この本は面白かった。本のレビューというか変な漫画と言うか・・　これは「芦辺拓」という作家の同名本にインスパイアされて描いた。古本にまつわる奇々怪々な6つの物語。有無を言わさずぐいぐい引き込まれて読んでしまった。もちろん時代背景は平成なんだけどその全編に漂う妙に懐かしい「昭和」のような雰囲気がとても好き。特に少年探偵編！　昔の少年探偵は車は運転するわ　銃は撃つわ　で、超法規的存在だったのだ。（笑）

帯のアオリがこれまた大仰でよろしい。「博覧強記の探偵小説家が想像力を暴走させて創り上げた、書くことと、読むこと、そして本そのものの業（カルマ）に迫る、悪魔的傑作」（笑）

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本の装幀もかなり凝っている。帯に使われている紙もエンボスが施され、金かけてる感じ。これは本棚にきちんと飾っておきたくなる上質な本だ。電子書籍では絶対ありえない蔵書として所有する満足感を与えてくれる。本はやはりこうでなくっちゃ。昨今ハードカバーの本でもこういうの少なくなった気がする。