No.668515

リリカルHS 5話

桐生キラさん

こんにちは!
士希視点で送るとある日の授業風景とランチタイム
この作品は勢い重視です

2014-03-06 17:02:02 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1633   閲覧ユーザー数:1463

 

 

 

 

 

 

士希「ふぁぁ…あったけぇ」

 

今日から本格的に授業開始、ということで現在数学の授業中。

先生の授業を聞きつつ、解ける問題を全て解いてしまったのでやることがない

 

このクラスは俺を含めて約30人。それが一学年4クラス、合計約120人。

市内の公立高では少なめなのだろう

 

そして、そんな少ない生徒数の中、俺はどういう訳か魔法少女(笑)に囲まれてしまっている

 

はやて「(おい、今私らの事軽く馬鹿にしたやろ?)」

 

こいつ、モノローグに気付きやがった

 

士希「(おいおい、なんの話だ?勘弁して下さいよはやてさん。馬鹿にするなら堂々と言いますよ)」

 

はやて「(ほぅ?なら堂々と言ってみ。その瞬間、シグナムが飛んでくるで)」

 

シグナム…あぁ、あのキリッとした姉ちゃんか

 

士希「(ハッ!別にあれくらい…)」

 

シグナム「(あれくらい、なんだ?)」

 

士希「(なんでもありませーん)」

 

気付けば、剣を持ったシグナムが窓の外に居た。

ねぇなんでいるの?なんでさっきから殺気ビンビンなの?

 

はやて「(別に”さっき”と”殺気”をかけても上手くないで?)」

 

士希「(たまたまだわ!!)」

 

クソッ、せっかくいい感じにウトウトし始めてたのに、殺気に当てられたせいで目が覚めちまった。

そして気付けばシグナムはいなくなっていた

 

なのは「すぴー…」

 

フェイト「むにゃー…」

 

ふと隣を見てみると、二人とも熟睡していた。

なのはは何と無く分かるが、マジメそうなフェイトまで寝ているのは意外だった

 

数学先生「じゃあここの問4、雑賀、解いてみろ」

 

士希「は、はい!x²+6x+9です」

 

数学先生「正解だ。やるじゃないか」

 

ゆ、油断してた。危ねぇ危ねぇ。先に問題解いてて良かったぜ

 

はやて「(やるやん。自分、勉強できたんやな)」

 

士希「(これくらいは余裕だ。俺は意外とマジメなんです)」

 

はやて「(うそやな)」

 

士希「(何の疑いもなく否定してんじゃねぇよ!)」

 

数学先生「じゃあ次の問題は…ハラオウン、解いてみろ」

 

え?フェイトって確か寝て…

 

フェイト「はい。……x²+8x+15です」

 

数学先生「見事だ。今年は理解の早い生徒が多いな」

 

士希「……え?」

 

さっきまで寝てたよねこの子?なんで普通に授業についていけてるの?

 

フェイト「フッ」

 

フェイトはチラッとこちらを見て、素敵なドヤ顔を披露してくれた。

うわぁ、なんかムカつくなぁ

 

フェイト「(ありがとうはやて!)」

 

はやて「(お安い御用や)」

 

 

 

 

なのは「んー!よく寝たなぁ」

 

士希「堂々と寝てたな」

 

休み時間になり、ようやくなのはが起きた。

起こす際、フェイトがなのはにキスしたように見えたのは気のせいだと思いたい

 

なのは「昨日はお仕事だったからねー。少し寝不足なんだ」

 

士希「管理局のか?大変だな。具体的にはどんな仕事してたんだ?」

 

なのは「昨日のお仕事は……武装テロリストの殲滅、かな」

 

そう言ったなのはの笑顔はとても眩しかった

 

士希「それそんな満面の笑みでやっていい内容じゃねぇから!」

 

なのは「大丈夫!デバイスもちゃんと非殺傷に設定してあるから!」

 

士希「そういう問題でもないよ!?」

 

はやて「さすがは管理局の白い…もといエースオブエース!手ぇ抜いても無傷で生還やでな」

 

フェイト「昨日の任務は私も同行したけど、あれくらいの勢力ならなんてことないよね」

 

士希「なに?君らそんな凄い連中なの?なんで高校なんて来ちゃったの?」

 

