No.645440

一刀の晋王転生録 最終章十九話

k3さん

いよいよ鐘会と対峙する瑠理。はたしてその結末は……。

2013-12-15 18:18:02 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1989   閲覧ユーザー数:1834

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第十九話

   「役目の終わり」

 

 

 鐘会が本を構えてから少しして、ついに瑠理が鐘会の前に現れる。

 

「鐘会」

 

「来ましたか」

 

 余裕のある鐘会を見て、やはり此処まで誘われた事を悟る。

 

(関係無い……何があろうと此処で決着を付けるだけ)

 

 瑠理は動揺しない。全ては覚悟の上でここまで来たからだ。

 

「ここまで想定どうりだと返って拍子抜け致しますね。術の効かない司馬昭が洛陽に向かった事と言い、ね」

 

 ここまで言うと鐘会は太平要術の書を開く。

 

「!? う……あ……」

 

 その直後、瑠理は地に膝を付き、頭を抱える。

 

「今度は感情の暴走など生ぬるいものではありませんよ! さぁ! 私に従いなさい!」

 

「あ……あああああああ!?」

 

 瑠理は絶叫する。

 

「この鐘士季が命じます! 私の手足と成り、晋軍を混乱させなさい! その後、私と共に司馬昭を討つのです!」

 

「か、一刀を、う、討つ……」

 

 鐘会に命じられた内容を呟いた後、激しく首を振る。

 

「い、嫌!」

 

「!? 何ですって!?」

 

 瑠理は首を振りながらも立ち上がった。

 

「一刀を傷つけるのは嫌! もうこれ以上一刀を裏切りたくない!」

 

 彼女は激しい頭痛に耐えながら剣を構え、鐘会に突撃する。

 

 鐘会は術を中断し、慌てて瑠理の攻撃をかわす。が、そのかわし方は追撃には無防備なものだった。そして術が中断され為、瑠理の

 

頭痛は止まり、即座に追撃を仕掛けることが出来た。結果、鐘会は瑠理の追撃をかわすことが出来ず直撃してしまう。

 

「ぐ! が……」

 

 鐘会は崩れ落ちる。

 

(ま、まさか……こんな馬鹿な事が……!?)

 

 その時、鐘会の脳内に異変が起こる。

 

(こ、これは一体?)

 

 それは走馬灯とは違っていた。何故なら記憶に無いことまで再生されているからだ。

 

(……成程、そうでしたか)

 

 だが、全てを見た後、彼は納得していた。

 

「何故笑っている?」

 

 故に鐘会は笑う。邪悪さを含ませながら。

 

「いえ、私の役目はもう既に終わっていた事が分かったからですよ。最早、私は必要無い」

 

「な!?」

 

 瑠理が驚愕の表情を浮かべたのを確認した後、鐘会の意識は途絶えていく。

 

(後は貴方次第ですよ……左慈)

 

 そして鐘会は逝った。満足気な表情のまま。

 

 鐘会の言葉に偽りが無いことを理解し、瑠理に悪寒が走る。

 

(早く、早くこの戦いを終わらせないと)


 
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