No.603085

魔法少女リリカルなのは Extreme(エクストリーム) 第三十三話

Blazさん

突然の事故で死んでしまった岡本零人。
彼は神の力によってなのはの世界に転生する。
それが果てしない戦いの旅路だとは誰も知らずに・・・・・。

A,s編イメージテーマソング

続きを表示

2013-07-30 10:19:55 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2510   閲覧ユーザー数:2336

A,s編 第三十三話 「闇の復活」

 

三人称side

 

桃子「なのはー!なのはー!」

 

美由紀「・・・なのは、ちっとも降りてこないね。」

 

桃子「ええ・・・・・。」

 

零人達との一戦交えたなのは達。だが相手が零人とは知らずまた、その本人に大怪我を負わせてしまったなのははアースラから戻った後、部屋に篭っていた。

 

恭也「・・・・・・。」

 

士郎「・・・彼の・・せいだと・・・・恭也は思っているのかい?」

 

恭也「・・・・・・・。」

 

リビングでは士郎が恭也と話をしていた。恭也の顔は「どちらか解らない」と言う顔だった。

 

恭也「そうじゃないさ・・・・でも・・・・な。」

 

士郎「・・・・・・恭也。」

 

恭也「何・・・・?」

 

士郎「恭也は・・・彼、零人君をどう見ている?」

 

恭也「? どうって・・・・・俺は・・・一人の男として・・。」

 

士郎「・・・なら・・・一人の男として・・・・・信じろ。」

 

恭也「・・・・・・・・・。」

 

 

士郎はそう言うとリビングを出て桃子達が居る階段付近に向かった。

 

桃子「あ、あなた・・・・・」

 

士郎「少し・・・任せてくれないか?」

 

士郎は桃子にそう言い二階にあるなのはの部屋に向かった。部屋の前に着くと空気が暗くなった感じがした。

士郎はそれでもなのはの部屋のドアをノックした。

 

トントン・・・・

 

士郎「なのは。入るよ?」

 

ガチャッ・・・・・

 

部屋に入ると電気は付いておらず月明かりのみが部屋を照らしていた。

その部屋でなのははベットの毛布の中でまるで母親のお腹の中に居る赤ん坊のようにうずくまっていた。

 

士郎「・・・・・・・・・。」

 

士郎はゆっくりとなのはの元に近づいた。

なのはの周りの空気はいつもの様な明るい空気ではなく暗く、絶望の感情が渦巻いていた。

すると士郎が話しかけた。

 

士郎「なのは。今から父さんが幾つか質問をするからそれを首を振っ答えてくれないかな?勿論、嫌なら答えなくてもいい。」

 

そう言うとなのはは小さく首を縦に振った。

 

士郎「・・・・・なのは。なのはがそれだけ落ち込んでいる原因は零人君の事だね?」

 

なのは コクッ・・・・

 

士郎「なのははその場所に居合わせた。」

 

なのは コクッ・・・・

 

士郎「そして・・・・それをしたのは自分で「自分のせいだ」と思っている?」

 

なのは「・・・・・。」

 

その質問をした途端、なのははピクリとも動かなくなった。士郎は原因はこれかと

軽く息を吐いた。

 

士郎「なのは・・・・正直に言おう。お前は責任感が強すぎる。それに思い込みもだ。」

 

なのは「・・・・・・。」

 

士郎「自分がしなくてはならない。自分が思っている事は相手も思っている。そして・・自分が全部悪い。そうやって自分ばかり責めても  何も解決しないし変わりもしないさ。」

 

そう言うとなのはは少し口を開いた。

 

なのは「・・・・・でも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

士郎「・・・・。」

 

なのは「でも・・・・・・・私の・・・・・私の思い違いのせいで・・・・・・零人君が・・・・・・・私のせいなの・・・・・・」

 

士郎「そう言いきれるか?」

 

なのは「・・・・・・・・ふえっ?」

 

士郎「岡本君は自分を犠牲にしても・・・なのはやなのはの友達を守りたかったんじゃないかな?」

 

なのは「・・・・・・・・それなら・・・そうって言ってほしかったの・・・・・」

 

士郎「男って生き物はそう言うものさ。たとえ自分の身が危険になろうとも・・・・・守りたい物を守る。それが男だ。」

 

