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真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第二章『三爸爸†無双』 其の六十

雷起さん

大変長らくお待たせしました。
得票数32のニャン蛮②のお話です。
おまけ壱 『北郷二刃奮闘記』其の二十五 リクエスト:真桜のからくり話其の二 10票
おまけ弐 『聖刀くんの日常』其の二十四 リクエスト:聖刀さま♥親衛隊 9票
おまけ参 リクエスト:天の国講座 其の四 9票

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2014-10-10 04:24:53 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:2847   閲覧ユーザー数:2272

 

第二章  『三爸爸†無双』 其の六十

 

 

本城 蜀館 緑一刀寝室              (時報:桂花八人目 妊娠一ヶ月)

【緑一刀turn】

 

 う~~~~~ん………………まぶしい……………。

 夜が明けたか…………頭から掛布を被ればもう少し寝られるな……………………………………………………………………………………………………………………暑い……………。

 暑いけど眩しいのも嫌だし、どうした物か?

 エアコンが恋しい………………ん?何か聞こえて来た……。

 

 

「「「「にゃああああああああああああああっ!!」」」」

 

 

「うわっ!な、なんだっ!?」

 

 突然の扉が開く音と大声に、俺は慌てて掛布から顔を出した!

 その時俺の目に映ったのは、四つの小さな身体が砲弾の様に飛び込んで来る所だ。

 

「爸爸にゃ~~ん♪」

「ぱぱしゃま~♪」

「ととしゃ~ん♪」

「ぱぱさまですの~♪」

 

「ぐえっ!」

 

 俺は花鬘(かまん)、ベンガル、マンクス、ペルシャの四人にフライングボディアタックで寝台へ潰され、更に花鬘のスリーパーホールドをガッチリと決められた。

 

「爸爸にゃん!媽媽にゃんがかえってきたのにゃ♪」

 

「ぐ、ぐるじぃ…………か、かまん……くび……くびがじまっでる…………」

 

「にゃあっ!爸爸にゃんのおかおがまっかっかなのにゃっ!!」

 

 首に巻きついていた細い腕が解かれて、俺は肺に空気を送り込む事が出来た。

 

「げぇほ!げほっ…………ぜぇ、ぜぇ…………えっと?…………帰って来た?」

 

「爸爸にゃんのおかおがもとにもどったにゃ♪」

「かまんしゃま!それよりも媽媽たちのことにゃ♪」

「かえってきたにょ♪」

「かえってきたですの~♪」

 

「……………美以達って、どっかに出掛けてたの?」

 

 美以達が遊びや狩りに突然出掛けるのはいつもの事だ。

 だけどその時は必ず花鬘達を連れて行く。

 花鬘が『帰って来た』と言うからには、美以達が置いて行った事になる。

 この子達だけでお留守番が出来るとは思えないから恋の所に預けられてたとか…………でもそれなら後宮から報告が来る筈だし…………はて?

 

「ちがうにゃ!さっきおきたら媽媽にゃんたちがおっきくなってたのにゃ!」

 

「ばいんばいんにゃ♪」

「ぼいんぼいんにょ♪」

「ばいんぼいんですの~♪」

 

 これはつまり美以達がまたアダルトバージョンにミラクルチェンジしたと云う事か?

 だとすればそれは懐妊したと云う意味だ!

 

「花鬘は爸爸にゃんにおしえてあげるためにはしってきたのにゃ♪えっへん♪」

 

 美以と同じ様に腰に手を当ててふんぞり返っている。

 うんうん♪可愛いぞ、花鬘♪

 

「よしよし、偉いぞ。花鬘、ベンガル、マンクス、ペルシャ。」

 

 俺が両手で子供達の頭を撫でてやると、四人は子猫の様に目を細めて喜んだ。

 

「それじゃあ直ぐに媽媽達の所に………………………………」

 

 と、思ったが…………いかん、朝の生理現象が起きていて娘達の前では掛布から出れない状態に!

 

「あ~~~、お前達は先に戻りなさい。爸爸も後で行くから。」

 

「ふにゃ?爸爸にゃんもいっしょにいこうにゃ。」

「「「にゃーにゃーにゃー!」」」

 

 四人が俺から掛布を引き剥がそうとするのを、俺は必死に阻止する。

 

「にゃっ!ぱぱしゃまあしがさんぼんあるにゃ!」

「ベンガル!そこを叩いちゃいけません!!」

「それは爸爸にゃんのシッポにゃ♪」

「ととしゃまはかまんさまやだいおーとちがってシッポがまえにはえてるにょ?」

「シッポはやさしくナデナデしてあげるといいですの♪」

「ペルシャ!ナデナデもしちゃ駄目っ!!」

 

 

「こらあああああっ!悪ガキ共っ!」

「「「「にゃあああああああああああああああああああああっ!!!」」」」

 

 

 危機一髪、怒鳴り声によって花鬘達は驚いてベッドから飛び降りてくれた。

 パニックを起こした猫みたいに部屋中を走り回っているけど。

 で、怒鳴り声の主は桔梗。

 部屋の入口で仁王立ちをしている、と思ったら素早く部屋に入り、走り回る花鬘達を簡単に捕まえてしまった。

 捕まった四人は桔梗のおっぱいに埋もれる形で抱えられて大人しくなった。

 

「なんだ、花鬘達だけですか。美以達はどうしました?」

 

「また体が大きくなったらしい。花鬘はそれを教えに来てくれたんだ。」

 

「なんとっ!?チッ、先を越されたか!!」

 

 桔梗………今、本気で舌打ちしただろ………。

 先日、シャオの懐妊に続き桂花の懐妊も確認されたので、奥さん達は遂に本気で懐妊を狙い出し始めたんだよな。

 

「花鬘、ベンガル、マンクス、ペルシャ。お館様はわしが連れて行くから、おぬしらは先に美以の所に行くがよい。」

 

「「「「にゃ~~、いっしょに…」」」」

 

「ゆ・く・が・よ・いっ!!」

 

「「「「………………………………………ニャア」」」」

 

 桔梗の有無を言わさぬ迫力に、花鬘達は遂に諦めた様だ。

 解放された四人はトボトボと部屋を出て行く。

 

「爸爸にゃん、まってるからはやくくるにゃ!」

 

 去り際にそう言い残し、部屋から出ると直ぐにパタパタと軽い足音を鳴らして走り去って行った。

 

「ふぅ………………助かったよ、桔梗。」

 

「いえいえ、お館様。まだ終わっておりませぬぞ。」

 

「え?花鬘達がまた戻って来る?」

 

「美以達の所に行くのが遅くなればそうなりますな。ですから今朝は激しく行かせていただきます♪」

 

 俺が桔梗の言葉を理解するより早く、掛布とパンツを一気に剥ぎ取られた………。

 

 

「さあ、お館様。この猛った剛直を直ぐに鎮めて差し上げますぞ♪」

「ふぁっ!?」

 

 

 

 

本城 後宮

【美以turn】

 

「どうにゃ、二刃!これがバインバインの美以達にゃ♪」

 

「…………………………………………」

 

 ふっふっふー♪驚いてるにゃ♪

 

「今なら二刃にさわらせてもいいじょ♪」

「媽媽にゃんのばいんばいんは花鬘のものにゃ!」

 

「花鬘、そんなイジワル言っちゃダメにゃ。次の南蛮大王なんだからもっとみんなに優しくするにゃ。」

 

「ニュゥ……………わかったにゃ………二刃にさわらせてあげるにゃん!」

 

「あ、あたしはいいから…………」

 

「にゃっ♪それじゃあ花鬘が二刃のぶんもばいんばいんをタンノーするにゃん♪」

 

 なんにゃ、結局花鬘が美以のおっぱいに顔を埋めてるのにゃ。

 

「あ~、花鬘ちゃんがこうやって甘えてる姿を見て、ようやく美以ちゃんなんだって納得が行った……………と言うか美以ちゃんと花鬘ちゃんが母娘だって、やっと実感したと言うか…………」

 

「にゃ?二刃に美以と花鬘が親子だって教えたにゃ。」

 

「昨日までの美以ちゃんだと、やっぱり母娘って言うよりも姉妹って感じだったよ。」

 

「そんな事ないにゃ!美以は立派な母親だじょ!花鬘もそう思ってるにゃ!」

「にゃ?おっきい媽媽にゃんは母だけど、ちっさい媽媽にゃんは大王にゃ♪」

 

「ほらにゃ♪」

 

「え~と……………ねえ、花鬘ちゃん。小さい媽媽は『母』?」

 

「母ってかんじはしないにゃ。」

 

 

「がああああああああああああああああああああああん!!」

 

 

 か、花鬘は今まで美以のことを母だと思って無かったのにゃっ!?

