No.586171

IS−インフィニット・ストラトス−黒獅子と駆ける者−

トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

2013-06-11 15:21:29 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:618   閲覧ユーザー数:596

 

 

 

episode179 想い人の仇

 

 

 

 

「・・・・」

 

 アーロンはブリッジの艦長席に座り、スクリーンより外の様子を窺っていた。

 

「亡国機業か・・・」

 

「例に拠らず中々しつこい連中ですね」

 

「・・・・」

 

「現在専用機持ち達によって迎撃がされています」

 

「特に神風隼人とリインフォースがユニゾンした事で無人機が次々と落とされていっています」

 

「さすがにあいつもご立腹か」

 

 と、アーロンは艦長席から立ち上がる。

 

「どちらへ?」

 

「少しの間席を空ける。ここを任せるぞ」

 

 そう言い残してブリッジを出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 颯はCファンネルを射出して勢いよく飛ばすと、数体の無人機の首や胴体と腰の付け根を次々と切り裂いて撃破する。

 

 直後にスタングルライフルを前に向けてトリガーを引き、高出力のビームを放って無人機三体を連続で撃ち抜く。

 

 すぐに大型のCファンネル一枚を戻すと左腕のビームサーベルの発生口に差し込み、後ろから接近していた無人機を振り向き際に切り裂く。

 

 

「っ!」

 

 颯は危険を察し、とっさに大型のCファンネルを横に重ねて自分の左側に配置すると、飛来してくるビームを弾く。

 

「・・・あれは」

 

 Cファンネルを退かしてその向こうを見ると、ビームライフルを構えるガンダムレギルスが静止していた。

 

「・・・№01」

 

 Cファンネルを一旦戻すと息を呑み、左腕のビームサーベルを出すとレギルスも左掌の銃口よりビームサーベルを出し、両者同時に背中のスラスターを噴射して飛び出す。

 目の前まで来ると、両者同時にビームサーベルを振るい、ビーム刃を交え、交えた面よりスパークを発生させる。

 

「っ!」

 

 両者は弾かれるように離れると、レギルスは左腕のシールドの赤い部分を中央より下部を下の方へとスライドさせると光の球を出して颯に飛ばす。

 

 颯もとっさにCファンネルを射出して飛ばし、光の球を切り裂いていくとその間にスタングルライフルをレギルスに向けビームを放つ。

 

「・・・・」

 

 レギルスはビームに向かって飛び出すと、ギリギリのタイミングでかわしながら颯に一気に接近して膝蹴りを入れる。

 

「っ!」

 

 それによって体勢が崩れ、直後にビームライフルを向けるが、颯はとっさにCファンネルをレギルスに向けて両側より接近させるが、攻撃を中断して上へと飛び上がる。

 

 颯はその間に体勢を立て直してスタングルライフルのフォアグリップを立てて左手で持ち、銃身先端のパーツを展開してレギルスに向けて通常より強力なビームを放つが、レギルスは下に向かって降下してかわすが、颯はそのままビームを照射してレギルスを追いかける。

 

「・・・・」

 

 レギルスはシールドより光の球を大量に出して颯に全てを飛ばす。

 

「くっ!」

 

 すぐに砲撃を中断してCファンネルを自身の周囲に飛ばしてエネルギーフィールドを発生させると、そのまま前へと飛び出して向かってくる大量の光の球を撥ね退けていく様にして打ち消していく。

 

 突き抜けた直後に瞬間加速を掛けて一気にレギルスに接近し、左腕のビームサーベルを振るうも、レギルスはシールドを前に出して斬撃を受け止める。

 

 直後に腹部のビームバスターを放とうとするが、颯は危険を察知してとっさに脚部のスラスターを全開に噴射して飛び上がり、レギルスの砲撃をかわす。

 

「っ!?」

 

 しかしレギルスは背中のビームキャノンを真上に居る颯に向け、ビームを放ってAGE-FXの左肩に直撃して爆発する。

 

「ぐっ!」

 

 それによってバランスを崩しかけるが、そのままスラスターを噴射して飛び出すと、さっきまで居た場所をレギルスが左掌のビームサーベルを振るうも、空を切る。

 