なのは「・・・・・・・。」

 

士郎「もっとも・・なのははまだ男の子との付き合い方がまだ解らないだけさ。だから・・・今の内にしっかり学びなさい。」

 

その後、士郎はそっと部屋から出て行ったのだった。なのははその後、自分がどうするべきかを夜通しで考えていたのだった・・・・・。

 

 

海鳴病院・・・・・

 

石田「え・・・岡本君の関係者?」

 

「はい・・・・私もこの子達も・・・彼とは仲が良くて・・・・それでこの子達がどうしても会いたいと言って止まないので・・・・・。」

 

一方で病院では、零人に対して面会を求めている女の人が居た。

石田ははやてと零人の容態を見るために残っており今の零人はまともに話せる状態ではなかった。しかし、零人の関係者となるとどうするべきかと考えその結果・・・・

 

石田「わかりました・・・ただし五分だけです。」

 

「っ・・・・!ありがとうございます。」

 

石田がそう言うと女性は深々とお辞儀をした。

 

 

 

 

シグナム「・・・・・そうか・・・・あと1ページか・・・・」

 

シャマル「・・・・ごめんなさい・・・・でもどうしても零人君を助けたくて・・・・」

 

一方ではやての病室ではドアの付近でシグナムとシャマルが話をしていた。

現在、闇の書は665ページで何故1ページ残ったのか。それはシャマルが零人の治療の為に魔法を使ったのだがどうしても一人の力では治療しきれず、そこで闇の書の力で一時的に増幅させ零人の治療に成功したのだった。だが、それでも零人の精神的なダメージも多くザフィーラに担がれ病院に連れて行かれたのだった。

 

ザフィーラ「いや。あの時のお前の判断は正しかった。でなければ岡本は死んでいたのかもしれんしな。」

 

シグナム「そうだ。それに、たかが1ページだ。我々の内誰かの魔力を使えばよかろう。」

 

シャマル「・・・・・・・ありがとう・・・。」

 

 

はやて「ヴィータ・・・・・」

 

はやての膝の上にはずっと下を向いているヴィータが居た。零人に大怪我を負わせてしまったのは自分が甘かったせいだとずっと自分を責めていたのだ。

 

ヴィータ「・・・・・・ごめん・・・はやて・・・・アタシのせいで零人に怪我追わせっちまって・・・・」

 

はやて「・・・・・・・いいんよ・・零人兄ぃもヴィータを助けたいから助けたんやし・・それに・・・ちゃーんとみんな戻って来てくれたんやし・・・・いいんよ・・・・・」

 

次第にはやての目には涙がこぼれ始めていた。それでも内心はパニックになっていたがはやてはそれを必死に堪えていたのだから・・・・

 

 

ザフィーラ「しかし・・・参ったな・・・闇の書は完成してもその後どうなるかは我々でも検討がつかん・・・唯一岡本だけがその事を知っているがその本人は・・・」

 

シグナム「ああ・・・・だがそれでも・・・・私達はやらなくてはならない。」

 

ザフィーラ「では決行は・・・・・」

 

シグナム「明日の・・・・・12月25日だ。」

 

 

零人の病室・・・・・

 

零人の部屋に入った女性と子供二人。その部屋には呼吸器の音しかしていなかった。

 

「・・・・来たよ・・零人ちゃん・・・・。」

 

女性は小さくそう言った。彼女の正体はソルナで魔法で一時的に身体を大人にしておりその姿で零人に会いに来たのだ。

 

ラン「お兄ちゃん・・・・・」

 

クリス「・・・・大丈夫だよね?」

 

ソルナ「大丈夫だよ・・・・それに・・・・・一人じゃないから・・・ね?」

 

ラン「・・・・・・」

 

クリス「・・・・・・うん・・。」

 

 

文「ソルナちゃーん・・・・シリアスな所失礼。」

 

ソルナ「・・・・・・何でしょうか?」

 

文「いやーココに来て色々解った事がありましたよー・・・特に・・・・シグナムさん達の決行日と・・・・この一件の真犯人・・・・・ですかね?」

 

ソルナ「っ!?それって・・・・・・・」

 

