃん酷いよ~ケーキ食べたかった~」

鈴々「お姉ちゃんは太らなくて済んでよかったんじゃないのか~?」

桃香「え…それってどういう…」

 

左から出てくる美羽・七乃

 

美羽「警察じゃハチミツ水を出すのじゃ!!」

桃香「何ですか?急に入ってきていきなりハチミツ水出せって?」

七乃「あ…発作みたいなものなので気にしないでください」

愛紗「警察の方が何の用ですか?」

七乃「申し遅れました…そこの交番に今日から配属となった七乃と言います」

美羽「妾は美羽じゃ!!」

桃香「あいさつに来たんですか?これはどうもここの店長をしています桃香と言います」

愛紗「従業員の愛紗です」

流琉「料理人の流琉です」

鈴々「味見担当の鈴々なのだ!」

愛紗「従業員の鈴々です!!」

桃香「美羽ちゃんと七乃さんこれからこの町を守ってくださいね」

美羽「だったらハチミツ水を出すのじゃ!!」

鈴々「凄く偉そうなこと言う警察官なのだ!」

七乃「美羽様はもともと警部から警察官をスタートしてますから偉そうな口調になってしまうのは仕方ないんですよ」

桃香「エリートさんだったんですね美羽ちゃん」

美羽「そうじゃ妾は親のコネで警部からスタートしたのじゃがなぜか何もしなかったらここまで階級を落とされてしまったのじゃ」

愛紗「なぜかじゃなくて言葉通りだろう!」

鈴々「なぜなのだ!?」

愛紗「分かるだろ!」

流琉「きっと口調が偉そうだったからとか…」

桃香「なるほど~流琉ちゃんするどい!」

愛紗「本当にその答えで納得してよいのか!?」

七乃「私は美羽様の傍にいたかったので警察官になって3日間で凶悪犯を120人ほど捕まえて美羽様の警部補になったんですよ」

桃香「そんな優秀な方がどうして交番勤務に?」

七乃「美羽様がどんどん階級が落ちていくので美羽様の下に付いていくため

   努力してパトカー20台壊して犯人を50人ほど逃がしたらこうなりました」

愛紗「何をしてるんですか!」

桃香「良い部下持ったね~美羽ちゃん…うぅ…」

流琉「上司についていきたい一心の行動泣けますね」

鈴々「感動で涙が止まらないのだ…」

愛紗「全然泣ける要素無かったでしょーが!」

七乃「そんなことはどうでもいいんです!今日はこの辺に凶悪犯がいるのでは!?っという事についてお話に来ました」

桃香「凶悪犯ってどういう事ですか?」

七乃「実は先程すぐそこの交差点で血まみれになった女性が倒れているのを見たという通報がありまして」

流琉「血まみれの女性ですか…」

七乃「しかも犯人は目撃者がいるにもかかわらず目撃者が通報している隙に女性をどこかへ移動させたようなのです」

愛紗「何と大胆な犯行…」

七乃「現場に残された血だまりの量を見て女性は出血多量でほぼ間違いなく亡くなっているとみて

   今殺人罪と遺体遺棄の疑いで犯人を捜しているんです」

鈴々「何だか信じられないような話なのだ~」

七乃「目撃者の方々も一緒についてきてもらってますのでよかったら一緒にその時の話を聞きませんか?」

桃香「そうですねこちらも何かお手伝いできることがあるかもしれませんし」

七乃「それじゃあ目撃者の皆さん入ってきてくださーい」

 

左から出てくる麗羽・猪々子・斗詩

 

麗羽「おーほっほっほっ! おーほっほっほっ!! おーほっほっほっ!!!」

桃香「可哀想に…」

愛紗「そうだな…殺人現場を見たばかりに…」

麗羽「なぜ皆さんわたくしの顔を憐れんで見ているのですか?」

桃香「現場見たショックでそんな笑い方されているんですよね?」

麗羽「違いますわよ!」

猪々子「そうだそうだ!姫の笑い方は生まれつきだぞ!」

流琉「生まれつきだったら…」

鈴々「余計かわいそうなのだ」

麗羽「お黙りなさい!!」

七乃「話が進まないので目撃されたことについて話していただけますか?」

麗羽「そうですわね…それではお話させていただきます」

七乃「よろしくお願いします」

麗羽「私たち三人がそこの交差点を歩いていたら目の前に血だまりの中で倒れている人を見つけたのですわ」

猪々子「そーそー眼鏡かけた人で顔から血を出していたから顔面を刺されたんだと思う」

麗羽「私はすぐに猪々子さんに警察へ電話するよう指示を出しました」

猪々子「あたいがすぐ警察へ電話しようとしたら姫が止めたんですよ」

麗羽「だって猪々子さん「177」に電話しようとしたのですよ」

猪々子「警察の番号って「177」だよな?」

愛紗「いや違いますよ」

麗羽「やっぱりそうでしょう?正解は「117」ですわ!おーほっほっほっ! 」

愛紗「それも違いますよ!」

猪々子「それでどっちにかけるのか言い争っていたらいつの間にか倒れていた人がいなくなってたんだよ」

愛紗「あなた方は馬鹿ですか?」

麗羽「いいえ!名門袁家ですわ!おーほっほっほっ! おーほっほっほっ!! おーほっほっほっ!!!」

愛紗「いや家柄を聞いたんじゃないのだが…」

流琉「あの…そちらでずっと黙ってる方はその時何を?」

斗詩「倒れてるのを見た直後助けを求めこちらのお巡りさんがいる交番へ走りました」

美羽「助けを求められて妾たちは迷惑じゃ!」

愛紗「それが警察の仕事でしょーが!」

麗羽「以上でわたくしたちが見た状況については説明しましたけどまだ何か話さなければいけませんかしら?」

七乃「もっと馬鹿な話聞きたいですけどもう結構ですよ」

麗羽「で・す・か・ら!名・門・袁・家ですわ!おーほっほっほっ! おーほっほっほっ!! おーほっほっほっ!!!」

七乃「あーはいはい捜査協力ありがとうございましたー」

麗羽「では斗詩さん?この後の予定はどうなっているのかしら?」

斗詩「えーっと競馬場で麗羽さまの昔の友人と会うとなってますね」

麗羽「そうでしたわね!行きますわよ!猪々子!斗詩!おーほっほっほっ! おーほっほっほっ!! おーほっほっほっ!!!」

斗詩「麗羽さま待ってくださーい!」

 

左へはける麗羽・斗詩

 

猪々子「丁度警察もいるし最後に一つ聞きたいんだけど警察は何番かけたらつながるんだ?」

七乃「警察は「119」です!」

猪々子「そっかあんがとー!」

 

左へはける猪々子

 

愛紗「嘘教えたらダメでしょ!」

七乃「いや~あんな変な人たちにかかってきて欲しくなくてつい」

美羽「そうじゃ!いくら何でも嘘はいかんぞ七乃!」

七乃「すいません」

美羽「そこはちゃんと教えたくありませんと言わぬと!」

愛紗「いやそれもおかしい!」

美羽「では妾たちはこの事件の捜査に入るのでこれで失礼するのじゃ!」

七乃「お邪魔しました~」

美羽「では早速駅前の甘味処で定時まで作戦会議じゃ!」

七乃「はい!美羽様!」

 

左へはける美羽・七乃

 

愛紗「あれは完全にサボるな」

桃香「それにしても犯人はどんな人なんでしょう?」

愛紗「やっぱり見た目が怖い人なのだろうか」

鈴々「きっと黒服とか着た怖いおにーちゃんなのだ!」

流琉「黒服ってそんな格好でいる人なんてそうはいないと思うけど…」

左から出てくる音々音・霞・華雄・恋

 

音々音「お邪魔するのです!」

流琉「わっ!黒服の人が4人も入ってきた!!」

鈴々「お前たちが犯人なのか!悪いこと言わないのだ今すぐ自首するのだ!」

霞「何やねん急に!人を見るなり自首せぇとか!」

愛紗「すいません!今そこの交差点で殺人事件が起きまして鈴々は思わずお客様を疑ってしまったのです」

華雄「この辺でそんな事があったのか」

音々音「ねねたちはそんな事はしていないのです!だから安心するのです!」

桃香「そうですか!ではお客様お席へどうぞ!」

音々音「今日は客として来たわけじゃないのです!ここに桃香っているですか?」

桃香「桃香は私ですが」

音々音「ねねたちは董卓金融の者で今日はですね…白蓮さんの借金について話に来たのです!」

桃香「白蓮ちゃんの借金?」

霞「アンタ白蓮って人の保証人になってるわな?白蓮って奴悪い奴やで~」

華雄「借金も返さないとどっかへ隠れたのだ」

音々音「本人がいなくなったら保証人から返してもらわないとねねたちも困るのです」

愛紗「桃香さま保証人になっていたのですか?」

桃香「この商店街を盛り上げるためにお金が必要だって白蓮ちゃんが言って…

   私に迷惑をかけない条件で2週間前に保証人に…」

華雄「とにかく全額払ってもらおうか!」

桃香「そんな200万何てお金すぐ払えません!」

霞「なに寝ぼけたこと言うてんねん!利子が入って300万じゃ!!」

桃香「そんな2週間で100万も乗せてくるなんて余計に払えません!」

音々音「払わないと言うのですか?」

桃香「払えません」

音々音「では払いたくなるようにしてやるのです!霞!」

霞「おぅ!アンタら借金返さんかったら酷い目に遭う事になるで!」

愛紗「何をするんだ!?」

霞「そうやな…ここにいる従業員皆可愛いからストーカーするわ!」

流琉「ストーカーですか!?」

霞「昼から雨降って帰れなくて困っとったら傘をこっそり渡したり!

