No.572928

魔法先生ネギま 〜なんか勘違いされてね?気のせい?〜 第2章 受注クエスト! 神殿を調査せよ!

GO♪サマさん

これは一人の男の物語………
神の御告げによって神殿を調査する。
しかし、そこに待ち受けていたのは過酷な試練!!
果たして男の運命はいかに!!

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2013-05-04 19:31:53 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:5741   閲覧ユーザー数:5426

 

〜前書きのようなもの〜

 

皆様お久しぶりです。 GO♪サマです。

 

この度は更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした。

 

出会いと別れの季節であります4月………

 

まさか転勤・引っ越し・新人教育などの仕事でなかなか休みが取れませんで、何とか仕上げました。

 

最後はワタワタってなっているかもしれません。

 

そして、この小説にコメントしてくれました皆様ありがとうございます。

 

皆さんの感想が楽しみで少し早足で頑張りました。

 

やはり感想が「カオスw」が多いですね。

 

……………まぁ、これからももっとカオスになるかもしれませんが……

 

さて、実は前にお知らせしましたが、実はこの小説の他にあと2つ書いています。

 

書いているだけで、投稿はしてませんが……

 

近々、投稿しようと思います。

……ストックがあまり溜まってませんがネタを取られる前に………

 

ちなみに書いているのは、リリカルなのはとプリキュアのクロスオーバー

「魔法少女リリカルなのは 〜プリティでキュアなお友だち〜」

 

ToHeart2とアイアンマンとガンダムのクロスオーバー

「ToHeart2 自由の翼を持つ者 」

 

を書いていますのでもし良かったら、ご覧ください。

 

ちなみに、投稿場所はまだ決まっておらず、一度はここに投稿しないと言いましたが、リクエストがあればここに投稿しようかなって思っています。

 

皆様、長らくお待たせしました。

 

「魔法先生ネギま 〜なんか勘違いしてね? 気のせい?〜」を

ごゆっくりご覧下さい。

 

 

「よし!

準備はいいかシヴァ?」

 

「………問題……ない……」

 

俺たちは今、石でできた階段を上がって、神殿の入り口と思われる所に居る。

ちなみにエドは来ていない。

流石に罠があるかもしれないのに、バイクを走らすわけには行かないからだ。

なのでエドは外で警戒&待機してもらっている。

 

「よし……行くぞ」

 

キャサリンが神殿の中に入った。

それに続いて俺も入る。

 

神殿の中……と言っても通路だが、やはりというか光がないため真っ暗だ。

俺たちは懐中電灯を点ける。

 

……何気に怖いんだけど………

なんか…心霊ツアーしているような気分だ。

でも暗いな〜

懐中電灯だけじゃ良く見えない。

 

ふと、周りの壁を見ると入り口付近にレバーらしき物があるのが見えた。

何と無くレバーを下に下げる。

 

ガゴッ!!

 

静かな通路にレバーを動かした音が思いのほか大きく鳴った。

キャサリンがその音に気づき、シヴァに詰め寄った。

 

「お前は何しているんだ!?

いいか!? ここにはいろんな罠があるかもしれないんだ!!

迂闊に触るんじゃ……」

 

ボッ!!

 

キャサリンがシヴァに注意している時、壁から何かが燃えるような音がしたので、そこを見ていると壁に着いていた松明が燃えていた。

しかも………

 

ボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッ………………

 

両脇の壁に着いている松明が、手前から奥に順番に火が点いていく。

通路が一気に明るくなった。

この神殿の通路は石を加工してレンガの様に作っているみたいだ。

そして松明はどうやったのか、松明の端っこを壁に埋めている様にしか見えない。

 

……なんかレバー引いたら、明かりがついた。

え? これって今でいうところの明かりつけるスイッチだったの?

……すげーーーー!!

古代の人すげーーーーーー!!

