No.732972

咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~

ユウヤさん

鄧艾編突入、これから華琳編と交互に出きればいいなと思っている。
では本編どうぞ

2014-10-27 08:33:31 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2562   閲覧ユーザー数:1990

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰還、桜楼村

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

For一騎side

 

 皆、久しぶりだな。皆の種馬、北郷一刀こと鄧艾士載、真名を一騎だ。今俺達は桜楼村に向けて帰還の最中だ。と言ってもあと少しで到着だが・・・皆結構頭のなかごちゃごちゃしているだろうから、俺の味方の整理でもしておこうかと思う。

 

 必要無いって?いや、俺も結構ごちゃごちゃしてるから整理させてくれ。

 

 紫苑「一騎さん?どうしました??」

 

 一騎「いや、何でも無い。ちょっと考え事さ。」

 

 彼女は黄忠漢升、真名を紫苑だ。ちなみに璃々ちゃんって言う娘がいる。その派生で白狼という真っ黒な土地神が味方に居る。彼女の抱いている人形、上海人形もその味方の一人だ。

 

 沁「一騎が時々呆けるのはいつものことだろう?紫苑。」

 

 紫苑「そうですわね。」

 

 一騎「納得されてもな・・・お前ら後で呑み潰してやるから覚悟しろ?」

 

 二人「「・・・お手柔らかにお願いします。」」

 

 彼は劉戯武徳、真名を沁と言うが・・・実は正史に近い外史からの劉備である。オリキャラ?いえ、史実武将です。そう言う事にしておいてください。ついでに言うと義妹と義弟が居るのだが、義妹の方がこの外史の劉備玄徳、真名を桃香と言う。義弟の方がこの外史の北郷一刀、今は劉北郷徳、真名を一刀と名乗っている。

 

 星「主は相当飲める口なのですか?」

 

 沁「あれは飲めるんじゃねえ。とにかくザルなんだ。」

 

 紫苑「・・・うぷ。」

 

 星「し、紫苑が思い出して吐きそうにしている・・・だと?」

 

 一騎「そうか・・・二人は本気をご所望か。」

 

 二人「「(ぶんぶんぶんぶん!!!!)」」

 

 彼女は趙雲子龍、真名を星。どうやら始まりの外史での記憶があるようで、俺を主と慕ってついて来る事になった。姿形は劉北の方がそっくり(と言うかまんまなのだが)なのにどうしてか聞くと。

 

 星『確かに一刀殿はかつての主に瓜二つ、性格も正しくかつてのそれでしょう。しかし、私は貴方の方が器は上と判断いたします。主と崇めるのならば、器の大きい方を選ぶのは当然でしょう。』

 

 とのことだ。と、記憶と言えば、張三姉妹、張角こと天和と張宝こと地和、張梁こと人和はなんと記憶を取り戻したのだ。と言っても俺個人が補てんできる程度の物だったが・・・それでも俺と言う存在を思い出して貰えただけありがたいと言う物だ。

 

 ちなみに天和達はローテーションでこの旅について来るようだ。今は人和が当番で俺の左腕にぴったりくっついている。

 

 人和「一騎さん、また呆けているの?」

 

 一騎「ん?ああ、考え事と言う名の人物紹介をちょっと・・・」

 

 人和「メタいわ。」

 

 一騎「ふ、それもまた一興だ。」

 

 最後にローテーションってどう言う事?と思う方々の為に俺のが漆黒の外套『黒炎』について話をしよう。これは異世界に繋がっており、俺の家がある。そこの管理は絡繰茶々丸、八雲藍、アーチャー、セイバー、左慈、于吉の6人がしながら、その下に妖精メイドが居ると言う形だ。メイド長は小妖精こと小ちゃんだ。

 

 一騎「今思えば大所帯だな、主要面子で17人ぐらいか?」

 

 人和「それって・・・嵩さん達入ってる?」

 

 一騎「・・・おお。」

 

 人和「嵩さんたち泣くよ?大の大人が本気で泣きわめくよ?だから・・・聞かなかった事にする。」

 

 一騎「ありがとう、人和。」

 

 元黄巾党の嵩、晏、鴻の三人を含めれば20人規模だな。え?これって旗上げ余裕で出来ね?あ、でも軍師が居ない。それならまだ足りないって事で・・・

 

