結局、孫策のところにいる軍師を調べることを忘れたまま、黄巾党の拠点へと到着しました。
何度か、向こうから接触があったので、仕方なく返したことにしてあります。
納得はしていないようですが、今はそれどころではありません。
部隊長には、「後は頑張れ!」と、言っておきました。
頑張ることを期待します。
今の状況ですが、拠点を全方位囲むようにして、多方面から諸侯が来ています。
これでは、ここにいる黄巾党は、ほぼ逃げ切ることは不可能でしょう。
弱い諸侯のところに突撃すれば、まだなんとか逃げ切れるかもしれませんが・・・。
・・・。
俺のことですが、俺はいま、黒の頭巾から黄色の頭巾に早変わりしております。
黄巾党拠点内を捜索中です。
結構あとで合流したんですが、一体今まで何をしていたんですかね?
こんなに簡単に侵入出来るのに・・・。
これなら、明命でも出来そうです。
あそこの広間が騒がしいですね・・・。
行ってみますか。
広間の扉を開けた瞬間に身体が固まってしまいました。
一瞬とはいえ、呆気にとられるとは、この事でしょうか・・・。
まだまだ俺も修行が足りないようです。
そっと後ろ手に扉を閉めておきます。
広間には、黄巾党の印である、黄色の鉢巻きをした男たちが寿司詰め状態で満ちており、広間の奥の方へと向いていました。
広間の奥では、ステージ場が設置してあり、その場にて歌っている人たちがいます。
その歌っている人たちは、昔よく見知った人たちでした。
・・・あり得ないです。
あなたたちはいま、各諸侯に囲まれてるんですよ?
ステージ場にて歌っている場合じゃないでしょう?
わざわざステージ場を作る意味あったんだろうか・・・。
しかも、周りの黄巾どもが非常にうるさいですね・・・。
さっきの扉、防音効果付随してたんですか?そうじゃないとこんか声駄々漏れですよ?まあ、多少は漏れていたから来たわけですが、この声を聞いたら、外の人は中の士気は高いと勘違いするかもしれませんね・・・。
実際は、ただ単に騒いで奇声をあげているだけですが・・・一緒に気も飛ばしているので、気勢でもいいかもしれませんね。
しかし、このお祭り騒ぎはいつ終わるのだろうか?
あれからしばらくして、ひとりの男が「今日はこれで終いだ」と言うと、アッサリと終わり集っていた男たちは解散していきました。
あの男が、ここの管理・・・纏め役をしているようです。
しかし、さっきの歌声と踊りには驚かされました。
言葉巧みに意識を誘導し、踊りにてさらに意識を掌握していってました。
少し強めの気を張っていないと、普通の人だったら、簡単に意識を誘導されてしまうのではないですかね?
恐らくは、太平要術の書にでも載っていたのでしょう。
それはそれで構いません、どうせここで焼き討ちに合うんですから関係無いでしょう。
さてと、後はあの人たちのあとをつけるだけです。
気配を消して、頭巾を黒に戻してっと・・・尾行開始します。
・・・。
夜間でしかも、歩いてくれると非常に移動が楽ですね。
ここがその部屋ですか・・・。
男は、部屋に案内したあと、入り口に見張りを立たせて何処かに行ってしまいましたね。
ここの入り口はここだけなんでしょうか?結構大きな砦なので、ここだけとは思えないのですが・・・。
交替要員がいつくるかわかりませんし、他に入れるか探しますかね。
・・・・・・・・・。
この砦抜け道多過ぎるでしょう・・・まるで忍者屋敷並みですよ。
確かこの辺りがあの部屋だったはず・・・。
正解のようです。
結構豪華な部屋に住んでいるんですね。
立派な寝台・・・三人が十分に寝られる広さの物ですね・・・そこにて三人は寝ているようです。
取り敢えずは、騒がられても面倒なので、身体の自由を声ごと奪わせて貰いますよ。
この部屋の何処かに太平要術の書があるはず!
意識を集中して探さなければ!
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本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
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