No.613658

恋姫 華陀紀行72

Peruさん

本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。

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2013-08-29 15:05:31 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1936   閲覧ユーザー数:1796

 

 意識がぼんやりしています。

 

 

 何やら近くでよく聞いたことのある声が聞こえます。

 

 

 騒いでいるのは一人だけですが、それを周りが宥めようとしてるみたいですね。

 

 

 人が、安眠してるのに無神経なやつらです。

 

 

 ・・・知らないやつらが居るのに安眠!!??

 

 

 一気に意識を覚醒させましたが、身体の方は寝たままです。

 

 

 薄目を開けて観察するに、先程の食事をした場所から動いていません。

 

 

 どうやら、座ったままで桂花に支えられている状況です。

 

 

 周りの明るさ的に、既に夕刻ですかね。

 

 

 桂花が威嚇して誰も近付かないようにしているようですが・・・。

 

 

 もしかして、薬盛られましたかね・・・。

 

 

 あの濃い味付けは分からないようにするためですか・・・。

 

 

 油断し過ぎましたね・・・。

 

 

 

 

 気を巡らして、身体を目覚めさせようと頑張っています。

 

 

 少しの量であれば、内臓の機能で楽勝に解毒できるはずなんですが・・・。

 

 

 かなりの量を摂取してしまったようです。

 

 

 気だけで身体を動かしたことはありませんが、ものは試しですし、やってみましょう。

 

 

 ・・・・・・・・・。

 

 

 やっと・・・辛うじて手を動かせるくらいです。

 

 

 しかも、かなり集中して片腕だけ・・・。

 

 

 今の状態では、子供でも楽にやられてしまうでしょう。

 

 

 麻痺した人と一緒ですね。

 

 

 まさか、ここまで大変だったとは・・・。

 

 

 まあ、これは負荷が凄まじいので、多用は厳禁としましょう。

 

 

 手さえ動けば、自分のツボを押せばいいだけです。

 

 

 無理するのは嫌ですが、油断した俺が悪いから仕方ないですね。

 

 

 

 

「近付かないで!」

 

 

「桂花。落ち着きなさい。取り敢えずその人は疲れて寝てるのですよ。寝室に連れていきましょう」

 

 

「さっきから言ってるでしょ!それが嘘なのは私には分かるんだから!」

 

 

 言い争いは終わらなさそうですな・・・。 

 

 

 押したツボがやっと効いてきました。

 

 

 精密な動きが出来ないうえに、周囲に分かりにくいようにしているので、難しいです。

 

 

 身体中を僅かに動かしていき、調子を確認します。

 

 

 動かない場所はありませんね。

 

 

 さてと、そろそろ起きますかね。

 

 

 こちらが、桂花に預けていた上体を上げて、桂花の母親へと顔を向けると驚愕な表情をしています。

 

 

 どっきりを成功させた人って気持ちいいものですね。

 

 

 なんか、いい気味です。

 

 

「白夜大丈夫なの?」

 

 

 桂花がこちらを心配そうに見上げて訊ねてきます。

 

 

「問題ない」

 

 

 一度は言ってみたい台詞のひとつでした。

 

 

「満腹で少し寝ていたようだ」

 

 

 そう言って、桂花の母親にニヤリとします。

 

 

 なんか、化け物を見るような眼に変わってるのは、気のせいですよね?

 

 


 
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