No.717545

外伝~インフィニット・ストラトス~始まりの王者[ケーニッヒ]~プロローグ~

TEITARAKUさん

この前言っていた煩悩を捩じ伏せることが出来なかったKANNBARUです。
精神的ダメージばかりの為か、76キロあった体重が69まで落ちました(´・ω・`)
完全に自分が何をしたいのか分からない状態になっていて将来の不安が急激に襲って来ていますが、小説を書くことは嫌にならない…………。
愚痴を言って不快になった方は申し訳ございませんでした。

2014-09-15 02:39:02 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2422   閲覧ユーザー数:2370

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暫く不定期更新になります。

早かったり普通だったりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

 

 

 

 

???side

 

 

 

 

 

口の中が血の味がして何かの袋で頭に被せられている。

自分は"影"だ………そう悟ったのは最近ではない。

姉と弟は俺の手も届かない程の天才である、運動も勉強もどう足掻こうともその隣に立つ事は許されなかった、努力しても………その差は埋められない程の……………。

剣道では練習に勝っても本番に勝てなければ意味がない、回りは結果しか見ないのだから。

姉は弟には甘く、俺には厳しかった、姉は俺には厳しく接することで強くしようと考えたのだろう……………それを分かっているから俺は何も言わない。

弟は何も言わない………努力していることを知っているからだろう、だが周りが騒ぎ立てる。

 

 

 

~来るんじゃねぇ、出来損ないが!!!!~

 

 

 

~秋十君の方が良かった!!!~

 

 

 

学校では奴隷のような仕打ちを受け続けてきた。

 

 

 

~早く死ねよ、この屑が!!!!~

 

 

 

無慈悲に浴びせられる罵声と暴力、出血や骨折は日常茶飯事だった。

それに拍車を掛けるように、IS………インフィニット・ストラトスという物が世の中に出てきた、そしてISが登場した後、俺への苛めも苛烈になった。

大人達からの暴力が増えた。

女性が優位という世界になり、姉はその象徴みたいになっていた。

俺は影だと、そこで思った。

光が強くなるほどに影は濃くなる、なら俺は姉弟のために生きよう。

 

 

 

ダンッ!!!!

 

 

 

「ガァッ!!!」

 

 

 

「お目覚めか?織斑秋十君?」

 

 

 

そして俺は今、モンド・グロッソ大会の観戦中に誘拐された。

恐らく千冬姉の決勝の棄権が目的だろう。

秋十の事は鍵本さんに任せているから安心だ。

右の太股を撃ち抜かれ言い様のない痛みが襲う、幸い奴等は俺が秋十だと勘違いしている。

頭に被せていた袋を取った男は俺の顔を見て驚いた。

 

 

 

「違う、コイツは織斑秋十じゃねぇ!!!出来損ないの兄貴だ!!!!」

 

 

 

「なんだと!!!」

 

 

 

「どうも、誘拐犯の皆さん……………」

 

 

 

激痛に耐えて挨拶をする、この状況で挨拶をする馬鹿は俺しかいないだろう。

周りを見渡し場所を確認する、かなりデカイ廃工場に拉致されていて所々に爆弾が見える。

こんな馬鹿デカイ工場を爆破するんだ、見えていない物があるとするとかなりの数だ。

失敗したら俺を殺して爆破する算段なのだろう。

 

 

 

「まぁいい……たとえ出来損ないでも可愛い弟だ……助けには……「来ないさ…」……何だと?」

 

 

 

「もう一回言おうか?俺への助けは来ないと言ったんだ」

 

 

 

「お前、どうして言い切れる?」

 

 

 

「俺は出来損ない…………姉と弟の影だ………千冬姉に連絡が入っているなら来るかもな………来てなかったら」

 

 

 

「来てなかったら………どうなんだ?」

 

 

 

「どうせ政府の奴等が言わないだけさ、威信とか他になんかあるんだろ、それに汚点が消えるんだ…………政府にしては好都合だ」

 

 

 

「ふざけるな!!!!!」

 

 

 

一人の男が俺の髪を乱暴に掴む。

そして他の男がライフルで俺の顔を殴る。

額から出血しているが今は気にすることじゃない。

時間からしてそろそろか…………。

 

 

 

「テレビがあるなら見てみたらいいだろ」

 

 

 

「大変だ!!!!」

 

 

 

するとタイミングよく一人の男が部屋に入ってきた。

 

 

 

「織斑千冬が決勝に出ている!!!」

 

 

 

「何だと!!!」

 

 

 

信じられない、とリーダーと思われる男はテレビを着けた、するとテレビに映し出されていたのは決勝戦に出ている千冬姉の姿があった。

 

 

 

「馬鹿な………実の弟が誘拐されているんだぞ?」

 

 

 

「言ったろ………好都合だって」

 

 

 

「ならお前は用済みだ、ここで死んでもらう」

 

 

 

これで俺の役目は終わった……………影として生きることもない。

 

 

 

「あぁ………そうだなっ!!!!!」

 

 

 

ブチッ!!!!

 

 

 

縛っていた縄を腕力だけで引き千切り、リーダー格の男が持っていた"ある物"を奪った。

 

 

 

「このガキ!!!」

 

 

 

「ぐはぁ!!!」

 

 

 

腹を蹴られて床を滑るが立ち上がり奪い取った"ある物"をチラつかせた。

"それ"を見た誘拐犯達の顔が真っ青になっていく。

 

 

 

「お前、いつの間に!!!!」

 

 

 

「失敗したらこのスイッチで爆破する予定だったんだろう?この馬鹿デカイ建物を爆破するんだ、さぞや大量の爆薬が仕込まれているんだろうな?」

 

 

 

「正気かお前!!!!!」

 

 

 

「爆破してしまえば大惨事だろう…………政府が嫌でも動くだろうさ」

 

 

 

我ながら何て事言ってやがる。

全ての銃口が俺に向けられているのに、足がすくむ事も震えてもいない。

 

 

 

「貴様!!!死ぬのが怖くないのか!!!!」

 

 

 

怖いさ、死ぬのが怖くない奴なんて居ないさ…………だがな……。

 

 

 

「俺は織斑千冬と織斑秋十の影だ!!!!俺は二人の隣に立つことが出来なかった出来損ないだが誇りに思う………二人が笑って暮らせているんだ、だがら俺はあの二人の影で良かったてな!!!!」

 

 

 

「撃てェェ!!!!!」

 

 

 

ダダダダダダダダダッ!!!!!!

 

 

 

「グッ…………あっ…………」

 

 

 

カチッ………

 

 

 

無数の銃弾に身体を撃ち貫かれながらもスイッチを押した。

 

 

 

(秋十………こんな兄で悪い………千冬姉………期待に答えられなくてごめん………二人が笑って暮らせていれば俺は………………………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奴隷と言われた男が王者になるまでの物語

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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