No.650009

新・恋姫無双~聖獣達の彼方へ~ 第3話

3Kさん

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2013-12-31 00:46:25 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:1610   閲覧ユーザー数:1443

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―幽州 啄郡―

 

 桃香と桜葉は啄郡の街を徘徊していた。

 啄郡は二人の故郷からそう離れていない場所にあり、故郷である桃花村に行き、親や親友に会 

 いに行きその帰りに啄郡に寄っていた。

 

 桃香

  「久しぶりだね~ 啄郡の街は~」

 桜葉

  「そうだな・・・昔のまんまだな・・・・・・笑顔が似合う街だもんな」

 桃香

  「・・・・・・そうだね。その笑顔を私達が守らないとね・・・・・・」

 桜葉

  「・・・・・・あぁ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第3話「黒髪の山賊狩りと桃桜(ももざくら)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二人が街の中を歩いていると

 

 賊1

  「動くんじゃねぇ!! 動いたらガキが傷物になるぜ~?」

 

 騒がしいとおもい二人が見に行くと、数人の賊が子供を人質にしていた。

 

 賊2

  「それが嫌なら金と金目の物をよこしな!!」

 

 それを見ていた二人は

 

 桃香

  「・・・・・・桜葉くん、私が囮になるからよろしくね」

 桜葉

  「あぁ・・・5人か・・・・・・・人質と隣の奴は任せるからな。俺は後ろの3人をやる」

 

 二人は別れて

 

 

 

 

 

 

 桃香

  「待ってください!! 私が代わりに人質になりますからその子を離してください!!」

 賊1

  「何だぁ?・・・・・・ほぉ~中々いい嬢ちゃんじゃねぇか? ・・・・・・・・・いいだろ。同時に引渡

   しだ」

 桃香

  「・・・・・・分かりました」

 

 桃香はゆっくり歩いて行き真ん中で子供は離されて、桃香は賊の方に行った。

 

 賊2

  「嬢ちゃんが俺達の相手を・・・・・・「っは!!」・・・<バキッ!!> ぐわぁぁぁ!!」

 

 子供が遠くの方に行ったのを確認した瞬間、桃香は近くにいた賊の顎下に拳を叩き込んだ。

 

 賊1

  「このアマ!? 騙しやがったな!? お前達!! こいt・・・「「「ぎゃあぁぁぁ!!」」」・・・・・・」

 

ドサッ

 

 賊1

  「・・・な、何!?」

 

 後ろでは桜葉が3人の賊をすでに倒していた。

 

 賊1

  「お、おい! <ザッ!> ひぃ!!」

 

 その後、街の警邏隊によって5人共、牢屋送りにされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 桃香

  「ふぅ~ 上手くいったね」

 桜葉

  「あぁ・・・」

 

 二人が立ち去ろうとした時

 

 ???

  「お待ちください!!」

 

 一人の少女に呼び止められた。

 

 ???

  「先程の立ち振る舞い実に見事でした。我が名は関羽と申します。平和の世の実現の為に

   我々と力を合わせて戦いせんか?」

 桃香&桜葉

  「「・・・・・・・・・」」

 関羽

  「どうかなさいましたか?」

 桜葉

  「・・・・・・あ~、いや~何ともいきなりのことだったから・・・なぁ?(黒髪の山賊狩り

   か・・・・・・)」

 桃香

  「うん・・・・・・(こんなに率直な人がまだいたんだ・・・昔の私にそっくりだな~)」

 関羽

  「・・・・・・はぁ・・・」

 桜葉

  「まぁ・・・誘いは丁重に断らせてもらう」

 桃香

  「うん、私達には行くところがあるからね」

 関羽

  「何故です!? 世の安寧の為に動こうとは思わないんですか!?」

 桃香

  「そんな事言われても・・・・・・「おい、本当か? 近くの森に族がいるって?」・・・・・・!」

 

 桃香は近くで話していた人の話を偶然聞いた。

 

 

 

 

 

 民1

  「あぁ、この街からそう遠くなって噂だぞ。何でも4、5000人はくだらないそうだぞ」

 民2

  「おっかねぇな~」

 民1

  「全くだな」

 

 

 

 

 

 それを聞いた桃香は

 