はやて「中卒とかカッコ悪いやん」

 

士希「そんな理由で高校入学!?」

 

はやて「まぁ中学ん時からやってたし、管理局の仕事はバイトみたいな感覚やし、大丈夫かなって」

 

フェイト「休んだ時のノートは士希に任せるとして…」

 

士希「え?なんでそんな自然な流れで俺に任せてんの?」

 

なのは「最大の敵は出席日数だね。なるべく気をつけないと」

 

士希「無視!?俺の都合は無視!?」

 

はやて「管理局の仕事とズル休みを上手く調整してかなアカンな」

 

士希「忙しいならズル休みとか考えてんじゃねぇよ!」

 

はやて「なんやねん士希くん。不良のくせにマジメか」

 

士希「マジメだわ!あと不良でもねぇわ!!」

 

はやて「みんなー!士希君って不良やんなー?」

 

クラスメイトs「不良でしょ?」

 

士希「なんだテメェらのその無駄な連帯感!?」

 

 

 

 

 

士希「ゴホッ、あー、なんか喉が…」

 

休み時間が終わり、現代文の授業が始まる。現代文の先生はクラスの担任だった

 

レーゲン「(大丈夫ですか?)」

 

士希「(あぁ、なんとかな)」

 

ウッ、レーゲンの優しさが胸に染みるぜ…

 

はやて「(自分、叫び過ぎやで)」

 

士希「誰のせいだ!?」

 

先生「こら雑賀君!急に大声出さない!」

 

士希「あ、はい、すいません」

 

はやて「ぷっ!」

 

クソ、はやてめ。笑い堪え切れてないぞ

 

はやて「(いやぁ、士希君がおってくれると、暇せんですむわぁ)」

 

士希「(テメェ…ずいぶんいい性格してんな)」

 

はやて「(ややわぁ、そんな褒められても私は落とせやんよ?)」

 

士希「(褒めてもねぇし、落とす気もねぇよ!)」

 

はやて「(酷い!私とは遊びやったんやな!?)」

 

士希「いつ誰がテメェと遊んだ!?」

 

先生「こら雑賀君!!次大声出したら課題増やしますからね!」

 

士希「クッ、す、すみませんでした…」

 

俺は謝り、キッとはやてを睨みつける。当のはやては口元を隠し、外を見ていた

 

士希「(おい、はやて)」

 

はやて「(な、なに?)」

 

笑い堪えんのに必死でプルプルしてんじゃねぇよ。

チッ、なんとかして、一矢報いたいが…

 

士希「(……ゴホン……はやて酷いナリよー!)」←CVコ○助

 

はやて「ブハッ」

 

シャッ!思わずガッツポーズだ!

 

先生「こら八神さん!先生の授業はそんなに面白いですか?」

 

はやて「す、すみません!ちょっと思い出し笑いしてしまって」

 

先生「もう!ちゃんと授業に集中してくださいね」

 

はやて「はい!」

 

はやては座り際に俺をキッと睨んでくる。ハッハッハ、いい様だ

 

はやて「(お前卑怯やぞ)」

 

士希「(そんな事ないナリよー。当然ナリよー)」

 

はやて「(クッ…ふぅ、もう効かへんで)」

 

士希「(酷いよタヌキオンナ!)」←CVト○ガリ

 

はやて「誰がタヌキオンナやねん!?表出ろやコラ!?」

 

士希「上等だオラ!返り討ちにしてやる!!」

 

先生「二人とも!?課題増やしますからね!?」

 

 

 

 

 

昼休みになり、他教室からアリサとすずかが弁当持ってやって来た。

俺は逃げ出したかったが、残念ながらアリサに捕まってしまった

 

アリサ「あんた達の騒ぎ声がバッチリうちのクラスにも聞こえてたんだけど」

 

はやて・士希「「あぁ、それはこいつのせい」」

 

俺とはやてはお互いを指差し答えた。チッ、このタヌキめ。課題が増えたじゃねぇか

 

アリサ「ようするに、どっちにも非があるのね」

 

なのは「びっくりしたよねー。先生も困ってたし」

 

フェイト「私も思わず起きちゃったよ」

 

だから寝てんじゃねぇよ

 

