No.593882 産まれる命、滅ぼされる命燐さん 2013-07-03 13:12:59 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:761 閲覧ユーザー数:728 |
それは水いっぱいのバケツを流しているかのような大雨だった。
天から落ち行く水玉は、至る所に落ち行く。
耳に届くのは、葉っぱに水玉が当る音のみ、僕なりの礼装である純白のコートはこの大雨の中、森林を歩き回っている所為で土に汚れ、徐々に黒くなっていく。
防水加工をしているとはいえ、雨を直接に受けているのでどうしても服の中に湿気が溜まる。
目的地まではここから遠くなく、予定ではもうすぐで着く予定なんだ。だから、煩く鳴る雨の不協和音に我慢して一歩、一歩罠がないか十分に気を付けながら進んでいく。
もう、そろそろかなと思った時、鼻に届いた微かな塩の香りがした。
それは、近くに海があることの手がかり。そして、執行の時が近づいてきていると、僕は目を細めた。
迷路のように入り組んだ森林を抜けて、開けた崖に出た。
この大雨の中の所為で、前がまともに見えないぐらい白く濁っているが、それでも僕には見えた。
町だ。田舎を連想させる懐かしさを感じる道路整理が行われておらず、微かに見える電気の光もどこか活気がなく今にでも消えてしまいそうだ。
「………よし」
拳を二度、三度握る。
目を凝らして、町の住民がいないことを確認して、崖から飛び降りる。
念のためと、袖から全体的に鉄の色をして白い炎の絵が刻まれたリボルバー式の拳銃『ヴァルヴァドス』を手に握りしめる。音を立てない様に慎重に地面に降り立ち、息を殺しながら名も知らない港街を歩く。
ここに来た理由は、至ってシンプル『邪神を崇拝する者達の抹殺』だ。
旧神の目的は、世界の秩序と円環を守ることであり、邪神はそれらを嫌悪し壊そうとする者達だ。
人間は光に憧れながら、闇に溺れてしまう生き物であり、例で言うならばどれだけ努力をしても報わなない場合は麻薬に手を出してしまうみたいな感じだ。
人間の間なら警察なり、政府なりで罰を与える。旧神も同じように罰を与える。しかし、こっちは慈悲なんて甘ったるいことはなく邪神の崇拝者なら発見しだい殺せが鉄則だ。例外的に自分から邪神の崇拝をやめれば体を侵している邪気を祓うだけで終わりなんだけど、裏切りによる罰として殺されたり、邪神の生贄にされたり、化物になったり……基本、
濃い霧に見える振る雨の港街は、妖しい雰囲気を醸しだしている。
「…………」
ふと、港町特有の生臭いさ以外に別の臭みが嗅覚を刺激した。……感じられる限りでは、かなり鮮度がいい人間の血の臭い。
感覚を鋭くして周囲を見渡すが、人気がまるで感じられない。……つまり、死んでいるだろう。
相手が崇拝している邪神は大体分かっているが、相手が一体どんな武器を使用しているかなど、分かっていない部分も多い。なら、情報を取るためにも言った方がいいかもしれない。
本当なら、こんなにコソコソ泥棒みたいにいかなくてもいいけど、この港町に邪神と何ら関係のない人まで殺す気はないからね。居るのなら、救出したい。
「…………っと、ここかな」
魔術的なトラップや、邪神崇拝者に見つかられない様に、血の臭いを辿って着いたのは古臭い倉庫だった。多分、住民たちが食料を保存しておくためのものだろう。
扉に背中を付け、
中は電球もなく、真っ暗だった。
