No.608059

異端の魔導士

第二十五話

2013-08-12 20:25:45 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1938   閲覧ユーザー数:1714

 

 

 

エヴァンジェリンとネギの戦闘の翌日の放課後。ほぼ1日寝て最低限の魔力を回復したキラは学園長に呼び出され、学園長室の前に来ていた

 

 

ネギ「修学旅行の京都行きは中止~~~~~!?」

 

 

学園長室の中からネギの絶望したような悲鳴が聞こえた

 

 

『(……京都行きが中止。真名達、特にキティが楽しみにしていたな。これは、知らせて置くか)』

 

 

キラはそう思い立って直ぐにエヴァンジェリン・真名・祐奈・千雨に念話を入れる

 

 

『来たぞ、近坊』

近右衛門「ふぉ、来てくれましたかの」

ネギ「き、キラさん」

『呼ばれた内容はさっきの坊主の悲鳴で大体理解し……“ドゴシャ!!”……た』

 

 

キラが話して居る途中で学園長室のドアが吹き飛んだ。そして入ってくるのはキラが念話を入れた4人と茶々丸

 

 

エヴァ「京都行きが中止だと!? 爺!如何言う事か説明してもらおうか!」

 

 

学園長室の扉を破壊し、エヴァンジェリン襲来! 其れのみならず…

 

 

祐奈「京都行き中止ってなんでさ!」

千雨「説明して下さい!」

楓「京都への修学旅行は行った事がないと知っての狼藉でござるかな?」

茶々丸「マスターの楽しみを奪うのは看過できません」

 

 

真名「説明してもらおうか、学園長?」

楓「事と次第によっては容赦しないでござる。」

 

 

一瞬で背後を取られ、真名に大型の拳銃を突きつけられてしまう。

 

 

近右衛門「ちゃ、ちゃんと説明するから落ち着いてくれんかの…」

 

 

冷や汗だらだら…無理も無いが。襲来した6人の気迫たるや、それだけで人1人位殺せそうな勢いである。

 

 

近右衛門「えっと説明する前にの…」

 

 

ちらりと楓・千雨の方を見る。 つまりは魔法関係である事を示しているのだが

 

 

『問題無い。長瀬は裏稼業をしているから口は堅いだろう。それに千雨は関係者だ』

近右衛門「ひょ! それマジかの?」

『マジだ』

近右衛門「い、何時からかの?」

『10年くらい前』

 

 

キラは楓に魔法について説明し、10年前の千雨の状況を説明した

 

 

近右衛門「そうじゃったのか。長谷川君、済まなかった。ワシらの所為で辛い過去を持たせてしまって」

千雨「いえ。もう10年も前の事ですから気にしないでください」

近右衛門「そう言って貰えると助かるのぅ。さて、長瀬君。ワシら魔法使いは存在を秘匿しておる。絶対に口外せん様にな」

楓「あいあい♪了解でござる。しかし、長谷川殿は存外にへビィは過去を持っているのでござるな」

千雨「昔の事さ」

エヴァ「ええい!話ががずれているではないか!ジジイ!!京都行きが中止とはどういう事だ!きっかり説明せんか!」

 

 

エヴァの一言でネギとキラ以外のメンバーがハッとした顔をして学園長を見る

 

 

近右衛門「うむ…そうじゃのう。実はの京都には『関西呪術協会』と言う魔法関係としては西の総本山とも言うべき組織の本部があっての。

其処は東の総本山である『関東魔法教会』とは非常に仲が悪いんじゃが表立って対立しているわけじゃないんじゃよ。じゃが此の度西洋魔法使いの英雄『ナギ・スプリングフィールド』の息子であるネギ君が此の麻帆良で教師になったために西からの反発が強くなったのじゃ。

しかしの、何時までもいがみ合ってもおれんので親書でも送って関係の改善を図ろうと思ったのじゃ。

そう思ったんじゃが………先方――関西呪術協会が難色を示しとるんじゃよ」

ネギ「え!?じゃ、じゃあ僕の所為ですか!?」

近右衛門「まあまあ聞きなさい」

『難色を示してるのは詠春か?木之葉か?』

近右衛門「両方じゃよ。ただ、ネギ君が来るからじゃ無く。木乃香が来るから少なくなりつつある強硬派の連中が強硬手段を取るかも知れんから難色を示しておるんじゃよ」

『なら二人に俺が同行すると伝えろ。それから、同行する関係者は全員の数を伝える事だ。そうしないと関係が悪化するぞ』

近右衛門「ふぉっふぉっふぉ。忠告痛み入りますぞ。さて、ネギ君。恐らくキラ殿が同行するなら恐らく許可が下りるじゃろうて。そう言う訳での、此の親書を届けてもらえるかのネギ君?」

