文字サイズ:
幅:
No.645824 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 878soranoさん 2013-12-17 00:14:33 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:2314 閲覧ユーザー数:2163 |
~碧の大樹ー神域ー~
「あ、あの~……ちょっといいですか?僕達、貴方達の事を情報として貰っていましたけど……その中でどうしても正体を確かめたい人がいるんですけど……」
「正体を確かめたい人?」
「一体誰かしら?」
恐る恐る申し出たエリオットの言葉を聞いたノエルとエリィは不思議そうな表情をし
「フン、わかっていてわざと聞いているのか?」
ユーシスは鼻を鳴らした後Ⅶ組の面々と共にエイドスに注目した。
「?もしかして……私ですか?」
注目されたエイドスは首を傾げ
「な、なるほど……」
「た、確かにゼムリア大陸に住んでいる人々にとっては確かめたい事だよな……」
「え、ええ……普通に考えて信じられない事ですものね。」
「というかよりにもよってその人の名前まで大っぴらに知らせるのはとんでもなくマズイ気がするのですが。プリネ姫、何を考えてその人の事まで教えちゃったんですか。」
エイドスに注目するⅦ組の面々を見たロイドとリィン、エリゼは苦笑し、ティオはジト目で言い
(あのプリネがね~?何で教えたのかしら??)
エステルは小声でヨシュアに尋ねた。
(……多分、ちょっとした悪戯心だと思う。姉さん、極まれにだけど悪戯をするところもあったから……)
(プリネ――――カリンさんが~!?全然想像できないわ……)
(アハハ…………)
呆れた表情で呟いたヨシュアの答えを聞いて目を丸くした後信じられない表情をし、ミントは苦笑していた。
「率直に聞きたいのだが……貴女は”空の女神”―――――エイドスなのだろうか?」
そしてラウラは真剣な表情で尋ねた。
「――――私の名前はエイドス・クリスティン・ブライト。人々からは”空の女神”と呼ばれています。」
ラウラの疑問にエイドスは微笑みながら答え
「勿論彼女は本物の”空の女神(エイドス)”だよ。」
「それはオレらも証明するわ。」
「……この方こそが我ら”七耀教会”が崇める女神――――”空の女神(エイドス)”です。」
さらにワジ、ケビン、リースがアリサ達に言った。
「…………………………」
エイドス達の話を聞いたⅦ組の面々は黙り込み
「えええええええええええええええええ――――――――っ!?」
全員大声で驚きの表情で声を上げた!
「ほ、ほほほ、本当に本物の”空の女神(エイドス)”なのですか!?」
「ど、どどどど、どうなっているの~!?」
「七耀教会……それも”星杯騎士”が認めているんだから本物である事が確定……」
我に返ったマキアスとミリアムは混乱し、フィーはエイドスを見つめながら驚きの表情で静かに呟き
「……まさか生きていて直にお会いする事ができるとは……とても光栄です…………風よ……この導きに感謝を…………」
ガイウスはその場で祈り
「し、しかも”ブライト”って名乗ったけど……」
「そ、それに……そちらの白い翼の女性と容姿がよく似ていますけど……まさか姉妹か……親娘なのですか……?」
アリサは信じられない表情でエステルに視線を向け、エマはフィーナに視線を向けた後尋ねた。そしてエステル達はエイドスやアドル達、ナユタ達との関係を説明した。
「ブライト家が”空の女神”の一族だとっ!?」
「し、しかもあの”赤髪の冒険家の冒険日誌”が実話で”空の女神(エイドス)”の父親だなんて……!」
「という事はあのおとぎ話は実話だったの!?」
「……まさかカシウス卿が”空の女神(エイドス)”の血を引いているとは……」
「こ、これはさすがにあたしも度肝を抜かれたわ…………まさかエステルやカシウスさんが”空の女神(エイドス)”の子孫だなんて…………」
説明を聞き終えたユーシスは驚きの表情で声を上げ、エリオットとアリサ、ヴィクターは信じられない表情をし、サラは表情を引き攣らせ
「そ、それに”空の女神(エイドス)”のご両親どころか先祖までいるって……一体どうなっているんですか……!?」
エマはナユタ達に信じられない表情で視線を向けて言った。
「う、う~ん……毎回僕達の事を知るたびにみんな、驚くね……」
「フフ、信仰している女神の一族なのだから無理ないわ。」
「”神の民”とも言われている”ミトスの民”の一族なんだから当然なの!」
アリサ達の反応を見たナユタは苦笑し、クレハは微笑み、ノイは胸を張り
「一体アドルさんはどんな日誌を遺したのでしょうね?」
「皆さんの話から察するとアドルさんが遺した日誌を元にした本は普通に売られているみたいですから、いっそ買って読んでみたらどうですか?」
「う、う~ん……で、でもそれをしてしまったら今後の冒険の楽しみが一気に薄れるし……」
微笑みながら言ったエレナとフィーナの言葉を聞いたアドルは苦笑し
「やれやれ……女神よ、少しは誤魔化すという事を考えた事はないのか?」
「フフ、今回の件が終われば自分の時代に帰るのですから別に私は気にしませんよ。」
ツァイトは呆れた表情で溜息を吐き、エイドスは微笑みながら答えた。
「え……」
「ね、ねえ……今、その狼……喋らなかった?」
ツァイトの言葉を聞いたアリサは呆け、ミリアムは驚きの表情で尋ね
「まあ私が人の言葉を理解している事程度、女神が今この場にいる事と比べれば大した事はないと思うが。」
「いや、そんな問題じゃないから。」
尋ねられたツァイトは答え、ロイドは呆れた表情で指摘し
「ええええええええええっ!?」
「お、狼が喋ったぁっ!?」
エリオットとマキアスは驚きの表情で声を上げ
「フム……”神狼”と呼ばれるだけあって我々人の言葉もわかるのか……」
「それに普通の狼と違って、何か神聖なる気配を感じるな……」
ラウラは感心した様子で、ガイウスは静かな表情でツァイトを見つめ
「フフ、この調子だと私達の存在も驚かれるかもしれないわね。」
「だって、キーアとサティアは未来の人だものねー。」
驚いているⅦ組の面々の様子を見たサティアとキーアはそれぞれ微笑んでいた。
「み、未来っ!?」
「ど、どうなっているのよ!?」
「ま、まさか……私達に明かせなかった人達はリーシャさんを除いてみんな、時を超えているのですか!?」
二人の言葉を聞いたマキアスとアリサは驚き、エマは信じられない表情で声を上げた………………
Tweet |
|
|
2
|
1
|
第878話