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No.595800
真・金姫†無双 #43![]() 一郎太さん 2013-07-08 20:48:25 投稿 / 全6ページ 総閲覧数:6713 閲覧ユーザー数:5044 |
#43
そんなこんなでばっちょんのトコと契約を結んだ俺たちは、さっさと別の場所へと出発する。
「えっ、もう行っちゃうの!?」
寂しがる岱ちんこ。
「ちょちょちょちょっと! 真名預けたじゃない! 一刀さん酷いよぉ!」
そうだったそうだった。
「そういやそうだったな。すまん、〇んぽ〇」
「待って!? 何かがおかしいから!」
謝罪をすれば、いきなり騒ぎ始める〇んぽ〇。
「何訳のわからない事言ってるんだ、〇んぽ〇?」
「お姉様までっ!?」
ばっちょんにも反論。
「どうしたんですか、〇んぽ〇ちゃん」
「いきなり喚き出さないでよ、〇んぽ〇」
「まったく、〇んぽ〇は落ち着きがないのです」
恋たんは俺にもたれ掛って眠ってるので、それ以外の3人も訝しげな視線を送る。
「やめたげて!? もぅ〇んぽ〇の
まったく、メタな娘っこだ。
要するに、オチ担当。
ぶっちゃけ、ばっちょんと〇んぽ〇の2人はネタにし難い(と書いた時点では思ってたけど、読み返したら割といいイジられ役かも。要検討)ので、この辺りで。ま、気が向いたらまた出すかもな。どっかとの戦のヘルプ的な立ち位置で。
「アンタもなかなかエゲツないわね」
詠たんが苦笑しながら話し掛けてくる。
「蒲公英は準ロリ枠として活用できそうだけど、ばっちょんと一緒じゃなきゃあんま出番ないし、かといって今はまだ登場してないメッシュヤンキーと絡ませるのもムズいんだよ。俺ってほら、真面目な話は苦手だし」
「誰のことを言ってるんですか、一刀さん?」
「さぁ?」
「「?」」
メタな話はいい加減にしとくとして。
「さて、これからだけど、どうしたい?」
「どうしたいって、長沙に向かうんじゃないんですか?」
キョトンと首を傾げる月ちゃん(←呼び方はまだ安定していない)。可愛いなぁ、もぅ。
「最初に言っただろ。俺は美少女4人と旅をしたいって」
「へぅ…美少女……」
「1人足りないわね」
「ねねちゃんはまだお子様っすからねー」
「な、なんですと!?」
からかわれるねねたん。
「あぁ、自覚がなかったのか、波才」
「へっ、アタイっすか!?」
「だってお前、立ち絵がないじゃん」
「(´・ω・`)」
なんだ、その顔は。
「これじゃ駄目っすか……立ち絵(´・ω・`)」
「いや、それ別に立ち絵じゃないだろ」
「(´・ω・`)」
「……」
「(´・ω・`)」
「……」
「(´:ω:`)ウゥ…」
「泣いても駄目」
「(´∩ω∩`)ヒドィ」
あーぁ、泣いちゃった。
「アンタ、波才にはキツいわね」
「だって、こいつ
「まぁ、そんな雰囲気はあるけど」
「うわぁぁああああん!」
詠たんも波才の扱い方を心得てきたみたいだ。
「でも、美少女って言った時、月ちんが真っ先に反応したよな」
「えっ、あ、その…」
「ちょっと! 月をイジメないでよ!」
「虐めてなんかないよー。月ちんはこんなに可愛いもんなー」
「へぅうぅぅぅぅぅ……」
「こら! 月を勝手に抱き締めるな! 頬擦りするなぁっ!」
え、恋たんが喋ってないって? アレだよ。
「……zzz」
困った時は寝てもらえばいいんだよ。
そんなこんなで(2回目)、俺は5人の旅の仲間と向かい合う。
「さて、ここで質問なんだが」
「なんすか?」
月ちゃんと詠たんが顔を見合わせ、シャリシャリとリンゴを齧る恋たんにねねたんが新しいリンゴを差し出しているので、波才が問う。
「いや、こっからどうしようかなー、って。さっさと長沙に行くか、それとも適当に回ってから帰るか」