 

「………………わかったにゃ。」

 

「え?どうしたの、美以ちゃん?」

 

「赤壁でカッコイイところを花鬘に見せてやるにゃっ!!」

 

「おおーー!媽媽にゃんのカッコイイところ、みたいにゃん♪」

 

「えっと…………今の姿じゃ意味が無いと思うんだけど………」

 

「ん?なんか言ったかにゃ?それよりもにぃたちはまだ起きないにゃ?」

 

「まだもうちょっと目を覚まさないと思うな。さっき殴った時、拳に思いっきり氣を込めちゃったから♪」

 

 なんで二刃がにぃたちを怒ったのかわからないけど、これからは二刃に逆らわない方が良さそうだにゃ…………。

 

 

 

 

荊州 呉領 赤壁

【緑一刀turn】

 

 二年ぶりにやって参りました。

 赤壁です!

 真夏の日差しが燦々と降り注ぎ、雄大な長江の水面がギラギラと照り返している。

 その長江に居並ぶ艦隊は鮮やかに彩られ、晋の繁栄を象徴する様に威容を誇示する。

 そして艦隊を更に華々しく飾るのは水着姿の美女美少女軍団!

 俺たちの奥さん達だけでは無く、女性兵士や士官、将も増えて正に百花繚乱!

 中でも今年から参加する眞琳を筆頭とする愛娘達っ!!

 

 可愛いぞっ!実に可愛いぞっ!!こらっ!観客共っ!俺たちの娘をやましい目で見るんじゃねえっ!!

 

 おっと、思わずヒートアップしてしまった。

 ええと、みんなの活躍は追々話す事も有るだろうが、今回は美以達南蛮勢の活躍を見てみよう。

 ちなみに、俺は現在蜀の陣地に桃香と香斗と一緒に居て、孫呉との試合中である。

 

「南蛮大王孟獲さまのお通りにゃーーーっ♪ケガをしたく無かったらそこをどくにゃーーーー!!」

 

 美以が艨衝(もうしょう)の衝角に立ち、自慢の肉球金棒…もとい、虎王独鈷を振り回している。

 但し、その姿はアダルトバージョンの肉体に白虎の皮ビキニを身に着けていた。

 実はこの姿を赤壁で披露するのは、今回で二回目だったりする。

 五年前に花鬘達を産んだ後、子育て中に参戦したのだ。

 その時の観客の動揺は凄かったが、次の年に元の姿で現れた時は観客席が驚きのあまり完全な静寂に包まれた。

 まあ、その後直ぐに『南蛮人とはそういうモノなのだ』と受け入れられた事に俺たちの方が驚かされたけど。

 そんな訳で五年ぶりのアダルト美以の登場に、男性ファンが喜んで歓声を上げていた。

 美以を乗せた艨衝は『孟』の旗を翻して孫呉の艦隊へ突出して行く!

 そこに立ち塞がるのは『周』の旗!

 勿論冥琳の旗では無い。明命の旗だ!

 

「冥琳様からお許しを頂いたので、思う存分モフモフさせて頂きますっ♪」

 

 モニターに映る明命が…………………なんか南蛮行をした時に見たのと同じ顔になってるぞ。

 

「ふっふっふ、いつまでも昔の美以たちだと思うにゃ!者共かかれーーーーーっ!!」

 

         「にゃ!」             「にゃ!」

       「にゃ!」「にゃ!」         「にゃ!」「にゃ!」

     「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」    「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」

   「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」

「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」

「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」

「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」

「にゃ!」               「にゃ!」               「にゃ!」

「にゃ!」     「にゃ!」     「にゃ!」     「にゃ!」     「にゃ!」

「にゃ!」               「にゃ!」               「にゃ!」

「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にや♪」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」

「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」

「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」

「にゃ!」                                   「にゃ!」

「にゃ!」「にゃ!」                         「にゃ!」「にゃ!」

「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」               「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」

     「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」      「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」

            「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」「にゃ!」

 

『にゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!』

 

 チャイルドバージョンの三猫と同じ顔をした南蛮兵が一気に明命の乗る船へ雪崩込んだ!

 ………………今、インテリが南蛮兵の中に混じってなかったか?

 

「はうあっ!?お、お猫様の津波です~~~♪♪むぎゅう♪」

 

 明命……………自ら潰されに行くとは…………まあ、本人が幸せそうだからいいか。

 

「者共ぉーー!イッキに赤にぃの所に突撃にゃーーーーーーーっ!!」

 

「「「おうにゃーーー!!」」」

「「「「おーにゃーーー♪♪」」」」

「応っ!!」

 

 アダルトバージョンのトラ、ミケ、シャムに続き、花鬘、ベンガル、マンクス、ペルシャが楽しそうに甲板で飛び跳ね……………インテリの奴、堂々と出てきやがったな。

 

 

「そうは行かせませんよ!美以媽媽っ!!」

 

 

 南蛮船の進路に立ち塞がった一隻の楼船。

 その甲板に立つのは蓮紅だった!

 真紅のスクール水着に身を包んだ姿が実に可愛く美しい!!

 

 え?親バカだ?わははははは♪何とでも言うがいい♪

 

「蓮紅おねえちゃんがあいてでも花鬘たちはひるまないにゃっ!」

 

 花鬘が美以の前に出て、舳先から蓮紅に挑みかかった。

 しかし、蓮紅の後ろに立つ人影に気付いて髪の毛とシッポを逆立てる。

 

「烈夏も居る。」

「宴も居るぞ!」

「「当然、わたし達もね♪」」

 

 冰蓮と冥龍も現れた所で、花鬘は全身から冷や汗を流して小刻みに震えだした。

 

「ふ、ふーん!ま、媽媽にゃんがいればこわくなんか………………媽媽にゃん?」

 

 つい先日まで一緒に暴れまわっていた美以と花鬘だが、それは美以がチャイルドバージョンだった時の話。

 アダルトバージョンとなった美以は、蓮紅達を前に腕を組んで本気で悩んでいた。

 

「困ったのにゃ…………今の美以は蓮紅達を守ってやりたいとは思えても、攻撃する気に全然なれないにゃ…………」

 

「ふーーーーっ!媽媽にゃん、たよりにならないにゃ!こうなったら、いんてり!おまえがたよりにゃっ!!」

 

 成程、花鬘があいつを引っ張り込んだのか。

 

「も、申し訳ありません、孟節さま……………このインテリ、如何なる理由が有ろうと姫様方に手を上げる事は出来ません…………おお!そうだ!このインテリめが盾となり、姫様方の攻撃を全てこの身で受けますので、その隙に孫呉陣地にお向かい下さい!」

 

 俺たち三人は別々の場所に居ながら、同時に同じ行動を取った。

 モニターを見ながら通信機(真桜製)を耳に当て、

 

『グリーンリーダーより各員へ。』

『レッドリーダーより各員へ。』

『パープルリーダーより各員へ。』

 

『『『バカを止めろ!』』』

 

「「「「「ラジャーッ!」」」」」

 

 ここからは俺たち専用の小型モニターにのみこの場の映像が映され、会場の大型モニターには他の闘いが映し出された。

 小型モニターの中では、兄ぃ、追っかけ、尻好き、兄者、弟者の五人が水面から飛び出して来た様に現れて全員でインテリを組み伏せる。

 

「な、何をするんですかっ!私には蜀を勝利に導く為、姫様方に踏みしだかれると云う重大な使命が有るのですっ!!」

 

「アホか、お前はっ!!」

「お前はもうこの戦闘では失格っス!」

張昭(おしゅうとめ)様が来られて居るのに、同僚のお前の所為で俺まで変な目で見られるだろうがっ!!」

「いっその事、こいつをこのまま長江に沈めた方が俺達の娘の為になる気がするな、弟者。」

「確かにその通りだな、兄者。」

 

 う~ん、こいつらも娘が生まれてからインテリに対する警戒心が強くなったな。

 

「まつにゃ!いまいんてりがいなくなったらこまるにゃ!」

 

 花鬘、そんなヤツに頼ってはいけません。

 

『『『おい、早くそいつをその場から連れて行け。』』』

 

「孟節さま。お父上のご命令ですので、インテリは連行致します。」

 

「爸爸にゃ~~ん!」

 

 モニター越しにお願いされて思わず頷きかけてしまう…………だが、ここは子供達の為にも心を鬼にして…………あ、そうだ。

 

『『『兄ぃ、インテリを帆柱に吊るして、子供達が球を投げてたくさん当てた方が勝ちって事にしてくれ。』』』

 

『ご主人さま何言ってるのっ!?』

 

 隣に座ってる桃香に怒られた…………。

 

「にぃ、それは美以でもやりすぎだと思うじょ………」

 

 美以にまで呆れられるなんて!