まさか、こんな昔から現代の科学と同じシステムがあったとは

しかも、松明って意外と明るいんだな〜〜〜〜。

 

シヴァがチョットずれたことを思っていると、ようやくキャサリンが我に返った。

 

「……さすがのあたしもビックリした。

まさかこんな仕掛けがあったとはな。

…となるとこの神殿作った国は、今と変わらないほどの文化を持っていたのか?

……………ますますどんなお宝なのか気になってきたぜ!!」

 

俺たちは、前へと進んだ。

 

通路を歩いていると、途中から緩い下り坂になった。

しかし奥がまだ見えない。

どうやら地下に続いているみたいだ。

 

「しかし何処まで続くんだこの通路?

さすがにチョットつかれ……っとっと…」

 

キャサリンが文句言っている時、足元を見ていなかったのか、足が躓き倒れそうになる。

 

キャサリンが咄嗟に壁に手を付くと、その壁が「ガゴッ」って奥に引っ込み、「ガシャン!!」と何かが起動するような音がなり、「ドンッ!!」と後ろから何かが落ちてきた音が鳴った。

 

「「……………………………………」」

 

俺とキャサリンが冷や汗かきつつ、嫌な予感がするが「どうか外れて欲しい」と神に祈りながら後ろを振り向いた。

 

……あっ、そういえばロクでもない神しかいなかったな。

 

振り向くとそこには行き止まりになっていた。

 

…………あれ?一本通路なのになんで壁が?

 

その疑問はすぐに解ける。

 

よくよく見てみると壁が動いているように見える。

てかコッチに来てない?

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………………

 

壁がだんだんコッチに迫って来てる。

…心なしか動くスピードが上がっているような…………

 

「は、走れーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

キャサリンの叫びに現実に戻されたシヴァは即座に声に従い走る。

 

どぅわーーーーーーーーーーーーーー!!!!

なんで壁が迫ってくるんだーーーーーーーーーーーー!!!!

ってきり、大きな岩が転がりながらくるかなって思ったら壁かいっ!!

通路一面の壁だから隙がない。

と、とにかく走るしか!!

 

ウオオォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオ!!!!

逃げ切って見せる!!!!

 

チラッ

 

「……………………………」ギリリッ

 

キャサリンの方を見ると鬼の形相で走っていた。

 

…………うん。 なにも見ていない。

僕はなにも見ていない。

 

てなこと考えていたら景色が全然進んでないことに気づいた。

 

あれ? なんでこんなに走っているのに前へ進まないんだ?

 

一生懸命足を動かしていたら重要なことに気がついた。

 

………なんか地面を蹴っている感覚がないんだけど………

 

ある予想を立てたが是非とも外れて欲しいと思い、もう一度キャサリンの方へと見る。

 

「……………………………」

 

キャサリンの方も俺の方を見ていた。

…………顔がかなり引きつっていたが…………

 

(あぁ…………やっぱりか…………)

 

何か悟ったようなシヴァは足元を見る。

本来あるはずの地面が無かった。

 

(地面がなかったら走れないよな〜………HAHAHAHAHAHAHAHA…)

 

要するに「落とし穴」である。

そしてそれに気づいたシヴァ達は

 

「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」

 

(ぎやあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!)

 

ピュウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

 

キャサリンは声に出して、シヴァは心の中で悲鳴を上げながら落ちていった。

 

 

 

 

飛んでる!? 飛んでるぜーーーーーーーー!!!!

ってそんなことしている場合じゃなかった………

どどどどど、どうしよーーーーーー!!

どうしたらいいんだーーーーーーーーーー!!!!

 

落ちながら下を見ると、だんだん地面が見えた。

 

おっ、意外と低いんだな。

 

高さ10m前後だろうか。

暗かったから上からじゃ良く見えなかったが、そんなに高くなかった。

 

これならうまく着地して「キラッ」………うん?

 

何か光った様な気がして目を凝らすと、下は一面剣山だった。

 

あかんあかん!!