銃口に魔力の光を灯させ、情報となるものを探し始める。
虫などが食いつかない様に袋に詰められた穀物類、海で使用するだろう網や銛が壁に掛けられている。……そして、見つけた人間の血の正体に。
「………ここは、どうやら変わった肉が好きみたいだね。人肉……人間は雑食だから不味いのに」
ぱっくりとそれは
肋骨は砕けれ、心臓などの臓物を全て抜き取られ、意識がある時にそうさせられたのか苦痛に歪んだ二十年代の男性の顔だ。
血抜きはつい先ほどまで行われていたのか、ぽたぽたと骨を抜かれた足先から血が滴り落ちている。
「………ふぅ、とりあえずここの崇拝者たちは人を喰う……っと」
何かを踏んだ。一瞬トラップかと肝を冷やしたが、ゆっくりと足を退けるとそこには銀製の指輪が落ちていた。
この男性の物だと直ぐに分かり、僕はそれを拾って吊るされた男性を見つめる。
血抜き作業から、まだそう時間は経っていない筈だ。
簡単に食料として天井に吊らされている名も知らない男性の指に指輪を通して僕は静かに倉庫を後にした。
灰色の空を見ながら、幾度も似たような状況を経験した僕の心境は平常だった。
◇
「----こっちか」
あれから、街を捜索していると左手に刻まれた忌々しい旧神の証エルダーサインがぼんやりと光り、邪神の気配を捉えたのか僕の精神に直接語りかけてきた。
この高性能邪神レーダーには、まことに助かるし感謝することもある。……精神操作さえなければ…ねぇ。
とにかく、場所が分かった以上、街での捜索は打ち切りして、腰から優しさを感じる呪文が刻まれた黄金色の刃をしたロングソード『クタニド』を抜き、大雨の中を疾走する。
街の住人達は、邪神を呼び出そうと降臨の術式を組んでいるのか、人気がない。……けど、これでもかと言わんばかりに、魔術的トラップが街に張り巡らされている。
もし、何も知らずこの町に足を踏み入れる無知者がいれば、あっと言う間に身柄を拘束されてしまうだろう。
旧神の証エルダーサインからの指示は、旧神の意思だ。意思が動くとなると、邪神の気が強くなり復活は時間の問題ということだろう。
旧神が示した場所は港町の少し外れた古臭さが感じられる教会だった。
屋上には、マイナーに十字架ではなく、何かの仏像だ。それはドラゴンのような翼にタコに似た頭部、イカのような触腕を無数に生やした顔、この世の元とは思えない化物が体を丸めている仏像。
「……なるー、そういうことか」
彼らが崇めている邪神の名を理解して、憂鬱のため息を吐いた。
港町と言う点で邪神に関係しているとすれば、ダゴンとか、ハイドラを考えていたけど、それより大物みたいだ。
『大いなるクトゥルフ』、水属性邪神の上位クラスがこの世界に召喚されれば、とりあえずこの星が奴の手に支配される災害が起きることは確定だ。
奴の咆哮は、生物の思考を狂わせ自身の都合のいいように造り変える力がある。感応力が強い生物であれば、奴の言葉に肉体も、精神も全て染まってしまい完全な眷属となってしまう。
「そうと決まればー……やることひとつ」
左手に『ヴォルヴァトス』、右手に『クタニド』を握りしめ。
「教会破りじゃーー!!!!!」
ズドーン。回し蹴りで扉を吹き飛ばす。
そして、一気に突入。教会関係者か、はたまたここの住人か僕が蹴り飛ばした扉の下でもがいてので、足で抑え『クタニド』で突き刺す。
響く断末魔。既に人間ではない剣に付着した青色と緑色が混ざった色の血を振るい落して、邪神の気配がする方へ足を速める。
