はやてSIDE
私は今日、尚哉くんが急に初音島に行こうと言い出しピクニック気分で初音島にやってきた。
それから偶然に1週間ほど前に家に尚哉くんが連れてきた。義之くんに小恋ちゃん、そんで義之くんの義理の姉妹である。朝倉音姫さんに朝倉由夢ちゃんと出会って楽しく時間が過ぎていった。
だけどそれは少し前の私らの状況。
突然、後ろから何かを嗅がされ意識を失ってしもうた私は気がつくとさっきの場所とは違い、薄暗い多分工場のなんかやと思う場所に腕と足を縛られていた。
私はまわりをみるとまだ眠っている由夢ちゃんと小恋ちゃんに既に起きている音姫さんと私が知らん肩まで髪が伸びていて髪の色はオレンジ色でその瞳は何かを恨んでいるような瞳をしている女の子が私と同じように縄で縛られているのがわかった。
そして私達をさらった張本人やと思う神族と魔族が1人ずついた。
神族に魔族、その存在は5年前に起きた事件によって開いた門から神族や魔族は現れて今やこの人間界には神族や魔族の人達が住み着いている。
魔族「どうやらそこの嬢ちゃんもお目覚めのようだぜ。」
魔族の人がそう言うと音姫さんも私が起きたのに気づく。
音姫「八神さん、気がついたんですね」
はやて「はい、あとこの状況もなんとなくわかってきましたし」
神族「おい、この女の記憶みてみようぜ。お前ならできるだろ」
魔族「そうだな、俺もこの嬢ちゃんの記憶には興味がある」
そう言うと魔族の右手がうっすらと輝き女の子の頭を掴む。
魔族は魔法が使えその種類は様々といわれている。
そして今目の前で使われているのは他人の記憶を見る魔法やと思う。
魔族「こいつは面白い、この嬢ちゃんの名前は芙蓉楓(ふよう かえで)、どうやら恨んでる奴がいるな。そいつの名前は土見稟(つちみ りん)、理由は…なるほどな、嬢ちゃんの母親は2年前の交通事故に巻き込まれて死んだ。だがその前日に嬢ちゃんは風邪で熱をだしてしまい土見稟が嬢ちゃんの母親に電話で早く帰ってきてくれと言って帰ろうとした途中に事故に巻き込まれた。もし、土見稟が嬢ちゃんの母親に早く帰ってきてくれなんて言わなかったら嬢ちゃんの母親は死ななかった。だから、母親を殺したも同然の土見稟を憎んでいる」
神族「なるほどそれでこんな目をしてるのか」
そう言いながら神族達は不気味に笑った。
部下1「頭!」
外からひとりの魔族が入ってきた。
魔族「どうした」
部下1「はい、先ほど見回りをしたら人間のガキを見つけて捕らえました。おい、連れてこい」
部下である魔族が外にいる仲間を呼ぶと4人の神族と魔族にその4人に捕まった1人の男の子がこちらに近づいてきた。
楓「っ!!」
楓ちゃん…やったかな、楓ちゃんがその男の子を見た途端に鋭い目で睨む。
男の子「っ!楓!大丈夫か!?怪我とかしていないか」
どうやらあの男の子は楓ちゃんのことを知ってるようやな、でもあの楓ちゃんの鋭い目つきを見ると…まさか!