 

「いいからお前達はそいつを連れて行けにゃ。」

 

「「「「「畏まりました!孟獲様!!」」」」」

 

「なんで、お前らお空を見上げて返事をするのにゃ?」

 

「今の孟獲様をまともに見ると、奥さんに後で殺されるので…………ご容赦下さい。」

 

 あいつらの奥さんって、揃いも揃ってヤキモチ焼きだよな。

 愛紗も一歩間違えばああなっていたかも知れない。

 

「別に気にしないからどうでもいいにゃ。それじゃあ花鬘、この場はお前に任せるからガンバルのにゃ♪」

「にゃにゃにゃ!?」

 

「ミケ、トラ、シャム!ついてくるにゃっ!!」

「「「おうにゃっ!!」」」

 

 三人が返事をすると、小型モニターから瞬時に姿が消えた。

 すると今度は観客席から歓声が上がり、会場の巨大モニターに目を移せば四人が敵味方など関係なく船を足場にして次々と飛び移り、孫呉陣地へと移動して行くのが映っている。

 船を飛び移って移動するのは雪蓮や春蘭の得意技なので目新しい事では無いのだが、問題なのはその移動速度だ。

 万全の思春ですらこのスピードは無理に違いない。

 カメラが俯瞰で捉えているから追いつけているが、船に乗っている兵達は何が頭上を通り過ぎたかまるで判断出来ていない。

 モニターの映像に気が付いた兵達が漸く事態を把握したが、孫呉側は対処など何も出来ない内に陣地の艀への到着を許してしまった。

 

 

 

 

【赤一刀turn】

 

 孫呉陣地に現れた美以、トラ、ミケ、シャム。

 着地してこちらを伺う姿は、及川が持って来たDVDの『キャットピープル』を連想させる(但し、おっぱいは美以達の方が大きい)。

 まるで豹の様にしなやか且つ扇情的な姿だが、本人達はこの姿の時は性欲が完全に消失していて俺たちにとっては『決して食べる事の出来ないご馳走』だった。

 大きくなった身体は子供を守る為。

 大きくなったおっぱいは子供にお乳を与える為。

 全て子供の為と理に叶っているのだが………………納得いかねえっ!

 

「一刀……………鼻の下が伸びてるわよ。」

 

 蓮華、モニターに映ってるからほっぺたつねるの止めて…………。

 

「蓮華ぁーーっ!赤にぃを渡してもらうじょっ!!」

 

「「そうはさせないわよっ!!」」

 

 走り込んで来る美以達の前に立ちはだかったのは雪蓮とシャオ!

 ここに孫三姉妹と南蛮の戦いの火蓋が切って落とされたっ!!

 

「雪蓮に小蓮にゃ!…………ふっふっふ、今の美以達なら雪蓮にだって負けないにゃ♪」

 

「あら、大きく出たわね♪でも直ぐに捕まえてお尻ペンペンしてあげるんだから♪」

 

 雪蓮の笑顔に美以達が怯んだ。

 

「うっ!…………お尻ペンペン…………」

「大王さまぁ………雪蓮さまのお尻ペンペンは容赦がないにゃ………」

「お尻が腫れて座れなくなるにょ…………」

「蓮華さまのお尻くらい大きくなっちゃうにゃん…………」

 

「今だってそんなに変わらないでしょっ!!」

 

 蓮華が顔を真っ赤にして両手でお尻を庇った。

 会場の巨大モニターにも蓮華のお尻がどアップで映し出されている。

 

「ちょ、ちょっと!どこから写してるのっ!?炙叉!?それとも吉祥!?」

 

 蓮華は何処に居るか判らないカメラから逃れる様に体を動かすが、直ぐにカメラが切り替わり執拗に追いかけられていた。

 観客席はさぞかし盛り上がっているかと思ったら、老若男女全員が手を合わせて尻神様に対し『ありがたや』と呟きながら拝んでいた。

 

「観客を味方にするとは、やられたのにゃ………」

 

「別にそんなつもり無いわよっ!!」

 

「だけどこっちにも対抗手段はあるにゃ!桃香ぁーーーーーーーっ!!」

 

 美以がモニターに向かって叫ぶと画面が分割され、水着に包まれたおっぱいが映った。

 

『あー♪媽媽のおっぱいが映った~♪』

『ふえっ!?』

 

 スピーカーから香斗の嬉しそうな声と桃香の驚きの声が聞こえ、観客席の『ありがたや』の声は音量を増した。

 尻神様vs福乳様か。何と言う名勝負…………桃香、手で庇ってるつもりだろうけど、余計に谷間が強調されてるぞ。

 

「これで勝負は五分にゃ!いっくじょおおおおおおおおっ!!」

 

「私らの状況って何も変わってないんだけどねぇ…………ま、いっか♪」

「雪蓮お姉ちゃん!軽く捻ってあげましょう♪」

 

 雪蓮もシャオも楽しそうだな。未妊組とは違って余裕が有るからかな?

 お?美以達が縦一列に並んで突っ込んで来る!?

 

 

「「「「じぇっとすとりーむあたっくにゃあああああああああああ!」」」」

 

 

 緑の奴、その技を伝授したのかっ!!

 

「そんなハッタリ!」

「通用しないわよ!」

 

 雪蓮とシャオが迎え撃つ!

 

 と、思ったら美以達が止まっちゃったぞ?

 

「「「「うおっぷ!うげえええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇ…………」」」」

 

「「………………………」」

 

 ………………映像が映されてなくて良かった……………いや!それよりもっ!!

 

「美以!トラ!ミケ!シャム!大丈夫かっ!?」

 

 俺と雪蓮、シャオが踞った四人に駆け寄る。

 

「にぃ……………つわりが来たにゃ………………」

 

 

 

 こうして美以達四人はドクターストップで退場となった。

 

 因みに花鬘達は蓮紅達が用意した猫じゃらしに翻弄され、お姉ちゃん達に抱っこで捕まってしまっていた。

 蜀対孫呉の試合も時間切れで引き分けとなったのだった。

 

 

 

 

揚洲 長江河口付近 砂浜

【緑一刀turn】

 

 赤壁での模擬戦が終了して四日後。

 全員で海にやって来ていた。

 

「爸爸にゃん!おみずがしょっぱいにゃ♪」

 

「「「ははは♪爸爸たちが言った通りだろう♪」」」

 

 波打ち際で子供達がみんなして海の味を確認している。

 花鬘の様にはしゃいだり不思議そうに驚いたりと反応は様々だが、全員が初めて体験する海に興奮していた。

 

「海の水がしょっぱいのは当たり前にゃ♪しょっぱいから海なのにゃ♪」

 

 ほんの数日でつわりが治まった美以が、腰に手を添えてふんぞり返っている。

 だからその身体の時にそのポーズは止めなさい。

 

「「「美以は海に来た事有ったのか。」」」

 

「何言ってるにゃ。南蛮にも海は有るじょ♪」

 

 言われてみればその通りだ。

 南蛮行の時には海まで行かなかったから、すっかり密林のイメージが定着してしまってたな。

 

「花鬘!海に来たらする、大事な事があるのにゃ!」

 

「だいじなこと?なんにゃ♪」

 

「それは…………カニをとる事にゃああああああ♪」

 

「「「「「「「カニにゃああああああああああああああっ♪」」」」」」」

 

 美以を先頭に、花鬘、トラ、ミケ、シャム、ベンガル、マンクス、ペルシャが真夏の海へと突入して行く。

 美以達なら初めての土地の海でも心配いらないだろう。

 

 

 さて、華琳に料理の準備をしてもらいに行くか。

 ここに来て南蛮鍋を作られるのは避けたいからな。

 

 

 

 

 

おまけ壱

『北郷二刃奮闘記』其の二十五

リクエスト:真桜のからくり話其の二 10票

 

荊州 呉領 赤壁                 (時報:桂花八人目 妊娠一ヶ月)

【二刃turn】

 

 やって来ました!赤壁っ!!

