疾風は今、牢屋のな中にいた
疾風「ハァ~俺ってバカだよな…」
なぜ疾風が牢屋にいるかのかは半刻前の事…
半刻前…
疾風「おお、大きな町についたな~」
疾風は、その神速ともいえる足の速さで出発してからたった半日で遠くの町まで来ていた
疾風「さぁ~て何か飯でも食うかな…」
疾風が町に入ろうとして門をくぐろうとすると
兵「おい!貴様!」
疾風「ん? ぐわっ!」
疾風は見張りの兵に捕まってしまった
兵「怪しい奴め!牢にぶち込んでやる!」
疾風「く…(ミスったー!!こんな格好してたら誰でも怪しむよなぁ~)」
兵「来い!!」
疾風「わかりました…(逃げることは簡単だけど、ここで問題起こしたらやばいよなぁ~…ここは大人しくしてよう…)」
こうして疾風は捕まったのだった
そして疾風は知らなかった。ここが呉であることを…
玉座…
兵「孫策様!報告があります!」
孫策「ん?なになに~?」
周瑜「雪蓮…なにうれしそうな顔をしてるの」
孫策「もぉ~冥琳ったらお堅いんだから~それで報告ってなに?」
兵「は!先ほど怪しい奴を門で引っ捕らえました」
孫策「怪しい奴?」
兵「なにやら面妖な格好をしており、武器を所持しておりました」
孫策「そう…その人、ここに連れて来てくれる?」
兵「はい?で、ですが…」
周瑜「何を言っているの雪蓮!!」
孫権「そうです!姉様!」
孫策のいきなりの発言に周瑜と孫権が声を上げた
孫策「大丈夫よ~それに、なんかあったら私がそいつを切ればいい話でしょ」
周瑜「まったく、こまった人ね…」
孫権「姉様らしいわ」
孫策「あはは、じゃあ連れてきてくれる?」
兵「は!」
しばらくして疾風が連れてこられた
兵「孫策様、連れてきました!」
孫策「ご苦労、下がっていいわよ」
兵「は!」
兵は部屋から出ていった
疾風(今、孫策っていってたよな…)
孫策「さぁ~て、あなたは何者?」
疾風「俺の名は犬劉疾風、旅の者です(ってことは、ここは呉か…正体はバラさない方がいいな)」
孫策「そう…嘘は為にならないわよ?」
疾風「あははは、何の事やら…(バレてる!?さすが呉の王)」
孫策「まぁいいわ、犬劉は何のために呉に来たの?」
疾風「そ、それは」
ぎゅるるるる
その時、疾風のお腹が派手に鳴った
疾風「…(ハズッ!!)」
孫策「あはははははは、なに?お腹空いてたの?」
孫策は大笑いしながら疾風に尋ねた
疾風「…コク…(穴があったら入りたい)」
孫策「いいわよ、ご馳走してあげる」
疾風「え?」
周瑜「雪蓮!?」
孫権「姉様!?」
孫策は何を考えているのか、食事の支度を侍女に命令した
周瑜「何考えているのあなたは?」
孫策「いいじゃない、あの子おもしろいし」
孫権「姉様!そんなことで!」
孫策「大丈夫よ蓮華、なんかあったら私が殺せばいいんでしょ?」
孫権「で、ですが…」
周瑜も孫権もいきなりのことに戸惑っていた
数分後、机にはたくさんの料理が並んだ
疾風「ほ、本当に食べていいの?」
孫策はニコニコしながら頷いた
疾風「じ、じゃいただきます!」
疾風はいい終わると料理を食べ始めた
孫策以外の人は(こいつも警戒心が薄すぎる)と思っていた
孫策「ねぇ…」
疾風「もぐもぐ、なに?もぐ」
孫策「…毒とか入ってると思わないの?」
疾風「もぐもぐ、どうして?」
孫策「普通思わない?」
疾風「入ってるの?」
孫策「入ってないけど…」
疾風「でしょ?それに孫策さんがそんなことするような人には見えないし」
孫策「そう、ふふ」
孫策はうれしそうに笑った
半刻がたち食事が済んだ後、孫策が口を開いた
孫策「あなたのこと信じてあげる」
疾風「本当に!?」
孫策「ええ」
孫権「姉様!」
孫策「なによ蓮華文句ある?」
孫権「おおありです!ちょっと食事して話をしたからといって、このような者を信じるなど…」
孫策「ん~…なら蓮華が監視役ってことで!」
孫権「は!?」
孫策「じゃ決まりね~犬劉はこの国を出なければ、どこに行ってもいいからね~」
疾風「は~…」
孫権「ちょっ!姉様!?」
孫策「じゃみんな解散ね~」
孫権「お姉様ーーーーーーーー!!!」
こうして疾風は孫権と一緒に行動することになってしまった
周瑜「ちょっと雪蓮!」
孫策「なに?」
周瑜「あなた何を考えているの?」
孫策「ふふふ、私あの子のこと気に入っちゃった」
周瑜「もぉ…あなたは…」
周瑜は呆れた顔をしていた
疾風「これからどうするの?」
部屋には疾風と孫権が残っていた
孫権「私が知るか!」
疾風「そうだよな…」
疾風はこのままだと一週間以内に帰れない。そして愛紗に怒られるなと思った
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連続で書きました
とはいっても、前からストーリーは頭の中にあったから、すぐに書けたけどね
次回!疾風の身になにかが!?
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