このままじゃ串刺しや!!

何とかしないと!! 何とかしないと!!

 

某未来の青狸っぽいロボット並にテンパったシヴァは、リュックを漁る。

 

何かないか!! 何かないか!! 何かないか!!

……………あった!! てかこれあったの忘れてた!!

 

すぐにシヴァはリュックから瓶をとりだし、中に入っている丸薬を飲む。

その時に手袋をするのを忘れない。

 

ブアァ!!!!

 

シヴァの額と手袋が変化したグローブに炎が灯り空中に浮く。

そして、キャサリンを発見すると高速でキャサリンのところに向かう。

 

「キャサリーーーーーーーーーーーーーーン!!!!」

 

 

〜キャサリンside〜

 

あたしは自分が引っかかった罠の先にあった落とし穴に落ち、下に落ちて行っていた。

 

…情けねぇ……

あたしとした事が、こんな子供騙しみたいな罠に引っかかるとは……

情けねぇ………本当に情けねぇ……

 

あたしは後悔の念に駆られていた。

あたし1人なら自業自得で済んだが、今回は仲間が居る。

 

「シヴァ・アマティラス・ロキミューズ」

 

それがあたしの仲間の名前だ。

出会ったのは、ほんの数時間前………

なのに数年の付き合いのように感じた。

 

第一印象は不思議な男だ。

見た目は強そうに見えない。

だけどまるで大自然を相手にしているような感覚が、一瞬だが感じた。

あたしの気のせいかもしれない…………

 

だけどあたしの気を引くには十分だった。

少し話したが、恐らくは善人者だと思う。

あたしは仕事柄様々な犯罪者を相手にしてきた。

 

経験や感で判断するのは、捜査の邪魔になる。

思い込みは思っている以上に厄介だからだ。

だからあたしは第一印象で決めようとは思っていなかった。

 

だけど、この時はあたしの経験と感を信じた。

 

なぜだかはわからない。

 

だけど不思議と間違っていないと確信があった。

こんなことは初めてだった。

なぜこんな簡単に信じたのか理由が知りたくて、行動を共にした。

 

「なぜ信じれたのか?」という理由に囚われて、周りがおろそかになってしまった。

その結果が単純な罠に引っかかり、信じた仲間を危険にさらされた。

 

そして、落とし穴に落ちた。

 

その下は一面の剣山

もうあたし達は助からないだろう。

 

あたしは諦めていた。

 

ゴメンなぁ………あたしが守るって言ったのに守れなくて……

 

本当にゴメンなぁ…………

 

ゴメンなぁ…………シヴァ………

 

あたしは朧げに上を見ると、オレンジ色の光が見えた。

 

なに?………あの光………?

………でも…なんか安心するな………

もしかして天国の光か?

 

そう思っていたあたしの耳に大声であたしを呼ぶ声が聞こえた。

 

 

「キャサリーーーーーーーーーーーーーーン!!!!」

 

 

〜キャサリンside end〜

 

 

 

 

俺はキャサリンの体が串刺しになる寸前にキャッチした。

 

…あっぶね〜〜

危うく串刺しだったよ…………

もう少し死ぬ気丸出すの遅れたら、串刺しだったよ〜〜

 

あ〜〜〜〜、まだ心臓がドキドキする〜。

もう嫌だ!! こんな危機一髪なんて!!

こんなのは映画の世界で十分だって!!

 

ヒッヒッフー………ヒッヒッフー…………

 

 

………よし、落ち着いた。

 

さてと………キャサリンさんは……まぁ、大丈夫だろ。

何たって「姉御!!」って感じの人だし…

 

…むしろ怒られそうな………

 

ブルブル……

 

と、取り敢えず大丈夫かどうかを……

 

「…………キャサリン……大丈夫……か……?」

 

「…………ほぇ?」

 

 

………………………………………………

 

………………………………

 

………………

 

………

 

…はい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………あれ?