「さすが№1・・・」

 

 何とか体勢を立て直して身構えると、スタングルライフルを向けてトリガーを引くが、ビームは発射されなかった。

 

「っ!?」

 

 颯はとっさにライフルのエネルギーゲージを見ると、既にエネルギーは底を尽きていた。

 

「使い過ぎた・・・!」

 

 スタングルライフルを収納すると、右腕のビームサーベルも出し、レギルスに向かって飛び出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!」

 

 無人機が右手に持つビームライフルから放たれるビームを箒はスラスターを噴射して横に飛んでかわすと、左腕のシールドよりアンカーを射出して無人機を掴み取るとそのまま引き寄せ、向かってくる無人機に背中のリフターのビームキャノンを向けてビームを放ち、無人機を撃ち抜く。

 

(あの赤いやつの量産機とはな。まぁ以前の非人型の無人機より性能は高いな)

 

 箒はアンカーをシールドに戻すと、後方より両掌より出したビームサーベルを振るってくる無人機が迫る。

 が、箒は攻撃をかわし、後ろに振り返り際に左脚のビームブレイドを振り上げて無人機を切り裂く。

 

 宙返りしながらも左腕のシールドのブーメランのビーム刃を出して横に振るうと接近してきた無人機の右腕を切り落とす。

 そのまま身体を捻ってビームライフルを向け、トリガーを引いてビームを放ち無人機の胴体を撃ち抜いた。

 

「ちっ!」

 

 すぐに後ろに振り返って左腕のシールドのリフレクターを張って背後より飛来するビーム弾を防ぐと、背中に背負うリフターのビームキャノンよりビームを放って撃ち抜く。

 

 

 その直後に無人機の上よりツヴァイが両手のバスターソードを振り下ろして無人機を切り裂く。

 

『はぁぁぁぁぁぁ!』

 

 更に両手のバスターソードを横に振るい、両側より接近してくる無人機を切り裂くと、とっさに上に向かって飛び上がる。

 

 直後に背中の翼を前方に羽ばたかせて衝撃波を起こし、ビームライフルを構える無人機にぶつけて体勢を崩し、バスターソードを横に出して固定すると、一気に飛び出して横を通り過ぎる際に無人機を横に真っ二つに切り裂く。

 

 

「さすがに数が多いな」

 

『そうですね』

 

 二人は背中合わせになると周囲を見渡す。

 

「戦力低下は手痛いが、ここは一気に勝負に出るか」

 

『勝負にって・・・何をするんです?』

 

 ツヴァイは問い返した。

 

「リイン。私とユニゾンはいけるか?」

 

『ユニゾンですか?もちろんです!』

 

 最初は戸惑うも、すぐに返事をする。

 

「よし。ならば、行くぞ!」

 

『はいです!』

 

 二人は同時に飛び上がると、箒の前にツヴァイが並ぶ。

 

「『ユニゾン・・・インッ!!』」

 

 直後に二人は光に包まれると、一つになって光が弾けると、中よりインフィニットジャスティスが現れる。

 

「これは・・・」

 

 赤いカラーリングだった先ほどとは違い、赤い部分が白くなっていた。

 

『適合率は・・・・・・それほど高くないですね』

 

「な、なに?」

 

 箒は一瞬唖然となる。

 

『ユニゾンしても変化が殆ど無いのは、あまり適合率が高くない証拠なんですよ』

 

「う、うむ・・・」

 

 どうも納得がいかなかった。

 

『ですが、色が変わっているので性能が上がったのは確かです。リインがサポートを行いますから、思う存分やっちゃってください!』

 

「・・・心得た!」

 

 箒は考えを変え、スラスターを噴射して飛び出し、無人機の群れに向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラウラとリアスは得物を振るって刃を交える。

 

「なぜだ!なぜお前達は今も尚私達を襲う!」

 

 そのままリアスを押し返すも、彼女はすぐに飛び出してビームサーベルを振るって刃を交える。

 

「知った事か。私はやつらの目的などに興味は無い。お前との決着をつければそれでいいのだ」

 

「何・・・?貴様はどこまで・・・!」

 

