No.644930

一刀の晋王転生録 最終章十七話

k3さん

危機的状況に陥った一刀はどうするべきか迷う。そんな時、瑠理から提案が出される。

2013-12-13 20:20:18 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1765   閲覧ユーザー数:1634

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第十七話

   「想定内」

 

 

 姜維の洛陽襲撃。

 

 この危機的状況に一刀はどうするべきか迷う。

 

(どうする!? まずこのまま鐘会を倒すことを専念するべきか!? いや、それでは確実に洛陽は落ちる! 奴はそんな甘い事が通

 

じる男ではない!)

 

 洛陽が落ちるのを前提で戦闘は問答無用で却下だ。そんな事をすれば一刀の王としての資質が疑われる危険があるし、何より姜維が

 

民に何もしないという保障は何処にも無い。

 

(だが、洛陽に多数の兵を送ろうものなら今度は鐘会との戦いがどうなるか分からない!)

 

 鐘会との戦いは今の所互角と言っても良い。そんな状態で大きく戦力を削れば負ける可能性が大きく高まる。

 

(くそ! どうすれば!? どうすれば両方の戦を成功させることが出来る!?)

 

 二兎追うものは一兎も得ず。

 

 普通は二つと欲張らずどちらか一つを選ぶ、つまるところ鐘会を討つのを一旦止めて洛陽を守ることに専念のが堅いやり方ではある

 

が、それはあくまで普通の状況であればである。

 

 一刀は予感していた。このまま鐘会を討てなければ、今よりも酷い状況になりかねない事を。今まででも裏でかなり乱世を操ってい

 

るのだ。この後どうなるか検討も付かない。

 

 故に鐘会を討ち、洛陽を守るという欲張り不味いやり方をしなければならないのだった。

 

(この考えも鐘会の想定内だろうな……くそ! どうすれば!?)

 

「一刀が洛陽に向かって!」

 

「あ、姉上!?」

 

 悩む一刀に瑠理がそう提案する。

 

「この状況で出来る事は洛陽に強い将が一人、少数の兵を連れて洛陽に救援に向かい、それで此処の戦が終わるまで時間を稼ぐか、姜

 

維を倒すしか居ない。そしてその為の将とは武力も知力もあって、洛陽の兵の士気を大いに高ぶらせる人物で無くてはならない。そし

 

てそれが出来るのは、一刀しか居ない!」

 

「あ、姉上! だが!?」

 

「それに……操られていたとは言え、鐘会を晋に引き込んだのは私の責任。鐘会は……私が決着を付けないといけない」

 

 瑠理のその目に悲壮感は無い。ただ、敵に勝つという意思を感じる目をしていた。

 

 それを確認した一刀は、瑠理を信じ、託すことにした。

 

「分かった! これからはこの軍は姉上が指揮を執ってくれ! 俺は洛陽に向かう!」

 

 それからの一刀達の動きは早かった。

 

 この事を戦っている将達への伝令兵を将達にいくつか送り、そして一刀は素早く洛陽に救援に向かう兵達を編成。

 

「行くぞ皆! これから洛陽を救いに行く!」

 

 掛け声の直後、一刀は兵を率いて洛陽へと向かって行った。

 

 その様子を鐘会は見ていた。

 

(姜維、予定どうりに司馬昭だけが洛陽に向かいましたよ? 後はお願いしますね?)

 

 不敵な笑みを浮かべながら。

 

(後は、司馬師だけですね。くくく……)


 
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