「アタイはよく分からんすね。月ちゃんは?」
波才から月ちゃんへ。
「へぅ…私はどちらでも……詠ちゃんは?」
月ちゃんから詠たんへ。
「ボクはさっさと長沙に行きたいわ。新しい環境に居場所を作りたいし。ねねは?」
詠たんからねねたんへ。
「ねねは恋殿の行くところに行くだけなのですぞ!」
ねねたんから恋たんへ。
「……zzz」
話を振られた恋たんはぐっすり。
「さて、上手くオチた事だし、適当に場面を変えてつなげるとしようか。
「「「「「?」」」」
「……zzz」
という訳で、場所を移すぜ。
――――長沙。
城の敷地、奥まった場所に、石造りの小さな建物の奥。1人の女性が壁にもたれかかりながら座っていた。その表情は苦しげだ。とはいえ、肉体的な苦痛ではない。精神的なものだ。
「くそっ、この縛めが忌々しい。そこのお前、解け」
彼女は後ろ手に拘束されている。もぞもぞと動きながら、牢番と思しき男に言葉を掛けた。
「そんな事をしたら、お前、自害するだろ」
「当たり前だ!」
「だからだよ」
「くそっ」
牢番も彼女を相手する事に手慣れているのだろう。その鬼気迫る表情と声音にも、たいして驚きや怯えといった反応を見せない。あるいは、かつて将軍職を張っていた男の調練の賜物か。
そんな時、2人の耳に扉の開く音が届いた。
「久しぶりね、華雄」
「孫策様!」
「伯符か……」
入って来たのは、この城の主である雪蓮。右手には酒の徳利を携えている。
「相変わらず死にたがってるの?」
「当然だ。董卓様を守れなかった私に、生きる価値など無い」
「堅いわねぇ」
まぁいいわ。雪蓮は苦笑し、背後を振り返る。
「入ってきなさい」
「……」
誰に呼び掛けたのだろう。訝しむ華雄を他所に、更なる登場人物。
「よっ、久しぶりやな」
「張遼…?」
「せや。いやー、相変わらずアンタは堅物やなぁ。もっと軽く考えればえぇのに」
「ふんっ、今さら変えられようもない。それより……」
雪蓮のように苦笑する霞をじっと見据え、華雄は言葉を続けた。
「お前がここにいるという事は……我々は負けてしまったのか?」
その問いに、雪蓮と霞は顔を見合わせる。口を開いたのは霞だ。
「戦いには負けたな、確かに」
「では、董卓様はっ――」
「せやけど」
華雄の激昂を遮り、霞は言葉を続けた。
「勝負には勝ったで、うん」
「……どういう事だ?」
「ウチらの第一目標はなんや、華雄?」
問いに問いで返され、華雄はしばし思案。そして。
「董卓様をお守りする事だ」
「その通りや」
「……という事は」
「ん。連合は洛陽まで進軍したけど、月っちは無事や」
「本当か!? 本当にご無事なのか!?」
「まぁな。洛陽に残っとった部隊の奴らが、報告してくれたわ」
そして霞は説明する。虎牢関で誰と出会ったのか。月がどのようにして窮地を脱したのか。何故自分がここにいるのかを。
霞の説明を聞き、華雄は考え、口を開いた。
「ひとつ、いいか?」
「なに?」
「お前は、伯符の軍が帰路についている途中に参陣したのだったな」
「せや」
霞は頷く。
「では、何故その時に私にその事を教えてくれなかった。というか、何故私のところに来なかったのだ」
その問いに、霞はまっすぐ見つめ返し、口を開く。
「そりゃアレや。忘れとった」
「 」
「ぷぷっ」
「笑うな、伯符!」
なんやかんやで、相変わらず可哀相な華雄だった。
あとがき
という訳で、#43でした。
やっぱりオチは華雄たん。
そして弄られる〇んぽ〇。
そろそろ電子レンジが家に欲しい今日この頃。
ではまた次回。
バイバイ。
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ちゃんと投稿するんだぜ
んな訳で#43。
どぞ。