「それが私なのだ。戦う事しか能のない戦闘機人だ」

 

 リアスは素っ気無く言う。

 

「そうか・・・。だったら、ここでお前との因縁を断つ!」

 

「望む所だ」

 

 二人は弾かれるように離れると、身構える。

 

「来るがいい、A、S07・・・。いや、ラウラ・ボーデヴィッヒ!」

 

 リアスは両掌よりビームサーベルを振るうとスラスターを一気に噴射して飛び出す。

 ラウラも両手のビームサーベルを一旦交差させて振るうと、スラスター全開で飛び出し、二人同時にビームサーベルを縦に振るってビーム刃を交える。

 

 直後に二人同時に離れると両膝のGNキャノンⅡを展開してビームを放つが、リアスは勢いよく右へと飛んで回避し、胸部のビームキャノンを放つ。

 向かってくるビームをラウラはフィールドで弾くと同時に背中のGNキャノンⅡを向けビームを放ちながら接近し、リアスは周囲に投げナイフを展開し、計六枚を飛ばす。

 

 ラウラはフィールドを張って投げナイフを防ぐがその瞬間にナイフが爆発する。

 

「こんなもので!」

 

 爆発を諸共せずに突っ込んで爆煙を突き抜けるが、そこにリアスが両手に五本ずつナイフを持って待ち構える。

 

 そのまま計十枚の投げナイフを投擲し、ラウラはフィールドをとっさに張るも、三枚がフィールドを張る前に内部に侵入し、左肩を両膝のGNキャノンⅡに突き刺さって爆発する。

 

「ぐぅ!」

 

 更にフィールドの外で七枚の投げナイフが爆発し、その爆風で吹き飛ばされ、その間にリアスは両掌よりビームサーベルを出して飛び掛かる。

 

 ラウラはとっさに両手のビームサーベルをクロスさせ、リアスの攻撃を受け止める。

 

「ふっ」

 

 リアスは鼻で笑うと自分の両肩の上に二枚ずつ計四枚の投げナイフを展開する。

 

「そうくると――――」

 

 と、ラウラは背中のGNキャノンⅡより隠し手を出すとビームサーベルを砲身内より出すとビーム刃を出す。

 

 リアスはハッとするが、既に遅かった。

 

「思っていた!」

 

 ラウラは背中のビームサーベルを振るい、投げナイフを切り裂き、そのまま爆発させる。

 

「ぐっ!」

 

「っ!」

 

 爆発に巻き込まれて両者は勢いよく吹き飛ばされる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・」

 

 無人機がビームライフルよりビームを放ってくるも、簪はスラスターを細かく噴射してかわしていくと、両手に持つようにしてヘヴィーハンマーを展開する。

 そのまま一気に飛び出して無人機の目の前に来ると、勢いよく振るって無人機の右側を殴りつけると、その瞬間に無人機は粉々に粉砕される。

 

「・・・凄い。これほどの威力があるなんて」

 

 その威力に驚くも、直後に後方よりビームサーベルを出して無人機が飛び掛って来るが、簪はとっさに後ろに振り返る際にヘヴィーハンマーを遠心力に任せて振るい、無人機を殴りつけて粉々に粉砕する。

 

「えぇぇぇぇぇい!!」

 

 そのままスラスターを噴射して身体を回転させながらヘヴィーハンマーを振るい、向かってくる無人機を次々と粉砕していく。

 

 更に両側よりビームサーベルを出して無人機が接近してくるが、簪はとっさに後ろに下がって無人機はそのまま二機とも衝突する。

 その直後にヘヴィーハンマーを勢いよく右から振るい、無人機を殴りつけ、更に二機目の無人機も粉々に粉砕した。

 

 更に無人機がビームライフルを放ってくるも、簪はヘヴィーハンマーを振るってビームを打ち消し、そのまま飛び上がってヘヴィーハンマーを振り被り、一気に振り下ろして無人機を上から殴りつけて粉々に粉砕する。

 

 

「っ!」

 

 すると斜め上よりビームが飛んで来て、簪はとっさに左腕のシールドを前に出して防ぐ。

 