ネギ「は、はい頑張ります!」

 

 

色々と端折った気がするが、兎に角ネギに親書を渡すように言う近右衛門。

其れにネギは緊張気味に応える。

とんでもない大役を命じられた上妨害があるかも知れない、緊張しない方がおかしいが

 

 

『ほれ、悪い癖だぞ坊主。必要以上に緊張してる。そんなに肩に力入ってたら出来る事も出来ないぞ?』

エヴァ「キラの言うとおりだぞぼーや。一流たる者、常に余裕を持って自然体で居るものだ」

 

 

キラとエヴァに叱咤されてしまう

 

 

ネギ「で、でも…」

『ま、無理も無いか………お前は1人じゃないだろ?神楽坂も居れば俺も居る』

エヴァ「うだうだ悩む前に先ずやる事が大切だぞぼーや。失敗してしまったら尻拭いくらいはしてやる。龍宮達も頼めば協力くらいはしてくれるだろう」

真名「報酬の方は学園長に請求するから心配しなくて良い」

楓「拙者も力を貸すでござる。それに、ネギ坊主と居れば強い敵に会えそうでござるしな」

祐奈「だからさ、遠慮しなくて良いんだよ!」

茶々丸「私も全力でサポートさせていただきます」

千雨「まあ、私はそんなに役に立てないだろうけど」

ネギ「キラさん、エヴァンジェリンさん…其れに皆さんも…はい、ありがとうございます! 学園長、ネギ・スプリングフィールド、親書の件…確かに拝命しました!」

近右衛門「うむ、任せるぞい。皆も協力してやってくれい」

『元よりそのつもりだ近坊』

エヴァ「精々、私達に任せておくが良い」

 

 

世界最強の魔法使い主従(力量は真逆だが)が一緒に居るのなら何の心配も無い。更に期せずして協力者は増えたのだ、余計な心配はすべきでは無いだろう

 

 

 

 

数日後。キラの魔力は完全に回復し、現在キラは原宿に来ている

 

 

『これだけ買えばいいか』

 

 

両手に買い物袋を引っ提げて。まあ、時間的には夕方なのだから別に普通である

 

 

木乃香「はりゃ?キー君や」

ネギ「あ、ホントだ。キラさーん!」

『ん? 何だ、木乃香に坊主じゃないか。お前等も買い物か?』

木乃香「そや~~。キー君も買い物なん?」

『ああ』

木乃香「どれどれ~。わ、缶コーヒーばっかや。どうしたん?これ」

『近場のデパートで買い漁った。要るか?』

木乃香「じゃあ、お言葉に甘えて1つ貰うわ~」

ネギ「ぼ、僕も頂きます」

 

 

ネギと木乃香はキラの横に座り(位置は左からキラ・木乃香・ネギ)、キラは買ったばかりの缶コーヒーを袋から3つ取り出し、木乃香とネギに1つずつ渡す

 

 

木乃香「はりゃ、何時の間にか銘柄が変わっとる」

『前飲んでたのは飽きた。それは今のお気に入りだ』

 

 

すると眠くなったのか、ネギが舟を漕ぎ出す。それに気づいた木乃香はネギの頭を膝に乗せてあげる

 

 

『なんだ。お疲れか?』

木乃香「色々周ったからな~。ちょっと今日は無理させてしもたかな?」

『まだまだ子供と言う訳だ』

木乃香「そやな~。疲れよ飛んでけーー。なんてな」

 

 

木乃香はひょいーと手を動かす。すると指先から少しだが魔力が漏れて光る

 

 

『そう言えば、お前等は何を買いに来たんだ?』

 

 

そう聞くと木乃香が耳打ちで明日が明日菜の誕生日で、プレゼントを買いに来たと教える

 

 

『成程。そう言う事か』

 

 

すると近くの茂みからチア部3人組が飛び出してきて足を引っ掛けて転ぶ

 

 

木乃香「あら?」

『ん?』

 

 

すると今度は

 

 

あやか「コラ~~~~!お待ちなさい~~~~!!」

 

 

委員長と明日菜が走ってくる

 

 

木乃香「あらーー。いいんちょにアスナまで?なんやーーみんなそろってこんな所でーー?」

あやか「こ、ここここのかさん。ネギ先生に膝枕を。私がしたいですわ!!」

『そこかよ』

 

 

と、色々と騒いでいたらネギが起き、木乃香と二人で明日菜にプレゼントを渡す。どうやら1日早めるらしい

 

 

あやか「あなた方はいつもいつも人騒がせなんですからーー!!!!!!」

 

 

原宿にそんな叫び声が響いた。因みに、キラは誕生日を知らなかったので缶コーヒーを一つ渡した

 

 

 


 
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