文「実は真犯人の件は零人さんからの命令で霊太さんの船に潜らせてもらってたんですよ。それで・・・解った事が一つ・・・・・」

 

ソルナ「・・・・・・」

 

 

 

文「12月25日・・・・・シグナムさん達の闇の書をどうにかする為の決行日。その日・・・・・覚悟しておいた方が良いですよ・・・」

 

ソルナ「・・・・・・・」

 

文「・・・・では、私はコレにて・・」

 

そう言い文は窓から飛び去っていった。

 

ソルナ「・・・・零人ちゃん・・・・・・・。」

 

ソルナはそう言いイクスを置き二人を連れて部屋を出たのだった。自分が信じている人を助ける為に・・・。

 

 

翌日、聖祥小・・・・・

 

山田「えっと・・・・八神さんと不知火君は・・・・今日はお休みです。それと岡本君も昨日事故に会い病院に入院、聖羅君と金獅子君は・・・・・・まぁいいでしよう。」

 

アリサ「そんなアッサリ・・・・・」

 

すずか「でもココに来て一気に休んだね・・・・。」

 

フェイト「そうだね・・・・・・」

 

なのは「・・・・・・・。」

 

 

学校では零人達が休み、来ないかと思われていたなのはとフェイトは何とか学校に登校していた。

 

すずか「そうだ!三人とも今日時間空いているかな?」

 

フェイト「えっ?・・・私は大丈夫だと思うけど・・・・」

 

アリサ「私はOKよ。なのはは?」

 

なのは「ふえっ?・・・・・私も・・・・・大丈夫だけど・・・何かあるのすずかちゃん?」

 

すずか「うん、実は友達が入院していてね。その子と岡本君のお見舞いにって思って。」

 

なのは「あ・・・・・・・うん・・・そうだね・・・・・」

 

フェイト「・・・・なのは・・・・・・・」

 

なのはは未だ頭の中ではごちゃごちゃになっていた。闇の書に関与している赤い魔導師、

その魔導師に協力していた零人、そして・・・その零人を傷つけてしまった自分・・。

なのはは零人にどう言った顔で会えばいいかと迷っていた。そして、自分が今何をするべきかと。

 

 

海鳴病院・・・・・

 

シャマル「・・・困ったわね・・・。」

 

シグナム「ああ・・・決行まであと数時間・・・それなのに・・・」

 

 

数分前、八神家自宅・・・・・

 

はやて『もしもしーシャマルー?』

 

シャマル「あ、どうしたのはやてちゃん?」

 

はやて『実はな、今日友達がお見舞いに来てくれんねん!』

 

シャマル「あら、それはよかったわね!」

 

はやて『えへへ・・・後でその友達の写真送るからなー!』

 

シャマル「はーい。あ、でもそれより早く私達もそっちに行くからね」

 

はやて『わかったでー。じゃあまた後でな!』ピッ・・・ブーブー(バイブ音)

 

シャマル「あ、これねはやてちゃんの友達・・・・・・ってええ!?」

 

 

 

現在・・・・・

 

シャマル「よりによってあの魔導師の子達がココに来るなんて・・・・」

 

ザフィーラ「ああ・・・このままでは計画が水の泡だ・・・・。」

 

シャマル「どうにかして一時停戦できないかしら・・・・・」

 

シグナム「それは難しいだろう・・・・ヴィータと違ってあの子達は若い。大人の言う事には大抵信じてしまうからな・・・・。」

 

ザフィーラ「・・・・・どうする?」

 

そう言いはやての病室の外で話していたシグナム達。だがそこで病室のドアが開いた。

 

シグナム「ヴィータ・・・・」

 

ヴィータ「シグナム・・・・ソイツはアタシに任せてくれ。」

 

シグナム「そうは言うがな・・・・」

 

ザフィーラ「いいのか。あの子達と敵対するのかもしれんのだぞ?」

 

ヴィータ「大丈夫。なんとか・・・・・一時停戦までにして見るさ。」

 

 

十数分後・・・・・

 

なのは達ははやてが居る病室を目指していた。なのはは未だ考え中でフェイトは何か

「答えが知りたい」と言った顔をしていた。するとすずかがピタリと止まった。

 

すずか「ここだね・・・・・」コンコン・・・

 

はやて『はーい。開いてますよー!』

 

そう言うとすずか達は入っていったが考え事をしていたなのはが何も無いのに転び

 

なのは「あ゛・・・・・」

 

ズッデーン!!