  寝とるとこに忍び込んでクラッシックのCD流したりしたるで!」

音々音「それはただ生活のストレスを失くさせる行動ではないのですか!?霞!」

霞「これ嫌がらせと違うんか?」

音々音「違うのです!!大体部屋へ忍び込めるなら店の帳簿を弄るとかして欲しいのです!」

霞「なるほどな!おぅ!アンタんとこの店の帳簿!翌朝見てうわーってなっても知らんで!」

愛紗「帳簿に何をする気だ!」

霞「確定申告の集計出したんで!」

音々音「何をしてるのですか!」

霞「うわーって言わせよう思っていったんだけどあかん?」

音々音「駄目に決まってるのです!どう考えてもうわーって嬉しい方の悲鳴なのです!」

桃香「確定申告面倒くさいのでぜひお願いします♪」

音々音「しないのです!!もう霞は下がってるのです!華雄!」

華雄「おぅ!」

音々音「実力行使でお願いするのです!」

華雄「痛い目見たくなかったら今のうちに払うんだな!私は相手が女だろうと抵抗なく殴るからな!」

鈴々「愛紗…鈴々あいつになら余裕で勝てそうな気がするのだ」

愛紗「奇遇だな鈴々…私も凄く余裕で勝てそうな気がする」

華雄「かかってこい!」

 

バキッ!ボカッ!ドカッ!ベキッ!

 

華雄「ひょうはほれふらいにひといてひゃる!」

音々音「ボロ負けで何を格好つけているのですか!」

愛紗「これで分かったろう!払う気はない帰れ!」

音々音「ここまではお遊びみたいなものです!恋殿が出たらそうは言ってられないのですよ!」

恋「…金…払え…」

桃香・愛紗・鈴々・流琉「きゃーっ!」

音々音「恋殿の威圧に恐れおののいたようなのです」

桃香「飲食店にこれはきついですよ」

愛紗「そうです!きついです!」

流琉「私も苦手です」

鈴々「鈴々もこの大きさ初めて見るのだ!」

音々音「みんなして何を言っているのですか?」

桃香「え?こちらの方ゴキブリですよね?」

音々音「違うのです!」

愛紗「そうですよ桃香さま!油虫と言わないと!」

音々音「そういうことじゃないのです!」

鈴々「こんなの呼び方害虫でいいのだ!」

音々音「恋殿は人間なのです!言い方がひどいのです!!」

流琉「そうですよ皆さん!ここは飲食店何ですから隠語で「花子」と言わないと」

恋「恋は…花子って名前じゃない…」

音々音「恋殿~!ツッコミはそこで本当にいいのですか!?」

桃香「全身黒くて触角が二本あったらゴキブリに見えるじゃないですか!」

音々音「見えないのですよ!どういう目をしているのですか!」

愛紗「じゃあちょっと質問するのだが家の中で恋が一番好きな場所はどこだ?」

恋「台所」

愛紗「やっぱり油虫じゃ…」

音々音「ち・が・う・の・で・す~~!!!あんまり馬鹿にすると酷い目に遭うのですよ!!」

流琉「どういう風に酷い目に遭うんですか?」

音々音「聞いて驚けなのです!!恋殿は1人で3万人を相手に勝ったことがある強者なのですよ!!」

鈴々「え?1匹見たら3万匹はいると思え…なのだ?」

音々音「だ~か~ら~!!虫から離れるのです~!!」

桃香・愛紗・鈴々・流琉・霞・華雄「うわーーーーっ!!」

 

左へはける霞・華雄

厨房へはける桃香・愛紗・鈴々・流琉

 

音々音「恋殿から離れろと言う意味ではないのです!!ええい!後でまた来るのでそれまでに300万用意するのですよ!!

    霞!華雄!帰ったらちんきゅーきっくで制裁なのです~!!」

 

左へはける音々音

 

恋「カサカサ~…♪カサカサカサカサ~…♪カサカサ~…♪」

 

左へはける恋

 

厨房から出てくる桃香・愛紗・鈴々・流琉

 

桃香「本人は虫扱い喜んでるように見えますね」

流琉「それより借金どうするんですか店長?」

桃香「そんな事言われても300万何て大金急には…」

鈴々「鈴々にいい考えがあるのだ!メニュー表に300万円のメニューを作ってっと…これをお客様が注文したら借金が払えるのだ!」

愛紗「そんなうまくいくわけないだろ…桃香さまとりあえず通帳とか見ていくら払えそうか調べましょう」

桃香「そうね…愛紗ちゃんちょっと手伝ってくれる?」

愛紗「分かりました!鈴々接客は頼んだぞ!」

 

厨房へはける桃香・愛紗

 

鈴々「分かったのだ!きっと300万のメニューを売ってみせるのだ~」

流琉「では私は料理の仕込みしてきますね」

 

厨房へはける流琉

左から出てくる風・稟

 

風「ふー…疲れたのです…稟ちゃんがまた死体扱いされて事件になっていて」

稟「いつも誤解を解くのに協力してくれてありがとう…風」

宝譿「良いって事よ!気にするな!」

風「これ~宝譿そのような事を言うとまた風が警察に説明に行かなくてはならない流れに~」

稟「もうなるべく人通りのあるところで妄想したりしない」

風「妄想はいいのですけど致死量と思われるほどの鼻血を止めてほしいのですよー

  さっきも馬鹿っぽい三人組に見られて風は冷や冷やしたのですから~」

稟「私も止めたいんだけどなかなか止まらなくて…あ…ちょうど喫茶店があるから飲んでいきますか?」

風「稟ちゃんのオゴリですか?」

稟「もちろん!今日は店で一番値段の高いメニューを奢ります!」

鈴々「いらっしゃいませなのだー何名様なのだ?」

稟「2名です」

鈴々「こちらの席へどうぞなのだー」

 

席に着く風・稟

 

稟「私はホットコーヒー」

風「風はえーっと…この店で一番値段が高いメニューはなんですかー?」

鈴々「飲み物で練乳300万円なのだ♪」

稟「ぶっ!?」

風「では風はそれで~」

鈴々「ありがとうございますなのだ~♪」

稟「ちょーーーーーーっと待ってください!!いやかなり待ってください!!!!」

鈴々「どうかしましたなのだ?」

稟「どうかも何も300万って何ですか!?練乳が飲み物っていうボケが霞むその金額!!」

鈴々「ボケじゃないのだ!練乳は液体だから飲み物に入るのだ!!300万も本当なのだ!メニューに書いてあるのだ!!」

稟「うわ~…練乳300万円って書いてある」

風「稟ちゃんオゴッてくれるんですよねー?」

稟「確かに一番高いの頼んでいいとは言ったけど喫茶店に300万もするメニューあると思わないじゃない!!」

風「稟ちゃんは約束を破る人なのですか~?」

稟「約束はしたけどほら2番目に高いスペシャルパフェ3000円とかこれぐらいを想定してて…想定の範囲の100倍もするなんて…」

風「稟ちゃんー300万は3000円の1000倍ですよー」

稟「どっちでもいいですよ!!100倍でも1000倍でもそんなお金持ってるわけないじゃない!!」

鈴々「お客様当店はクレジットカード使えるのだ」

風「おぉ!良い情報ですねー稟ちゃん」

稟「どこがですか!風…冷静に考えてコップ一杯も練乳なんて飲みたくないでしょ?」

風「稟ちゃんが―300万払うとこ見てみたい―♪」

稟「やめて!その居酒屋で言うような言い方」

風「いつも鼻血を出しまくっているのですからこういう時も出血大サービスを―」

稟「物理的なのと金銭的なのは違うでしょ!!」

鈴々「お客様?どうするのだ?」

風「稟ちゃんどうするのですー?」

稟「う…」

風「う?」

稟「うわ~~~っ!!許して風~!!」

 

左へはける稟

 

風「稟ちゃん待つのですよー」

 

左へはける風

 

厨房から出てくる愛紗

 

愛紗「泣き声が聞こえたがお客様を泣かして帰したのか?」

鈴々「違うのだ泣かしてないのだ!300万円のメニューを見たらなぜか泣いて帰っていったのだ」

愛紗「そうなのか?ならいいが…今度は私が接客するから鈴々は桃香さまを手伝ってくれ」

鈴々「わかったのだ!」

 

厨房へはける鈴々

 

左から出てくる華琳・春蘭・秋蘭・桂花・季衣

 