さっき、僕が殺した名もなき顔知らずAさんの断末魔に誘われるように来るわ、来るわぞろぞろとそいつらは出てできた。
服装は、白色のTシャツや特に特徴的な者がないズボンだが、その顔は円形でまばたきしない目。平べったい鼻。長くて分厚い唇。灰色がかった青い皮膚ーーまるで、魚の様な顔つき、インスマス面をしたディープワン達が何事かとやってきた。
僕は、ニッコリと笑みを造り、『クタニド』を逆手に構え剣先を地面に向けて、『ヴォルヴァトス』を横垂直に構えた。
「我は万象を正す者、世に邪悪あれば尽く撃滅する代弁者なり、ここに執行は決定した。
その魂魄を塵芥の残さず絶滅させ、その肉体を一片も残さず破壊させる。死して死せよ、売体者ども、ーーーー今宵は短い」
十字架を描く様に描いた構え。
ディープワン共は、僕の足元に血沼を造っている同種を見て、要約事態を理解したのが、---下らないほど遅い。
まずは前の三匹に低い体制から『クタニド』を横に薙ぎ上半身と下半身が分離させ、駒のように体を回転させながら『ヴォルヴァトス』でディープワン共の眉間を確実に正確に撃ち抜いていく。
血飛沫を出し、もがいて絶命していく同種達に分厚い唇を痙攣でもしているように動かす。戦闘に慣れていないようだが、残念だから人間であることを放棄してしまった君たちは僕を見たその時、運命は定められている。
ディープワンの頭部に『クタニド』を突き刺し、そのまま奥にいるディープワンの心臓も貫き壁に叩きつける。
要約、同族を一瞬で同族を六匹を殺した鮮血塗れた僕の存在を理解、半狂乱しながら残りのディープワンが僕を潰すとばかりに飛び上がった。
突き刺さった『クタニド』を抜き、刃に突き刺さったままの屍を襲い来るディープワン共目掛けて投げつけ態勢を崩し、『ヴォルヴァトス』のトリガーを引き、急所を的確に撃ち抜く。
「よし」
合計八体、最初に殺したディープワンを合わせば九体だ。
僕がいる教会のホームは広く、奥には黄金に造られた邪神の象が神々しく並べられていた。
全く、人間の気配さえなければ、容赦なく町ごと消し飛ばしていたのにとても面倒だ。
小規模ながらも一応、港町……恐らく1000体以上はディープワンがいると考えてもいいだろう。
「……はぁ、囚われの人間を探して救助して、そっから町ごとぶっ飛ばそう」
下手に人間を殺すことは出来ない呪いが刻まれているので、こんなちまちましたことしかできないイラつきを覚えながら僕は教会の奥へと入っていく。
教会の中は、紅い絨毯に豪華なシャンデリア等々とても綺麗だ。一応神を崇める場所としては清潔を保っている形だが、奴らは海の化物達だ。不快感を覚える生臭さが色々と台無しにしている。こんなところに長時間もいたくないので、人間を探す。
「はぁ……」
しかしだ。邪神を召喚するためには何らかの生贄が必要で、先ほど旧神の証からは邪神の気配が強くなっているということは、この空域は徐々に邪神を呼ぶために次元が歪曲していることに繋がる。
急がないと人間は生贄として死ぬだろう。ディープワン共を相手にしながら、探していれば確実に時間が足りない。
ぞろぞろと禍々しい気配がこちらに向かってくる。大きな音を起てて、同族が戻らないことに不安感を抱いたディープワンが屍となった仲間を見つけ、僕を探しているだろう。
「んー……ここらへんかな」
やっぱり、こんな状況なら的確に人間の気配を感じとり救出するのがベストだ。