 うーーーーん♪レッドクリフを思い出すわあ♪

 周りを見れば雄大な長江に浮かぶ色鮮やかな大艦隊♪

 こうして船に乗ってると、思わず伝書鳩を飛ばしたくなっちゃう♪

 

「ゴキゲンやな、二刃ちゃん♪」

 

「あ、真桜さん♪お疲れ様です♪」

 

「ありがとさん♪んで、二刃ちゃん。ゴキゲンなんは昨日の夜にハッスルしたん?」

 

「ち、違いますよっ!!」

 

 う~~!真桜さん、なんかニヤニヤしてると思ったらそんな事考えてたなんてっ!

 

「赤壁ってあたしの世界では有名な古戦場なんですよ!そこに実際に来られて感激してたんですっ!」

 

「古戦場なぁ。父ちゃんから聞いた事あんねんけど、正史で曹魏と孫呉が戦った場所なんやったなあ………」

 

 あ…………真桜さんを真名でばっかり呼んでるから『李典』だって事忘れてた…………。

 

「そんで、曹魏が負けたと…………」

「せ、正史は正史!ここはここですよっ!兄さんたちも赤壁で戦が起こらなかったから模擬戦の場所に選んだんでしょ?」

 

 ふう、言動には気を付けよう………。

 

「ぷっ♪そんな慌てんくてもええって♪ここでもう十年も模擬戦しとるんやで。父ちゃんたちから何度もその戦いの事は聞いとるから作り話みたいなもんや。外史研究会のみなさんが編纂して本にもしとるから、今度読んでみたらええわ。」

 

 へえ、元が兄さんたちから聞いた物だよね………今度添削してやろう。

 

「そうします。あ、『赤壁』と言えば面白い話が有るんですよ♪」

 

「『連環の計』の話とか?」

「違います!あたしが居た世界の赤壁の現在の様子なんですけど。」

 

「ほほう、どないなっとんの♪」

 

「まず、赤壁が何箇所も有ります。」

 

「……………………はあ?」

 

「観光地になってるんですけど、文献ではここだ!っていう決定的な記述が無いらしくって、そこの崖の岩肌みたいな所に赤い塗料で『赤壁』って書いてあるんですけど、そんな場所があっちこっちに有るんです♪」

 

「は~~~、商魂逞しいなぁ。」

 

「まあ、今は一番有力と見られている場所が特定されたみたいですけど♪」

 

「う~ん、けどウチらもあんまり笑えへんかも知れんで。」

 

「え?どういう事です?」

 

「うんとな、地名の赤壁ってホンマはもう少し上流やねん。そやけど、観客席の設置やシスターズの舞台を設置すんのにええ場所探したらここになってしもたんや。」

 

「そうだったんですか………………」

 

 なんか少しガッカリ。

 

「正史では古戦場かも知れへんけど、ここでは練兵場。ウチにとっては発明品のお披露目場所やからなぁ。千八百年も未来でどんな風になっとるか想像もできん♪」

 

「あ、そっか。この世界の未来だと赤壁って場所の意味も、あたしが知ってるのとは全然変わってるんだろうな………………むしろ、真桜さんの名前の方が有名になってると思いますよ♪」

 

「は?なんで?」

 

「だって、ほら。今言ったみたいに発明品をここでお披露目するんでしょ?天才発明家李典曼成の名前は絶対に後世に語り継がれますって♪」

 

「二刃ちゃん、おだて過ぎやで♪物を拵えるんで名前なんか残らんよ。」

 

 あ~、この時代の感覚だとそうなっちゃうんだ。

 

「そんな事無いですよ。あたしの居た世界では画期的な発明家は歴史に名を残していますよ。真桜さんも今まで作った物をちゃんと書にまとめて、作った物に銘を入れておけば、きっと兄さんたちよりも有名になりますって♪」

 

「そうなんかなぁ?今ひとつピンと来いへんけど…………」

 

「まあ、未来の評価は未来の人に任せましょう♪それよりも、折角ですから今回のお披露目品を教えて下さいよ♪」

 

「それもそやな♪ウチも今の人達が『どひゃー』って驚くのを見る方がオモロイしな♪」

 

 そう言いながら真桜さんは、肩から下げた鞄に手を入れていた。

 

「ジャーーン!まずはこいつやな。」

 

 真桜さんが取り出した物は………………ええっ!?

 

「それって、もしかして通信機!?」

 

「おお♪さすが二刃ちゃんやな♪この間、父ちゃんたちと話してて思いついた物なんよ。」

 

 それはトランシーバーと呼ばれる物に良く似ていた。

 

「はら、シスターズのマイクから拡声器に念を飛ばすのと同じ技術の応用でな♪まあ、距離は一里が限界やし、それなりに氣が充実しとる人やないと使えんけどな。」

 

「す、スゴイですよ、これ………」

 

 今更だけど、オーバーテクノロジーだよ。

 

「そや、これでちょっと呼び出してみてくれへん♪」

 

「え?どうやって使うんですか?」

 

「話す相手は上のツマミで調整するんやけど、今はそのままで大丈夫や。んで、横の出っ張りを押すと送信。離すと受信や。」

 

「は、はい、分かりました。」

 

 携帯を普通に使ってたのに、なんかドキドキする。

 

「え、ええと、もしもし?聞こえますか?どうぞ。」

 

 最後に「どうぞ」って言うのがいかにも通信機って感じがする♪

 

『ああ、聞こえるぞ。今の声は二刃か?どうぞ。』

 

「え!?駕医さん!?なんで駕医さんが通信機持ってるの!?」

 

 ……………返事がない………………あ!

 

「ど、どうぞ!」

 

『俺が通信機を持ってる訳じゃ無いんだが…………とにかく今、そっちに向かってる。どうぞ。』

 

 こっちに向かってる?

 

「あの、真桜さん。どういう事ですか?」

 

「まあ、すぐに判るて♪お、来よったな♪」

 

 真桜さんが河の方を見てる。

 あたしも同じ様に目を凝らしてみるけど特に何も………あ、水面に何かが近付いて来る波が見える。大きさは二人乗りの手漕ぎ舟くらいかな?

 って、違う!その下に大きな影が見える!

 

「真桜さん!これってもしかして、潜水艇!?」

 

「当たりや♪完全に水の中に潜れる訳や無いけどな。」

 

 その潜水艇の上に有る扉が開いて、駕医さんが出て来た。

 

「駕医さ~~ん♪見えるよ♪どうぞ♪」

 

 あたしは通信機を使いながら手を振った。

 あれ?また、返事がない。

 

「あ~、すまんなぁ。向こうの通信機は潜水艇に備え付けなんや。」

 

 あ、それじゃあ出てきたら通話出来ないよね。

 

『申し訳ありません、二刃様。お声は華佗様に届いておりますのでご安心を。どうぞ』

 

 この声は牛輔さんだわ。

 という事は、北郷親衛隊も乗ってるのね。

 

 駕医さんが手を振りながら近付いて来る。

 なんか鯨の背中に乗って移動してるみたいに見える♪

 ゆっくりと近付いた潜水艇はあたし達の乗っている船に横付けされた。

 駕医さんは梯子を使わずに、ジャンプしてあたしの前に移動してきた。

 

「お疲れさま、駕医さん♪潜水艇の乗り心地はどうだった?」

 

「二刃もお疲れさん♪乗り心地は普通の船より揺れないのが良いな。それ以外はまだオススメ出来ないかな。」

 

 駕医さんの言葉に真桜さんが苦笑する。

 

「試作品やからなあ。これで問題点を見付けて改良していくのが目的やし。」

 

「川底の地形を探るのに氣を使うから、速度を上げられないのも問題点だな。」

 

 ああ、人間がソナーの役目も務めるのか。それは本当に疲れそうだわ。

 

「でも、この潜水艇って何の目的で作ってるんです?」

 

 この時代の船戦じゃそんなに使い勝手が良いとは思えないんだけど。

 

「この赤壁での救助船として使う為だ。」

 

「救助船?潜水艇が?」

 

「二刃ちゃんはこのウチらが乗っとる船の構造を知っとるか?」

 

「船の構造…………あ!この船って竜骨の無い、底が平らな形をしてるんでしたっけ!」

 

「そや、河や湖で使うんで主流になっとる。その方が浅い所まで進めるし、造るのが楽やからや。つまりこの船の下には潜水艇が進むには十分な空間が残っとるっちゅうこっちゃ♪」

 