春蘭「華琳様こちらです!」

桂花「今日はいよいよ恋姫女子大との合コンですね」

華琳「そうね…可愛い女の子たちはいるかしら?邪魔するわよ」

愛紗「いらっしゃいませー何名様ですか?っと言いたいのですが…ちょっとあのー…申し訳ありません!」

華琳「どうかしたのかしら?」

愛紗「当店のメニューに春巻きはないんです」

華琳「春巻きがどういうことかしら?」

愛紗「だってそちらのお客様…」

季衣「ボク?ボクがどうかした?」

愛紗「春巻きが好きと言うのをアピールするためにその髪型をされているんですよね?」

季衣「何かちびっこ以外に春巻きと言われるとポカンとしちゃう…

   あの…この髪型は別に春巻き好きをアピールしてるわけじゃないよ!」

愛紗「そうなんですか?それは良かったです!それと当店では目玉焼きはございますのでご安心を!」

春蘭「私の顔を見ながら目玉焼きはあるってどういう意味だ秋蘭?」

秋蘭「そのままの意味だ姉者」

愛紗「クレープも1種類のみですがございます」

華琳「私の髪を見てクレープ…ほほう」

愛紗「えーっとこちらのお客様は……」

秋蘭「…」

愛紗「えーっと…クリームソーダありますよ!!」

秋蘭「何か危ない間だったな」

愛紗「では4名様ですね!お席へどうぞ!」

桂花「ちょっと待ちなさいよ!!何で私には触れないのよ!それに!のけ者にして!!」

愛紗「すみません!特徴がなかったんです!」

桂花「特徴あるでしょ猫耳フードとかつけてるのに!」

愛紗「猫を押されるのでしたらそこの角に「明命の猫カフェ」がありますのでそちらへどうぞ」

桂花「何で私だけ別の店に行かなきゃいけないのよ!」

華琳「桂花だけ別の店で放置…アリね!」

桂花「華琳さま!?あの…これから5対5の合コンをするんですよ!一人足りないと相手に失礼かと」

華琳「それもそうね」

愛紗「お客様も合コンですか?今日はこれで二組目です」

華琳「そうなの?」

愛紗「さっきも恋姫女子大の方が5対5の合コンするため集合場所の喫茶「モモゾノ」へ行きまして」

華琳「恋姫女子大!?私たち無想大学の合コン相手じゃない」

愛紗「え!?合コンって全員女性でやるんですか!?」

華琳「恋姫女子大には男性5人と会うって嘘を伝えているのよ」

愛紗「なんでそんな嘘を…」

華琳「私は男より女が好きなのよ!特にかわいい子が大好きでね!合コンも顔合わせするまで男を装ってメールを打って

   会ったらすぐに口説き落としているのよ!あなたも随分かわいいわね!私の物にならない?」

愛紗「私はそのような気はありませんので…」

華琳「そう?まぁ私は狙った子は必ず落とすから今度この店を一日借り切ってあなたと親密な関係でも作ろうかしら…

   この店はいくらぐらいで一日貸し切りにさせてくれるのかしら?」

愛紗「そうですね…300万ぐらいですね」

華琳「結婚式並じゃない!面白い冗談ね」

愛紗「冗談じゃなくて本気なのだが…特に今日前金で払ってくれると嬉しいです!」

秋蘭「面白い冗談だな…華琳さまとりあえず「モモゾノ」の方へ向かいませんと」

華琳「そうね…あんまり女の子を待たせるのは良くないわね」

桂花「でもなんで喫茶「トウエン」で待ち合わせにしたはずなのに「モモゾノ」へ間違えて恋姫女子大の人達は行ってしまったのかしら?」

春蘭「あれ?ここ「モモゾノ」ではないのか?」

愛紗「うちは「トウエン」です」

春蘭「へ~桃の園と書いて「トウエン」と読めるのか~向こうへメールした時「モモゾノ」って打ったんだが」

桂花「脳筋馬鹿が原因か!」

春蘭「馬鹿とは何だ!」

華琳「はいはい喧嘩はそこまで!最後にあなたの名前だけ聞いていいかしら?」

愛紗「私ですか?愛紗と言います」

華琳「愛紗ね…合コンで恋姫女子大の子たちを落としたら今度はあなたを落としに来るわ!

   それじゃ純情可憐な恋姫女子大の子たちを落としに行くわよ!!」

桂花・春蘭・秋蘭・季衣「はい!華琳さま!」

 

左へはける華琳・桂花・春蘭・秋蘭・季衣

 

愛紗「純情可憐と言うより熟女加齢な感じが強かったが…」

 

天井から矢が一本降ってくるのを避ける愛紗

 

愛紗「おっと!危ない!矢は燃えるゴミだったかな…捨てておかないと」

 

矢を持って厨房へはける愛紗

厨房から出てくる鈴々

 

鈴々「今日は接客がぐるぐる交代して忙しいのだ~」

 

丸めたポスターを持ちながら左から出てくる朱里・雛里

 

朱里「はわわ~」

雛里「あわわ~」

鈴々「いらっしゃいなのだ~二人ともいつものコーヒーでいいのだ?」

朱里「今日はお客として来たんじゃないんでしゅ」

雛里「商店街会長と副会長として来たのでしゅ」

鈴々「そうなのだ?」

朱里「実はでしゅね!はわはわはわわなんでしゅ」

鈴々「にゃ?」

朱里「だからはわはわはわわなんでしゅ!!」

鈴々「はわはわ言ってたら意味が分からないのだー」

雛里「そうだよ朱里ちゃん!あのでしゅね!あわあわあわわなんでしゅ!」

鈴々「にゃー!?今日限定の商店街イベントを急きょすることに決まったのだ!?ちょっとお姉ちゃんたち呼ぶのだー!

   おーい!お姉ちゃんたちちょっと来てほしいのだー!」

朱里「何で雛里ちゃんのだと伝わるんですか!?」

 

厨房から出てくる桃香・愛紗・流琉

 

桃香「どうしたの鈴々ちゃん?あ…二人ともいらっしゃーい」

朱里「今日はお客でじゃないんです!」

鈴々「実は二人ははわはわはわわについて来たのだ!」

桃香「鈴々ちゃんはわはわ言ってたら分からないよ」

鈴々「えっと…あわあわあわわについて来たのだ!」

桃香「なるほどー」

愛紗「今日限定のイベントをこんな昼過ぎからやるのか」

流琉「そんなに集客を見込めるイベントなんですか?会長」

朱里「何でみなさんあわわだとそんなに話が分かるんでしゅか!?」

雛里「朱里ちゃんそんな事よりイベントの内容を…」

朱里「そうでしゅね!実はですね白蓮さんから先日200万円のイベント資金を預かりまして

   そのお金を使って芸能人を呼んだんでしゅ」

桃香「それ私が保証人になったお金だ!」

雛里「そうなんでしゅか?」

朱里「それで人気がありすぎていつになるか分からないと言われていたんでしゅが

   今なら時間が空いていると言われたのでしゅ!」

愛紗「それで急きょ今日にか…」

桃香「でも一人か一組か分からないけど200万もギャラ取るなんてすごい人気のある人なんですね」

雛里「呼んだのは二組でしゅ」

朱里「あ…丁度来たみたいです!こっちでしゅー!」

 

左から出てくる星・翠・天和・地和・人和

 

星「どうも今日はよろしく!日曜朝に放送している「それいけ!華蝶仮面」の主役をしてる星だ!」

流琉「最近世間の奥様方にものすごく人気のある星さんだ!生で見れて光栄です!!」

星「ありがとう!」

翠「あたしは星のマネージャーをしている翠と言います!今日はよろしくお願いします!」

鈴々「二人合わせてー!!」

星・翠「聖水!!」

翠「何を言わせるんだやめろ!!」

鈴々「トイレは右のとこにあるのだ行ってくるといいのだ」

翠「行きたくないからいいよ!」

愛紗「それでそちらにいる三人は?」

人和「私たち「それいけ!華蝶仮面」の主題歌を歌っています数え役満シスターズって言います」

愛紗「へぇ」

天和「私が数え役満シスターズのギターとコーラス担当の天和って言います」

愛紗「それでギターを持たれているんですね」

地和「ちぃはメインボーカル担当で名前は地和!よろしくね!」

人和「私は数え役満シスターズのマネージャーと合いの手を担当しています人和です」

愛紗「合いの手が入る?どんな感じで歌うんですか?」

天和「それでは「それいけ!華蝶仮面」の主題歌を1番だけ歌わせていただきますね!1・2・3!」

 

   ジャージャンッジャッジャッジャーン

 

空を闇に染める悪いやつ 海を汚す悪いやつ

森を燃やす悪いやつ 川を枯らす悪いやつ

ビルを壊す悪いやつ 家を壊す悪いやつ

街を壊す悪いやつ 腹を壊す悪いやつ

夢を壊す悪いやつ 未来(あす)を壊す悪いやつ

 

そんな悪いやつらに立ち向かうため

いまだ変身!! 華蝶チェーーーンジ!!

