・・・なんだと!
何故なんだ!?
そんなこと、自分の胸に聞いてみろだと?
分からん・・・何故馬を売ってくれないんだ・・・。
ここは、馬屋だろう?
そんなことを、馬屋の店先で考えていると、またしても警備兵が集まってきました。
この警備兵は学習しないのでしょうか?
いや・・・問答無用で襲ってこないだけ、まだ考えているのかもしれないですが・・・。
「俺に馬を売ってくれない心当たりが全く無いんだが?」
「そんだけ、兵に囲まれてよく言うな・・・」
そう言えば、なぜ囲まれているんでしょう?
「あんたたち俺に何か用か?」
「ああ・・・ちょっとだけ、時間をいただきたいのだが・・・」
結構急いでいるんですが・・・ここまで、下手に出てるのですから少しくらいいいでしょう。
もうすぐお昼ですし。
「昼飯が出るなら付き合おう」
「もちろんだ!」
みんな安心したような顔になっています。何があったんでしょう?
昼飯を出すのに喜びを感じる人なのでしょうか?
取り敢えずついていきますかね。
お腹も空いてますし・・・。
案内されたのは、立派な屋敷でした。
まるで、ここの太守のところみたいな大きさです。
まあ、太守のところみたことないんですけどね。
「この部屋で待っててくれ」
「わかった」
待つにしては広い部屋です・・・適当にこの椅子に座って料理でも待ちますかね。
・・・。
待つだけなのも暇ですし、道具の手入れでもします。
・・・誰か来たようですね。
料理をこんなに早く作れるとは・・・なかなかの腕に違いありません。
人数は四人ですか・・・そんなに一杯持ってこられても食べきれるか不安ですよ?
『バンッ!』
扉を開けて入ってきたのはさっき馬屋を教えてくれた女でした。
「また会ったね」
「お前が俺の飯か?」
女体盛りですか?
普通に暖かい飯でいいですよ?
「いや、昼はまだ準備中さ。その前に話をしたくてね」
やはり昼飯は準備中のようです。こんな早業は、流琉くらいしか出来ないのではないでしょうか?
「なにか用か?」
と言うより、なぜこの女がここにいるんでしょう?町人その壱なのに・・・。
「まずは、詳しくお互いを知ろうじゃないか」
俺には知る気がないんだけど・・・。
どうやら、かなり遠回りに雇われないか?的なことを言ってきました。
馬を売られなかったのも、実はこの女が、ここの太守だからだそうです。
法正だか何だか知りませんが、偉そうです・・・実際偉いんですけどね・・・。
しかし、話題をあれこれ変えるわりには、こちらのことばかり聞いてきます。
その内、昼飯が来ずに俺がイライラしだしたら、飯が来るというタイミングです。
この女は嫌がらせの達人に違いありません。
出された料理に多少薬が入っているようですが、この程度で俺を縛ろうなどと生温すぎます。
既に、これ以上のものを過去に経験済みです。
・・・。
満腹です。
「さて、飯も戴いたしお暇することとしよう」
「ゆっくりしていけばいいのに、なにをそんなに急いでるんだい?」
・・・確かに、どちらに行くのか迷っているのも事実です。
太守になるくらいですし、嫌がらせしてくるぐらいの洞察力もありそうです。
どちらに行った方がいいか参考にしましょう。
「急がないといけないところがあるんだが、それが二ヶ所・・・戻るか、進むかの二択だ」
どっちを選択する?
「それなら・・・」
Tweet |
|
|
13
|
2
|
追加するフォルダを選択
本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
続きを表示