No.753990 司馬日記51hujisaiさん 2015-01-27 01:16:18 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:11274 閲覧ユーザー数:7168 |
7月11日
三国定例会議にて、馬超殿より西羌から使者が来て一刀様に面会を依頼されているとの事案があった。
思案顔で言われる事には、西羌は先に蔡文姫殿が匈奴から輿入れした事を聞きつけ外交上の思惑から同様に美姫を輿入れしたい意向とのことだ。
一刀様は自由恋愛の観点から御反対され、各国首脳も切りが無いという御見解であり劉備様も当初は中立であったが曹操様孫権様のご説得により結局皆様反対された。しかし一方匈奴は受け入れて西羌は受け入れないという事では後々外交上のしこりとなるという意見もあり、なんとか先方より辞退されるような策は無いかとなったところ、仲徳様が
「ちょっと本読むだけで脳内麻薬生成出来る方がいらしたと思うのでー、書庫で阿片漬けガン決まり性奴隷を陵辱しているところを(輿入れされた娘に)見せつけられたら流石に辞退されるんじゃないでしょーかねー」
と言われると陸遜殿が顔を青くされ、
「ひ!?そ、そんなことでしたらぁ、うちと蜀に喜んでそういう事する人が居るじゃないですかぁ!」
と叫ばれた。すると詠様が据わった目をされながらああ…、と言い、会議室に関羽殿と甘寧殿を呼ばれ妙に面倒臭そうに事情を説明されると、御二方とも『本意では無いが御主君の為に喜んで犠牲となろう、いかな辱めとも国家天下の為ならば厭うものでない』と何故か鼻血を出されながら快諾された。
台本は陳琳殿が協力されることとなり散会となったが、遠い目をされた一刀様が詠様と帰りしなに
「俺、歴史の教科書にどんだけ鬼畜な奴って書かれるのかな…」
「死んだ未来の評価なんて気にしてもしょうがないでしょ、連中の欲求不満解消も兼ねてんだから頑張んなさいよ」
と話されていた。
しかしそもそも、一刀様の愛妾は健康で性質よく見目麗しい者であれば洋の東西問わず何人居ても良いと思うのだが。
7月13日
月様が復帰された。心なしか痩せられたように思われたが、言葉や歩き方などはしっかりしており笑顔も見せ
「これを用意しておりました」と書類を劉璋殿らに配られた。
標準メイド事務仕様書と記載されており、掃除洗濯料理等の標準要領が述べられているものであり詠様の御相談を受けられた一刀様が作成を御提案なさったらしい、流石は御慧眼の一刀様だ。
またほぼいずれの事務も凡そまでは各人で行い、ツメの作業は月様に引き継ぐという内容になっていた。
この標準要領という考え方は興味深い、能力の高低や得手不得手に依らず比較的安定した業務品質を得られる可能性がある。
7月14日
先日の祝いに伯道(郝昭)と飲んだ。
一刀様について熱く語っており、惚気の要素も多分にあったが一刀様の素晴らしさをより理解してくれたようで良かった。
また仕事の話として月様の標準仕様書について語ったところ、夜伽についてもそういった標準要領があれば良かったのだがと言われた。
言われてみればそうかもしれない、経験豊富な方に伺ってみよう。
7月15日
久しぶりに三国一に飲みに行ったところ、
「【ガチ】西羌の女がちびって逃げ出すくらい鬼畜なプレイを考えた奴が優勝」という章が立てられていた。
章立てしたのは錦帆賊という筆名の方だった。
7月17日
御伽の標準要領の作成について公達様に伺ってみたところ
「いい、ちゅーたつ?ここ(後宮)じゃ他の女と被んないようにって日夜女共があーでもないこーでもないって自分と一刀様だけのえっちを模索してんの。それに一刀様の身にもなって見なさいよ、判で押したようにちゅっちゅして揉んで吸って突っ込んで出して終わりで楽しい?あんたもうちょっとねぇ、そっち方面の常識身につけた方がいいわよ」
と鼻で笑われてしまった。
公達様のお言葉も尤もではある、つまり初心の者にのみ必要なものなのだろう。一方これを作成出来るのは熟練(?)の方であろうからある意味矛盾を抱えてしまっている。
私の自身で書いてみようかともしてみたがなかなか難しく、初学の者への指導も吝かでない方に依頼してみよう。
7月19日
夜伽標準要領について執筆のお願いをしてみたが、詠様稟様と立て続けに断られてしまった。その際に依頼をされただけで気分を害するので依頼しない方が良いと御意見を頂いたが、譜代の方で面識のある方のうちかなりの方となってしまった。
一方太史慈殿、張任殿、伯道らによると絶対あったほうが良いという。どうしたものか。
7月21日
久しぶりに白蓮殿と飲んだ。
いわく、期限付きながらも総務室の担当事業部長に抜擢され来週からそちらの事務も行う事となったという。
まだ具体的な内容は聞かされていないが三国全体に関わる仕事は初めてであり、非常に楽しみにされているとの事だ。
白蓮殿ならばきっと良い仕事をされるであろうし、友人の昇進活躍は喜ばしいことだ。
7月22日
詠様に呼ばれ総務室に伺ったところ、
「先日の標準仕様書の件だけどね、アレ仕事用のやつはいいものだと思うの。でもう穏と朱里と稟とは下話してあるんだけどね、白蓮を基準に、『白蓮だったら出来る事』『白蓮だったら出来るやり方』で事務基準、軍事基準を作ることにしたから。来週から作業部会始めるから手伝ってね」
と言われた。
先日白蓮殿が言われていた事業はこの事であったのか。
7月24日
