突如、左慈達の前に現れたのは
管理者の肯定派でもなく否定穏便派でもなく
否定過激派だった…………
第三章‘激戦 VS否定過激派’
一節 〜自己紹介〜
詠「はぁ…………はぁ…………っ!?何よこいつら!」
詠と月が到着すると全武将と全軍師が全員集まっていた
武将達の目線の先には見たことのない三人の男達が立っていた
左慈「あいつらは…………否定過激派の連中だ…」
全員「「「「っ!!?否定過激派!!?」」」」
詠「……………てか、思春何時帰ってきたのよ?なんか普通にいるけど……」
詠は若干呆れながら言った
思春「……………卑弥子殿に物を取りにくるよう指示されたのだが……
このような事に巻き込まれてしまったのだ」
思春は苦笑いをしながら答えた
詠「なる程………あいつは………一刀はどう?」
思春「大丈夫だ
今修行に燃えているところだ」
詠「……………………」
などと話していると右側にいた少し痩せ、目付きが思春より鋭い男が左慈に
??A「おい左慈!つれねぇなぁ、『連中』って何だよ、『連中』って!
ちゃんと名前で呼べよ!」
と言った
すると今度は貂蝉より卑弥子よりガタイが大きく、腕や脚が大木のような大男が
??C「おっ!?もしかしたら忘れられてんじゃねぇか!?『襲(しゅう)』!!ガッハッハッハっ!!!」
襲「うっせぇ!名前覚えられねぇお前に言われたくねぇ!『夜減児(やごじ)』!!」
夜減児「ガッハッハッハっ!!!俺は覚えたくねぇんだよ!
俺は『管理者一の脳筋』だぜ!!?」
襲「胸はって言ってんじゃねぇ!!」
などとコントのような事をしていた
??B「一体何年ぶりでしょうか………?于吉……」
于吉「ざっと180年ぶりではないですか…………?
質問に答えて下さい………何故此処にいるのですか?『宝鈴(ほうれい)』………」
于吉は自分と同じような服装をした男に問いかけた
その男は眼鏡をかけてはいなかったが、雰囲気はどことなく于吉に似ている
ただ、服装は同じように見えるがその服の色は真っ黒に近く、放出される気は酷く濁っていた
宝鈴「答えるにはこの方にも挨拶をしてもらわねばなりません………どうぞ~?」
宝鈴がそう後ろに声をやると、
ズズズズズッ!!
愛紗「っ!!」
『闇行』が現れ、その裂目から盗賊団のお頭のような男がポケットに手を突っ込み、葉巻を咥えながら現れた
その右目には痛々しい大きな傷痕がおでこから顎の辺りまで直線に引かれていた
??D「………………ふん、呼ぶのが早くはないか……?宝鈴……」
春蘭「っ!!?(くっ!!?こいつ……………雰囲気がヤバイ!!!!)」
紫苑「っ!!?(まるで………怒らせた恋ちゃん50人に睨まれているよう…………)」
雪蓮「……………(何あいつ…………マジでマズイわ………このどす黒い怒り…………人間じゃない!)」
左慈「っ!!?その憤怒の傷痕………このエグい程の『邪闇気』………てめぇもしかして…………『晩禍(ばんか)』か!!?」
左慈は冷や汗を流しながら『晩禍』と名乗る男に聞いた
晩禍「…………あぁそうだ
こうして合うのは初めてだな、左慈の小僧…………于吉のガキや貂蝉のクズまでいやがるとはな………」
左慈「くっ!!?」
晩禍がごく普通に会話するだけで此処にいる者達の戦意を砕いていく
それほど迄の強大な『力』が晩禍から感じ取れるのだ
華琳「晩禍…………と言ったかしら?」
晩禍「……………そうだ
貴様は…………あぁ、そうだ……魏の曹操だな……?
よく見れば呉の孫堅、蜀の劉備もいるな……」
雪蓮「私はお母様じゃないわ
私は孫策、孫堅母様の長女よ!」
晩禍「はっ!孫堅はくたばったか!