 

ジャジャジャン

 

天和「以上です!」

 

天和・地和・人和以外全員コケる

 

桃香「悪い人達が暴れたまま1番終わりですか?」

鈴々「これじゃ「それいけ!華蝶仮面」じゃなくて「はよいけ!華蝶仮面」なのだ」

人和「2番3番で華蝶仮面が活躍する内容となっていまして気になる方はCDを買ってください」

愛紗「合いの手どこで入るのか期待していたのだがどこで入ったのだ?」

人和「合いの手も2番以降に入ってますのでCD買ってください」

愛紗「どうりで口も開けずにぼーっと立ってただけだったんですね」

人和「ぼーっとって言わないでください…心の中はすごくドキドキしてたんですから」

流琉「あの…歌に出てきた「腹を壊す悪いやつ」でしたっけ?それってただの胃腸の弱い人じゃないんですか?」

地和「仕方なかったのよ!歌詞を一生懸命考えたけどこれしか出なかったんだから!」

桃香「朱里ちゃん…数え役満シスターズはいらなかったんじゃない?そうすれば100万円ぐらい予算浮いたんじゃない?」

朱里「そうでしたね」

人和「ちょっといいですか?私たち100万円もギャラなんて貰ってませんよ」

桃香「え?でも2組呼んで200万かかってるんですよね?内訳どうなっているんですか?」

翠「内訳はうちの星が199万円で数え役満シスターズが1万円だ」

天和・地和・人和「えーー!!私たち1万円何ですか!?」

桃香「彼女たち驚いてるじゃないですか!ピンハネは良くないですよ!」

愛紗「そうだぞ!我々には関係ない事だがさすがに可哀想ではないか?」

天和「普段6000円だから4000円も上がったね!」

地和「やったね!お姉ちゃん!」

人和「今日はお肉でも買って帰りましょう」

愛紗「喜びの驚きか!」

星「いつもより1万少ない…うぅ…」

愛紗「そっちは泣くのか!」

流琉「星さん可哀想…」

愛紗「同情するところか!?」

翠「とりあえず!疑問に思うのでしたらこの契約書の内容見てください!内訳も書いて…あれ?」

鈴々「どうしたのだ?」

翠「車に契約書を置き忘れたみたいで…ちょっと電話を…

  蒲公英?契約書そこにあるだろ?持ってきてくれ…うん?いやそれはいらない…契約書だけな!」

桃香「蒲公英って誰なんですか?」

翠「あたしと一緒で星のマネージャーをしてる者です」

流琉「さすが人気者は違いますね!マネージャーさんが二人もいるなんて!」

鈴々「人気がないと自分でマネージャーをしないといけないのだな~」

人和「こっちを見ないでください!」

翠「それにしてもこの店の前に車置いたのにちっとも来ないな…蒲公英のヤツどっか行ったのか?」

蒲公英「ここにいるぞー!!」

 

全員周りを見渡す

 

翠「どこだ?どこだ?」

蒲公英「だからここにいるぞー!」

 

客席から舞台へ上がる蒲公英

 

翠「どっから入ってきてるんだよ!」

蒲公英「最前列の席って値段高いんだねー今日の蒲公英ギャラ飛んじゃった」

翠「最前列の席に座ってる蒲公英が悪いんだろ!」

蒲公英「あ…お客様蒲公英はもうそこ座らないから荷物置き場にでも使ってね」

翠「誰と話してるんだよ!」

蒲公英「それより翠姉様!はい!これ!」

翠「おぅ!この契約書に書いてあるんだけど…」

桃香「なんか契約書って紙おむつみたいですね」

翠「わぁ~!これおむつじゃないか!」

蒲公英「いつものやつじゃないの?」

翠「契約書だって言っただろ!それにこれはいらないって言っただろ!」

愛紗「あの~聞きにくいんだがよく漏らすのか?」

翠「聞きにくい割にはっきり聞いてくるなよな!マネージャーの仕事をしてると相手に合わせることが多くて

  どうしてもトイレに行けない緊急の時だけこういうおむつを使ってるんだ!」

鈴々「トイレは右のとこにあるのだ行ってくるといいのだ」

翠「だから大丈夫だって!!それより蒲公英!!契約書!!」

蒲公英「車には契約書無かったよ」

翠「あれ?おかしいな…どこやったんだろ?」

星「なぁ翠よ…さっきサービスエリアでトイレ行ったときトイレットペーパーが無かったと言っていたがどうやって出てこれたのだ?」

翠「あぁ…あれは持ってた紙を使って…あ…」

鈴々「トイレは右のとこにあるのだ行ってくるといいのだ」

翠「もうそれはいいって!あの…もう一回契約書にサインお願いできますか?」

朱里「あ…はい…そういう事なら…」

桃香「ちょっと待って朱里ちゃん!」

朱里「どうかしましたか?」

桃香「もう一回契約するならあの数え役満シスターズ抜いて契約しない?」

人和「ちょっとどういう事ですか!?」

桃香「1万円でも現金が手元に戻らないかと思って」

蒲公英「言いにくいんだけど星姉さま単体価格200万円だから数え役満シスターズを抜いても払う金額は変わらないよ?」

桃香「そうなんですか?何か通販番組のオマケみたいですね数え役満シスターズ」

地和「その例え酷くない!?」

愛紗「通販番組のオマケと言えば結局使わずに埃をかぶったりする事があるな」

流琉「番組見てる時はお得に感じるんですけどねー」

鈴々「鈴々たちは全然関係ない話をしてるから話を進めてもらっていいのだ」

地和「関係ない感じに聞こえないんだけど!」

朱里「とにきゃく!このポスターに数え役満シスターズの写真もあるので契約は同じ内容でお願いしましゅ!」

雛里「愛紗さんこのポスターお店に貼っておいてくだしゃい!」

愛紗「分かった」

翠「それじゃ車で契約を…そのままあたし達はステージの方へ向かいます」

朱里「はわわ!お願いしましゅ!」

雛里「あわわ!会場の方案内しましゅ!!」

鈴々「あ…翠だけちょっと待つのだ!」

翠「何だよ」

 

左へはける朱里・雛里・星・天和・地和・人和

 

鈴々「トイレは右のとこにあるのだ行ってくるといいのだ」

翠「だからそれはもういいって―――!!」

 

左へはける翠

壁にポスターを貼る愛紗

 

愛紗「こんなもんだろう」

鈴々「どんなことが書いてあるのだ?」

愛紗「本日午後5時より恋姫小学校の体育館にて「星と数え役満シスターズによるトークライブ」を開催!

   会場に入れる条件は下記に書いてあるお店で一回の会計で3万円以上お買い物されたと分かるレシートを会場の受付でお見せ下さい

   ※1(なお下記に書いてあるお店のレシートを複数枚持ってきて合計3万円以上というのは無効になります)

   ※2(レシート一枚につき2人まで入れます)」

鈴々「どういうことなのだ?」

愛紗「うちの店で説明するとスペシャルパフェを10個一気に食べないと星のトークライブは見れないという事だ」

桃香「それだとうちの店は今回のイベント関係ないじゃない!」

流琉「そうですよ!一気に10個もスペシャルパフェ頼む人なんていないでしょうし!」

桃香「これが孔明の罠なのかな~…」

鈴々「そんなに悩まなくてもいいのだ3万円のメニューを作ればいいのだ!」

愛紗「さっきそれでお客様を驚かせて帰らせたのだろう?もうその手はやめよう」

 

左から出てくる焔耶・璃々

 

焔耶「喫茶…えーっと…ト・ウ・エ・ン…よしチラシに書いてある店だな」

璃々「焔耶お姉ちゃん華蝶仮面に会えるって本当?」

焔耶「あぁ…まずは華蝶仮面に会う前にこの喫茶店に入ろうか」

桃香「いらっしゃいませ~何名様ですか?」

焔耶「ずっと前から好きでした!結婚してください!!」

桃香「え?え?」

焔耶「あ…!いや何でもないです!2名です!!」

桃香「2名様ですね?こちらのお席へどうぞ」

 

席に着く焔耶・璃々

 

桃香「ご注文は何にしましょうか?」

焔耶「えっと…いや…あの…ス…スペ…璃々は何にする?」

璃々「璃々はね~チョコレートパフェが食べたい~」

桃香「チョコレートパフェですね」

焔耶「ワタシは…そのスペ…スペシャ…あーやっぱり言えない…」

桃香「もしかしてスペシャルパフェですか?」

焔耶「そうです!それが食べたいんです!!」

桃香「かしこまりました~」

流琉「じゃあ私作ってきますね」

桃香「私も手伝います」

 

厨房へはける桃香・流琉

 

愛紗「どうぞお水です」

焔耶「どうも」

愛紗「お客様注文する時にモジモジとされていましたが何かありましたか?」

焔耶「いや~…普段こういったパフェとか注文したことなくて恥ずかしかったんだ」

愛紗「分かりますお客様!周りの人に「この人がこんなの注文するの?」っていう目で見られるのが嫌なんですよね?」

焔耶「そうなんです!だからいつもだと絶対注文しないんです!でも今日は頑張って注文したんです!」

愛紗「今日はどうして頑張ったんですか?」

焔耶「そこにいる璃々が華蝶仮面のファンで会いたいって言うので財布に3万円を入れて商店街に来たんです」

愛紗「はー」

焔耶「それでどうせ3万円使うなら普段自分が使わないような使い方をしようと思ってまずはここのスペシャルパフェを食べに来たんです」

愛紗「ではこの後は?」

焔耶「服屋へ行って可愛いフリフリの服でも買おうかと思っているんだ」

愛紗「もしかしてお客様商店街全体を回って3万円使おうとしていませんか?」

焔耶「そうだけど?」

愛紗「それだと会場に入れませんよ?」

焔耶「え?商店街で3万円分買い物すればいいのではないのか?」

愛紗「お客様そのチラシちょっといいですか?ほら注意書きを見てください」

焔耶「おい!レシート複数駄目なのか!?」

愛紗「上の部分にも一回の会計で3万円以上お買い物と書いてありますし」

焔耶「ちょっといいか!?スペシャルパフェいくらだった!?」

愛紗「3000円です…チョコレートパフェは800円です」

焔耶「財布の中身は小銭合わせて31243円…」

 