 

四人揃って扱けてすずかとアリサは下にフェイトは真ん中、そしてなのはが上と崩れたピラミッドの用に成っていた。

 

アリサ「な・・・なのは・・・・・」

 

なのは「ご・・・ごめんなの・・・・」

 

フェイト「ちょっ挟まってる挟まってる・・・・・」

 

すずか「ハレホレ・・・・・・」

 

はやて「・・・・・・・・・プッ!!」

 

するとそれを見たはやては急に笑い始めそれに釣られてか四人も笑い始めた。

すると後ろでクスクスと笑っている声がした。なのはが振り向くとそこにはバイザーをつけたシグナムが居たのだ。

 

シグナム「っと・・・失礼。」

 

そう言うとなのは達は立ちすずかがカバンの中から何かを出した。

 

すずか「はいコレッ!」

 

はやて「なんや・・・?あ、コレって・・・・・!」

 

それは綺麗なヘアピンとリストバンドそしてカードが一枚。アリサからは写真たてが渡された。

 

はやて「みんな・・・・・」

 

すずか「せーの・・・「「「「メリークリスマース!!」」」」

 

はやて「っ・・・・・・ありがとう・・・・っ!!」

 

すずか「っ!はやてちゃん!?」

 

アリサ「もしかして病気が・・・・」

 

はやて「いや・・・ずっとベットにおったから腰が・・・・・」

 

フェイト「お・・・・お爺ちゃんみたいだね・・・・・」

 

はやて「なははは・・・・・・えーっとアナタがフェイトちゃんやな?」

 

フェイト「うん。それでコッチが・・「なのはちゃん・・・やったっけ?」やっぱ聞こえてた?」

 

はやて「そりゃあんなに盛大ならな・・・・プッ!」

 

なのは「にゃはははは・・・・・・・」

 

フェイト「それじゃあ・・・私となのはは先に零人の所に・・・・」

 

なのは「あ・・・後で戻って来るから待っててね?」

 

はやて「わかったでー!」

 

そう言いなのはとフェイトは部屋を出た。するとシグナムも何も言わず部屋から出てシャマルとすれ違った。

 

シグナム「(主を頼む・・・・。)」

 

シャマル「(任せて・・・!)」

 

そう小声で会話しシグナムはなのは達と同じ方向に向かい変わりにシャマルとザフィーラが入ってきた。

 

シャマル「はやてちゃん。取り合えず飲み物買ってきたわ。」

 

はやて「あ、ありがとうな!」

 

すずか「はやてちゃん。この人も?」

 

はやて「そうやで、ウチの家族や。さてと・・・・・それじゃあ朝まで飲むかぁ!!」

 

アリサ「今度はリーマンね・・・・・」

 

病院屋上・・・・・

 

屋上ではなのはとフェイトがシグナムと向かい合っていた。

 

フェイト「そろそろ・・・・本当の事を・・・教えて下さい。何故、魔力を集めるか。」

 

シグナム「・・・・それはできん。」

 

なのは「・・・どうしてですか?」

 

シグナム「そうすればお前達が入ってくるからだ。私達はこれ以上余計な事はされたくないししたくもない。」

 

なのは「だからって・・・どうして管理局に事情を説明しなかったんですか!?」

 

シグナム「・・・本当に信用できると思うか?」

 

なのは「えっ・・・・・」

 

シグナム「私でも信じがたい。何故なら主がこうなるまで連中が放って置いたからだ。それをどう信じろと?」

 

なのは「でも・・・・・それでも・・・・・・・」

 

そう言うとなのはは黙った。

 

シグナム「我々は今日、闇の書を起動させる。」

 

「「っ!?」」

 

シグナム「無論、無理は承知だ。だがな、それでも成さなくてはいけないのだ。アイツは・・・・その為に身体を張ったんだ。」

 

なのは「・・・・零人君・・・ですね?」

 

シグナムはその言葉に首を縦に振った。

すると、再びなのはは黙りそして口を開いた。

 