だが、所詮戦馬鹿は戦馬鹿だな………
その目………孫堅と同じだ………」
蓮華「何故奴がお母様のことを!?」
蓮華が驚くと宝鈴が
宝鈴「晩禍は孫堅さんと戦いあった事が過去何度かあったのですよ?
知りませんでしたか?」
小蓮「聞いてないよー!」
晩禍「ふん…………くたばったのなら用はない………宝鈴、とっとと答えてやれ……
俺はやることをやってさっさとこんな処から帰らせてもらう」
宝鈴「はいはい、分かりましたよ」
宝鈴はこちらへ振り向き、衝撃的発言をした
宝鈴「単刀直入に申しましょう………
響窃をこちらに渡して下さい」
真桜「響窃やと!?」
左慈「……………(やっぱりか……)」
襲「知ってんだな!?話がはぇぇや
宝鈴が言った通りだ、響窃を此処に出しな」
于吉「…………何故ですか?」
宝鈴「貴方方に答える気などありません
早く出して下さい」
于吉「質問に答えるまで出しませんよ?
それにまだ質問は終わっていません」
宝鈴「??何ですって?」
于吉と宝鈴の腹の探り合いをしている中、左慈は『読心術』で
左慈「(おい、貂蝉………)」
貂蝉「(どぅふ?何かしらん?)」
左慈「(卑弥子に今すぐ連絡いれろ
この4人を相手にするには流石に分が悪過ぎる
特に晩禍…………あいつはヤバ過ぎる…………勝てる見込みが無さ過ぎる………)」
貂蝉「(残念ながらねん………さっきから連絡をいれてるんだけどぉ、お師匠様返信してくれないのよん)」
左慈「(っ!!?何だと!?どういう事だ!?)」
貂蝉「(お師匠様………もしかしたら『次元の狭間』にいるんじゃないかしらん……)」
左慈「(っ!!そうか、『次元の狭間』は恐ろしく電波が悪い………
後はこの『邪闇気』だな………)」
貂蝉「(そうなのん………晩禍ちゃんの『邪闇気』が余りにも質が濃すぎるからん、電波障害になっちゃってるのん)」
『次元の狭間』は現代でいういわゆるトンネルのような処で、電波を受けにくい空間なのだ
左慈「(取り敢えず連絡し続けろ
何が何でもこの現状を打破しなきゃなんねぇんだ!)」
貂蝉「(もちもちロンロンよん!!)」
宝鈴「質問が終わっていないとは……どういう事ですか?」
宝鈴は于吉に聞き返した
于吉「どうしたもこうしたも……
何故貴方方が此処にいるのですか?
貴方方は響窃の逆襲に遭い、否定過激派全員は壊滅されたと聞きましたよ?
特に宝鈴…………貴方は『ここにいる自体おかしい』ではないですか……」
明命「………確かにそうですよね」
宝鈴「………まず一つ目の質問に答えましょうか……
簡単な事ですよ………響窃が我々を襲撃してきた時、襲・夜減児・私・晩禍は違う外史にいたのですよ」
左慈「なる程…………お前等4人は悪運強く生き残ったって訳か……」
襲「そういうこった
俺達が戻ってきたら魔人10人を除く全員が殺されていたって事だ」
于吉「何故響窃だと分かったのですか?」
于吉は宝鈴に質問を問いかけた
宝鈴「二つ理由があります
1つはその場が物語っていた激しい戦闘痕………もう1つは響窃が我々を憎んでいたからです」
沙和「なる程なの〜」
左慈「だが、何でこの外史にいると分かったんだ?」
襲「襲撃されたあと、俺達は我武者羅に響窃を探し回ったんだ………
探し回ること70年…………そして、見つけたのが今日だ……」
左慈「ふぅん……………さて、一番気になってる事は………おめぇだ、宝鈴」
宝鈴「おや?私ですか?」
左慈「あったり前だろうが
俺が180年前の事を知らないとでも思ったか?
お前は……………」
左慈「于吉に殺されたんじゃなかったのか?」
……終……
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華琳達の前に突如現れたのは
響窃に壊滅されたと思われていた管理者・否定過激派の者達だった!
何故否定過激派が生きていたのか?
そして何故この外史にいるのか?
一癖もふた癖もある否定過激派の登場だ!!!