No.695805

梅雨と紫陽花と時雨と[時雨]

時雨皆人さん

pixivと同時投稿です

2014-06-22 14:36:58 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1501   閲覧ユーザー数:1486

本日も平和な鎮守府だがいつもと違う光景があった、それは・・・

 

「梅雨か・・・」

 

そう、梅雨の季節である。6月も終盤へとさしかかり本格的な夏が近づいてきている

 

「雨はそんなに嫌いではないがこの湿気からくる暑さだけはどうにも好きになれん・・・」

 

提督がぼやいているとノックの音が聞こえてきた

 

「提督、時雨だけどはいってもいいかな?」

「時雨か、入っていいぞ」

「失礼するよ」

 

ノックしていたのは時雨のようだ

 

「それで時雨、なにかあったのか?」

「今日は雨で休みで暇だったからおじゃましたんだけどダメだったかな?」

「いや、俺は一向にかまわないが・・・」

「それならよかった」

 

そして時雨は提督の隣にいき

 

「提督は雨が嫌いなのかい?」

「いや、雨は嫌いではないんだがな・・・」

「うん」

「この湿気の暑さが苦手なんだ」

「なるほど、確かに蒸し暑いもんね」

 

時雨も納得したのか頷いた

 

「いつもこの梅雨の時期は蒸し暑さで参ってしまうな・・・」

「確かに蒸し暑いけどでもこの時期にしかないものだよね、こういうのも」

「そうだな」

「提督、少し外で歩かないかい?」

「そうだな、たまには雨の中を散歩というのもアリか」

「それじゃあ準備してくるね」

 

そう言って時雨は執務室から出て行った

 

「まったく、時雨にはかなわないな」

 

提督は苦笑いしながら執務室を後にした

 

玄関につくと時雨が傘を持って待っていた

 

「提督、はい」

「ありがとう時雨、それじゃあ散歩にいくか」

 

時雨から傘を受け取って提督と時雨は雨の降る外を傘を差して歩き始めた

 

「しかしほんとよく降るな」

「そうだね、梅雨だから仕方ないと思うけど」

「そうだな~」

 

二人は話しながらゆっくりと歩いていた

 

「雨の日に鎮守府を歩くのも悪くないな」

「晴れの日も好きだけど僕は雨の日も同じくらい好きだよ」

「そうだったな」

 

提督は立ち止まって時雨の方を向くと時雨も立ち止まって提督を見上げた

 

「時雨ありがとな、改めて雨が好きになったよ」

 

そういいながら提督は時雨の頭をなでた

 

「えっと・・・うんありがとう、提督」

 

時雨はとても嬉しそうな笑顔をみせていた、その二人の光景を紫陽花が微笑んでるように見ていた

 


 
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