士希「まったく、不毛な争いだったな」

 

はやて「ホンマやで。あの課題の消化、手伝ってもらうでな」

 

士希「お互い様な」

 

はぁ、腹減った。飯にするか

 

俺はカバンから弁当を取り出すと、五人は信じられないものを見たかのような表情でこちらを見てきた

 

士希「今度は何?」

 

なのは「いや、ちょっと意外だなーって」

 

フェイト「うん、不良さんなのにね」

 

いや、不良でもないよ

 

はやて「それ、手作り?」

 

士希「あぁ?そうだけど…」

 

そう言うや否や、はやてが俺の弁当箱を取り上げた

 

はやて「これはチェックが必要や」

 

すずか「ハートとかあったらどうしよう」

 

ねぇよ

 

アリサ「その場合、誰が作ったかにもよるわね」

 

はやて「じゃあ、開けるで?」

 

はやては恐る恐る弁当箱を開ける。中身は白米にミートボール、唐揚げ、ミニハンバーグ、

卵焼き、そしてポテトサラダだ。決して、ハートなんてものはない

 

はやて「ふっつー。なにこれつまらん」

 

士希「普通で悪かったな。それ、俺が作ったんだ」

 

5人「……え?」

 

士希「その反応は傷つくなぁ」

 

レーゲン「(もぐもぐ、しきさんの料理、美味しいですのにね)」

 

レーゲンが机の引き出しから話しかけてくる。レーゲンも昼食を取っているようだった

 

はやて「もぐもぐ、うま!なにこれ美味い!」

 

はやては俺の弁当箱からミニハンバーグを取り食べていた。

気付けば、他の四人もそれぞれおかずを取って食べていた

 

アリサ「ふーん、この唐揚げ、少し濃口だけどイケるわね。白米が欲しくなるわ」

 

すずか「ポテトサラダも美味しいよ。リンゴが入ってるのがポイントだね」

 

フェイト「このミートボールも手作りかな?凄く美味しい」

 

なのは「卵焼き、私好みの甘口だ!でも甘過ぎず、程よい味付けで好印象です!」

 

はやて「さてさて皆さん、準備はよろしいでしょうか?せーの!10点!」

 

すずか「10点です」

 

アリサ「少し塩っ辛い気もしたから7点」

 

フェイト「10点かな」

 

なのは「文句なしで10点!」

 

はやて「合計47点!いやぁ惜しかったね。なかなかの高得点やけど、

アリサちゃんの辛口評価がある限り満点は簡単に取れへんで!」

 

士希「お前ら何勝手に人の弁当食べちゃってんの!?」

 

俺の弁当箱にはもはや白米しか残されていなかった

 

はやて「いやぁ、あまりの衝撃につい」

 

士希「あまりの衝撃でお前らは人の弁当食べんのかよ!?」

 

アリサ「いや、でも美味しかったわよ」

 

すずか「うん、プロ並みだったね」

 

はやて「お、よかったやん。二人のお嬢様から美味いって言われてんで」

 

士希「それは嬉しいけども!!」

 

フェイト「あはは、ごめんね士希。私のおかず、食べていいから」

 

なのは「あ、私のもあげるよ!」

 

はやて「しゃあないで、私のもあげるわ。ちなみに、私のお弁当も私直々に作ったもんやでな」

 

そう言って三人はおかずを俺の弁当箱に入れていくのだが…

 

士希「おい、これお前らが嫌いな物を入れてるだろ?」

 

なのはからはピーマン、フェイトからはナスをもらったのだ

 

なのは「いや、そんな事ないよ?ほら、士希君ピーマンの苦味とか好きそうだったからさ」

 

フェイト「うん、きっとナスのあの何とも言えない食感を気に入ってると思って」

 

士希「お前らはピーマンの苦味とナスの食感がダメなのな!?

そしてはやて!お前はなんで白米なんだよ!?そこはおかずくれよ!」

 

はやて「士希君…そんな炭水化物ばっかりやと太るで?」

 

士希「誰のせいだよ!?」

 

こうして俺は、ピーマン、ナス、白米をおかずに白米を食うハメになってしまったのだった。

明日からは多めに作ってこよう…

 

 

 

 


 
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