「今の赤壁での模擬戦では、救助船と審判船が邪魔になる時が有るからな。船体が水中に有るだけでもかなりの解消になる筈なんだ。」

 

「救助船ですか…………うん、それならあたしも開発に協力したいな♪」

 

「その言葉を待っとった♪天の知識を期待しとるで♪」

 

「そうなると潜水艇の構造も気になるな…………………そう言えば、推力ってどうなってるんです?」

 

「二刃ちゃんなら『スクリュー』って解るやろ。あれや♪」

 

「スクリュー!?そりゃまあ、潜水艇じゃ手漕ぎも帆も無理ですけど………」

 

「実用化したんは五年くらい前や。ウチの螺旋槍の技術が有ったから開発が早う出来てん。今ではその辺に停泊しとる船、全部スクリューで動くで♪」

 

「あの帆は何の為に………」

 

「そら風で動くなら風で動かした方が安上がりやし、人手もかからん。スクリュー回すんも今んとこ大半が人力で足漕ぎやからな。氣を使こうた動力船はまだ極一部や。」

 

 あ、やっぱり氣なんだ。

 外燃機関も内燃機関もまだ出来て無いもんね。

 

「えっと、それじゃああの潜水艇はどっちなんですか?」

 

「今んとこ併用やな。ゆくゆくは氣だけで動かすのが目標やけど。」

 

「人力って、もしかして北郷親衛隊の人達が………」

 

「あいつらは窓から外を見る監視要員や。動力には打って付けなんがおるやん。」

 

「動力に打って付けの人?」

 

 そう聞き返した所で、潜水艇の通信機から声が届いた。

 

『ねぇ~ん、このお船を停泊場所に戻した方が良いんじゃないの~?』

『まあ、私は若いオノコ達と一緒にならば何日でもこのままで構わんがな、ガハハハハ♪』

 

 確かに打って付けの人達だ。

 今、この瞬間はきっとあの潜水艇がこの外史で最速の船に違いないわ。

 真桜さんがあたしから通信機を受け取って話しだした。

 

「ほんならすまんけど、停泊場所に戻しといてや。駕医はこのままウチらと父ちゃんたちんトコに向かうさかい、よろしゅう頼むわ。どうぞ。」

 

『了解よ~ん♪足漕ぎボートでデートなんて素敵よねぇ~♪』

『うむ、今度は御主人様たちを誘ってみようではないか♪』

 

 潜水艇はゆっくりと動いてあたし達の居る船から離れて行く。

 足漕ぎボートか…………。

 

「ねえ、真桜さん。二人乗りの足漕ぎ舟って無いかな。」

 

「ん?有るで。……………はは~ん♪(後で貸したるさかい、駕医と二人でデートしてくるとええわ♪)」

 

 真桜さんは駕医さんに聞こえない様に、こっそりと耳打ちしてくれた。

 

「えへへ♪ありがとうございます♪」

 

 あたしが真桜さんにそう言った時、通信機から声が聞こえて来た。

 

 

『ぎゃああああああ!助けてええええ!に、逃げられないいいいいい!』

 

 

 再び潜水艇を見ると激しく揺れている……………牛輔さん達、大丈夫かな…………。

 

 

 

 

 

おまけ弐

『聖刀くんの日常』其の二十四

リクエスト:聖刀さま♥親衛隊 9票

 

61)北郷聖刀 真名:輝琳  七歳

 

追っかけ⇒波才 嫁⇒楊阜 真名:門風(メンフォン)娘⇒楊豹 真名:和了(ほうら)七歳

尻好き⇒宋謙 嫁⇒張承 真名:真珠(しんじゅ)娘⇒張休 真名:珊瑚(さんご)七歳

董の兄ぃ⇒牛輔 嫁⇒申耽 真名:菫花(きんふぁ) 娘⇒申儀 真名:朔(さく)七歳

兄者⇒呂曠 嫁⇒徐晃 真名:雲雀(ひばり)娘⇒徐蓋 真名:朱雀(すざく)七歳

弟者⇒呂翔 嫁⇒張郃 真名:豹牙(ひょうが)娘⇒張雄 真名:白虎(びゃっこ)七歳

 

房都近郊 水練場

【聖刀turn】

 

 今日は水泳の特訓だ。

 『ぼくが』では無く、ぼくの親衛隊である和了ちゃん、珊瑚ちゃん、朔ちゃん、朱雀ちゃん、白虎ちゃん。

 五人から是非にと頼まれたので、ここはその期待に応えたい。

 

「みんながどれくらい泳げるのか教えてくれるかな?それによって教え方も変わってくるし。」

 

 川原に並んだ五人はテルテルボーズみたいなタオルを羽織っている。

 みんな暑く無いのかな?

 

「聖刀さま、朔は泳ぐどころか水に浮く事もできません………」

 

 朔ちゃんが羽織っていたタオルを取って白いスクール水着姿になり、モジモジと恥ずかしがってる。

 

「大丈夫!ぼくに任せてくれれば必ず泳げる様にしてあげるからね♪」

 

「ああっ♪聖刀さま♡全てを委ねろとは、なんて男らしい♡ええ♪この朔めは生まれた時から全て聖刀さまの物でございます♡聖刀さまのお好きなように嬲ってくださいまし♡」

 

「え~と………先ずは水に慣れる所から始めるけど…………」

 

 ぼくは他の四人の方を見る。

 

「みんな、本当に待ってるの?せめて水に入って涼んだり、遊んだりしてていいんだよ?」

 

「「「「問題ありません♪見守り、励ますのが仲間というものです♪」」」」

 

 みんな友達思いなんだ。素敵な関係だな♪

 

「それじゃあ、朔ちゃん。一緒に水に入ろうか?ほら、手を握ってあげるから怖くないよ♪」

 

「あぁ♡水着一枚の聖刀さまが朔の手を握ってくださったわ♪このまま水の中へと連れて行かれて………ああ~~ん♡そんな聖刀さま♡水の中だからと言ってその様なところを~~~~~~~♡」

 

「朔ちゃん、どうしたの?足元に石が有った?砂地の所を選んだつもりだったんだけど…」

 

「ぶふうううううううううううううううっ!」

 

「うわっ!朔ちゃん!鼻血が!ほら、横になって!」

 

 鼻血の対処は稟媽媽と貞お姉ちゃんで慣れてるから問題ないけど………鼻血が出たのって、やっぱり日差しが暑いうえに緊張しちゃったからのぼせたんだろうな。

 

「聖刀さま♪朔ちゃんは水に浸けておけば元に戻りますから、ご安心ください♪」

 

「和了ちゃん…………その言い方だとまるで乾物みたいだよ。」

 

「まあ、干しアワビみたいだなんて♪よろしければ生のアワビをご用意致しますよ♡」

 

「やだなあ、和了ちゃん♪アワビは海の貝だよ。それくらいはぼくも知ってるよ♪」

 

「うふふ♪申し訳ございません♪それでは、次はこの和了にご教授下さい♪」

 

 和了ちゃんは白いビキニ姿でぼくに手を差し出した。

 

「うん♪それじゃあ、和了ちゃんはどこから教えたらいいかな?」

 

「和了は浮く事は出来るのですけど、息継ぎが出来なくて…………それに水を蹴っても前に進まなくて………」

 

「そうなんだ。それじゃあ和了ちゃん、両手と両足を伸ばして浮かんでくれる?ぼくが両手を引くから息継ぎの練習から始めよう♪」

 

「はい♪お願いします♪」

 

 息継ぎが上手くいかないのは、空気を吸う時に水も一緒に吸ってしまうのを恐れるから。

 バタ足で前に進まないのは膝から先で水を蹴るから。

 思春媽媽に教え込まれた事が役に立つなあ♪

 

「ほら♪もう泳げてるよ♪」

 

「あ、あれ?そんな…………(上手く泳げなくて聖刀さまに抱きつくというイベントは!?せっかくその為に布地の少ないビキニを選んだのにいっ!)」

 

「ど、どうしたの?泳げて嬉しくないのかな……………」

 

「い、いえっ!そんなことは有りません!うわーい!聖刀さまのおかげで泳げるようになって嬉しいなーー…………………………………………ふぅ…………」

 

 ?…………そうか♪あっさり泳げる様になって拍子抜けしちゃったんだな♪

 こういう時は後からジワジワ嬉しさがこみ上げて来るもんだよね♪

 

 

 

 

【珊瑚turn】

 

 これはいけないわ………せっかく眞琳様からお許しを頂いて、聖刀さまにアピールする事が出来るというのに………。

 朔ちゃんと和了ちゃんと同じ轍を踏まない様にしないと!