 

なんか、顔が赤くなってますけど………

普段キリッとした顔だから、このキョトンとした顔がまたギャップがまた…………

 

「……………………シヴァ?」ウルウルウルウル

 

 

…なに? このカワイイ生き物??

 

 

「………生きてたのか?」

 

……いや、勝手に殺すなよ……

 

「…俺は無事だ…怪我はないか?」

 

「……あぁ、あたしは大丈夫だけど………なんで助かったんだ?

…あと、お前の額に出てる炎は一体……」

 

「………説明は後だ…取り敢えず降りるぞ。」

 

「………降りる?」

 

キャサリンがなにやら冷や汗をかきはじめた。

体調でも悪いのか?

 

「……………」チラッ

 

そして、キャサリンが下を見ると固まった。

 

ちなみに、今キャサリンは俺にいわゆるお姫様抱っこされている。

地上から5mぐらい浮いた状態で……

それを確認したキャサリンは…

 

「………た………た………たたたたた………」

 

…なんか、だんだんと体が震えてきてる様な………

しかも、涙目になってない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「高いところコワーーーーーーーーーーーイ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…へ?

 

「いやーーーーーーー!!!!

降ろしてーーーーーーーーー!!!!」

 

キャサリンは高いところ苦手だったのか……

てか、首に思いっきりしがみついているせいで、首しまっているから!?

ちょっ!! 苦しい!!

 

「……落ち着け!! 今安全な所に降りるから…」

 

「早ぐじでーーーーーーーーーーーーーーー!?」

ギュウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウ!!!!

 

マジ泣&マジ締め

 

アババババババババババババババババババババババババ……………………

 

やめてぇーーーーーーーーーーーー!!

俺の首はLP0よぉーーーーーーーーーーーーーーーー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥に進むと開けたところに着いたので、そこに降り死ぬ気モード解除した。

そして、俺たちは奥へと探検家している。

 

「…………………………」

 

キャサリンは、降ろしてから何故か一言も話さない。

……俺なんかしたかな?

…やっぱりあれかな?

高いところに止まったのが悪かったのかな?

でもあぁしないと、怪我だけじゃ済まなかっただろうし……

 

う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん………

どうしたらいいものか………

 

「………すまない」

 

キャサリンがいきなり謝ってきた。

…なにかされたっけ?

キャサリンの方をみるとなんか雰囲気が暗いんだけど

 

「………なんの…ことだ…?」

 

「……あたしが……お前を……守ると……言った…

それなのに……危険に……晒して……」

 

キャサリンの声に覇気がなくなっていく。

…いや、あの程度は別に危機でも何でもないんだけど………

 

「…別に…問題は「ウソだ!!!!」…!?」

 

「本当はそんなこと思っていないんだろ!?

無様だと思っているんだろ!? あたしが女だから!!

女が男を守るって言ったのに!! 何もできず!! ただ…ただ無様に泣き叫んで!!!!

あたしに……力が……ないって……

口だけの女って……

そう思っているんだろ………?」

 

腹に溜まっているものをブチまけるように……

始めは怒鳴り散らしたが、徐々に勢いが無くなり最後は呟くように力なくしゃべり終えた。

その姿は、何故か迷子のように見えた。

 

キャサリンは悔しかったのだ。

自分がなにも出来なかった事が…

自分が足を引っ張った事が…

自分が守ると言った相手に守られたことが…

彼女は責任感が強かったのだ。

自分の言ったことには責任を持つ。

それが彼女のモットーだから…

そして、自分の力に自信も持っていた。

でも、プライドを傷つけられた彼女はまるで子供がタダをこねるみたいに、怒鳴り散らしてしまった。

 

彼は悪くない。

 

頭では分かっていても、こうでもしないと心が壊れそうで…

だからこのような行動に走ってしまった。

 

もちろん、この行動をしてしまった理由をシヴァは…

 

 

 

 

 

 

 

 

……なんで怒鳴られたの!? 俺!?