魔族「どうやら、そこの嬢ちゃんと知り合いみたいだな、お前も記憶を見させてもらおうか」
さっきと同じように右手が光、男の子の頭を掴む。
男の子「くそ!離せ!!」
男の子は抵抗するが相手は大人、子供がかなうはずがない。
魔族「っ!こいつは…ふふふ…ふはははははは!!こいつは傑作だ!!」
魔族は男の子の記憶を見て大笑いする。
魔族「なあ、ガキンチョたった今、お前の記憶をみさせてもらった。もしあのことを嬢ちゃんに教えたら嬢ちゃんはどうなるだろうな」
男の子「っ!!止めろ!!止めてくれ!!」
男の子は突然、激しく抵抗するが4人の神族と魔族達が押さえつける。
魔族「嬢ちゃん…良いことを教えてやるよ。嬢ちゃんの記憶にはこのガキンチョ、土見稟のせいで母親が死んだと記憶にあったが、土見稟のせいで嬢ちゃんの母親が死んだのは真っ赤な嘘だ」
楓「えっ?」
楓ちゃんは驚いた顔して魔族を見つめる。
魔族「事故の日、土見稟は確かに電話をして嬢ちゃんの母親に早く帰ってきてほしいと言ったが実は嬢ちゃんの母親はその時仕事が予定より早く終わって帰ろうとしていたんだ。要するに嬢ちゃんの母親は土見稟に言われても言われなくてもあの事故に巻き込まれていたんだよ」
楓「それじゃあ…なんで稟くんはあの時私にあんなことを…」
楓ちゃんは真実を知るのが怖くては震えながら2年前のことを思い出す。
魔族「その後、嬢ちゃんは母親が死んだことによって生きる目的を無くして倒れたらしいな。さて、ここで問題だ、土見稟は生きる目的を無くした嬢ちゃんを救いたかった。嬢ちゃんを救うためにはどうすればよかったでしょうか」
音姫「それってもしかして!」
音姫さんはその答えがわかり驚く、私もその答えがわかった、それは…
魔族「無ければ作ればいいのさ」
魔族「その後は嬢ちゃんでもわかるだろう。土見稟は嬢ちゃんを助けるために自らを犠牲にして嬢ちゃんに生きる目的を作ったんだよ。いやはや、こんな傑作なことはない。はははははは!!」
魔族は本当のことを知って笑い続ける。
楓「そんな…私は稟くんに酷いことを…」
楓ちゃんは真実を知ってしまい頭を抑えながら震えている。
神族「それでよ。そのガキどうする」
今まで黙っていた神族が稟くんに向かって指を指す。
魔族「そうだな…いっそ殺すか」
その瞬間私を含めて4人は 背筋が凍った。
それはもちろん、日常で暮らす私達には冗談に聞こえるけど今の状況でそないなことを言われたら嫌でも背筋が凍ってしまう。
楓「止めて!稟くんを殺さないで!!」
楓ちゃんは必死に魔族に殺すのを止めてくれるように頼む。
魔族「今俺は嬢ちゃんが絶望する顔を見てみたいんだ。だから…殺せ」
楓「だめぇぇーーーー!!」
楓ちゃんは悲痛な叫びして私は見てられなくて目を閉じる。
神族「ちょっと待て、妙に外が騒がしくないか?」
魔族「外が?………確かに何かあったか?」
私も外が騒がしいのが気になり耳を傾ける。
そこで聞こえてきたのは…銃声…叫び…悲鳴…普通の生活では聞かない音だった。
そう思っていると外から身体がぼろぼろのあの魔族達の部下が1人入ってきた。
神族「おい!どうした、何があった!!」
神族はぼろぼろの部下に駆け寄る。
部下「頭…めちゃ…くちゃ…強い…ガキが……1人…来て…外に…いた…仲間…が…次々と…倒されて…」
ぼろぼろの部下は力尽き倒れる。
そして外から1つ足音が聞こえてくる。
その足音は着実にこちらに向かってきていた…そして…
外に繋がる扉が開かれそこから全身を黒いフードで被って右手には青色を強調した棒を持った子供が私達の目の前に現れた。
尚哉SIDE
さてと俺の視点に戻ったわけですが、読者の方々にはやてsideの間のことを説明しておこう。
まず、ここに到着した俺は工場の敷地内に入り様子を救出の機会を伺っていた。
所が何故かこの場所にいた俺のクラスメートだが話したことはない土見稟が誘拐グループに捕まり多分リーダーのところに連れて行かれたのだろう。
だが土見稟が何もなくこんなところにくるはずがない。あるとすれば…あの子も…芙蓉楓が捕まっているかもしれない。
義之の話によればもう1人車の中にいたと言っていた、それが芙蓉楓なら土見稟がここに居るのが説明がつく。
土見稟と芙蓉楓の仲は一方的に芙蓉楓が土見稟を憎んでいるが土見稟は芙蓉楓を恨んでいるどころか何かに安心している顔をしていた。
