No.750754 恋姫天下統一伝 1-92015-01-12 00:38:33 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:1006 閲覧ユーザー数:970 |
第九話『討つ覚悟』
美濃へと向かう信助一行は一纏まりだと怪しまれるために三方向に別れて行軍することになった。
そして別れて一ヶ月が経ち漸く美濃の西の部に全員が合流し砦を築いてそこで駐留していた。
「こうも簡単に入れるとはな…」
「それほど、美濃が疲弊しているのでしょ…さて、これからどうしましょうか」
「やっぱり斉藤道三さんと合流じゃないか?」
「うーんと、それは難しいと思うよ」
信助は斉藤道三との合流が得策ではないかと進言してみるも、雛がそれは難しいと言う
「えっとね、現状でなんだけど…稲葉山城に3600、それとそこから南東の橋の部分で斉藤道三軍2700と義龍軍が3500で対峙してるよ」
「対峙してる…ということは拮抗状態で辺りは警戒状態…」
「見つかる可能性があるってことか…」
「うん、そうだよ」
中々方針が決まらない中で信助は思いついたことを口にした。
「ならさ、一部が義龍の部隊と抗戦してある程度したら撤退…たぶん、今のうちに潰しておきたいと思うから追撃部隊が来る、それをどこで伏せておく別部隊で各個撃破するっていうのはどうかな?」
「つまり…我らが先発隊が敵に抗戦してある程度戦ったら伏せている場所まで敵を誘導する…ということですか?」
「うん、そうだよ…あとその間に道三さんにこっちの存在を知らせるから誰かを送らないとね」
「…確かにこれならばうまくすれば両撃して倒すこともできるでしょう」
「そうなりますと、道三さんに伝えるのは雛…敵を引き付けるのは香風…伏兵の指揮をするのは私が勤めますが…信助さま…信助さまにはできるだけ兵を降伏させるために敵将を狙撃してほしいのです」
「っ!!俺が狙撃を?」
「はい、これまでの信助さまの経緯はお聞きしましたが…」
「…わかった…それで早く終わるんだったら…俺も出来ることをする」
そして結構は深夜の真夜中となり…山道にて敵を待ち構えて(プロローグの話)、そして来た敵の部隊の部隊長の胸を青い閃光が貫いた。
「ぐふぅ!」
「今です!伏兵部隊前へ!」
信助の狙撃が成功すると山道の両翼に隠れていた姫路衆が弓をもって現れて狙いを雑兵に向ける。
「大人しく投降しなさい!さもなくばあなた方の将と同じ末路をたどることになりますよ!」
雫が降伏勧降して稲葉山衆は次々と降伏を決めてそのまま、砦へとつれていくことになった。
「はぁ…はぁ…俺は殺ったんだな…」
「…はい」
「……これで俺も人殺しだ…もう戻れない…」
「…はい…」
「…なあ、詩乃はどうして俺を信じてくれたんだ?…」
「……そうですね、簡単に言えば…」
詩乃は信助の不意をついて顔を近づけて…
「んっ!?」
詩乃と信助の唇が合わさり、口づけをした。
そして詩乃は顔を離すとキスされたことで唖然としている信助をみてにこりと微笑んだ。
「愛した人を信じないなんて道理なんてありませんから♪」
「…愛した…か…俺も詩乃みたいなかわいい女の子に告白されるなんて…俺も果報者だな…」
「か、可愛い///」
「おっと、そろそろ砦へ帰ろう帰らなかったら雫も心配するからな」
「…はい♪」
信助は討つ覚悟を決めた、だが美濃の戦いはまだ始まったばかりである。
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色んなアニメキャラが出てきますが、舞台は三国と戦国の融合した世界です コメントなんかを受け付けています