 

「聖刀さま♡次は珊瑚の番ですよ♪」

 

「うん♪あれ?珊瑚ちゃん、それって水着じゃ無いよね?」

 

「はい♪普通の下着です♪」

 

「どうして………」

 

 うふふ♪さすがに聖刀さまもドキドキしていらっしゃるみたい♪

 

「雷火おばあさまに言われました。『孫呉の女は服を着たままでも泳げるくらいでなくてはいけません』と。戦の時には衣服だけではなく、甲冑も身に着けているでしょう。その姿で泳げる様になる為の基礎訓練です!」

 

 当然立て前ですけど♪この下着姿で水に浸かれば透けてしまいますわ♪

 そんなわたくしの姿にもっとドキドキしてください♡

 

「さすが雷火さんだね!常在戦場の心構えを忘れないなんて♪うん、ぼくもその特訓をするよ♪ちょっと待ってて♪」

 

「は?」

 

 聖刀さまが荷物の所に戻って…………ああーーーっ!ふ、服を着てしまわれて…………。

 

「お待たせ♪これで水に入って泳げる様になれば、いざという時安心だね♪」

 

 あああぁ~~~~~……………聖刀さまの肌色成分がお顔と両手だけに…………。

 

「そういう事ならこの白虎もご一緒致します!」

「もちろん、朱雀もです!」

 

 ええ!?まだわたくしの番が終わってないのに!

 

「ただ、わたし達はそこまで泳ぎが達者では無いので。」

「羽織りと下着で行かせていただきます!」

 

 白虎ちゃんと朱雀ちゃんがわたくしに目配せを…………あ!こうなったらこっちは数で押そうって事ね………って、ええええっ!?

 

「ちょっと、白虎ちゃん!朱雀ちゃん!胸が丸見えじゃない!それにその下着!」

 

「ん?褌がどうかしたのか?」

「朝の鍛錬ではいつもこの格好だぞ?」

 

「この上流に滝が有るからそこまで泳ごう♪」

 

 聖刀さまはまるで気にされてない!?

 さっきドキドキされてると思ったのは気のせいだったの!?

 あーーーーっ!もう!こんな事なら回りくどい策を使わないで素っ裸で泳げば良かったあーーーっ!!

 

 

 

 

 

おまけ参

リクエスト:天の国講座 其の四 9票

 

本城 皇帝執務室

【紫一刀turn】

 

「「「聖刀、お前にもそろそろ『天の国』が何なのか話しておこう。」」」

 

「はい、父上。」

 

 聖刀はまだ七歳だが頭の良い子だ。

 俺たちの意思を継いでもらう為にも早すぎるという事は無いだろう。

 

「『天の国』と呼んでいる俺たちと二刃が住んでいた所は、今から千八百年未来だ。だけど天の国の歴史の千八百年前とここはかなり違う。一番違うのは媽媽達が男になってる処だ。」

 

 眞琳達にもした話を繰り返す。

 果たして聖刀はどんな感想を持つのだろうか。

 

「だから俺たちが居たのは、ここと良く似た別の世界の未来って事になる。」

 

「父上たちがたまに口にする、『正史』と『外史』と言うのはそういう意味だったんだね。」

 

 聖刀は本当に頭の回転が早いな………これは誤解してないか確認しながら話して行かないと拙いな。

 

「「「華琳が中心になって進めてる『外史研究会』というのが在るから、後で研究をまとめた本を読んでおくといい。」」」

 

「はい、父上。」

 

「「「今は正史と、俺たちがここに来てからの歴史の違いについて話そうと思う。正史だと曹魏、孫呉、蜀は互いに覇権を争って戦争を繰り返すんだ。曹魏は蜀を滅ぼすけど、司馬炎という男に国を乗っ取られて曹魏は五代四十五年で滅びる。司馬炎は国号を『晋』として孫呉と戦って滅ぼし、大陸を統一する。だけどその晋も五胡の反乱で四代五十年で滅びてしまう。その後は小国入り乱れ勃興を繰り返す戦乱の時代だ。黄巾の乱から数えれば四百年はそんな時代が続くんだ。」」」

 

「四百年……………そんなに………」

 

 四百年にも渡る戦乱の時代なんて語った俺たちですら想像が追いつかないのに、戦を経験した事の無い聖刀に理解しろと言うのは無理な話だろう。

 だけど、今はそれでいい。

 反乱の鎮圧や盗賊の征伐などで聖刀もいつか『戦い』を経験するだろう。

 その時に俺たちと同じ様に感じ、成長してくれる事を願うだけだ。

 

「父上…………匈奴の呼廚泉ちゃん達や山越の明兎ちゃんを学園に集めたのは、そんな戦が起こらない様に、仲良くなる為なんだよね?」

 

「「「ああ♪その通りだ♪お姉ちゃん達と力を合わせて、みんなと仲良くなる国造りを目指し、妹達を導いてやるんだぞ♪」」」

 

 華琳達に押し切られる形で近親婚も認めてしまったからなぁ…………後世で、『親子揃って下半身で国を治めた皇帝』って呼ばれるんだろうな…………俺たちは受け入れる覚悟が出来てるけど、聖刀には知力も武力も有るんだからもう少し何とかしてあげたいよな。

 

「はい、父上♪今日はぼくの親衛隊の朔ちゃん達とまた少し仲良くなれたから、これからは新入生の子達とも仲良くなれる様に頑張るよ♪」

 

「「「朔ちゃんって………ああ、兄ぃのとこの………そう言えば聖刀、お前帰って来た時服が濡れてたよな?もしかして水練場の川に行ったのか?」」」

 

「はい、泳ぎの特訓をしたいと誘われたので。珊瑚ちゃんが雷火さんからいざという時の為に服を着たまま泳げる様になりなさいって言われたんだって♪とっても素晴らしい教えだよね!早速ぼくもその鍛錬をしたんだ♪」

 

 う~~ん、雷火さんの本当の狙いは何処に有ったのかな…………。

 

「あ、服を完全に着て泳いだのはぼくだけだよ。みんなはまだ危ないから下着に一枚羽織るくらいで泳いだから心配いらないよ。」

 

「「「し、下着で泳いだ……………で、お前その後は…………」」」

 

「みんなは着替えを持って来てたから、ちゃんと乾いた服で帰って来たよ。ぼくも今度から着替えを持って行かないとね♪」

 

「「「…………その子達と何も無かったのか?」」」

 

「?……帰りは今までより会話が弾んだから仲良くなれたと思ってたけど………ぼくの思い違いなのかな、父上?」

 

「「「い、いや………うん、仲良くなれたと俺たちも思うぞ♪良かったな、聖刀♪」」」

 

「うん♪」

 

 これは誤魔化している訳じゃないな。

 眞琳が強硬手段に出て、華琳が認める訳だ…………。

 ここまで朴念仁に育ってしまっていたとは…………もしかして聖刀は女の子の裸に慣れすぎてしまってるんじゃないのか?

 母親達姉妹達と風呂に入ってるからなぁ…………止めさせる方向で相談をしなければ!

 みんなから猛反対をくらうだろうけど、聖刀が貂蝉と卑弥呼を見てドキドキする様になってからじゃ手遅れだ!

 

 

 

 

 

おまけ肆:赤壁特別編

              (時報:桂花八人目 妊娠一ヶ月)

【エクストラturn】

 

 思春が臨月のお腹を抱えたまま、先頭を切って敵艦隊へ突っ込んで行く。

 現在の試合は孫呉軍対呂布軍。

 名目上『呂布軍』を名乗っているが、実際は『董卓軍』である。

 メンバーは月、詠、恋、恋々、音々音、音々、阿猫、霞、牛輔、そして恋直属の八健将。

 

「進めぃっ!孫呉の勇者達よっ!!敵の守りを正面から喰い破れっ!!」

 

 真紅の水着を着た思春の大きなお腹をした姿に孫呉の古兵(ふるつわもの)は、今では伝説となった『江東の虎』の再来の様に映っていた。

 

「そうは行きませんよ!思春様!」

 

 思春の吶喊を阻む為に船を回り込ませたのは、八健将の筆頭、高順。真名を(すぎ)という。

 スラリとした巨乳美女で、頭にトレードマークの警帽風の帽子を斜めに被り、普段は婦人警官の様な服を着ているのだが、今は先日恋達が選んだ水着、薄桃色のワンピースで肩と足の付け根部分の白いレースのフリルが付いている物を身に着けていた。

 

「杉か!ふふ♪私を止められるなら止めてみるがいいっ!!」

 

 思春と杉の船が正面からぶつかり合い、その勢いに乗せて互いに宙へ飛び出した。

 二人の剣が火花を散らす!

