No.728541 【獣機特警K-9ⅡG】またまた地球の巫女が来る【交流】2014-10-07 18:00:19 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1010 閲覧ユーザー数:976 |
「地球からまた巫女さんが来るの?」
ラミナ稲荷神社の娘である北條唯は母親である愛に訪ねた。
「ええ。ファンガルド星と地球の交流事業がいくつか行われているんだけど、そのうちの一つでいくつかの神社がまとまってそこの子弟を短期滞在させ合う、というのがあるのね。で、うちが受け入れ施設の一つになった、っていうわけ。」
「ふーん。」
「ちゃんと仲よくしてあげるようにね。」
「うん!」
そして受け入れ初日にやって来たのは…
「初めまして!地球の蠣乃神社から来ました蠣崎朔妃です!」
妙に明るく幼い雰囲気を有しつつやたらと背が高い巫女であった。ツインテールが目を引く。
「ようこそラミナ稲荷へ。これからよろしくね朔妃ちゃん。」
「はい!よろしくお願いします!」
(うちにもこういう子が欲しいわね唯ちゃん…)
(うん…)
朔妃のファーストインプレッションはかなり良好だったらしく、早速その日のうちに歓迎のため食事に連れて行く話が持ち上がった。
「朔妃ちゃん、何か食べたいものある?」
その質問に、朔妃はすかさず答える。
「肉!焼肉!」
と、ここで朔妃が何者であるかを説明する必要があろう。実は朔妃は女の子として育てられている男の子で、その内面には「食べ盛りの少年」という部分もある。そのためつい迷わず焼肉を希望してしまったのである。
しかし、大食いの子供を抱える愛にはそこまで不自然な希望には受け取られず、その日は早速焼肉店で焼肉パーティーとしゃれこむのであった。
焼肉パーティーのメンバーは北條母娘、朔妃の他に愛の友人である今川和美、以上4人である。
「わーい!肉肉!」
目の前に山積みされる肉に大喜びの朔妃であるが、しかしすぐに後悔することになる。
北條母娘も和美も常軌を逸した大食漢であり、それこそ出された肉をすぐに全て鉄板で焼き次々と胃袋へ溶かしていってしまうのである。朔妃も「食べ盛りの少年」ではあるもののそれはあくまで常識のレベルでのものなのでたちまちのうちについていけなくなる。
それでも何とか出されたものを食べていたが結局…
「もう食べられない…。」
先にギブアップと相成った。
「そう。じゃあもうやめましょうか。」
「えー?」
「まだ食べたい!」
子ども二人は不満げではあったもののあくまで朔妃が客ということでその日は引き揚げることとなったのだが…
(!)
朔妃は帰ろうと動いた瞬間に猛烈な吐き気に襲われた。無理に肉を詰め込んだ後に動いたことが祟ったか肉が口の方に戻ろうとしてしまうのである。
そして焼肉店から出た瞬間に朔妃は食べた物を全て吐き出してしまった。
吐き出し終わった朔妃は涙目で三人に問いかける。
「皆さん…いつもこんなに食べてるの?」
「「「ええ。」」」
三人はさも当然と言った風情で答える。
「…あたしはやっぱり普通の人でいいよ…。」
おわり
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欲しい人材、と言っていただけたことから短期で行かせてみました。
ちなみに前回地球の巫女が来たのは(http://www.tinami.com/view/645978 )ですが、2回とも男ですね、来たのは(笑)
愛さん:http://www.tinami.com/view/642687
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