 一騎「さて・・・そんなこんなで到着。帰ってきました桜楼村。」

 

 全員「「「「「ただいまー!!!!!!」」」」」

 

 だがしかし、此処で俺は予想外な出会いをする事になる。そんな出会いが薄くなる事実を知ることにもなる。

 

 

 

 樹「お、大将。おかえりなさい。」

 

 叢雲「隊長やん、おっかえり~」

 

 出迎えをしてくれたのは姜維こと樹、淩統こと叢雲の二人だ。その後ろには見覚えのある、それでいて色合いがまったく違う猫耳頭巾が揺れていた。

 

 荀攸「は、はじめまして・・・私は荀攸。貴方が・・・劉備?」

 

 一騎「いや、俺は鄧艾だが・・・?」

 

 荀攸「・・・えぇぇぇぇぇぇ!?あなたが鄧艾!?拳一つで黄巾党100万を壊滅させた!?」

 

 一騎「どんだけすごいの俺の拳!?」

 

 荀攸「その声は海を越えて別の大陸届くとも言われる鄧艾!?」

 

 一騎「うぉい!誰だそんな事この子に教えたの!!出て来い、お仕置きしてやるから!!」

 

 荀攸「・・・冗談よ。」

 

 一騎「冗談でもそんな事言ってほしくない。で・・・君は荀攸と言ったね。中火に用かい?」

 

 桃香「一騎さん、私は火加減じゃありませんよ・・・」

 

 一刀「そうだぞ一騎、桃香は強火で焦がすのが得意なんだ。」

 

 一騎「ああ・・・・あれは人を殺せる料理だったな。」

 

 桃香「orz」

 

 荀攸「こほん・・・聞いていた印象と違うみたいね、鄧艾さん。」

 

 一騎「どう聞いていたかは聞かないでおこう。」

 

 荀攸「・・・それで・・・このうなだれてるのが劉備?」

 

 一騎「そうだ。隣に居るのが劉北、あっちでこっちの様子を見てるのが劉戯だ。」

 

 荀攸「・・・これが噂に名高い劉3兄弟。」

 

 一騎「こいつ等に話か?なら俺は失礼する。」

 

 荀攸「ええ、後で貴方にも話を聞きたいわ。」

 

 一騎「かまわんよ?俺も君に聞きたい事があるしな。ではこれで。」

 

 そう言って一騎はその場を後にした。そのまま一騎は村のある家に入っていった。

 

 一騎「・・・元締め、その後はどうだ?」

 

 元締め「おう、鄧艾の旦那か。ちょっと待ちな・・・ほら、旦那の取り分だ。」

 

 一騎「・・・そうか・・・やり遂げたか・・・あいつは。」

 

 元締め「ああ・・・ちょっと特殊だったがな。」

 

 一騎「聞こう。どうやって・・・樹は叢雲に告白したんだ?」

 

 元締め「ああ・・・あれは旦那が帰ってくる10日前だ。この村によく立ち寄る洛陽御用達の豪商の一団が来ていたんだ・・・そこの御曹司がな・・・姉御に求婚したんだ。あろうことか樹の目の前で・・・な。」

 

 一騎「それは・・・命知らずだな。」

 

 

 

 一騎達が帰る10日前。

 

 商人の息子「淩統さん・・・俺と・・・俺と結婚して下さい!“貴方”に一目ぼれなんです!!どうか・・・どうか!!」

 

 叢雲「な!?う・・・ウチと?ウチとか!?」

 

 商人の息子「はい!どうでしょうか・・・障害は大きいですが、俺は貴方の為ならどんな障害でもはねのけて見せます!!」

 

 叢雲「・・・ウチ・・・ウチは・・・」

 

 村人の目がある中、商人の息子と叢雲の縁談は進んでいくが・・・叢雲の後ろには何時も一緒の樹が控えていた。

 

 樹「おい・・・お前・・・黙って聞いていれば好き勝手言いやがって・・・」

 

 商人の息子「君は誰だ?俺は淩統さんと話しているんだ。部外者は黙っていてくれたまえ。」

 

 樹「黙っていられるか!叢雲は・・・叢雲は・・・」

 

 かつて、叢雲に対して告白をしてきたのは女性のみで、樹もそれほど過剰反応はしなかった。だが、今回告白したのは男。彼自身の我慢も限界だったのだろう。叫ばずには居られなかったのだ。