「いやぁ中々浪漫溢れる武器を使っているっすね」

 

 と、ボード型シールドライフルを右手に持つエリアルを纏う№10ことウェンディが下りて来る。

 

「・・・・」

 

「でも、それだけでかいと扱いにくいっすよね」

 

「・・・・」

 

 簪は両手で持つヘヴィーハンマーの柄を握り締める。

 

「だからと言って、容赦はしないっすよ」

 

 と、ウェンディはボード型シールドライフルを向けて高出力のビームを放つも、簪はスラスターを噴射して回避すると、背中のビームキャノンを前方に向けてビームを放つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!」

 

 セシリアは遠くよりやってくる砲撃をかわすと、ビームライフルを連結したロングライフルを構えてビームを放つ。

 しかし砲撃元に居るガデッサはすぐに回避すると、メガランチャーを構えて砲身を展開し、膨大な量のビームを放ち、セシリアはとっさにかわす。

 

(以前のガンナー。やはりかなり精確な射撃)

 

 グリップを握り締めると、スラスターを噴射してガデッサと距離をつめると同時にウイングよりドラグーンを射出する。

 

「・・・・」

 

 ガデッサは手にしているメガランチャーを構えると砲身を三方向に展開し、膨大な量のビームを放つも、ドラグーンを一気に横に動かしてかわさせると、その間にロングライフルを構えてトリガーを引いてビームを放つも、ガデッサは砲撃を中止して下の方へと下降しビームをかわす。

 

 しかしその直後にエリーナがライフルビットを一斉に放つも、ガデッサはスラスターを細かく噴射してかわし、左腕のビームマシンガンを放ってライフルビットを牽制する。

 

「やるな!」

 

 エリーナは両手にしているGNスナイパーライフルを放ってガデッサを牽制すると機体の各部よりミサイルハッチを開けてミサイルを放つ。

 

「・・・・!」

 

 ガデッサはとっさに左腕のビームバルカンとメガランチャーの低出力モードでビームを放ち、ミサイルを撃ち落す。

 

 セシリアはその間にドラグーンとロングライフルを放つも、ガデッサはスラスターを噴射してかわすも、左脚の表面をビームが掠れる。

 

「っ!」

 

 すると先ほど放ったロングライフルのビームがぐにゃりと曲がってガデッサの背中に直撃し、体勢を崩す。

 

 セシリアは瞬間加速を掛けて一瞬の速さで一気に飛び出すとガデッサの目の前まで迫り、左手に腰の右側のレールキャノンの基部にマウントされているビームサーベルを抜き放つと同時に振り上げ、メガランチャーの砲身を切り裂き、ガデッサはとっさにメガランチャーを捨てると爆破させる。

 

 しかしガデッサも左手にビームサーベルを抜き放つと振るうも、セシリアは左腕のリフレクターを展開して斬撃を受け止める。

 

「・・・っ!」

 

 セシリアはガデッサを力任せに押すと、腰のレールキャノンを展開して、至近距離でガデッサに弾丸を放って直撃させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 隼人は超音速で飛んで無人機を次々と数十機以上を切り裂いていくと、急停止し、アクセルモードが強制解除され通常形態であるセイクリッドモードに戻る。

 

「・・・・」

 

 ある事が頭より離れない為に隼人は首を振るうも、その直後に無人機がビームライフルよりビームサーベルを出して切り掛かってくる。

 隼人はとっさに右手にディバイドライフルを展開すると同時に振るって無人機を切り裂く。

 

(こうも頭から離れないものとはな・・・)

 

 束の口より明かされた自分とヴィヴィオの親子説。信じられないが、どこか嘘とは思えない節があって中々頭から離れない。

 

 気を紛らわすように左手にもディバイドライフルを展開して両腕を横に広げてトリガーを引き、ビームを照射しながらその場でローリングをして無人機を薙ぎ払う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 楯無は右腕のトリケロス改のビームライフルを放つも、ガラッゾのパイロットであるノーヴェは左肩のシールドよりフィールドを出して弾くと、一気に迫って両手の指よりビームサーベルを出して振るうも、とっさにトリケロス改の下部にある受け刃で斬撃を受け止める。