なのは「なら・・・・一つだけ・・教えて下さい。あの赤い魔導師の正体を・・・」

 

フェイト「なのは・・・それは教えて貰わなくてもいいかも・・・」

 

なのは「えっ・・・・・」

 

すると右にある貯水タンクの上から赤い魔導師が降りてきたのだ。デバイスは待機状態ではあるがBJを着ており顔にはマフラーをしていた。

 

なのは「あっ・・・・!」

 

シグナム「紹介しよう。私の仲間のヴィータだ。」

 

シグナムがそう言うとヴィータは軽く頭を下げた。

なのはは未だにモヤモヤした感じが離れなかった。するとフェイトが一歩前に進み話しかけた。

 

フェイト「そっか・・・・それが・・アナタの本当の名前?」

 

ヴィータ「・・・・ああ。すまねぇな・・・」

 

なのは「えっ・・・・どういう・・・・・」

 

ヴィータ「なぁ・・・・もう・・・止めねぇか?アタシ等だってこれ以上お前らと戦いたくねぇし・・・・な。"なのは"。」

 

その言葉の後にヴィータはマフラーを取ったするとなのはは声には出さなかったが驚きフェイトも内心驚いていた。

 

 

フェイト「やっぱり・・・アナタだったのね・・・・紅子。」

 

そう、そこにはなのはにとっては友達の一人である八神紅子が立っていたのだ。

 

ヴィータ「・・・・・騙してて・・ごめんな。」

 

なのは「えっ・・・・嘘・・・・でしょ?何でフェイトちゃんは知っていたの?」

 

フェイト「私も最初はわからなかった。でも、あの時・・・砂の無人世界で姿が何となく似ていたの。そして・・・なのは。どうして今まで紅子がなのはの魔力を取らなかったと思う?」

 

なのは「もしかして・・・・・・」

 

ヴィータ「・・・・・・・。」

 

何故自分の魔力を蒐集しなかったか。それはヴィータにとっては友を裏切る事と同じで極力この事件に関わらせたくなかったからだ。だがそれでもなのはは自分の意思に従いここまで介入した。その結果あの時ヴィータを撃つ事となり零人がそれをかばったのだ。

 

ヴィータ「それにさ。もしその前に正体バレてたらお前・・・テンパると思ったからさ。だから・・・・その・・・・・・ごめんな・・・・。」

 

なのは「・・・・・・・・それでも・・・どうして話してくれなかったの?」

 

ヴィータ「・・・アイツと同じさ。お前らにムチャさせたくなかったしそれに・・・・これはアタシ達の問題だ。アタシ等でどうにかしないといけないしな。」

 

なのは「・・・・紅子ちゃん・・・・・」

 

するとシグナムが闇の書を取り出した。

 

シグナム「・・・時間だ。ヴィータ・・・いいんだな?」

 

ヴィータ「ああ、いつでもいいぜ。」

 

フェイト「っ・・・一体何を・・・・!」

 

シグナム「実はな、闇の書はまだ完成していない。岡本の治療に使ったから完成しなかったんだ。」

 

なのは「って事は・・・・・・っ!紅子ちゃんの魔力を!?」

 

ヴィータ「安心しな。たった1ページだけだ。これで・・・・アタシ等ははやてを・・・」

 

 

 

「だがその前に闇の書を渡してもらう。」

 

シグナム「っ!!」

 

 

刹那、突如魔力攻撃がシグナムを襲い闇の書は手放された。それは仮面の男の一人がキャッチし空中に飛んだ。

 

ヴィータ「しまった!」

 

シグナム「っ・・・どういう意味だ!?」

 

仮面「・・・・・なぁに・・・その邪魔者を消し去るために使いそして・・・そいつらの魔力を蒐集する。・・・・・・すべては・・・主の・・・・せい・・・・世界ノため・・・・・」

 

仮面の男の一人は闇の書を使いなのは達に攻撃し始めた。なのは達はとっさの事で応戦しきれずシグナムがフェイトをヴィータがなのはを助け退避した。

 

シグナム「大丈夫か!?」

 

ヴィータ「ああ、なんとか!」

 

フェイト「どうして今になって・・・・・」

 

なのは「でも・・・今は闇の書を取り返さないと!」

 

