響窃はもういない………
その事実を知った否定過激派は驚きに包まれていた
だが、そこで否定過激派の宝鈴は
とんでもない凶策を実行する!
三節 〜管理者達の戦い〜
星「頭をよこせとはどういう意味ですかな?宝鈴殿…………」
星は宝鈴の言った事に質問で返した
宝鈴「何もそのままの意味ですよ
貴方達の頭を頂きたいのです」
紫苑「私達の頭を奪ってどうする気ですか?」
宝鈴「簡単な事です…………貴方達の響窃に関する『記憶』を頼りにもう一度響窃を創り出そうと思っているのです」
蓮華「記憶を頼りに!?」
夜減児「そんな事できんのか?宝鈴……」
夜減児は宝鈴に聞いた
宝鈴「簡単ですよ?思ったより
響窃と戦ったこの方々の記憶なら同じような響窃を創り出す事は可能です」
宝鈴は話を続けていく
宝鈴「記憶には色々と種類があり
私が欲しいのは響窃に関する破壊のデータ…………つまり情報です
実際に見た破壊衝動の記憶………
実際に聞いた技の音…………
実際に感じた恐怖の攻撃………
そして、実際に嗅いだ死の臭い……
これだけの情報が揃っているのですから創れないことはないです」
秋蘭「響窃を創り出して何をするつもりだ?
また戦でも起こそうとでもしているのか?」
秋蘭は怒気の混じった声で宝鈴に語りかけた
宝鈴「戦?そのような小さなものではありません………
響窃を思うがままに出来れば外史の一つや二つ……簡単に支配、破壊をする事ができます
その外史の者達は我々管理者に屈するのです」
桂花「あんた馬鹿じゃないの!?
管理者ってその名の通り管理をする者達なのよ!
管理者がその管理場所を支配して、力で屈してどうすんのよ!!?」
朱里「桂花さんの言う通りです!
破壊や暴力だけでは生まれるのは負の感情だけです!
そのような事では全て破滅に導きます!!」
軍師達が次々と声を荒らげていく
亜莎「管理者は何をしても良いんですか!!?
全てを壊し、ありとあらゆる物を恐怖でねじ伏せて良いんですか!!?」
宝鈴「良いんですよ?何故なら私達は………」
宝鈴「外史を管理する管理者なのですから………」
霞「アホか!そないな腐った考え、通る訳ないやないか!!」
宝鈴「ふふふっ………貴方達は黙って頭を差し出せばいいのです………」
宝鈴はそう言うと右手を前に出した
すると………
ズズズズズッ!!
鈴々「『闇行』なのだ!!」
宝鈴「ふふふっ…………」
宝鈴は出現した『闇行』に手を突っ込み
宝鈴「さぁ…………おいでさない……」
『闇行』から手を抜くと、掌にはバスケットボールくらいの大きさの水晶が置かれていた
于吉「っ!!あれは………『黒玉晶(こくぎょくしょう)』………」
于吉が言う『黒玉晶』は于吉が使用する『幻惑宝(げんわくほう)』とは違い真っ黒な玉であり
その『黒玉晶』からも『邪闇気』が染み出していた
宝鈴「抵抗するのなら痛くなりますよ………?
素直に差し出せば楽になります……」
翠「冗談じゃない!
折角響窃を倒したのにひと月もしない内に今度は管理者がアタシ達の首を持っていくって!?」
翠がそう言いながら得物を構えると、武将の皆が一斉に構えだした
星「ようやく平和になったのだ……早々に立ち去らぬのなら」
春蘭「幾らでも抵抗してやる!!!」
襲「はっはっはっ!!おもしれぇ!
魏の夏侯惇や蜀の関羽…………強い奴ばっかりじゃねぇか!」
夜減児「ガッハッハッハっ!!やっていいのか!?宝鈴!」
宝鈴「頭だけは潰さないで下さいよ?」
夜減児「了解了解!!」
愛紗「おのれ外道者共め!!」
襲「まずは関羽!てめぇからだ!!」
襲は自転車のグローブのような物を装備して愛紗に殴りかかった
が、しかし
左慈「おい、襲…………」
襲「あぁ!?………っ!!」
左慈はいつの間にか襲の後ろに回り込んでいて、襲の左肩を右手で掴んでいた
左慈「まずは管理者である………」
襲「くっ!!」
左慈「俺を倒してからにしやがれ!!」
フォン!!
ドカッ!!
襲「ぐっ!!?」
左慈はそう叫ぶと襲を殴り飛ばした
左慈「なめてもらっちゃ困るぜ………襲……」
襲は左慈に殴り飛ばされたが、上手く受け身を取った
襲「はっはっはっ!!流石だな!
おい、左慈!消す前に聞いといてやるぜ!
俺達につく気はねぇか………?」
襲は左慈や于吉を仲間にしようと勧誘し始めた
だが左慈は勿論のこと
左慈「誰がてめぇらなんかと組むか!
俺はそんな下らない事に興味はねぇ……
寝言は寝てから言いやがれ!!!」
襲「そうか………残念だ
なら左慈………お前もこいつら同様……跡形もなく消してやるぜ!!!」
襲はそう言うと左慈に殴りかかった
左慈「やれるもんなら………」
左慈「やってみろっ!!!!」
于吉「まさかまた戦う時が来るとは思いませんでしたよ……………宝鈴」
宝鈴「今度は于吉、貴方が異次元空間に閉じ込められる番です
覚悟はよろしいですかな?」
于吉「前回同様、異次元空間に閉じ込めるのでは意味がありません………
今度は…………………」
ギュォォ!
風「っ!!おぉ?凄い気ですね〜」
流琉「身震いしてしまいました………
とてつもない気です……」
季衣「うぅぅ………何かピリピリするよ~」
于吉「後腐れのないよう粉々にして差し上げましょう………」
于吉はそう言うと懐から于吉の得物(?)、『幻惑宝』を取り出した
貂蝉「于吉ちゃんの本気なんて久しぶりだわん!」
夜減児「ガッハッハッハっ!!!俺の相手はお前か!貂蝉!!
その醜い身体、ひき肉にしてやるぜ!!」
貂蝉「んまっ!!失礼しちゃうわん!!
この絶世の美女こと貂蝉の身体を醜いだなんて言っちゃってくれたわねん!!?
手加減しないわよん!!
ぶるああぁぁぁっ!!!!」
晩禍「ふん……………雑魚をさっさと消せ………宝鈴、夜減児、襲……」
宝鈴&夜減児&襲「「「御意!!」」」
管理者達はそれぞれの相手を決め、戦闘を開始した!
……終……
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響窃がこの世にいない事を知った否定過激派の宝鈴は
第一計画が失敗に終わった為、第二計画に移行する事を決定する
その計画の初期段階として
愛紗達の頭が必要と言い出したのだった………