厨房からパフェを持って出てくる桃香

 

桃香「お待たせしましたー♪スペシャルパフェとチョコレートパフェです♪」

焔耶「うわーーー!!うわーーーー!!」

桃香「どうしました?お客様?」

焔耶「これって今やめたらお金払わなくていいってでき…」

桃香「できませんよ」

焔耶「そ…そうですよね…」

璃々「華蝶仮面に会えるの楽しみ―」

焔耶「そ…そうだな…」

愛紗「顔色が真っ青ですが大丈夫ですか?」

焔耶「だ…大丈夫だ…」

璃々「このパフェおいしいー♪」

桃香「おいしいって言ってくれてありがとー♪」

焔耶「…うぅ…」

愛紗「お客様本当に大丈夫ですか?」

焔耶「大丈夫です…それより店員さんスペシャルパフェあと9個追加で…」

愛紗「お客様…」

焔耶「今日は3万円ぎりぎりの予算でしか考えてなかったからこうするしか…」

愛紗「普通にパフェ注文できるじゃないですか!」

焔耶「若干ヤケになっているからな!!さっきパフェって言えなかった自分がなんだったんだろうってなってるぐらいに!!」

璃々「華蝶仮面に会うの楽しみだねー焔耶お姉ちゃん」

焔耶「あぁ…そうだな…」

璃々「焔耶お姉ちゃん目がこわーい」

愛紗「スペシャルパフェ9個追加だ!」

桃香「私も作るの手伝わないと」

 

厨房へはける桃香・愛紗

 

焔耶「おい!そこで立ってる店員!」

鈴々「なんなのだ?」

焔耶「先にお金払っておく!ほら!レシートくれ!」

鈴々「わかったのだー」

焔耶「パフェが何か酸っぱく感じる…」

璃々「焔耶お姉ちゃんレモン味のところ食べてるからじゃない?」

焔耶「璃々にはまだ分からないと思うがそういう酸っぱさじゃないんだ」

鈴々「レシートとお釣りなのだ」

焔耶「ちゃんと3万800円になってるだろうな?…よし!」

 

左から出てくる小蓮・大喬・小喬

 

小蓮「喫茶「桃園」…本当にこの店で合ってるの?全然人が入ってないじゃない?」

小喬「いやここで合ってるってほらこの地図見てくださいよ」

小蓮「場所は合ってるだけみたいだけど…さっきそこで間違えて入りそうになった喫茶「モモゾノ」の方がお客さん一杯だったわよね」

大喬「この店で大丈夫です…わたし先日の調査でこの店に来ましたから」

小蓮「そうなの?その時の店の味はどうだったの?」

大喬「我が社の料理開発部で働いて欲しいぐらいおいしかったです!」

小蓮「本当にそんなにおいしいの?まぁそれを確かめるために来たんだけど」

大喬「オムライスが特に美味しいんですよ!」

小蓮「じゃあオムライスを注文して食べておいしかったらすぐお姉ちゃんに報告ね!」

鈴々「いらっしゃいませなのだー何名様なのだ?」

小蓮「3名よ」

鈴々「ではお子様こちらの席へどうぞなのだ」

小蓮「ちょっと待ちなさいよ!お子様じゃなくてお客様でしょ!」

鈴々「あ…ごめんなさいなのだ!お子様をお客様扱いして」

小蓮「逆でしょ!お客様をお子様扱いしてでしょ!」

小喬「もうお子様でもお客様でもいいから早く座ろうよ!」

小蓮「ま…まぁそうね…話が進まなくなるし」

 

席に着く小蓮・大喬・小喬

 

鈴々「ご注文は何にするのだ?」

小蓮「オムライス3つ」

鈴々「オムライス頼むとかお子様なのだー」

小蓮「オムライス頼んだら何で子供扱いなのよ!大体幕が上がって早々に明命たちもオムライス食べてたじゃない!」

鈴々「オムライス3つなのだー」

小蓮「無視するなー!!」

鈴々「ところで本当にオムライス3つでいいのだ?3万円に全然届いてないのだ」

小蓮「何よ!その3万円って?」

鈴々「お客様も星のトークライブが見たくて商店街へ来たんじゃないのだ?」

小蓮「トークライブ?」

大喬「さっき貰ったチラシの事では?一回で3万円以上お買い物でって書いてありましたし」

小蓮「あれね…喫茶店で3万何て使うわけないでしょ!」

小喬「このお店だと最小限の注文をしてもスペシャルパフェ10個注文しないと駄目みたいね」

小蓮「そんなトークライブのためにパフェを10個も注文する人なんてこの世にいないわよ!」

 

1人3個づつスペシャルパフェを持って厨房から出てくる桃香・愛紗・流琉

 

桃香・愛紗・流琉「お待たせしましたースペシャルパフェ追加9個分です」

小蓮「いたーーー!」

流琉「あ…そちらのお客様すぐにオムライスを作ってきますので少々お待ちを」

桃香「私も手伝います―」

 

厨房へはけてく桃香・流琉

 

璃々「わーパフェがいっぱーい」

焔耶「璃々食べるか?」

璃々「チョコレートパフェ食べたからお腹いっぱーい」

焔耶「そうか…何とか2個目は食べれそうだがあと8個どうしよう…」

鈴々「鈴々が良かったら食べるのだー♪」

焔耶「注文して店の人が食べるとかおかしいだろ!それは絶対頼まない!」

愛紗「ですがお客様残りはどうするんですか?このままではアイスが溶けていくだけですよ?」

焔耶「それはもったいないし…あーもう!誰かワタシの代わりに食べてくれる奴はいないのか―!」

蒲公英「ここにいるぞー!」

 

全員周りを見渡す

 

焔耶「どこだ?どこだ?」

蒲公英「だからここにいるぞー!」

 

右から出てくる蒲公英

 

愛紗「何でトイレから出てくるのだ!?」

蒲公英「あ…さっきのお客様ー蒲公英の席を荷物置き場にしてるけど忘れて帰らないでくださいねー」

愛紗「客席と会話をするんじゃない!」

蒲公英「話を戻して…もしよかったら蒲公英が残り貰うよ」

焔耶「ワタシより小さな体で8個も食べれるわけないだろ!」

鈴々「鈴々は食べれるのだ」

愛紗「鈴々ちょっと黙っていようか」

蒲公英「蒲公英一人で食べないよ」

焔耶「一人で食べないって今いるのは一人じゃないか」

蒲公英「ここで食べるんじゃなくて…えーっと…ちょうど蒲公英はこの店のスペシャルパフェの出前の注文をして来いって言われたの」

焔耶「出前の注文?」

蒲公英「星姉さまと翠姉様と商店街会長と商店街副会長と数え役満シスターズと蒲公英の分を注文して来いって言われたの」

焔耶「で?全部で何人分なんだ?」

蒲公英「丁度8人分!」

焔耶「ピッタリ奇跡!!」

蒲公英「という事でおかもち貸してください蒲公英が持ってくから」

愛紗「お客様?蒲公英にスペシャルパフェを渡してもよろしいですか?」

焔耶「いつもならこの小悪魔小娘の顔を見ると腹が立って頷けないが

   ここで断ると一人大食い選手権をしなくちゃいけなくなるから持ってってくれ!」

蒲公英「やったー!」

鈴々「凄い喜んでるのだどうしてなのだ?」

蒲公英「代金として2万4000円渡されていたからこのお金が蒲公英の物になると思うと嬉しくて」

鈴々「それは良かったのだー」

蒲公英「今日は儲かっちゃったー!あ…でも最前列のチケット代を引くとまだマイナスかー…」

焔耶「最前列のチケット代いったいいくらなんだ!?」

愛紗「おかもち2つに4個ずつで分けて入れてあるから気を付けて持ってってくれ」

蒲公英「じゃ蒲公英はこれで…あとでおかもち返しに来るね」

 

右へはける蒲公英

 

愛紗「そっちはトイレだぞー!!おーい!!」

 

オムライスを持って厨房から出てくる桃香・流琉

 

桃香「オムライスのお客様お待たせしましたー」

流琉「どうぞー」

小蓮「それじゃいただきまーす!もぐもぐ…んーおいしい♪このオムライス作ったのは誰?」

流琉「私です」

小蓮「すごくおいしいわね♪いくらでも食べれちゃいそう♪」

流琉「ありがとうございます!」

小蓮「じゃあこれ代金ね…丁度あるはずだから」

流琉「え?あの代金って…?」

小蓮「じゃあお姉ちゃんへ報告しに行くわよー♪」

 

左へはける小蓮

 

小喬「ちょっとー!」

大喬「待ってくださーい!」

大喬・小喬「まだ私一口も食べてなーい!」

 

左へはける大喬・小喬

 

愛紗「いくらでも食べれるって言いながら一口しか食べてないではないか…」

桃香「やっぱり双子だねー声が揃ってたねー」

流琉「払っていったお金少し多いですね」

鈴々「このオムライス食べていい?」

焔耶「全員感想がバラバラだな!」

左から出てくる明命・凪・沙和・真桜

 

真桜「今回のイベントは過去最高やなー」

沙和「沙和の店も凄い人だったの~」

明命「私も儲かりましたけど素直に喜べません…」

凪「今日はいつもよりカゴにお金が入りました」

桃香「あ…皆さんイベントの反響どうですか?」

真桜「それが聞いてや~凄い売・れ・行・き!」

桃香「そんなに凄いんですか?」

真桜「3万円前後の時計が瞬く間に品切れ!さっきまでレジ打ちを延々としてたんよ!