なのははそう言いBJ姿になりフェイトもBJを纏い戦闘が始まった。

 

 

 

零人の病室・・・・・

 

ズウゥ・・・・ン

 

一方で零人はまだ寝ていたが戦闘のせいか目を覚ました。

 

零人「っ・・・・ここは・・・・」

 

イクス『マスター!!』

 

零人はゆっくり起き上がり上を見た。

 

零人「・・・・・・上で何が起こってる?」

 

イクス『恐らくなのは嬢達とヴィータ嬢達が何者かと戦闘態勢かと。』

 

零人「ちっ・・・・・くっ・・・・・イクス・・・行くぞ・・・・・・」

 

イクス『っ!?そんな身体では無茶です!!』

 

零人「解ってるさ・・・・でもな・・・・・・闇の書は・・・・・はやてと俺で無いとどうにかする事が・・・・・がっ・・!!」

 

 

 

屋上・・・・・

 

仮面「ハハハハハハハハ!!どうした!?もがけ・・・もっともがくんだ!!」

 

屋上では仮面の男たちが闇の書を使い攻撃を行っていた。それをなのは達は回避するので精一杯だった。

 

シグナム「くっ・・・闇の書が・・・・!」

 

ヴィータ「アイツ等・・・あんなドカドカ撃ちやがって・・・・・!」

 

なのは「っ・・・・・・ディバイーン・・・・バスター!!」

 

なのははカートリッジをロードしディバインバスターを放つもシールドで消されてしまった。いくら強力なシールドでもディバインバスターを喰らって無傷なのは流石の本人でも驚きを隠せなかった。

 

フェイト「そんな・・・・なのはのディバインバスターを・・・・・・」

 

仮面2「ふむ・・・・やってみるか?」

 

仮面「そうだな・・・・・・」

 

すると仮面の男は収束魔法を唱えた。それは桃色の魔力光でなのはは再び驚いた。

 

なのは「えっ!?あれって・・・・まさか・・・・!!」

 

仮面「ディバイン・・・バスター・・・・!!」

 

仮面の男はディバインバスターを放ち、なのは達はそれをギリギリ回避した。

 

ヴィータ「ちっ・・・・なのはの魔法をパクリやがった!!」

 

シグナム「いや・・・・あれは・・・・蒐集か・・・!」

 

フェイト「それって、なのはのディバインバスターを吸い取って自分の魔法にしたって事ですか!?」

 

シグナム「ああ。恐らくあのシールドがそうなんだろう。」

 

ヴィータ「・・自分で言うのも難だかどんだけチートなんだよ・・・・・。」

 

仮面「・・・・ではこれはどうかな・・・・・サンダー・・・・レイジッ!!」

 

すると今度はフェイトの魔法を使い攻撃したのだった。全員はシールドで守るもあっさりと崩されてしまった。

 

シグナム「何っ!?」

 

ヴィータ「っ!!!」

 

仮面2「アハハハハハ!我々を散々裏切った報いだ!あの世で全員謝罪しておけぇ!!」

 

 

 

 

 

 

その頃はやてはというと・・・・・

 

はやて「ごめんな・・・シャマル・・・・」

 

シャマル「いいのよ、はやてちゃん。私達だってアナタを助けるためにやっている事だし」

 

ザフィーラ「・・そろそろ屋上だ。」

 

はやて達は自分達の手で闇の書をどうにかする為、はやて・シャマル・ザフィーラは

シグナム達との合流場所の屋上に向かった。

 

ザフィーラ「っ!主っ!!」

 

はやて「っ!?」

 

刹那、突然爆発が起こり何が起こったかと外に出るとシグナム達がなのは達と共に仮面の男達と戦っていたのだった。

 

はやて「っ!?なのはちゃんフェイトちゃん!?」

 

なのは「っ!はやてちゃん!?」

 

シグナム「主!今来ては・・・!」

 

 

仮面「おやおや・・・主の登場ですか・・・・・それではアナタ達の予定通り・・・闇の書を起動してもらいましょう・・・!」

 

すると男の肩辺りにツルの様な物が見えたはやてだったがそのツルはすぐに引っ込んでしまった。

 