まあ、あいつらに何があったのかは興味はないし、これはあいつらの問題だから首を突っ込まない。
だが、土見稟を殺されることになったら話したことは無いが一応クラスメートだ。顔を知ってる奴が死ぬところなど見たくはないから俺はライドカードをホルダーに挿入し仮面ライダーメテオストームが使う武器『メテオストームシャフト』を持ち突撃する。
その後は簡単で気づいた神族や魔族達は銃器などを取り出し脅すが俺はそんな脅しなど聞かないので遠慮なく叩き潰していく。
脅しが聞かないとわかったか奴らも遠慮なく撃ってくるが魔力強化した運動神経とここまでの戦いで鍛え抜かれた反射神経で銃弾を避けて近づき奴らを倒していく。
この光景を離れた場所でみている奴がいたらこう思うだろう。
大の大人達が銃器を使っているのにガキ1人に次々と倒されていると。
そして5分もしないうちに周りにいた神族、魔族達は全滅しかし1人だけ動いている奴がいて多分リーダーにこのことを知らせにいったのだろう。
俺はリーダーのところにはやて達がいると考え逃げた奴の後を追う。
そしてたどり着いたのはとある倉庫、確かに誘拐して捕まっている場所で言えば定番と呼べるような気がする。
そして倉庫の扉を開けて前のページに行き着く。
さてと今の状況を振り返ってみると…
土見稟の近くにいる4人と少し離れた場所にいる神族と魔族の2人で合計6人、それに人質である。はやて達も無事のようだ。
魔族「貴様、外にいた仲間はどうした」
ぼろぼろな奴の近くにいた魔族が質問してくる。
尚哉「俺が此処にいる。それでわかるだろ」
魔族「なら、最後の質問だ。…貴様は何者だ」
尚哉「そうだな…こう名乗らせてもらう」
そう言うと持っていたメテオストームシャフトを構える。
尚哉「正義の…味方だ!!」
神族「正義の味方か…だがこっちには人質がいるんだ。下手に動いたら…そこにいる土見稟がどうなってもいいのか?」
俺は土見稟を見ると奴らの部下が土見稟に銃を突きつけられている。
楓「稟くん!!」
あの数分で何かあったのか今の芙蓉楓からは憎んでいた時のピリピリした感情は無くなっている。
土見稟は銃を突きつけられているから俺が動いたら発砲されてしまうから普通の人なら動こうとしない。そう…普通の人なら…
実は倉庫の中に入る前に4つほど魔力弾を生成していて倉庫の中に配置、そしていつでも撃てるようになっている。
稟「俺のことはどうなっても構わない。だから遠慮なくやってくれ!」
部下1「このガキ!!」
そう言うと部下1は銃を持っている腕で殴ろうとする。
俺はそれを見逃さず走り出す。
それに気づいた部下達は部下1は土見稟に突きつけ直そうとしそれ以外の3人は俺に銃を構える。
尚哉(今だ!!)
すぐさま、俺は倉庫の中に配置させていた魔力弾を動かす。
1つ目の魔力弾で土見稟に突きつけられていた銃を弾き飛ばし2つ目と3つ目が腹に直撃し最後に後ろから頭に直撃し地面に倒れる。
尚哉「速攻で片付ける!」
[リミットブレイク!]
尚哉「メテオストームパニッシャー!!」
俺は身体を一回転させメテオストームシャフトの先端部分にあるコマが敵に向かって放たれ次々と蹴散らしていき周りの敵は気絶する。
コマはメテオストームシャフトの先端部分に戻り、もう必要ないから消して人質になっている友達のところにいく。
尚哉「君達、もう大丈夫だ、今、縄を解くから」
そう言うと俺はまず音姫さんの縄を解きかかる。
音姫「君、何者なの」
音姫さんは警戒しながら話しかけてくる。
尚哉「さっきもいっただろ。正義の味方だ」
音姫「……」
音姫さんは黙り俺は解くのに集中した。
その後、はやて達の縄もほどき今は立ち往生している。立ち往生している理由は…
楓「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」
芙蓉楓の縄を解いた後いきなり土見稟の元に近づき抱きついた挙げ句今までの仕打ちを謝っているのだろう。
稟「楓…俺、怒ってないから、前みたいにさ笑っていてほしいんだ」
楓「稟くん…はい」
ゴールデンウイークに入る前の教室で見た芙蓉楓から出てくる恨みなどはもうなく、今あるのはあの子の笑顔だけだ。
尚哉「……空気を読まないのは悪が、今はここからでないか?気絶した奴らが目を覚ましたらいやだからな」
