No.735421

恋姫夢想 ~魏AfterStory~ 第3話 勾玉

みちらさん

恋姫夢想の魏AfterStoryです。 失踪しない様に頑張ります。

当分月1投稿です。

2014-11-06 13:25:26 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3306   閲覧ユーザー数:2893

 

北郷一刀22歳、夏

彼は今中国にいた……

 

あの後一刀は書物をもとに修行を行った……

 

そして熱中しすぎた……

 

気が付いたら半年修行を続けていた……

 

そんな一刀を剣は何も言わず一刀を見守っていた……

 

一刀の父や母は学校に行かないことを心配をしていたが、剣が納得させてしまった……

 

気が付かなかった……

 

出席日数が足らず留年になっていたことを……

 

悩んだ……どうしようかと……

 

一刀は剣に相談したが……

 

 

一刀よ、高校を卒業することがそんなに大切なのか?高校卒業資格が欲しいなら通信制の高校でよかろう。今の世は便利でいいのぅ

 

 

っと笑って言うだけであった

 

祖父のその言葉で一刀も苦笑いしながらもまぁいいかと納得してしまった……

 

そして、そのまま学校に行かず修行に明け暮れ………聖フランチェスカは中退した

 

3年後、修行が一段落し、大学に行くために通信で高校を卒業しようとしたが、祖父のつてで道場にほど近い大学に入学した

 

そして大学に入学し本格的に勉強に明け暮れはじめて半年を過ぎた頃て剣が一刀を呼び出し一言

 

見聞を広めに中国に行って来いそういい、札束と飛行機のチケットを渡された。一刀もまたこの世界の中国を自分の目で見かったので札束に驚きつつも受け取り中国に向かった……

 

 

ここか………

 

 

曹魏由来の地を巡りながら中国を旅し、最後にたどり着いた場所……

 

そう、最期に華琳と別れた地………

 

 

ここは……あの世界と変わらないんだな……

 

今日は満月か……あの日と、奇しくも同じだな……

 

華琳……君は………

 

1人そう呟く……

 

 

 

っ!

 

頭痛を感じ頭を押さえる…

 

 

 

こ、これは……

 

脳裏に何かの光景が浮かんでくる……

 

し、城…?

 

あ、あれは…

 

一刀の脳裏に浮かぶはパ-ティのような光景

 

そこには魏の皆が、剣を交えた蜀と呉の将たちと酒宴を開いている

 

 

み、みんな………

 

平和に暮らせているんだね……

 

そう呟きながら涙を流す……

 

 

…?華琳がいない。華琳はどこだ?

 

そう思うとまるで自分がそこにいるように光景が上下左右にスライドしていく……

 

っ!いた、華琳だ

 

酒宴の輪から外れ、彼女は一人杯を傾けていた。

 

そして……

 

 

 

じゃあね!また会いましょう、一刀!

 

 

 

いつの日か聞こえたはずの声が脳裏の映像と共に、彼女の笑顔と共にまた聞こえてきた……

 

………

 

そうか、あのとき見た夢の言葉は……

 

俺への未練ではなくて……

 

………

 

………………

 

わかったよ、華琳。俺は、俺の世界で生きていくよ……

 

涙を流しながら微笑み、呟く

 

 

 

その時、暗闇のなかで何かが光った

 

一刀は注意深く近づき、それを手に取る

 

 

……勾玉?

 

 

それは銅製の一般よりも比較的大きい10㎝ほどの勾玉

 

 

なぜこんなものがここに……?

 

錆びついていないし……誰かの落とし物か…?

 

 

この勾玉は銅製にも拘らず、錆がないのだ

 

辺りを見渡す一刀、だが見渡せどここには人は見つからない、気配すらも感じない……

 

もう1度勾玉を見る……

 

魅入られたかのように……

 

 

…………

 

………………

 

……………………

 

 

 

どれ程勾玉を見つめていただろうか……

 

ピピピと電子音が鳴り気が付く。

 

携帯の着信だ、ポケットに手を入れ携帯を取り出す

 

 

「じいちゃん……?」

 

 

相手は祖父、剣。どうしたんだ一体?、そう思いながらも電話に出る

 

 

「一刀よ、急で悪いが即刻戻ってきなさい。」

 

慌てた様子の声で剣が言う。こんな様子の声を一刀は初めて聞き驚きながらも問う

 

「え?ど、どうしたの急に」

 

「うむ……わしも困惑しているのだ、だが今の状況を言ったところでお主は信じられまい。故にすぐに戻ってきなさい。話はそれからだ。」

 

そう言い残し電話が切れる

 

呆然と立ち尽くすが、あんな様子の祖父はただ事ではないと思い、日本へ向かう一刀であった。

 

その手に勾玉を持ったまま……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うむ、一刀を呼び戻したのはいいが………

これはいったいどういうことなのじゃ…?

 

そう呟く剣の前には1人の少女が布団に横になっている…

 

 

剣は、少女から目を離し、夜空を見上げ呟く………

 

一刀よ、お主は初代様と同じ運命を辿れるのか……?

 

わしには歩めなかった、その運命を……

 

 

少女を見、一刀思い剣はそう呟く

 

 
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