斥候からの情報では、中に少なからず連れ去られた者もいるとのこと・・・。
あの時は、確かに賊と町人の違いくらい分かるだろう!なんて思いましたが、いざ対面すると分かりにくいですね・・・。
女性だけではなく、男性もとなると・・・。
取り敢えず、兵力差は五倍はあるので、拠点を囲んで漏れを無くします。
昼間なので見逃すことも無いでしょうし、これまでほとんど賊が勝っていたので、この兵力差でも勝てると油断してるに違いありません。
「まずは、斥候からの情報を確実に得ること。それと囲みからは誰一人逃すな。捕縛を拒否した者は確実に息の根を止めるように。捕縛の時にも、最低三人多くて五人で当たるように徹底、俺が戻るまでしばらくそれで待機。理解したか?」
「分かりましたが、先生はどうするので?」
もちろん、あれしにいくだけです。
「少し気晴らしに散歩してくる。これだけ厚く囲めば、こちらから出ない限り、普通は出てこないだろう。もし、一気に出てきたら手順通りでいい。見敵必殺だ。後は不用意に深追いしせず、包囲網を崩さないように、それだけでいい」
一気に出てくると言うことは、攻撃の意思ありと判断します。
「いつ頃お戻りになられるのですか?」
「多分昼過ぎには戻るだろ」
さてと、散歩しますかね。
やはり、自分の目で確認しておいてよかったです。
斥候からの情報は結構曖昧でしたからね。
まあ、それほど大差はありませんが、情報は正確な方がいいです。
賊とその他の人の違いが、意外と分かりやすいですね、支給されている装備が違いすぎます。
内部反乱をさせないために、してるんでしょうか?
時間も二刻ほどしかありませんし、避難させますかね。
普通の官軍ならほぼ問答無用なんだろうなぁ・・・。
自分が出来るからといって、他人にまでそれを求めてはいけないことをつくづく感じました。
それなりに頑丈そうなところに、拐われた人たちを男と女に分けて押し込んでいきます。
避難を見られそうな者には、声も出せずに立ったままの状態になってもらいました。
これで一通り集まりましたね。
内部も把握しましたし、後は外から攻めるだけです。
拐われた人達には、誰が来ても、抵抗するように言ってありますし、武器も持たしました。
物を扉付近に置いて、誰も入れないようにしたはずなので、そうそうには破られないでしょう。
散歩は終わりです。
あの後、弓で攻撃し火矢を放とうとしたんですが、こいつら持ってきて無いそうです・・・。
なんの準備をしたのだか・・・。
仕方ないので、手頃な木を切り、葉の部分に火をつけて投げ込みました。
内部構造については、伝えてあるので、余計なところには攻撃し無いでしょう。
それよりも、何で皆俺を見るんです?
俺は弓矢が苦手だから、木を投げてるだけですよ?
投てきは得意なんです。
えっ?距離と重さがおかしい?
大丈夫、鍛えたら誰でも・・・多分できますよ。
だから、その、化け物を見るような目はどうかと思うんですが・・・。
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本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
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