 

「やるな、杉!だが、甘いっ!!」

 

 思春は身重とは思えない動きで体を捻り、杉に蹴りを浴びせて水面に叩き落とした!

 更に蹴りの反動を利用して呂布軍の船に着地する。

 

「どけどけぇええええええっ!!私の敵は恋のみっ!」

 

 思春は次々と船を飛び移り、呂布軍の兵を蹴散らして恋の所へと駆け抜けた。

 

 

 

【赤一刀turn】

 

 赤壁での模擬戦が終了した次の日。

 俺たちは三隻の楼船と二十隻の露橈(ろとう)の艦隊で長江を海へと下っていた。

 そして今、俺たち三人と奥さん達と子供達が全員、孫呉の楼船に集まっている。

 

「「「思春!頑張れっ!俺たちはここに居るぞ!」」」

 

 俺たちは思春の手を握って励ます事しか出来ない。

 

「ふふ♪…………そう、心配するな………すぐに燃秋に会わせてやる♪」

 

 額に凄い汗を掻いているのに、そんな強がりを言いやがって!

 

「ほら、兄さんたち!そんな心配しなくても大丈夫だって。思春さんも燃秋ちゃんも氣がしっかりしてるんだから♪駕医さんだって命佐さんだって居るのよ。大船に乗ったつもりで………本当に乗ってるわね。」

 

「「「こんな時にそんな冗談で笑えるか!」」」

 

 

 

 次の日の朝。

 俺たちと思春と烈夏、そして燃秋は甲板で朝日が昇るのを見ていた。

 思春は楽な姿勢がとれる大きな椅子に座り、産着に包まれた燃秋を抱いている。

 烈夏は生まれたばかりの妹を見てニコニコしていた。

 

「実はな、こうして船の中で燃秋を産むのが夢だったんだ。」

 

 思春は朝日から目を離さずに語った。

 

「「「おい、そんなの初耳だぞ。」」」

 

「言えば反対しただろう、お前たちは。」

 

 思春の笑顔が眩しくて、言い返す言葉を飲み込んだ。

 

「そして、長江の流れの中で朝日を見るのもな♪燃秋は強い水軍の将になるぞ。その為に今回の赤壁で胎教をしたのだからな♪恋には負けてしまったが♪」

 

「「「そこまで考えてたのか…………こんな無茶はこれっきりにしてくれよ。」」」

 

「ふむ………なあ、烈夏。もうひとり妹が欲しくないか?」

「欲しい♪妹は何人いてもいいよ♪烈夏もめんどう見るよ♪」

 

「だ、そうだ。頑張ってもらうぞ♪」

 

 烈夏をダシに使うとは…………ホント、思春は変わったよな。

 

「「「こうなったら二ヶ月以内に懐妊させてやる。そうすれば、来年の赤壁前に出産する事になるからな!」」」

 

「ほう♪かなり先が支えているが、間に合うのか?」

 

 …………………………今度こそ俺たちは本当に干からびるかも………………。

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

今回の特別編は思春②が決定した時から温めてきたお話です。

 

 

『本編』

ニャン蛮族①の時は本編メインなのにロリ成分が消滅するというジレンマを抱える話になったので、今回は花鬘達から登場させました。

 

『北郷二刃奮闘記』

本編の『通信機』と『北郷親衛隊がどこから現れたか』を補足する話にもなってます。

 

今回はあまり触れませんでしたが、氣をエネルギーにしたモーターも開発済みです。

金属とガラスの精製技術が発達すれば飛躍的な工業発展が望めるのですが、それはまだまだ先になりそうですね。

 

 

『聖刀くんの日常』

朔ちゃんのキャラが稟とかぶりまくってます。

和了ちゃんは聖刀の前なので猫をかぶっていて、前回と少し話し方が違います。

珊瑚ちゃんは策士としての成長に期待ですね。

朱雀ちゃんと白虎ちゃんは脳筋一直線w

 

五人とも七歳なのでまだまだツルペタです。

 

 

『おまけ参:天の国講座 其の四』

おまけ弐の続きとなってます。

一刀たちも本気になって心配し出しましたが、聖刀は元服するまでこの状態にするつもりです。

 

 

『おまけ肆』

高順は黒外史からの逆輸入。

七乃がバスガイドと呼ばれているのに対抗するのと、史実でかなりお堅い性格だった様なので婦警さんが合ってると思ったので決めました。

 

 

《次回のお話》

 

次回は

☆秋蘭②  28票

 

【北郷二刃奮闘記】

いい大人になるための漢女☆講座~女の子編~ 7票

【聖刀くんの日常】

いい大人になるための漢女☆講座~男の子編~ 8票

【おまけ参】

超英雄大戦(華蝶連者×サン・アルジオン×見捨てない人)16票

を、お送りいたします。

 

《現在の得票数》

月②&詠②26票

蓮華②  24票

季衣②&流琉②

     22票

桃香②  21票

璃々③  18票

冥琳②  17票

桂花③  16票

鈴々③  13票

紫苑③  12票

二喬②  12票

真桜②&凪②&沙和②(三羽烏)

     10票

炙叉②  6票

華琳④  6票

風②   5票

音々音③ 3票

音々③  3票

麗羽②&斗詩②&猪々子②(三バカ)

     3票

華雄   2票

小蓮③  2票

思春③  1票

祭    1票

ニャン蛮族③

     1票

 

【北郷二刃奮闘記】

華蝶連者 3票

二刃の妊娠騒動 2票

ニャン蛮族 1票

ファッション・トーク 1票

真桜のからくり話③ 1票

 

【聖刀くんの日常】

新入生と   8票

炙叉     6票

聖刀と祉狼の昆虫採集 6票

聖刀・祉狼・昴の探検隊 4票

四胡とオマケ 2票

黄乱②    2票

聖刀さま♥親衛隊② 1票

 

【おまけ参】

騎乗訓練その後 15票

眞琳と蓮紅と香斗の街で「はじめてのおつかい」 12票

親子鍛錬(五虎将編)11票

恋姫麻雀大会 10票

いい大人になるための漢女☆講座~ご主人様編~ 8票

「女装喫茶」へようこそ 7票

恋姫†酒場放浪記 6票

眞琳の金桂達いじり 5票

 

リクエスト参戦順番→冥琳② 風② 凪② 月② 詠② 沙和② 秋蘭② 桃香② 蓮華② 季衣② 炙叉② 桂花③ 真桜② 二喬② 紫苑③ 鈴々③ 璃々③ 華琳④ 思春③ 音々音③ 音々③ 三バカ② 華雄② 祭② 小蓮③ ニャン蛮族③

 

おまけ壱リクエスト参戦順番→いい大人になるための漢女☆講座~女の子編~ 華蝶連者 ニャン蛮族 二刃の妊娠騒動 ファッション・トーク 真桜のからくり話③

 

おまけ弐リクエスト参戦順番→いい大人になるための漢女☆講座~男の子編~ 炙叉  昴 新入生 聖刀と祉狼の昆虫採集 黄乱② 聖刀・祉狼・昴の探検隊 四胡とオマケ 聖刀さま♥親衛隊②

 

おまけ参リクエスト参戦順番→騎乗訓練その後 親子鍛錬(五虎将編) 超英雄大戦 いい大人になるための漢女☆講座~ご主人様編~ 眞琳と蓮紅と香斗の街で「はじめてのおつかい」「女装喫茶」へようこそ 恋姫麻雀大会 眞琳の金桂達いじり 恋姫†酒場放浪記

 

 

【子供達一覧】

1)華琳の長女 曹沖(そうちゅう) 眞琳(まりん)

2)桃香の長女 劉禅(りゅうぜん) 香斗(かと)

3)蓮華の長女 孫登(そんとう) 蓮紅(れんほん)

4)思春の長女 甘述(かんじゅつ) 烈夏(れっか)

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら)

6)風の長女 程武(ていぶ) 嵐(らん)

7)桂花の長女 荀惲(じゅんうん)金桂(きんけい)

8)雪蓮の長女 孫紹(そんしょう) 冰蓮(ぴんれん)

9)冥琳の長女 周循(しゅうじゅん) 冥龍(めいろん)

10)祭の長女 黄柄(こうへい) 宴(えん)