   もう時計屋なだけに目がぐるぐる回る忙しさやったで!」

沙和「うちの店も凄かったの~値引きもしてない服がドンドン売れたの~今倉庫の中が空っぽなの~」

明命「私も売上げだけだったら400万ぐらい入ったんですが…」

鈴々「明命のとこ凄い売上げなのだ~!」

愛紗「うちと同じ飲食店なのになぜそんなに売上げが?」

明命「実はですね…常連のお客様の中にはうちにいるお猫様を家で飼いたいって言うお客様が結構いまして

   私はお猫様を売りたくなかったので20万や30万なら売ってあげますとか言ってお茶を濁していたのですが

   今日のイベントで今まで冗談で言っていた金額をお客様が持ってきてお猫様を全部持っていかれてしまったのです…」

鈴々「じゃあ今はただのカフェなのだ?」

明命「明日からお猫様を新しく探さないといけなくなって素直に喜べないんです…」

桃香「しばらく営業できないのはかえってマイナスかもねー…」

凪「あ…オムライスだ…私オムライス注文してもいいですか?」

桃香「オムライスのお客様は帰られたからもしよかったら凪ちゃんそれ全部食べていいよ」

凪「本当ですか!?ありがとうございます!」

鈴々「鈴々のオムライスが~」

愛紗「別に鈴々のオムライスでは無かっただろう!」

真桜「うちら三人はコーヒー頼むわ!」

流琉「じゃあ淹れてきますね~」

 

厨房へはけてく流琉

 

沙和「あれだけ売れると休憩も気持ちがいいの~」

 

席に着く明命・凪・沙和・真桜

 

凪「ここのオムライス美味いですねー」

真桜「凪はいっつもスパゲッティやったもんな」

凪「そういえばそうだ…今度からはオムライスも頼んでみよう」

 

コーヒーを持って厨房から出てくる流琉

 

流琉「コーヒーお待たせしました~」

沙和「ありがとうなの~」

 

左から出てくる蓮華・思春・穏・亞莎

 

穏「蓮華様~このお店ですよ~」

蓮華「小蓮も押すほどの料理人いったいどんな人かしら?」

亞莎「では料理人の引き抜き上手い事行くよう頑張りましょう!」

蓮華「そうね!頑張りましょう!…お邪魔するわよ!」

桃香「いらっしゃ…きゃーー!」

愛紗・鈴々・流琉・明命・凪・沙和・真桜・焔耶・璃々「きゃーっ!」

 

蓮華から離れる桃香・愛紗・鈴々・流琉・明命・凪・沙和・真桜・焔耶・璃々

 

蓮華「ど…どうしたの!?急に叫んで!」

桃香「やめてください!撃たないでください!」

蓮華「何を撃つのよ?」

桃香「だって額の模様からビームが出るんですよね?」

蓮華「出るわけないでしょ!」

焔耶「璃々!撃たれるといけない!トイレに隠れるんだ!」

蓮華「そこのお客さんも何を言っているの!?」

璃々「うん!璃々隠れてるね!」

 

右へはける璃々

 

蓮華「隠れなくていいわよ!撃たないから!」

桃香「ビーム撃たないんですか?」

蓮華「撃つも撃たないも出ません!」

愛紗「何だエネルギー切れか」

蓮華「エネルギー切れじゃないわよ!」

鈴々「あんなにお尻にエネルギー貯めてるのに発射できないとか燃費悪過ぎなのだ!」

蓮華「別にお尻は燃料タンクじゃないわよ!亞莎!何とか言ってちょうだい!」

亞莎「そうですよ!どちらかと言うと燃料タンクは胸ですよ!」

蓮華「それも違う!」

穏「はいはい~話を戻しましょうね~今日はお客さんとして来たわけじゃないんですよ~」

桃香「お客さんじゃないとすると何の用でしょうか?」

穏「申し遅れました~私孫呉グループ社長秘書の穏と言います~よろしくお願いします~」

亞莎「同じく社長秘書の亞莎です」

思春「社長のボディーガードをしている思春だ」

蓮華「そして私が孫呉グループ社長の…」

鈴々「ついにビームを撃つのだ!?」

蓮華「撃たないわよ!どう見ても自己紹介してただけでしょ!社長の蓮華です!」

真桜「孫呉グループって全国にファミレス孫呉を展開してるあの孫呉グループ!?」

亞莎「その孫呉グループです」

穏「それでですね~こちらの責任者さんと料理人さんはどちらにいらっしゃいますか~?」

流琉「料理担当しています流琉です」

桃香「責任者は~私です~桃香って言います~」

愛紗「桃香さま!喋り方が移ってますよ!」

蓮華「では穏こちらの皆様方にわかりやすく丁寧に説明してちょうだい」

穏「分かりました~じ~つ~は~で~す~ね~きょ~う~は~だ~い~じ~な~お~は~な~し~が~あ~って~

  き~ま~し~た~そ~れ~は~で~す~ね~」

蓮華「ちょっとやめてくれる!何その間延びした話し方!」

穏「蓮華様が丁寧に説明とおっしゃられたので~ゆっくり話してたんですよ~」

蓮華「もういいわ!亞莎!今度はあなたが話しなさい!まどろっこしいのはいいから最終的な話をして頂戴!」

亞莎「分かりました!そちらの欲しい額のお金を差し上げます!」

桃香「本当に!じゃあ300万円ちょうだい!」

蓮華「ちがーう!何でお金をタダであげるみたいなこと言ってるのよ!」

亞莎「最終的にはこっちがお金を払う話じゃありませんでしたっけ?」

蓮華「最終的すぎるのよ!条件とか言わないと!」

思春「蓮華様!ここは私が説明しましょうか?」

蓮華「思春…じゃあ頼むわね」

思春「今日はそちらで働かれている料理人に我が社の料理開発部で働いていただけないかとお話に上がりました!

   給料はそちらのお店の3倍出しましょう!いかがですか?」

流琉「急にそんなこと言われても…」

桃香「そうですよ!流琉ちゃんがいなくなったらこのお店がやっていけなくなるじゃないですか!!」

沙和「もしこの店無くなったらここの通りの飲食店明命ちゃんのとこだけになるの~」

明命「だったら私猫カフェじゃなくて普通のカフェでもやっていけそうですね!」

沙和「明命ちゃん元気出たの~!良かったの~!」

桃香「こっちは全然よくないですよ!」

思春「ですから料理人との手切れ金として欲しいだけの額を言っていただければお金をご用意させていただくと…こういう話なわけです」

愛紗「なるほどな~」

蓮華「お分かりいただけたでしょうか?」

鈴々「秘書二人よりボディーガードの方が有能なのだ!」

蓮華「そっちの理解ですか!?それでどうですか?我が社で働きませんか?」

桃香「流琉ちゃん…」

流琉「う~ん…」

蓮華「我が社に入ったらあなたの料理の味を全国へ届けることができますよ?」

流琉「でも…」

鈴々「こんなビーム撃つ人のところに行く必要ないのだ!」

蓮華「だからビームは出ない!!」

流琉「そうですね!意味もなく額に模様を描くような社長のとこへ行く必要ないですね!」

蓮華「どういう理由で決めているのよ!それにこの模様は孫呉グループの社長と分かるために描いてあるんです!」

愛紗「そうなのか?」

穏「会社が大きいと社長の顔を知らない社員も多いですから~一発でわかるように模様を~」

桃香「へぇ~」

亞莎「私も社長が模様を描き忘れて出勤されると社長だと気付かないことが多くて」

鈴々「それはただの阿保なのだ!」

思春「私は模様が無くても亞莎のように間違えませんよ!!」

流琉「そんな力一杯言わなくても大丈夫ですよ」

桃香「すいませんが今回の事は無かった事に…」

左から出てくる音々音・霞・華雄・恋・月・目隠ししている詠

 

