No.606693

一刀の晋王転生録 第五章八話

k3さん

曹操、ついに動く。そこには行方不明になっていたはずの人物も見えた。

2013-08-08 20:35:30 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:2109   閲覧ユーザー数:1859

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第八話

   「曹操の乱、宣戦布告」

 

 

 一刀達が五胡と戦っている間、漢帝・劉辯の元に訪れた人物が居た。

 

「お久しぶりです、陛下」

 

「な!? お前は!?」

 

 それは行方不明になっていた馬騰だった。

 

「生きていたのか、負けて今までどうしていた!」

 

「曹操に匿われていました」

 

「な、裏切り者の曹操だと!?」

 

 劉辯は激怒して叫ぶ。

 

「貴様! 曹操と共謀して何をしようとしている!?」

 

「お待ちください、あの時、曹操が此方側に付かなかったのには訳があったのです」

 

「……何?」

 

 まず、馬騰は赤壁の戦いの後の経緯について説明し、曹操のその訳を説明する。

 あの戦いの後、逃亡した先には曹操軍が待ち構えていた。

 

 強引に突破しようとしたが、そこで曹操が引き止めた。

 

「待ちなさい! 私は貴女達を討つ気は無いわ」

 

「何!? どういう事だ!?」

 

「私達についてくれればそれについて説明してあげるわ」

 

 曹操の言い分に馬騰は腹を立てる。

 

「ふざけるな! 説明も無しにお前達を信用出来る訳がないだろう!」

 

「勘違いしないで頂戴、今は説明したくないんじゃないの、出来ないのよ」

 

「何!?」

 

「時間が無いのよ、このまま此処に居れば司馬家が此方に気付いてしまう可能性があるわ、もしそうなったら私達は貴女達を討たなけ

 

ればならなくなるの、だから一度私の領土に戻って、その後で説明したいのよ」

 

「ならば今すぐ反旗を翻して司馬家を討て! 何故そうしない!?」

 

「嫌よ、だって今そうしたら此方に何も利益が無いじゃない、それが分かってどうしてそうしなければならないの?」

 

「……何?」

 

 馬騰はその意味が分からず首を傾げそうになる。

 

「それも含めて説明するために、一旦私達に従ってくれないかしら?」

 

 馬騰は迷う。ここで無理やり突破するかそれとも一旦彼女に従うか。

 

(曹操に利益がないとはどういうことだ?)

 

 この問題を知り解決出来れば曹操を味方に付けられるのでは、そう思った馬騰は決断する。

 

「わかった、ここで無理をしてもどうにもならん」

 

 馬騰は曹操に匿われる事にした。

 曹操の領土に辿り着き、早速馬騰は疑問について説明を求める。

 

「簡単よ、もしあの時反旗を翻して連合の味方をしても評価されるのは劉備だからよ、今、漢は権威を高めようと躍起になっているわ、

 

そしてそれ以外の勢力の権威が高まるのを畏れているわ。よって漢室の血を引く劉備が優遇され、それ以外、私達は冷遇されるのは間

 

違いないわ、つまり私達がどれだけ奮戦しても、功績を立てても劉備の手柄にされる、これが理由よ」

 

「むぅ……」

 

 馬騰は納得せざるおえなかった。確かにそうなるだろうという事が彼女にも分かったからだ。

 

「では、俺達を討たなかった理由は?」

 

「さっき言った事について、あなたが陛下に説明してほしいのよ。そして冷遇されないようにして頂戴。そうすれば私達は司馬家と戦

 

う事を約束しましょう」

 

「なるほどな……よく分かった」

 

 こうして密かに馬騰と曹操の同盟がなった。時が来るまでに馬騰軍は行方不明とし、曹操の領土に隠れていたという訳であった。

 

 そして時が来た。司馬家軍が遠征に行ったのである。これで劉辯との密談がばれ難くい状況になり、馬騰が行動を開始したのだった。

「ふむ、そうであったか」

 

 馬騰に説明された劉辯はしばらく考える。

 

(曹操が大きくなるのは避けたいが、もはや劉備と孫権は当てにならん、だとすれば曹操の要望を受け入れるべきか……)

 

 自身の答えにうんと頷き、馬騰に告げる。

 

「分かった、曹操に要望を受け入れると伝えよ」

 

「はっ! ではこの馬騰も曹操軍と共に司馬家を討つために出陣します」

 

「うむ、頼むぞ」

 

 馬騰は、この事を曹操に伝えるため、急いで引き返した。

 馬騰から報告を聞き、曹操は軍を編成し、ついに司馬家に宣戦布告をする。

 

「今こそ、司馬家と戦う時!」

 

 曹操は馬騰と供に出陣した。


 
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