11)恋の長女 呂刃(りょじん) 恋々(れんれん)

12)紫苑の次女 黃仁(こうじん) 露柴(ろぜ)

13)紫苑の三女 黃信(こうしん) 崔莉(ちぇり)

14)蒲公英の長女 馬援(ばえん) 向日葵(ひまわり)

15)翠の長女 馬秋(ばしゅう) 疾(しつ)

16)麗羽の長女 袁譚(えんたん) 揚羽(あげは)

17)桔梗の長女 厳逹(げんたつ) 竜胆(りんどう)

18)凪の長女 楽綝(がくりん) 濤(なみ)

19)七乃の長女 張路(ちょうろ) 八倻(やや)

20)天和の長女 張甲(ちょうこう) 九蓮(ちゅうれん)

21)地和の長女 張大(ちょうだい) 四喜(すーしー)

22)人和の長女 張吉(ちょうきつ) 一色(いーそー)

23)炙叉の長女 迷当(めいとう) 直(なお)

24)白蓮の長女 公孫続(こうそんしょく) 白煌(ぱいふぁん)

25)秋蘭の長女 夏侯衡(かこうこう) 鈴蘭(すずらん)

26)月の長女 董擢(とうてき) 春姫(るな)

27)美以の長女 孟節(もうせつ) 花鬘(かまん)

28)トラの長女 ベンガル

29)ミケの長女 マンクス

30)シャムの長女 ペルシャ

31)桂花の次女 荀俁(じゅんぐ) 銀桂(ぎんけい)

32)朱里の長女 諸葛瞻(しょかつせん)龍里(るり)

33)雛里の長女 龐宏(ほうこう)藍里(あいり)

34)詠の長女 賈穆(かぼく) 訓(くん) 

35)焔耶の長女 魏覚(ぎがく) 焔香(えんか)

36)春蘭の長女 夏侯充(かこうじゅう) 光琳(こうりん)

37)星の長女 趙統(ちょうとう) 螢(けい)

38)大喬の長女 喬櫂(きょうかい) 愛(あい)

39)小喬の長女 喬順(きょうじゅん) 華(か)

40)亞莎の長女 呂琮(りょそう) 茜(ちぇん)

41)明命の長女 周邵(しゅうしょう) 藍華(らんふぁ)

42)華雄(阿猫)の長女 華剛(かごう) 树莓(しゅうめい)

43)桂花の三女 荀詵(じゅんしん) 丹桂(たんけい)

44)霞の長女 張虎(ちょうこ) 雰(ふぇん)

45)沙和の長女 于圭(うけい) 紗那(さな)

46)斗詩の長女 顔教(がんきょう) 升謌(しょうか)

47)真桜の長女 李禎(りてい) 真梫(ましん)

48)桂花の四女 荀顗(じゅんぎ) 連翹(れんぎょう)

49)猪々子の長女 文獬(ぶんかい) 虎々(ふーふー)

50)稟の長女  郭奕(かくえき) 貞(てい)

51)穏の長女  陸延(りくえん) 毬(ちう)

52)鈴々の長女 張苞(ちょうほう) 爛々(らんらん)

53)流琉の長女 典満(てんまん) 枦炉(ろろ)

54)桂花の五女 荀粲(じゅんさん) 黄梅(おうめい)

55)小蓮の長女 孫仁(そんじん) 蕾蓮(らいれん)

56)音々音の長女 陳守(ちんじゅ) 音音(ねおん)

57)季衣の長女 許儀(きょぎ) 華衣(かい)

58)美羽の長女 袁燿(えんよう) 優羽(ゆう)

59)桂花の六女 荀淑(じゅんしゅく) 來羅(らいら)

60)音々の次女 陳修(ちんしゅう) 音肆(おとよ)

61)華琳の長男 北郷聖刀(まさと) 輝琳(きりん)

62)桂花の七女 荀倹(じゅんけん) 柊(しゅう)

63)璃々の長女 黄慮(こうりょ) 牡丹(ぼたん)

64)思春の次女 甘瓌(かんかい) 燃秋(ぜんしゅう)

65)紫苑の四女 黄薛(こうせつ) 紅葉(もみじ)

66)管輅の長女 管辰(かんしん) 辯天(べんてん)

67)鈴々の次女 張紹(ちょうしょう) 龍々(ろんろん)

68)美以の次女

69)トラの次女

70)ミケの次女

71)シャムの次女

72)星の次女  趙広(ちょうこう) 迦具夜(かぐや)

73)愛紗の次女 関興(かんこう) 愛絽(あいろ)

74)雪蓮の次女 孫静(そんせい) 水蓮(しゅいれん)

75)翠の次女  馬承(ばしょう)

76)恋の次女

77)音々音の次女

78)音々の三女

79)小蓮の次女

80)桂花の八女 荀靖(じゅんせい) 茉莉花(まりふぁ)

B)桂花の九女 荀燾(じゅんとう) 寿丹(じゅたん)

C)桂花の十女 荀爽(じゅんそう) 秦翹(しんぎょう)

D)桂花の十一女 荀粛(じゅんしゅく) 金鐘(きんしょう)

E)桂花の十二女 荀旉(じゅんふ) 橄欖(かんらん)

 

【その他のオリジナル設定】

華佗 真名:駕医(がい) 息子⇒華旉(かふ) 真名:祉狼(しろう)

陳越(音々音の母) 真名:音々

インテリ⇒寇封(劉封) 嫁⇒孟達 真名:太白(たいはく)息子⇒孟興 真名:昴(こう) 

追っかけ⇒波才 嫁⇒楊阜 真名:門風(メンフォン)娘⇒楊豹 真名:和了(ほうら)

尻好き⇒宋謙 嫁⇒張承 真名:真珠(しんじゅ)娘⇒張休 真名:珊瑚(さんご) 

董の兄ぃ⇒牛輔 嫁⇒申耽 真名:菫花(きんふぁ) 娘⇒申儀 真名:朔(さく) 

兄者⇒呂曠 嫁⇒徐晃 真名:雲雀(ひばり)娘⇒徐蓋 真名:朱雀(すざく) 

弟者⇒呂翔 嫁⇒張郃 真名:豹牙(ひょうが)娘⇒張雄 真名:白虎(びゃっこ)

黄乱 真名:明兎(みんと)

馬良 真名:鷲羽(わしゅう)

馬謖 真名:耶麻(やま)

荀攸 真名:素英(そえい)

魯粛 真名:命佐(めいさ)

董雅(月の父) 董陽(月の母) 真名:日(りい)

曹嵩(華琳の父) 曹静(華琳の母) 真名:蝶琳(ちょうりん)

喬玄(大喬と小喬の母)

劉玄(桃香の母)

 

匈奴:呼廚泉(こちゅうせん)

鮮卑:軻比能(がびのう)

氐:千万(せんまん)

羯:石周(せきしゅう)

烏丸:阿羅槃(あらばん)

 

華雄 真名:阿猫(あまお)

高順 真名:杉(すぎ)

 

引き続き、皆様からのリクエストを募集しております。

1・メインヒロインとなるキャラをご応募下さい。

2・『北郷二刃奮闘記』で二刃と絡むキャラを募集しています。

 例:「二刃視点で貧乳党」  という感じでお願いします。

3・『聖刀くんの日常』で聖刀と絡むキャラを募集しています。

 例:「聖刀視点で三羽烏」  という感じでお願いします。

4・おまけ参でのメインとなる子供達を募集しています。

 シチュエーションのリクエストも大歓迎です。

以上の四点にリクエストの集計(TINAMI、Pixiv双方の合計)を振り分けますので、

よろしくお願いいたします。

今まで通り、リクエストに制限は決めてありません。

何回でも、一度に何人でもご応募いただいて大丈夫です。

 

ご意見、ご感想、ご指摘などもご座いましたら是非コメントをお寄せ下さい。

誤字脱字は雷起の反省を促す為、修正後も抜粋して晒しますw

 

★今回のマヌケ晒し

 

 思春の吶喊を阻む為に船を回り込ませたのは、八健将の筆頭、高順。真名を【(すぎ)杉】という。

 スラリとした巨乳美女で、頭にトレードマークの警帽風の帽子を斜めに被り、普段は婦人警官の様な服を着ているのだが、今は先日恋達が選んだ水着、薄桃色のワンピースで肩と足の付け根部分の白いレースのフリルが付いている物を身に着けていた。

 

 

牛乳魔人さん。発見していただきありがとうございますm(_ _)m


 
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