No.610819

恋姫 華陀紀行10

Peruさん

本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。

続きを表示

2013-08-21 05:22:58 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2152   閲覧ユーザー数:2019

 

 

 店主にどういった症状でどういうときになりやすいかを説明したところ、理解していただけました。

 

 

「つまりは、休んでいたら治るわけだな?」

 

 

「そうです。どれくらいかは個人差があるのでなんともいえませんが・・・」

 

 

「そうか・・・」

 

 

 店主は落ち込んでしまったようです。

 

 

 確かにこのまま店が休みでは、お給金が貰えないのでこちらとしても困ってしまいます。

 

 

(そう言えば、ゲームでの華陀って鍼で治療してたよな?)

 

 

 自分でも出来たらラッキー程度で、今度は診察のためではなく治療のためと意識を変えて診てみると、数ヶ所光っているところがあります。

 

 

 もしやこれが治すためのツボかなにかでしょうか?

 

 

「店主」

 

 

「なんだ?ああ・・・今日は帰っていいぞ。給金は出せんが次は多めにだすからまた明日来てくれ」

 

 

 少し勘違いしているようです。

 

 

 まあ確かに給金の心配はしてるわけなのであながち間違いではないのですが・・・。

 

 

「そうではなく、もし直ぐになおるかもしれない場合はどうされますか?」

 

 

「治るのか!っ!いてて・・・」

 

 

 反射で無理に動いてしまい、腰に響いたようです。

 

 

「あくまでもしかしたらです。」

 

 

「しかし、医者に見せる気はないぞ。そんな金がもったいない。話を聞けば放っておけばなおる類いだしな」

 

 

 こちらの説明を信用してくれているのが分かり嬉しくなります。

 

 

 ついでに、今からやるのがちょっとした人体実験的なものなので、罪悪感も少々・・・

 

 

「いえ、今からやるのは店主の身体のツボを押すだけですから費用はかかりません」

 

 

「それなら頼む」

 

 

 お金が掛からないということで安心したようです。

 

 

「ではいきます。・・・はああああ!」

 

 

 手持ちに鍼は無いので、気を指先に集めて短いですが、気の鍼を形成します。

 

 

 更に目に気を送り、治癒する場所を確認して瞬時に押しました。

 

 

 ただ押すだけでは効果が低いと思ったからです。

 

 

 それにしても、指先から体外に出すほどの気は、気の消費が激しすぎます。

 

 

 やはり道具は必需品のようです。

 

 

 武器とかに気を通すならまだしも楽なので・・・どっか売ってないかなあ・・・。

 

 

 

 

「動けますか?」

 

 

 一応診察した結果、悪く見えていた腰の部分は、今では良くなっているように見えます。

 

 

「おっ!」

 

 

 店主は軽く腰を動かしてみた後に立ち上がると、腰に手を当てて調子を確かめ始めました。

 

 

「おお!治ってるじゃないか!」

 

 

「よかったですね」

 

 

 この言葉はある意味自分宛でもありますが、成功してほっとしています。

 

 

 流石にゲームのように恥ずかしいセリフを言わないといけないのか?などと思ったりはしません・・・ええ、しませんとも。

 

 

「色々と迷惑をかけたな!」

 

 

「いえいえ、ここで店主に倒れられては困るのはこちらも一緒なので構いません。それよりもお店はどうされるのですか?」

 

 

「おお!そうだった!時間がない!さっきもいったが多めにだすから今から手伝ってくれ!」

 

 

 完全に回復したようで、先程までの弱気な姿は微塵もありませんでした。

 

 

「はい!」

 

 

 今日も頑張りますかね!

 

 

 

 

 あの後、急遽仕込みの手伝いを行い・・・と言っても水汲みとか料理には関係無いところですが、なんとか昼の時間には間に合ったようです。

 

 

 昼の多忙期を乗りきり今は賄いを頂いてます。

 

 

 何時もの軽い飯ではなく、店で出している定食が出たので嬉しい限りです。

 

 

 一緒に働いているもう一人にも同じように出されています。

 

 

 まあこちらだけ明らかに良いものを食べるのは気が引きますし、幸せのお裾分けです。

 

 

 店主の善意?である以上こちらから言うことでもありませんしね。

 

 

 そんなことで小さな幸せを満喫しつつ食事をしていたのですが、そこへ乱入者が現れました。

 

 

「あれ?師匠どうされました?今から食事ですか?」

 

 

 そう・・・姿を見せたのは祭でした。

 

 

「店主!こやつはちと連れていくぞ!」

 

 

「えっ?」

 

 

 店主はどういった反応をすればいいのか困ったように固まってしまいました。

 

 

 ぶっちゃけ助けるなりのフォローが欲しいです。

 

 

 しかし時は残酷です・・・店主がなにも言わないことをいいことに、俺は祭の脇に抱えられ拉致されてしまいました。

 

 

 俺の昼食まだ半分も残っているのに・・・未練だああああ!

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
11
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択