この教会の通路に保有空間から取り出した指向性対人地雷M18クレイモアの設置は既に終了している。
ボーカン、ボーカンと轟音と共に教会が揺れ、ディープワンどもの断末魔が耳に届いた。
爆発と叫びの合奏に欠伸をしながら、僕は人間の気配がする上に来た。
この教会には地下室がある。態々降りていけばディープワン共とエンカウントして戦わざる負えない状況になってしまい時間の無駄だ。だから、一気に降りてしまえばいい人間の元に。
『クタニド』を鞘に納め、懐から『ヴォルヴァトス』より一回り大きいオートマチック式の拳銃『オスカルト』を抜き取り二つの銃口を床へと向け、トリガーを引いた。
高出力で圧縮された魔力の弾丸は火を噴き、床を瞬く間に蜂の巣にして僕のいる場所は落ちる。
更に撃つ、落ちる、撃つ、落ちる、それを十回ほど繰り返して雰囲気の違う場所へとやってきた。
周囲には人の皮の仮面を付けたディープワン共だ。僕の目の前には、祭壇がありそこには体中に傷がある全裸の金髪の女性が生気がない瞳で呆然と天井を見ていた。
「……間に合わなかったか」
『!?』
命は救えた、しかし心は救えなかった。必死に抵抗したとみられる傷跡だらけで、精神を壊された女性は一目、二本の指で『クタニド』を掴み、他のディープワンとは違い豪華な服装をした奴目掛けて投擲する。
この場のリーダーに見えるディープワンは、魔術を使ったのか半透明の結界が展開されるが、『クタニド』は対魔武装なので、防御結界は紙のように貫かれ『クタニド』は奴の額に突き刺さった。
『ヴォルヴァトス』と『オスカルト』で彼女を拘束しているベルトを破壊して、抱きかかえ一気に跳躍する。
帰り道は入ったルートで、クレイモアで消し炭になっていたり、原型を保っていない肉塊を見かけたが、どうもでいいことだ。
外は相変わらずの大雨だった。最早トラップを気にしなくてもいい、雨でこの女性が衰弱しない様にコートで覆い、僕は急いでその場を後にした。
◇
「……ピ……ェ…」
「………うん、だめだな」
港町を抜け、近くの廃屋に全裸の女性を下ろして状態を診る。
容姿からして二十代女性だ。縄で縛ったような傷は手首と足首に、暴力を振るわれた痕跡は体中に見受けられる。
薄い本でも、ここまで酷い有様はない、あられもない姿だ。
因みに背は小さめ、童顔だ。しかし巨乳だ。実にアンバランスが似合う女性だ。
「………シ……」
さて、ここまで精神的に崩壊されている女性は今まで何度も見てきている。故に結論が既に出来ている。無理だ。精神を破壊させられた人を都合よく治す技能はない、生きた人形に魂を植えつける力はない。
そうと決まれば、こんな現実を忘れれるように楽に死なすのが、彼女にとって幸福なんだろう。
『オスカルト』の銃口を額に付ける。あとは引き金を引けば、彼女の魂と記憶は洗浄され、また別の形で生まれる。……だから。
「………僕は破壊神だ。守ることも出来ない、救うことも出来ない欠陥品だ。だから、そんな救いを求めるように顔をしないでよ…」
きっと彼女は、倉庫に吊るされた人と夫婦だったんだろう。
見覚えのある銀製の指輪が、彼女の指にしっかりと嵌められているが何よりの証拠だった。
自分に言い聞かせる所詮、僕はそんな存在なんだと、殺して壊す……それこそが僕にしか許されない救済方法なんだ。
「…ピ……ー…ェ」
……この女性は、さっきから何を言っているんだ?