 

 樹「叢雲は俺の“女”だ!!!!!!誰にも渡さねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」

 

 村中に響き渡る愛の大絶叫が響き渡った。

 

 叢雲「・・・へ?・・・は?・・・え?・・・・・・・・・ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?」

 

 村人「「「「「・・・・・・・おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」」」」」

 

 叢雲「・・・樹、ホンマにそう思ってくれてるん?ウチ・・・本気にしてええん??」

 

 樹「お、俺は・・・ずっと叢雲の事・・・だ、だから、誰にもやらない!!」

 

 叢雲「・・・樹・・・ウチ・・・ウチ、樹が大好きや・・・ウチと・・・付き合って・・・くれる?」

 

 樹「無論だ!むしろ俺と結婚してくれ叢雲!!」

 

 叢雲「・・・うん・・・うん!」

 

 村人(男)「ひゅー!ひゅー!」

 

 村人(女)「やっと・・・やっと(泣)」

 

 村人(男の子)「姜維の兄ちゃん・・・ぐっじょぶ!」

 

 村人(女の子)「淩統ちゃん・・・よかったねぇ(感無量)」

 

 荀攸「よし・・・貰った!」

 

 元締め「・・・ふ、負けたよ。さすがだぜ、鄧艾の旦那。」

 

 長老「・・・ワシの小遣いがぁ。」

 

 長老の奥さん「今なんとおっしゃいました?」

 

 長老「orz」

 

 村中が祝杯ムードの中(一部無粋者がいるが)、明らかに納得していないのは商人の息子。

 

 商人の息子「・・・あれ?淩統さんって男の人じゃ・・・・・・」

 

 村人「「「「「・・・・・・・南無(合掌)」」」」」

 

 商人の息子「え?」

 

 言ってはいけない事を言ってしまった同性愛者はこの後地獄を見る事になったとか・・・

 

 

 

 元締め「なんてことがあったのさ。」

 

 一騎「村の中心で愛を叫びやがったのか。羨ましいぜ・・・俺も叫びたいことがあるってのになぁ。」

 

 元締め「旦那が叫びたい事?」

 

 一騎「それはな・・・愛、だよ。俺だけの愛。はは、いつかは叫んでみたいものだ。」

 

 元締め「出来ますよ、旦那なら。なにせ旦那は大陸一の女たらしなんでしょう?」

 

 一騎「・・・はっ!違い無い。俺の愛した女に俺の愛を叫ぶ為にも前に進むしかねぇな。」

 

 元締め「頑張ってください、旦那。」

 

 一騎「おう。」

 

 そう言ってその家を後にした一騎はそのまま、村に建てた自分の家に帰っていった。何時建てたか?聞くだけ野暮ってもんだぜ。北郷家で建てて空き地に置いたんですよ。便利ですよね?異世界。

 

 一騎「ただいま~」

 

 紫苑「おかえりなさい、ご飯にします?お風呂にします?それとも・・・楽進さんにします?」

 

 一騎「魅力的な提案だが俺と紫苑はまだ知りあった・・・ばか・・・り?・・・楽進!?」

 

 紫苑「はい、どうぞ。」

 

 凪「・・・・・・・・・」

 

 一騎「・・・・・・・・・い、何時から居ましたですかー!?!?!?!?」

 

 今までの事がすっ飛んでしまうそんな再会を果たした一騎で有ったとか無かったとか。

 

 

 

 

 あとがき

 

 

 凪わんこはホーム(一刀の隣)に帰ってこれました。

 

 一刀「よかったな、凪。」

 

 紫苑は若奥様ポジションだな。

 

 一刀「帰ってきて紫苑にあんなこと言われたら俺我慢できないよ。」

 

 我慢する事なんて無いんじゃない?と言うか我慢したら一刀じゃないだろう。

 

 一刀「俺ってどう言う扱い?」

 

 節操無し。

 

 一刀「節操は有るよ!?」

 

 どの口が言う・・・

 

 一刀「この口が!」

 

 ・・・緊急アンケート!一刀の節操は有るか?無いか?皆に聞いてみよう!!

 

 一刀「おう・・・やってやろうじゃないか!!」

 

 じゃ、皆よろしく~。

 

 一刀「俺は節操なしじゃない!」

 

 ではまた次回。

 


 
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