 桃香

  「・・・桜葉くん」

 桜葉

  「あぁ・・・関羽とやら済まないが急ぎのようが入ったのでな。失礼する・・・・・・」

 

 桜葉はそう言うと、二人は小走りで走って行った。

 

 関羽

  「・・・・・・・・・っ!」

 

 少しその場で考えて、関羽は二人の後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―森―

 

 そこは木々が蔽い茂っている森の中の開けた場所には4、5000人の賊達が停留していた。

 

 賊頭

  「いいか、お前達!! あの街さえ襲えば金も女も食物も手に入れ放題だぞ!!」

 賊

  「「「「「おぉぉぉぉぉぉーーーーーー!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 そのすぐ近くで

 

 桜葉

  「目標発見・・・数、およそ5000」

 桃香

  「・・・・・・人質及び監禁者なし・・・」

 

 そこには普段の服の上から左腕には頑強な鎧がつけていて、手甲があり二本の爪があった。

 更に背中には背丈と同じ位の抜き見の大太刀・『桃靖百花(とうせいひゃっか)』を背負っている桃香と、

 両腕に掌まで覆っている鎧に左肩から右腰に掛けて鎧を着込んで、手には柄の部分に斧の刃が付いている両

 刃剣・『桜歌天轟(おうかてんごう)』を持っている桜葉が立っていた。

 その後ろから

 

 関羽

  「(あの様な所で何を?・・・・・・まさかあの人数を相手にするのか?)」

 

 その時

 

 桜葉

  「おぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 桜葉が『桜歌天轟』を構えながら賊の方に突撃を掛けた。

 

 桜葉

  「ぜあぁ!! うらぁ!! たぁ!!」

 

 桜葉は『桜歌天轟』で切りつけながらドンドン森の方へと下がっていった。

 

 賊頭

  「何だ!? 見掛け倒しか? さっきの奴を捕まえたら血祭りに上げるぞ!!」

 賊

  「「「「「うおぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」

 

 桜葉を追って森に入っていった。

 その瞬間、

 

 ギュイィィィ!!

 

 賊頭

  「何だ?」

 桃香

  「はあぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 ズシュゥゥゥ!!

 

 賊

  「「「「「うわあぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」

 

 関羽

  「(アレは!?)」

 

 関羽が見たのは左腕の篭手の先端の爪が紐について伸びていて、木に刺さった部分に引かれ

 ている間に『桃靖百花』で切り裂いていき

 

 桃香

  「っ!」

 

 軽く一跳びして浮いたままで一回転して、木に刺さっていた爪は抜けて着地した。

 その後も同じ行動を繰り返していき

 

 賊

  「こんな奴に勝てるわけねぇ!」

 賊頭

  「ここじゃ分が悪い! 一旦退くぞ!!」

 

 先程の場所に戻った時には1000人程しか残っていなかった。

 戻った場所には

 

 桜葉

  「いらっしゃい~♪」

 

 ブウゥン!! ブウゥン!!

 

 『桜歌天轟』の刃を持ちながら腕で回している桜葉がいた。

 そして、

 

 桜葉

  「行くぜ!!」

 

 『桜歌天轟』を真上に投げた。

 そして桜葉もそれを追うように跳び

 

 パシッ!

 

 桜葉

  「喰らえぇぇぇ!!」

 

 空中で掴む『桜歌天轟』の刃の部分が突然デカくなり、そのまま真下に叩きつけた。

 

 ドカーン!!

 