口元に耳を近づけ、何度も呟いている言葉を聞き取り、僕は女性の膨らんだ腹部に視線が移った。
「……君は、自分の命より、自分の子供に大切するんだ。……生きてほしいの?…」
「……………」
答えは、ただの呼吸音だった。それだけで十分だった。
「……分かった」
固有空間から、特殊な培養液が入った大きめのカプセルを取り出し床に置く。
これは、邪神の隷属が人間を媒体に自らの種族を増やそうと暗躍して製造したカプセルだ。
昨日、その種族を滅ぼしてさっさと廃棄処分にしようとしたが今日の仕事が入ったため、後で廃棄処分にしようとした物だ。
「君の人生は、ここで終わった別の所で始まる。この子を生かすということは、君たちを結ぶ因果は完全に断ち切られ、一生会うことはまず無い……それでも、それでも……いい?」
聞こえても、それを理解できる精神が出来るか怪しい、それでも僕には言う責任がある。
彼女が自分の子供を守るために必死で抵抗した。その抵抗を虚しく体中を犯されている、勿論彼女のお腹にいる子供は人間ではなくディープワン共が遺伝子が混ざっているかもしれない。
それは、彼女が……多分、一番知っている。それでも、産まれてほしいのか。……母の想いなんて良くわからない、けどこのまま何もしない程、僕は無力じゃない。
「………この子の名前をもう一度、言ってくれるかな」
だから、産まれさせよう罪を背負った命を、母の意思は、酷く結末を招いてしまう選択だ。
「……ーーーー……」
「………分かった。君の子供は、ちゃんと育てるよ」
そして、引き金が引かれる。
空に一発の銃声がまるで鎮魂歌を詠っているように響いた。
◇
「…………燃やし尽くせ『煉獄ヲ裁断スル切ッ先』」
煉獄を呼び出す魔剣を振り下ろした。
剣先から一直線上に放たれた灼熱の斬撃は一瞬にして港町を火炎の海へと変えた。
悲鳴が、絶叫が、断末魔が世界の破滅を願う呪詛を詠わせている。
恐らくだが、ここの住人も元は真っ当な人間達だったんだろう。
ただ小規模故に利益は少なく、この星に起きている不景気と凶漁が重なれれば、明日のパンに困る日々の出来上がりだ。
勿論、人々は努力をしたし祈った。明日こそ明日こそは……家族に食べさせれるほどの豊漁に恵まれるようにと神に。
しかし、現実は過酷だ。願いで天候が変わるわけでもないし、魚の群れが操れるわけでも、まして金の巡りが良くなるわけがない。
嘆いて、嘆いて、最後に誰かが遂に諦めてしまったんだろう。そして黒魔術に手を染め、邪神の力を借りてこの町を豊かにした。
まず、この町は信仰する神は全て捨てられた。次に邪神を崇めれれば、みんな幸せになること広めた。
勿論、反対する人もいただろうが、便利な力を自分から抜け出せるほど人が強くなく、逆に反対している人は邪神の生贄にされたか……それとも、異教徒と罵られながら殺されたか……過去なんて分からない。
これは、ただ教会や町で見つけた情報を元に計算して導いたもしかしてのお話だ。実際は知らない。
「雨、強いな…」
カプセルに閉じこめた。まだ、人間という形ができたばかりの赤子を手に僕は、大雨如きでは消さない火炎の海を見下ろす。
諦めが人を殺すーーーどっかの吸血鬼が言っていた気がするが本当にその通りだ。
人間は未知で無垢で無限の可能性だ。なんでもできる故になんでもできない。
世界という概念が、始まったその時から定められた円環………それを良い意味でも悪い意味でも超えてしまった人間は、人間ではなくなる。
例で言えば、人々の架空の希望を象徴する英雄や、人々の勝手な思い込みや世間の目によって全てを狂わされる元犯罪者とか……ククク、本当に良くできている物だ。
「ここは寒い、君の家になる所へ案内するよ」
全ての世界を束ねば、それは正常で平凡で平等だ。
だから、それが狂っていると思ってしまう自分は、世界から見れば狂っている対象だ。
誰も、自分の正気を証明してくれる存在なんていない。自分を変えるのは自分しか出来ない。
幾度も絶望した。幾度も懺悔した、幾度も破壊した。
それでも、ちっぽけな僕という存在は、あまりに小さ過ぎる。それでも、僕の手に握る小さくて未来に溢れた子供の未来くらいは……
「
ーーー守ってやりたいな、夜天 空として。
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これは、作者のご都合主義によって作ったいつかやる(やれたらいいな)神次元編へと繋がる物語
※ものすっごく惨いです。下手すればR-18です