音々音「お邪魔するのです!約束通り300万円用意できたのですか?」

桃香「またあなた達ですか?お金は払えませんって言っているじゃないですか!」

鈴々「そうなのだ!300万をどう作るか話してたけど払う気はないのだ!」

愛紗「鈴々!黙ってろ!」

霞「とうとうウチの社長がしびれ切らして出てきたんや!あんたらどうなっても知らんで!」

華雄「社長きつい一言お願いします!」

月「へぅ~」

 

全員コケる

 

真桜「何か力抜ける声やな~」

月「いいですか?借金したら返すこれが人の道ですよ!どうしても返したくないと言うのでしたら

  こちらも考えがありますよ!」

鈴々「何をするのだ!?」

月「では私たちは右の方へ移動させてもらいますね…他の皆さんは左へ移動してください」

愛紗「我々を入り口側へ追いやって向こうはトイレ側へ行っていったい何をする気だ!?」

焔耶「ワタシ…まだ2個目のパフェ食いかけだったのに…」

凪「私はオムライスを全部食べたので問題ないです」

思春「蓮華様は下がっててください」

蓮華「分かったわ」

月「では練習通りの立ち位置についたところで」

詠「月…それは言わない方が良いわよ…」

月「あ…ごめんね詠ちゃん…こういう事慣れてないから…つい」

詠「いいから進めて進めて」

月「いいかーお前たち―お金返さなかったらこの目隠しをとるぞー」

鈴々「なんかすごく無理して悪ぶってるように見えるのだ」

愛紗「そういってやるな鈴々…それでその目隠しを取るとどうなるのだ?」

月「霞さん説明お願いします」

霞「おう!ええか?この目隠しされてる詠はな一月に一回不幸の日と言うのがあってな!

  その日に詠と目を合わせた者は一日不幸なことが起きるんやで!」

桃香「不幸な事ってどんなことが起きるんですか?」

霞「人それぞれやけど例えば!事故に遭うで!」

桃香「交通事故ですか?」

霞「ラジオ聞いてたら急に無音になったりするんや!」

桃香「それはただの放送事故じゃないですか!こっちに被害無いじゃないですか!」

霞「曲のサビの時に急に音が止まるんやで!不幸やろ!」

愛紗「確かに盛り上がるところで止められたらきついな!」

霞「いまだにウチはあの「華蝶チェーーーン…」の続きが気になってモヤモヤして夜も寝られへんねん!」

鈴々「たぶんその曲は最後まで聞けてもモヤモヤすると思うのだ」

蓮華「しかしその目隠しを取ったらそっちの5人にも不幸なことが起きるのではないか?」

霞「話聞いとったか?目を合わさんかったら大丈夫や!それにこれはハッタリやからな万が一のことが起きても大丈夫なんや!」

愛紗「なんだハッタリか」

霞「何でばれたんや!?」

詠「アンタが言ったんでしょうが!!こうなったらもう目隠し必要ないわね!!」

華雄「どうするんだ?もう脅す材料がないぞ!」

詠「ど…どうするって…」

 

右から出てくる璃々

 

璃々「焔耶お姉ちゃん?もう出てきていい?」

焔耶「璃々!今出てきたらだめだ!」

詠「その子捕まえて恋!」

恋「承知!」

 

璃々を捕まえる恋

 

詠「この子の命が惜しかったら300万払ってもらおうか!」

愛紗「子供を盾に取るとは卑怯な!」

凪「ここは私に任せてくれませんか?相手を説得してみます」

愛紗「あ…あぁ頼む」

凪「その子を…んん…せ!その子はこの店とは全然…ゴホッ…子だ!その子はただの…ゴホッゴホッゲホッ…だ!」

真桜「肝心なとこ全部咳払いで聞こえてないで凪!」

凪「喉がカラカラで声が出にくくなってた…ちょっと喉を潤わせてくれ…さっき貰った飲み物を…ゴクゴクッ…」

真桜「飲み物ってそれタバスコやないか!」

凪「ふーっ!」

真桜「それで潤うんか?」

凪「                   」

真桜「カラッカラで何言うてるか聞こえてないで!もう下がっとき!」

沙和「次は沙和が泣き落としをしてみるの」

桃香「お願いします」

沙和「早くその子を放すのー!!この●●●●の●●●●●●●●の●●●●どもがー!!」

真桜「どこが泣き落としやねん!挑発まっしぐらやないかー!」

月「そんなコントはいいですから!はやく300万払ってください!」

愛紗「やっぱりこれはもう警察でも呼ばないと無理だな…」

 

左から出てくる美羽・七乃

 

美羽「交番はどこじゃったかな?」

七乃「そこの喫茶店で聞いてみましょう!美羽様!」

蓮華「丁度良いとこに警察官が来たわよ!」

桃香「本当だ良かった―」

愛紗「お巡りさんあの子を助けてください」

美羽「なんじゃ!?いきなり!」

鈴々「借金の300万払わないとあの子を返してくれないって言うのだ!」

七乃「だったら300万払えば解決なんじゃないですか?」

美羽「そうじゃそうじゃ!誰か300万持っとらんのかえ?」

愛紗「無いからおまわりさんに頼んでるんじゃないですか!」

蓮華「亞莎!例のお金を…」

亞莎「は!ここに300万あります!」

美羽「何じゃ!あるではないか!ほれさっさと犯人に渡すのじゃ!」

蓮華「このお金を相手に渡したらさっきの話は承諾したという事でよろしいですね?」

桃香「七乃さん何か方法はありませんか?」

七乃「そうですねー…」

蓮華「無視をするなー!!」

七乃「家族を呼んで説得と言うのはどうでしょう?」

焔耶「家族だな!呼んでくる!!」

 

左へはける焔耶

 

桃香「あのお客様金融会社の人達の家族知ってたんだ」

明命「世間は広いようで狭いと言いますし」

鈴々「あ…戻ってきたのだ!」

 

左から出てくる紫苑・華琳・桔梗・焔耶

 

焔耶「璃々の家族を連れてきたぞ!」

桔梗「まったく焔耶よ!子守りもまともにできんのか!」

紫苑「娘の璃々は大丈夫ですか!?片時も離れたくない私の大事な大事な璃々は!!」

愛紗「捕まってる方の家族呼んでどうするのだ!」

七乃「では説得をお願いします」

愛紗「何を説得すると言うのだ!」

紫苑「璃々!捕まってるだなんてお母さん悲しいわ!」

華琳「璃々!お父さんも悲しいわ!」

愛紗「合コンで結婚前提のお付き合いまで進展してる!?」

七乃「犯人!これでその子を放す気になりませんか?」

詠「ただの被害者の親の感想聞いてなるわけないでしょ?ねぇ恋」

恋「うん…ならない」

桃香「美羽ちゃん何か方法ないですか?」

美羽「妾だって何とかしてはやりたいのじゃが…犯人に隙が無いからのぉ…せめて一瞬でもいいから犯人たちの目をそらせれば

   すぐにでも助け出すことができるのじゃが…そんな隙も無いしのぉ」

七乃「そうですよねぇちょっとでも隙があったら簡単に助けれるんですけどねぇ」

音々音「ほらほら早くお金を払うのです!!」

 

右から出てくる蒲公英

 

蒲公英「おかもち返しに来ましたー!」

音々音・霞・華雄・恋・月・詠・璃々「わっ!」

月「へぅ~びっくりしました~」

詠「アンタどっから出てきてるのよ!」

蒲公英「どこってトイレからだよ?」

霞「おかしいやろ!」

華雄「そうだぞ!ちゃんと左から入って来い!」

音々音「背後を取られてびびったのです!」

恋「びっくりした…」

蒲公英「おかもちはテーブルの横に置いておくね!パフェおいしかったよー!」

流琉「あ…ありがとうございますー」

蒲公英「じゃあ蒲公英帰るんで道開けてください」

恋「ん…わかった」

詠「わざわざトイレから帰らなくていいでしょーが!」

蒲公英「だってこっちから帰った方が蒲公英の楽屋近いから」

霞「そんな裏事情知らんわ!」

 

右へはける蒲公英

 

美羽「あぁ~ちょっとでいいから隙があったらのぉ~」

七乃「残念ですねぇ~」

真桜「今めちゃめちゃ隙あったやないかい!!」

思春「警察の人!こういう時は犯人の弱いところを探るのが基本じゃないのか」

七乃「そういえばそうですね!そこの子供を持ってる犯人!」

恋「恋の事?」

七乃「そうです!あなたにも親がいるでしょ?その姿見たら親が悲しみますよ?」

恋「恋に親はいない」

七乃「親戚の人が悲しみますよ?」

恋「親戚もいない」

七乃「えーっと友達が悲しみますよ!」

恋「それは…困る」

愛紗「お…何かいけそうな兆しが…」

七乃「あなたの友達はどこにいるんですか?」

恋「昼はどこにいるか分からない」

七乃「夜はどこにいるんですか?」

恋「恋の家にいる」

七乃「その人は男ですか?女ですか?」

恋「猫」

愛紗「あ~だめだ…猫じゃ連れてきても説得させれない…」

桃香「あの~その猫は喋りますか?」

愛紗「桃香さま猫は喋りませんよ」

恋「恋よりもよく喋る猫」

焔耶「喋る猫を連れてくればいいんだな!探してくる!」

 

左へはける焔耶

 