 賊はピクリとも動かなくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 桜葉

  「ふぅ~・・・・・・まぁ、こんなもんだろ?」

 桃香

  「そうだね・・・お疲れ様」

 桜葉

  「まぁ、何ていうか・・・・・・三下すぎてつまらないな・・・・・・」

 桃香

  「だね~。全力なんて全然だしてないのにね?」

 桜葉

  「歯応えがなさ過ぎだ・・・・・・骨のある奴がいるのは世間的には悪いが・・・一人や二人はいて

   ほしいな」

 関羽

  「あの!!」

 桜葉

  「ん? アレ? 関羽さん。着いてきたのか?」

 関羽

  「はい。先程の剣裁き誠に見事であった・・・・・・今一度お願いたします。世を変えるために私と

   共に歩んではくれませんか?」

 桃香&桜葉

  「「・・・・・・」」

 桜葉

  「それってさ、俺達を要として義勇軍を率いて欲しいと?」

 関羽

  「お二人のお力ならば必ず、世の為に・・・・・・「それは無理だな」・・・・・・何故です!?」

 桜葉

  「義勇軍の応募があった村の、その後ってのをたくさん見たしな・・・・・・」

 桃香

  「・・・・・・うん。男手が少なくなって、村を守るもの難しくなって・・・・・・そのまま賊にっ 

   て・・・事もよくあるから・・・・・・それに・・・」

 関羽

  「・・・・・・それに?」

 桃香

  「応募があってから立ち上がるのは何か変だと思うの・・・・・・」

 桜葉

  「そうだな・・・そいつらは自分達が何も出来ないって、思い込んでるだけだからな。切欠で立ち

   上がった者ってのは、かなり脆いものだからな」

 関羽

  「で・・・ですが、そうでもしなければ・・・・・・!!」

 桃香

  「民は平和にならない? 自ら立ち上がってこその力だと思うの。もしも、その人がいなくなったら

   支えたもらってた人は倒れちゃうよ。別に支えあって生きてくのが悪いんじゃなくって・・・でも、

   そうでもしないと戦に挑んでも、悪戯に人を死なせちゃうから・・・・・・ね?」

 関羽

  「・・・・・・ですが、人は誰しも・・・」

 桜葉

  「そんなに強い訳ないよな? だけど・・・な? それだけの気概なくして生きていく意味はあるか? 

   明日に怯えて震えるよりも、今を精一杯生きる方が楽しいだろ? それに、俺達は行く場所もある 

   し・・・・・・もっと言えば・・・・・・」

 関羽

  「・・・・・・???」

 桃香&桜葉

  「「自由に行動できなし(から)!!!」」

 関羽

  「・・・・・・は?」

 桃香

  「私達の行動理念って言うのかな~・・・・・・? まぁ、簡単に言うと自分達が自由がなきゃ、何に

   もやっても上手くいかないの・・・私達って」

 桜葉

  「人々の為に戦うのは別にいい・・・・・・だけどな、それで自分に返ってくる見返り・・・・・・自分   の特になる事を俺達は求めてるって訳・・・・・・俺の場合は戦いたいって思っていることだろ? 桃

   香は確か・・・・・・あぁ!! 強い自分になりたいと、太らない為の運動だっt・・・・・・「わぁぁ   ぁぁぁぁ! 何言ってるの、桜葉くん!?」・・・・・・ホントの事だろ? いや~ガキの頃だったけど、   あれは中々に・・・・・・」

 

 そんな、笑っている桜葉を見て

 

 

 桃香

  「・・・・・・ちょっと桜葉くん・・・・・・」 チャッキ

 桜葉

  「くくく・・・何だ・・・よ・・・・・・?」

 

 そこには『桃靖百花』を構えている桃香いた。

 

 桜葉

  「あ・・・あぁ~桃香さん? 何で『桃靖百花』を構えてるのかな? それに氣の高まり方もあまり宜

   しくないなぁ~・・・冗談だよ! 冗談!! あんなのちょっとした・・・・・・」

 

  バコーン!!

 

 いきなり『桃靖百花』を振り下ろしてきた。

 

 桜葉

  「・・・・・・は・・・ははは・・・・・・これはマズイ・・・逆鱗に触れちまった」

 桃香

  「(ニコニコ)幾ら冗談でも、言って冗談と悪い冗談があんだよ? 今日と言う今日は許さないよ

   ・・・・・・それにそもそも、冗談じゃないしね・・・・・・」

 

 カカァァァァァァ!!

 

 桃香の身体に氣が集まり初めて

 

 桜葉

  「(これは・・・『桃園の舞[散]』じゃねぇか!?)そういう訳で関羽殿、俺はこれで・・・・・・逃げ

   ろーーーーーー!!!」

 桃香

  「待ちなさい!! 桜葉くんーーーーーー!!」

 

 桜葉はその場から猛スピードで逃げ出して、その後を桃香が氣を纏いながら追って行き、二人

 は何処かに行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 関羽

  「・・・・・・」

 

 一人置き去りにされている関羽であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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