 

…解る訳がなかった。

むしろ女の子に怒鳴られたことで若干パニックななっていた。

 

女心がわかるような人なら、なにかしらフォローをするのだが…

 

「……………………………」オロオロオロオロ

 

…まぁ、彼にそれを期待するのは酷と言うものだ。

 

(どうしようどうしようどうしよう…………)

 

シヴァがキャサリンをどうしようかと、悩んでいると奥から何かが動いているような音がする。

 

……ゴ……ゴゴゴ……ゴゴゴゴゴゴゴ……

 

…………?

…なんだ? この音?

 

…ズシーーン………ズシーーン……ズシーーン………

 

何かが歩いて来てる?

奥に目を凝らすと、何かが見えた。

大きさは4mぐらいの巨体で、ゆっくりとだがコッチに近づいている。

キャサリンの方を見るとキャサリンは戦闘体制に入っていた。

視線を奥に戻すとハッキリと巨体が見えた。

 

「………ゴーレム」

 

キャサリンが呟く。

確かにこの巨体の身体は石でできてるみたいだ。

しかも人型っぽい。

 

そうですか………ゴーレムですか………

 

………………………

……………

………

 

 

 

 

 

 

…………勝てるよね?

大丈夫だよね?

 

…たしか前やっていたゲームだと、物理防御・魔法防御が高くてなかなかダメージが与えられなかったんだよな〜。

しかも物理攻撃も高かったような……………

 

キャサリンの方をチラッと見る。

 

チラッ

 

「…………………………」ダラダラダラダラ

 

なんかものすごい冷や汗かいてない!!?

えっ!? ヤバイの!? マズイの!?

 

あれだよね!? 緊張してるだけだよね!?

そうに決まっている!!

なら、俺がすることは………

 

「……大丈夫…だ…」

 

「…? なにがだい?」

 

「…俺は…お前を…信じて…いる……

…大事な……仲間…だから…な…」

 

緊張をほぐすのに必要なのは、「信じる」と「仲間」という言葉だとなんかの本で読んだような気がしないでもない……

 

「…そうだな…あたしとしたことが…

…すまねぇシヴァ!! あたしはもう大丈夫だ!!」

 

よし!! あの本は間違ってなかった!!

緊張も取れたことだし、俺も死ぬ気モードでゴーレムごとき……

 

「ホァタアアアァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアア!!!!!!!!」

 

ドゴオオオオォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオン!!!!!!

 

「「………………………………………………………」」

 

さあ、戦うぞって時に、左から何かがゴーレムに当たり右に吹っ飛ばされた。

 

ものすごい高速だったから良くは見えなかったけど……

 

「………大丈夫?」

 

なにかが飛んできた方から誰かが歩いてきた。

 

そこにはコートを着ている銀髪の女の子がいた。

 

「……ゴーレムに襲われていたから助けた。」

 

あんまり喋らない子なのかな?

 

「…さっきのあんたが?」

 

「………………………」フルフル

 

キャサリンが聞くと銀髪の子が首を横に振る。

 

「……なら……誰…が?」

 

俺が聞くと、銀髪の子はさっき飛んで行ったゴーレムを指差す。

俺たちがゴーレムが飛んで行った方を見ると、砂煙から一人の女の子が出てきた。

 

「いやはや、危ないところでしたね。」

 

チャイナドレスを着た、髪色がオレンジで三つ編みの子だ。

 

「あ、申し遅れました。私は”王 凛(ワン リン)

よろしくお願いします。」

 

「…………サラ・ニコフ」

 

銀髪の子は、サラという名前らしい。

 

まぁ、自己紹介は良いんだけどよ………

あのねぇ……さぁやるぞっていう時にいきなり瞬殺されて……

やる気出てきた瞬間に獲物を横取りされるこの気持ち…

行き場のないこの気持ち…

 

………………どうしろと?


 
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