真桜「喋る猫言うてもどうせ「ごはん」とかなんとなく言うぐらいなもんやで」

明命「はぅあ~!もしはっきり喋るお猫様がいるなら会ってみたいです!」

 

左から出てくる焔耶・美以・ミケ・トラ・シャム

 

焔耶「何かよく喋る猫がいたからとりあえず連れてきたぞー!」

美以「なんにゃなんにゃ!?ひっぱるにゃ!!」

ミケ「大王しゃまをはなすのにゃー」

トラ「だいおーをはなすのにゃー」

シャム「はなすのにゃー」

真桜「こいつらを喋る猫とよう認識できたな!ほぼコスプレレベルやないか!」

恋「あ…美以…ミケトラシャム…」

美以「にゃにゃ!?れん!なにをしてるのにゃ!わるいことしてるのかにゃ!?」

恋「うぅ…」

鈴々「どうやら友達だったようなのだ!効いてるのだ!」

美以「こんなことをしていままでみぃたちのたべもののおかねをつくっていたのかにゃ?」

恋「ん…」

美以「れんにこんなことしなくてもすむようにみぃたちはれんのいえからでていくのにゃ!」

七乃「いいこと言ってるような感じはしますけど平仮名ばっかりで頭に入ってきませんね」

美以「れん…いままでありがとうなのにゃ…」

恋「恋が…悪かった…」

詠「ちょっと子供放したらダメでしょ!」

愛紗「子供を放したぞ!」

鈴々「皆で叩くのだー!」

音々音・霞・華雄・恋・月・詠「わー!」

 

膝をついて座る音々音・霞・華雄・恋・月・詠

華雄を叩く桃香・愛紗・鈴々・流琉・明命・真桜・沙和・凪

 

華雄「何で私だけを叩くんだ!」

全員「だってやられ役だから!」

華雄「全員で声を揃えて言うな!」

美羽「えーい!犯人!無駄な抵抗をするでない!」

霞「全然抵抗してへんやん!!」

七乃「なんとかとなんとかとなんとかの罪で逮捕します!」

愛紗「ちゃんと言ってください!」

美羽「七乃!手錠をはめるのじゃ!」

七乃「はい!美羽様!」

 

美羽に手錠をはめる七乃

 

美羽「妾ではないわー!!」

詠「みんな今のうちに逃げるわよ!」

音々音「分かったのです!」

月「へぅ~!」

霞「逃げるのは得意やで!」

華雄「同じく!」

恋「カサカサ~…♪カサカサカサカサ~…♪カサカサ~…♪」

 

左へはける音々音・霞・華雄・恋・月・詠

 

美羽「あ…ちょっと待つのじゃー!」

 

左へはける美羽

 

七乃「手錠の鍵を客席へポーイ!美羽様―待ってくださーい!」

 

手錠の鍵を客席に捨てて左へはける七乃

 

愛紗「おい!鍵捨てたらどうやって手錠外すのだ!?」

華琳「じゃあ私たちは合コンへ戻りましょうか」

紫苑「そうですね」

愛紗「せめて娘に一言ぐらい声をかけてあげてください!」

桔梗「焔耶!今度はちゃんとお守りするのじゃぞ!」

愛紗「そっちは声をかけていくんですね!」

 

左へはける華琳・紫苑・桔梗

 

焔耶「じゃあワタシ達もトークライブの方へ行ってきます!璃々を助けていただいてありがとうございました!」

璃々「ありがとーございました!」

桃香「お気をつけて~」

 

左へはける焔耶と璃々

 

美以「きょうからやどなしなのにゃー…どうしようかにゃー…」

ミケ・トラ・シャム「にゃ~…」

明命「あの…お猫様方…もしよろしかったらウチの店に来ませんか?

   3食昼寝付きで冷暖房完備お昼は部屋でごろごろしていただければ後はどういう事をされてもいいので…」

美以「ほんとうだにゃ!?いくのにゃ~ものども~!!」

明命「こっちの建物です~」

美以・ミケ・トラ・シャム「にゃ~にゃ~にゃ~にゃ~!!」

鈴々「猫カフェに看板猫ができたのだ~」

 

左へはける明命・ミケ・トラ・シャム

 

沙和「あ!休憩の時間とっくに過ぎたの戻らなきゃいけないの~」

真桜「うちも店に戻ろかな代金レジに置いとくなー」

沙和「沙和も置いておくの~」

愛紗「また明日も来てくださーい」

 

左へはける沙和・真桜

 

凪「          」

流琉「何て言ったか全然聞こえませんでしたよー」

 

左へはける凪

 

蓮華「どうやら私たちも帰った方が良いみたいね」

亞莎「そのようですね」

桃香「あれ?まだいたんですか?」

蓮華「ずっといたでしょう!何でいないことにしてるんですか!」

流琉「何度来られてもそちらの会社には入りませんよ」

蓮華「一回帰ったりもしてませんからね!ずっといました!」

穏「蓮華様~もう帰りましょう~」

蓮華「じゃあ帰るわよ!」

鈴々「最後にあれやらなくていいのだ?」

蓮華「何を?」

鈴々「ビームなのだ!」

蓮華「だから出ないって言ってるでしょ~!」

 

左へはける蓮華

 

思春・穏・亞莎「待ってくださーい!蓮華様~!」

 

左へはける思春・穏・亞莎

愛紗「やっと一日が終わるという感じだな」

鈴々「何か今日は疲れたのだ~」

流琉「でも店長…借金はどうするんですか?」

桃香「それ言われると耳が痛い~どうしよう」

 

左から出てくる白蓮

 

白蓮「桃香!無事か!?借金取りに酷いことされてないか!?」

桃香「あ…白蓮ちゃん!今までどこ行ってたの?」

白蓮「やつらローン返済させてくれなくて300万一括で返さないとお金は受け取らないとか言ってくるから

   借金の返済のために金策に走ってたんだ!ごめん!!でも今日一日で300万はちゃんと用意できたんだ!」

愛紗「一日で300万ってどうやったのだ!?」

白蓮「私の古くからの友人…?が凄く運が良くて一緒に競馬場へ行って友人…?と同じ馬を賭け続けて300万作ったんだ」

愛紗「友人に疑問形が付くのだな」

白蓮「そこは突っ込まないでくれ」

流琉「これで借金が片付いてよかったですね」

桃香「うん…良かったんだけど…」

鈴々「良かったんだけどなんなのだ?」

桃香「イベントの費用を出した側なのに明命ちゃん達みたいに大儲けできなかったなーって」

愛紗「白蓮殿が借金を返すのだから実質的には費用を出したことにはならないですが…」

桃香「とにかく大儲けできなかったなーって」

麗羽「おーほっほっほっ! おーほっほっほっ!! おーほっほっほっ!!!」

白蓮「げっ!あの笑い声は…」

 

左から出てくる麗羽・猪々子・斗詩

 

猪々子「さすが姫!全レース当てるなんて凄いですね!」

麗羽「わたくしにかかればお馬さんの順番を当てるなどたやすい事ですわ!

   おーほっほっほっ! おーほっほっほっ!! おーほっほっほっ!!!」

斗詩「この後豪遊してお金を使い切らなければもっといいんですけど…」

麗羽「そうですわね…たまには豪遊せずに帰るのもいいですわね!」

斗詩「本当ですか!良かった―!これで文ちゃんの作った借金返せる~」

猪々子「でも何か食べて帰りましょうよ」

麗羽「そうですわね!そこの喫茶店にでも入りましょう!」

猪々子「斗詩?喫茶店で何頼んでもいいか?」

斗詩「喫茶店なら何頼んでもいいよ!どんなに注文してもいつもの豪遊に比べれば値段全然いかないから!」

麗羽「もちろんわたくしは!最高級の物を頼みますわ!おーほっほっほっ! おーほっほっほっ!! おーほっほっほっ!!!」

斗詩「分かりました!では入りましょう!」

鈴々「いらっしゃいませなのだー!何名様なのだー!」

斗詩「3名です」

麗羽「あら?そこにいるのは白蓮さん無事に借金は返せたのかしら?おーほっほっほっ! おーほっほっほっ!! おーほっほっほっ!!!」

桃香「もしかして白蓮ちゃんの友人…?ってこのお客様?」

白蓮「そうだ」

桃香「私ここの店長の桃香と言います!お客様のおかげで借金が返せました!ありがとうございました!」

麗羽「なかなか礼儀がしっかりしていますわね!それではわたくし名門袁家に合った注文をさせていただきますわ!

   おーほっほっほっ! おーほっほっほっ!! おーほっほっほっ!!!」

愛紗「名門袁家に合った注文とはどんなのですか?」

麗羽「当然店で一番高いものを注文することですわ!さぁ一番高い料理は何かしら?

   おーほっほっほっ! おーほっほっほっ!! おーほっほっほっ!!!」

鈴々「飲み物で練乳300万円なのだ♪」

麗羽「頂きますわ!おーほっほっほっ! おーほっほっほっ!! おーほっほっほっ!!!」

斗詩「えー!!これじゃあ豪遊と変わらないよー!!」

桃香「やったー!今回のイベントはやっぱり儲かるイベントだったね!」

 

幕が下りる


 
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