No.729831

真恋姫無双 舞い降りし剣姫 第六話

ZSANさん

孫呉との接触です

2014-10-13 18:09:02 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3579   閲覧ユーザー数:3303

 

~鞘華視点~

 

「さて、こっちは名乗ったわけだから 貴方達の名前ぐらい教えてくれない」

元々、この人に会うつもりだったので名前ぐらいなら問題ないだろう

「北郷一姫です」

「徐庶元直と申します」

 

「じゃ、二人共ついてきて

 警戒しなくても大丈夫よ 私の屋敷だから

 ついでに二人が受け取る懸賞金も手続きが終わり次第届けささるわ」

取り敢えずついていくことにしよう

 

孫策の屋敷に着くと黒髪、褐色の肌、眼鏡をかけた女性が待ち構えていた

この人もスタイル抜群

孫策も祭と呼ばれた人もそうだが孫呉は巨乳ばかりなのか?

私も決して小さくないが劣等感を覚える

 

「雪蓮、どこをほっつき歩いていた」

「冥琳、野党を討伐に行ったのにその言いぐさはあんまりじゃないの」

「どうせ暴れたかっただけだろう

 で、その二人は?」

「ことによっては、私達の目的の切り札になるかもしれない人達よ

 私の勘がそう言っているわ」

私達をほったらかしにして話し込む二人

取り敢えずこんなところで立ち話をしてもと言うことで中に通された

冥琳と呼ばれた女性は勘と言うところに頭を抱えていたが

 

「貴方達の受け取る懸賞金を今祭が手続きしているから

 それが届いてからゆっくり話しましょう」

と言うことで今通された一室で静里と二人でいる

その間に私はフランチェスカ学園の制服に着替えることにした

ちなみに旅に出る時、目立つし〈天の御遣い〉の証明をできる制服を劣化させないようにするため

普通の服を着ていた

だが、孫策達に〈天の御遣い〉を名乗ることになるだろうから着替えることにした

「鞘華様はその服が一番似合っています」

静里が言ってくれるけど、この娘そっちの気はないよね

私は学園で異性よりも同性に人気があった

特に年下の娘達に

フランチェスカ学園は共学になったばかりで女子比率が高いからと言ってもその気のない私には嬉しくない

 

一時間程経ってから孫策達がやってきた

「おまたせ~、て何なの その服」

「ほう、見たことのない生地を使っているな、意匠も変わっているが悪くない」

「ふむ」

三人とも驚いている

予想通り、狙い通りだ

 

「さて、これがお主達が受け取る懸賞金じゃ」

懸賞金を渡してくれる

旅の道すがら静里にこっちの一般常識や文字を習っていた

だから文字はまだだが一般常識はついてきている

(これで、これからの旅費がらくになるな~)

と思いながらバッグにお金を入れる

「冥琳、祭 私は二人に自己紹介したけど二人はまだでしょ

 取り敢えず名乗っておきなさい」

孫策が促すと

「私は周瑜だ」

「わしは黄蓋じゃ」

また大物が来た あ、胸の事じゃないよ

それにしても、この世界は私の三国志への固定観念をどこまで破壊する気なんだろう

 

~孫策視点~

(この二人、ただ者じゃないわ

 特に北郷の方の武は、私には及ばなくも明命ぐらいはある

 小細工なしで聞いた方がよさそうね

 私の勘もそういっているし)

私は小細工なしで

「貴方達、何者なの」

と訊く

ただ訊くだけでなく覇気を込めて

 

「答えてもいいけど信じられないかもしれないわ」

まるで意に介さないかのように答える

「それは、聞いてから判断する」

冥琳が横から答える

「うむ、聞かねば判断できぬ」

祭も同調する

二人共、解っているの?

私の覇気を事も無げに流したのよ

 

「私は〈天の御遣い〉よ」

 

~鞘華視点~

三人とも声が出ないようだ

予想外にも程がある、と言ったところだろう

 

「それを証明することはできるか?」

周瑜が訊いてくる

「この服だけでも充分だと思うけど他には」

そう言って私は日本刀『朱雀』、手甲『玄武』、ノートやボールペンを説明しながら見せた

 

「確信は出来んが、否定も出来ん

 少なくとも〈天の御遣い〉と信じてみる価値はある」

周瑜は慎重派のようだ

孫策がフリーダムだからそれでバランスが取れてるのかな

 

「冥琳、固いわね~

 ま、いいわ 貴方達、私達と行動を共にしない?

 まだ詳しくは言えないけど私達はいつまでも袁術の客将でいるつもりはない

 必ず独立して見せる

 だから、その時の為に力を貸してほしいの」

孫策の言葉に、私は

「取り敢えず、断るわ」

と答えた

孫策は表情を厳しくして

「理由を聞いても?」

「まだ孫策が私の主にふさわしいかどうか解らない

 それに各地を回って他の有力者も見ておきたいから」

 

孫策は少し考えて

「はいそうですか、と言うわけにもいかないのよね」

それはそうだろう

「だから、三日後大規模な反乱を征伐するために出陣するの

 その時だけでも力を貸してくれない?」

力を貸して欲しいと言いながら本当は私達の能力を測っておきたいのだろう

「解ったわ、その話 請けるわ」

 

 

「それにしても天の御遣いが二人共女だったとわね~

 私の勘では男と女だとおもってたけど

 私の勘も当てにならなくなったのかな~」

あれ?孫策は静里も〈天の御遣い〉だと思ってる?

「私は〈天の御遣い〉ではありません ただの臣下です

 だから今この場では〈天の御遣い〉は北郷様だけです」

孫策達に真名を許していないため北郷様と静里は呼ぶ

 

「本当?じゃ、もう一人はどこにいるの?

 女?男?

 どんな人?」

矢継ぎ早に質問してくるが

「私は一人でこの世界に来たからもう一人の事は知らないわ」

としか答えられなかった

 

 

その後宛てがわれた部屋で

「もう一人、〈天の御遣い〉がいるのかな

 そもそも私が〈天の御遣い〉なのかな

 管略の予言って正しいのかな」

そんな事を考えながら眠りに落ちていった

~あとがき~

 

ストーリー殆ど進んでませんよね

 

次回は蓮華が登場予定ですが少し否定が入ります

好きなキャラなので心苦しいのですが

 

更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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