先の夜伽標準要領について、袁紹殿や劉備様他この人なら断られないのではと紹介頂いた方々のうち数名に執筆して貰えたが、受領したものは抽象的でわかり難いものであったり、性的嗜好の偏りが感じられたり一刀様は本当にこのような事をなさるだろうかと疑問なものが多いように思われた。
なかなか難しいものだ。
7月25日
夕食後、士季と士載にも御伽要領が必要であったか聞いてみたところ士載はあれば良かったと言うが士季は別段不要であったと言い、また士載は
「性協の方にある『七子』って本の方が為になりますよ、あんまり具体的な方法とかは書かれてませんけどね」
と言う。
房事に熟達された方のようだが、七子とは誰なのだろうか。
7月26日
一刀様の呼ばれ方についてふと考えてみた。
統一後の入庁者、後宮入りした者は多くが『一刀様』とお呼びしているが、草莽の頃からの方々は思い思いの呼ばれ方で興味深い。
詠様の呼ばれ方は初めて見た時は如何なものかと思ったが、月様が言われるように総務室外では一刀様を立てるようよく気を使っておられるので多少は慣れてはきた。しかし文若様と公台殿の言葉遣いはどうしても受け入れ難い。
また一方劉璋殿、張任殿の『旦那様』という呼び方は聞いていて非常に好ましく思われる、臣としての敬意のみでなく私においても斜め下から御支えする意思が感じられる。
…メイドは一刀様を旦那様とお呼びしても良いのではないか。いや、女房気取りな響きもあるだろうか?しかし分を弁え、糟糠の妻たる奥方様らをしっかりと立て下働きに徹する心根を持ち続ければ必ずしも不敬とは――――
7月28日
一刀様によると、天の国の一刀様の住んでおられた地域では民間労働者も一定程度労働者としての権利を保護されている他、一般庶民の児童や被扶養者の生存権や人格に関わる権利も保護されているという。
また重婚も認められていないとの事だ。
一刀様のような魅力溢れる方はどうすればよいのだろうか、天の国は想像を絶する文化科学の進歩があるようだがこの点ばかりは一刀様にはこの世界が適していらっしゃるのではないだろうか。
天の国については、一刀様の御心を乱さない為御身辺に関わる事項については深く伺わないという三国の申し合わせがあるので多くは伺えない。
どうか一刀様にとってこの世界が望郷も起こらぬほど住みよい世界でありますよう。
7月29日
うっかり机に向かったままうたた寝してしまった、健康には留意せねば。
昼休みに食堂で凪と亞莎にあった為、一緒に昼食を摂りながら凪に何故未だ帝たる一刀様を隊長と呼ばれているのか、凪ならば『貴方』と呼ばせて頂いても良いのではないかと聞いてみた。
しかし凪はそんな呼び方は偉そう過ぎて恥ずかしい上、隊長という呼び方は自分と李典工場長、于禁殿にとって特別であるからこのままとしたい
と照れ笑いながら答えた。また『北郷警備隊』という一刀様を隊長とした隊員三名の組織は現在も形式上残されており、不定期に活動を行っているという。
しかし偶然か凪の席の後ろを通りがかった李典工場長が
「そら呼び方隊長や無くなったら凪の大好きな根性注入プレイも御褒美プレイも出来ななるから止めれんわなぁ」
と呟いて通り過ぎると凪は真っ赤な顔で工場長を追いかけて行ってしまった。
7月31日
逆に一刀様がお呼びになる場合を考えてみたが、私の他には偶に黄蓋殿を呼ばれる他は「さん」付けで呼ばれている者が見当たらないように思う。子敬に聞いてみたところ他には張昭殿位しかいないらしいが、二人とも中々に気難しい人物だと聞く。
…二方には失礼だが、私も一刀様に気難しい、扱い難い女だと思われているのだろうか…
8月1日
再び凪と昼食を同じくした際、同様にさん付けで呼ばれている人はいるだろうかと聞いてみたが思案顔で直ぐに思いつかない様子であった。
しかし私が余程落胆しているように見えたのか、一刀様の元へ連れられ何故私はさん付けなのかを聞いてくれてしまったところ、
「いや、菫(曹休)さんもさん付けだし…うーんなんて言うのかなぁ、俺なりの敬意と愛情表現なんだけど」
とのお言葉を賜った。身に余るお言葉にお礼申し上げようとしたが凪が『仲達さんは名前だけで呼んで欲しいと思うので是非呼んで下さい』と言うと一刀様はそんなことでいいんならと仰りながら私の横に立たれ、何をなさるのだろうかと思っているとぎゅっと肩を抱かれ低い声で
『…仲達』
と耳元で囁かれた、と思われる。
思われる、と言うのはその直後失神してしまったらしく救護室で眼を覚まし、その間の記憶が無い為だ。
わざわざお迎えにいらして頂いた詠様に呆れ顔で
「起きた?…あんた仕事にならないから、暫くあいつと接触するの禁止。…ウソよ、そんな世界の終わりみたいな顔しないでよ。さ、仕事戻るわよ」
と言われてしまった。
あの声色は日頃の御優しくお心遣い下さる一刀様とはうって変わり、君臨する者の、聞く者をして喜んで従わしめる、なんと言えばよいだろうか…言うならば服従心を刺激してやまぬものであった。
勤務に復帰してからも多少ぼうっとしてしまっていたのか、詠様に
「あんた本っ当にメイド根性って言うか使用人根性が骨の髄まで染みついてんのね、上から目線で接されるのが嬉しくって死にそうって言うか、命令され体質とでも言うのかしら?ここまで来ると逆に感心するわ」
と再び呆れられてしまったが、一刀様の新たな魅力に気づかせて頂いた感動に今夜は眠れそうに無い。
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その後の、とある文官の日記です。
遅筆の駄文でいつ御見限られても不思議ではありませんが、皆様の御笑覧、コメントを本当に励みにしております。
いつも有難う御座います。