ヴィータ「何だと!?闇の書はテメェらが使ったから魔力が「魔力なら・・・ここに沢山あるじゃないですか・・・・・!」・・・・チッ!」

 

シグナム「テスタロッサ!お前たちは早くここから逃げろっ!!」

 

フェイト「そんな・・・!」

 

仮面2「フフフフ・・・・・・逃がしはしない・・・・・!」

 

仮面の男はフェイト達の後ろに回った。フェイト達はそれに気が付いたがそれは遅く、

仮面の男はフェイトの心臓に手を伸ばした。

 

フェイト「っ!!」

 

なのは「フェイトちゃん!「余所見すんななのは!」っ!!」

 

そしてフェイトの心臓に手が当たろうとしたその時・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぉらああ!!」

 

ドゴッ!!

 

 

仮面2「っ!?」

 

仮面の男は突如右頬を膝で蹴られた。男は飛ばされ、そこには・・・・

 

フェイト「・・・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零人「よおっ、フェイト。」

 

零人がアッシュの姿で立っていたのだ。

 

フェイト「えっ・・・・零人っ!?」

 

シグナム「何だと!?」

 

なのは「零人君どうして!?」

 

零人「・・・・・原因その2の俺が寝ててどうするよ?」

 

ヴィータ「でも零人、お前身体が・・・・・・!」

 

零人「大丈夫、平気さ。それより・・・・・」

 

 

仮面「貴様・・・・・・!」

 

仮面2「よくも我々の計画を邪魔してくれたな・・・・!」

 

零人「他人にやらせて自分達はのんびり監視とは・・・・上からにもほどがあるぜ。」

 

仮面「ほざけ・・・・・!」

 

仮面の男は闇の書で攻撃するが零人はそれを難なく回避した。

 

仮面「何っ!?」

 

零人「はぁ・・・・お前らは温いんだよ。そんなんじゃ・・・・勝てはしないぜ。」

 

零人はそう言いはやての元に降りた。はやても驚いておりすぐに話しかけた。

 

はやて「零人兄ぃ!?ホンマに大丈夫なん!?」

 

零人「ああ・・・・それより・・デバイス持ってるか?」

 

はやて「? 持ってるけど・・・・・」

 

零人「上出来だ。それ絶対離すなよ!」

 

はやて「零人兄ぃ待ってな!そんな身体で・・・・・!」

 

 

零人「はやて。言ったよな?絶対お前を助けるって・・・・・だから・・待っててくれや。」

 

そう言い零人は仮面の男に向かい飛んでいった。

刹那、男と零人の間にとてつもない弾幕が張られ一進一退の戦闘が始まっていた。

 

仮面「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

零人「・・・・・T-LINKソード・・・・アクティブ!」

 

零人は剣を抜き、仮面の男に斬りかかったしかしシールドが張られたため当たりはしなかったがシールドにはヒビが入った。

 

仮面「な・・・・・!」

 

零人「これで・・・・どうだっ・・・・・・・・っ!!」

 

とどめとばかりに零人は斬りかかったが傷が開き止ってしまった。

 

なのは「っ!零人君っ!!」

 

するとヴィータは横で何かが動いたように見え、そこを見るともう一人の男が零人に向かい掛かっていた。

 

ヴィータ「っ!!しまった!!」

 

シグナム「岡本っ!!」

 

 

 

 

ドリュッ!!

 

零人「くっ・・・・・・・・ガハッ・・・・!」

 

だがシグナムり声も空しく、零人の心臓は貫かれリンカーコアが抜かれたのだった。

そして零人は口から血を吐き投げ捨てられた。

 

ヴィータ「零人・・・・・零人っ!!」

 

零人はヴィータの声に答えず病院の屋上に叩きつけられた。なのは達は未だそれを信じられず唖然としていた。

 

仮面の男達は零人の魔力を蒐集していた。

 

仮面「アハハハハ・・・・・・!なんて魔力量だ・・・・!これなら・・・・!」

 

 

 

はやて「零人・・・兄ぃ?」

 

はやては零人に話しかけた。だが零人はまるで死体のように喋らなかった。

はやての頭の中では零人との思い手がフラッシュバックし一気に悲しみが、怒りが、絶望が吹き上がってきた。

 

 

 

 