その瞬間気絶している小恋と由夢以外がこちらを向き空気呼んでよと言わんばかりにこちらを見てくる。
尚哉「本当なら俺も此処で君達の感動の仲直りを阻みたくはないのだが、妙にいやな予感がしてな……」
音姫「それじゃあ此処を離れ「音姉!!由夢!!小恋!!はやて!!大丈夫か!?」っ!?この声は弟君!?」
声がした方向を見ると義之がこちらに向かってきているのがわかった。
義之「みんな!無事か?怪我とかしてないか?」
音姫「大丈夫、そこにいる子が誘拐犯を倒してくれたから」
尚哉「何、偶然連れさらわれたところを 目撃したから駆けつけただけだ」
そう言った普通の話が聞こえてくる。
だが…
神族「貴様………許さんぞ」
その空気は一瞬にして壊れ土見稟は芙蓉楓とはやての前に義之は音姫さんと由夢、小恋の前に立ちふさがる。
尚哉「あきらめるんだな、さっきのでわかっているだろ。俺とあんたの力量の差は歴然だ」
さっきの戦闘でこいつの力はわかった。それを知っていてかかってくるなど無謀すぎる。
神族「力が…力がほしい…あのガキをぶっ殺せるほどの力が!!」
尚哉「…さっさと気絶させるか」
そう言うと俺はライドカードで出したデンガッシャーを組み立てロッドにすると走り出し振り回す。
確実に意識を奪うことができる攻撃、俺も確信していた。だが…
神族「力が欲しい!!」
ここにきてから感じていた嫌な予感は…
尚哉「う…そ…だろ…まさか…持ってたのかよ…」
攻撃がはいる瞬間いきなりあいつの服のポケットからいきなり青色の輝きが放たれそれに気づいた俺はすぐに後ろに下がる。
俺はあの青色に輝いてる物を知っている。
それは願いを無差別に叶える願望器…
尚哉「ジュエルシード…」
神族の体内にジュエルシードが取り込まれていくとあいつの身体が異変が起こりまず上半身の服が破け、身体も突然、発達したかのよいに筋肉がつく。
義之「っ!!」
稟「くっ!」
楓「嘘…」
音姫「いきなりなんなの!?」
はやて「なんや…これ…震えが…止まらへん」
突然、変貌した神族から発せられるただならぬ殺気は一般人であるはやて達にもわかるらしく身体が震えている。
俺も神経があいつはやばい、今は逃げろと訴えている。
だが先に動いたのは奴の方だった。奴は姿を消し、次に俺が奴を認識した場所は目の前ですでに右ストレートをくりだしていた。
気づいた俺は右ストレートをデンガッシャーで防ぐがジュエルシードの力も加算されているから脅威的な腕力によってデンガッシャーは無残に折れ、次に繰り出された回し蹴りが俺のわき腹に入り吹き飛ばされる。
俺が吹き飛ばされたことにより、より一層恐怖する。
さっきまで神族、魔族を相手に無傷で蹴散らしていたのに今はその俺が吹き飛ばされている。
吹き飛ばされたことによって肋を1つか2つはいったが痛みを堪え立ち上がる。
あいつを見ると今、着実にはやてに狙いを定めたのか近づいている。
はやて「嫌…来んといて…」
はやては足が不自由でまともに動けない。音姫さん達もあまりの恐怖に動けずにいる。
俺は慌ててはやての所に激痛がはしりながらも堪えて走る。
あいつはすでにはやてに攻撃が当たる場所まで来て腕を振り上げる。
この光景…そう2年前の事故現場ではやてがシャドウスパイダー融合体に襲われそうになっていた時に似ている。
そう思いながらも俺は走った。はやてとの距離は後わずかだったがあいつの腕は振り下ろされた。
はやて「いやぁぁぁぁぁああっっ!!」
尚哉「間に合え!!!!」
俺は勢いよく飛び込みはやての身体を抱きしめてぎりぎり攻撃を回避する。
外れた攻撃は地面に当たり地面が少し割れる。
勢いよく飛び込んだ俺ははやてを抱きしめながら転がり二三回転した後止まった。
だが飛び込んだのはいいが、当然、頭に被っていたフードは取れたことによって…
音姫「嘘…」
義之「どうゆうことだよ…」
稟「お前は…確か、クラスメートの…」
楓「なんで…君がこんな所に…」
はやて「…尚哉…くん?…」
ここにいる(気絶しているメンバーを除く)メンバーにばれてしまった。
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神族、魔族につれさらわれたはやて達果たして尚哉は無事にはやて達を救出できるのか