 

「中々強引ね」

 

「あぁ?」

 

 楯無の言葉にノーヴェは理解が出来なかったが、その直後に楯無はノーヴェを押し返し、トリケロス改よりランサーダートを放つ

 

「くっ!」

 

 ノーヴェは右腕を振るってランサーダートを弾き飛ばす。

 

 直後に楯無は一気に飛び出すと懐に入り、左腕の鉤爪上の武器を振り下ろしてガデッサの装甲を切り付ける。

 

「っ!」

 

 とっさに右手のビームサーベルを振るうも、楯無は身体を反らして回避すると、周囲の景色に溶け込む様にゴールドフレーム天が消える。

 

「なにっ!?」

 

 ノーヴェは驚き、とっさに周囲を見渡す。

 

「ど、どこに消えやがった!?」

 

 センサーで周囲を探るも、全く反応が無い。

 

 

 

 

「っ!?」

 

 するとその直後に背後より腹部に何かが挟まれ、動きを封じられる。

 

 そして腹部から黒い鉤爪の様な物が現れ出すと、ノーヴェの背後に背中のマグノクイチを挟み込んだゴールドフレーム天がいた。

 

「不意打ちはあまり好きじゃないけど、今は手段を選べない状況だからね」

 

 少し威圧感のある声で言い放った瞬間、電流に似たエネルギーをマグノクイチより放つ。

 

「がぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 身体中に激痛が走ると、ガラッゾはエネルギーを失い、バイザーの光が消えるとうな垂れる。

 

「て、てめぇ・・・」

 

 戦闘機人である為に体内のエネルギーもISのエネルギーと共に放出され、意識が朦朧となっていた。

 

「気を失い前に、聞かせてもらうわよ」

 

「はぁ・・・?」

 

「ドクターアルベルトの居場所を・・・」

 

 いつもの冷静な喋り方であったが、どこか殺意が垣間見えた。

 

「ドクターの居場所だぁ?そんなもん聞いてどうすんだよ」

 

「あなたには知らなくていい内容よ。私個人の問題だから」

 

「ふん。そんな事簡単に教えるわけ――――」

 

 

 と、ノーヴェが言い終える前に楯無はマグノクイチの挟む力を強め、ノーヴェはくぐもった声を漏らす。

 

「どうする?」

 

「て、てめぇ・・・!」

 

 

 

 

「・・・・?」

 

 するとノーヴェは顔を上げる。

 

「・・・別に聞く必要は無いんじゃねぇのか」

 

「どういう意味かしら?」

 

「珍しく自分から出てきたぜ、あんたが探しているドクターがな」

 

「なに?」

 

 

 

 

 すると遠方より一体の機体が飛んでくる。

 

「あれは・・・」

 

 楯無はマグノクイチをノーヴェより離して背中に戻すと、その機体を見る。

 

 

 形状は№01のガンダムレギルスと殆ど同じであったが、両膝と背中、両肘にかつて颯が使っていたギラーガの『Xトランスミッター』が搭載され、スラスター下部にあるビームキャノンも二本に増加しており、右手と左腕にレギルスと同型のビームライフルとシールドを装備し、両肩にシスターが使用するクロノスのビームキャノンを搭載していた。

色はトリコロールカラーから赤系統のカラーリングになっている。

 

 

「あいつが・・・」

 

 すると楯無の雰囲気が変わり、一気に新たに現れた赤いレギルスに向かっていく。

 

 ノーヴェは何とかその場から逃げようとするが、その瞬間身体にエネルギー状のチェーンが巻かれる。

 

「っ!?」

 

 その周囲にはユニコーンのブラスタービットがエネルギーチェーンを出して静止し、その近くにユニコーンがいた。

 

「無駄な抵抗はやめなさい」

 

「・・・・」

 

 ノーヴェは逃げる事は出来ないと悟ったのか、そのまま俯く。

 

「・・・・」

 

 ユニコーンは警戒しながらゴールドフレーム天を見る。

 

「あまり憎しみに囚われないでね」

 

 聞こえなくても、ユニコーンは一言を残し、捕らえたノーヴェを秘密ドッグへと連れて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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