はやて「う・・・・う・・・・・・・・わあああああああああああああああああああ!!!」

 

刹那、はやての周りから衝撃波が飛び地面にはベルカ式の魔法陣が出現した。

そして周りはみるみる闇が出現しはやてを覆った。近くに居たシャマルとザフィーラは

シグナム達の方に退避しそれを見つめていた。

 

 

 

シグナム「闇の書が・・・・・」

 

なのは「起動する・・・・・・」

 

 

 

すると闇は球体状になり、やがてそれは一人の女性になった。

 

闇「・・・・・・・。」

 

 

 

 

なのは「あれは・・・一体?」

 

仮面「ふっ・・・・ハハハハハハハ!ついに復活だ!後はコイツを・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

闇「起動・・・・起動・・・・・・・敵対象物確認。排除する。」

 

ドドッ!!

 

 

 

 

 

 

仮面「・・・・・・えっ?」

 

仮面2「・・・・どう・・・してだ?・・・・・ぐぼっ」

 

刹那、仮面の男達は女性に腹を貫かれそして投げ飛ばされた。

それはあまりに突然の事だったのでなのは達は少し唖然としていた。すると今度は女性は零人に目をやった。

 

闇「第一級危険人物確認。これより蒐集する。」

 

なのは「っ!?」

 

フェイト「まさか・・・零人自身を!?」

 

すると女性は両手の間からまるでブラックホールの様な物を作り出し零人を吸い取ろうとし始めた。なのは達はそれを止めようと零人の手を掴んだ。

 

なのは「くっ・・・・・・くう・・・・・!」

 

フェイト「なのは・・・・頑張って・・・・・!」

 

ヴィータ「ふんぬぬぬぬぬぬ!!!」

 

シグナム「くっ・・・・・パワーが違いすぎる・・・・・!」

 

するとなのはは零人の右手の甲にあるデバイスに目をやった。デバイスはチカチカと光っておりレイジングハートも光っていた。

 

なのは「・・・・・・・あっ!ぐぬぬぬぬぬ!」

 

なのはが頑張って零人の手を必死に掴んでいたが・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スルッ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのは「あ・・・・・・・・・・・・・零人君っ!!!」

 

とうとう手が離れてしまい零人は闇の中に消え去っていった・・・・・・

 

 

 

闇「蒐集完了・・・・・」

 

なのは「あ・・・・ああ・・・・・・・・・」

 

フェイト「なのはっ!」

 

ヴィータ「大丈夫か!?」

 

なのは「・・・・・・・・ごめんフェイトちゃん、紅子ちゃん・・・私・・・・。」

 

ヴィータ「・・・・・・悔やむのは後にしろ。こうなったら・・・・・」

 

ヴィータとフェイトは女性の方を向き、シグナム達も合流した。

 

フェイト「うん・・・・零人を・・・・はやてを・・・・・助けよう!」

 

 

 

なのは「・・・・・・・・・。」

 

シグナム「自分が憎いか?だがな、そうしていたらこの先・・・・戦い抜けんぞ。」

 

そう言いシグナムは無理やりなのはを立たせた。

 

シグナム「今は前を見ろ。悔やむのは後だ。そして自分が出来ることを自分が望む事をするんだ。」

 

その言葉になのははゆっくりと前を見た。そこには闇を纏った女性が居た。そしてなのははデバイスを構えた。

 

なのは「・・・行こう。・・・・零人君とはやてちゃんを助けるの!」

 

フェイト「・・・・うん!」

 

ヴィータ「・・・・ああ!」

 

 

闇「敵対意思確認・・・全ては・・・・世界ノタメ・・・・・」

 

そしてなのは達対闇の書との戦いが・・・・幕を開けた。

 

次回予告っ!

 

ソルナ「闇の書に蒐集されてしまった零人ちゃん!」

 

ラン「その零人とはやてを助けようとするなのは達!」

 

クリス「そして、霊太とクロノは真犯人の下にっ!!」

 

ヴィータ「そして意外な援軍が・・・・・って誰だ?」

 

なのは「次回!「霊に恋し幻の剣を持ち奇跡を手に入れろ」!」

 

 

 

 

『始めまして。Ms.高町。私の名はアルと言います。』


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
4
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択