No.562975

眠り姫と夢の空想義

クロさん

はい、1日更新がもう潰れたクロでし


この小説はオリジナルから二次小説に切り替えました
登場キャラも本編の方に変えさせてもらいました

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2013-04-05 20:34:08 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:635   閲覧ユーザー数:625

ある町に『眠り姫』と呼ばれた少女がいた

その少女はある日から目覚めることはなく、ずっと眠り続ける

だからこそ人々から『眠り姫』と呼ばれていた

しかしある日その眠り姫は目覚める

眠り続けてから5年……少女にとってはいつもの朝を向かえるように

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ……私は…レジスタンスにいて…戦って……」

自分の名前も覚えてる

ミリリ……それが自分の名前だ

周囲で涙する人のことも覚えてる

けれど眠っていたはずの空白の5年間の記憶はミリリの物ではなくカナリアの物として……

「シグ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミリリ……それは夢を見ていたんだ」

「ミリリ……それは夢よ」

家族に話しても優しく諭されるだけ

ミリリは必死に夢と思い込み、今の生活に馴れようとする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日ミリリは聖女が率いる『レジスタンス』の話を耳にしてしまう

「(やっぱりただの夢じゃなかったんだ……あれはみんな現実だったんだ!)」

駆け出したくなる衝動を必死に抑え込んで、必死に冷静を装ったふりをする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過保護な父親と母親を愛していないわけはない

だけど……同じくらい大切な場所ができたんだ

少女は苦しみながら悩み、悩み続けた結果少女はレジスタンスに向かう決心をした

しかしこれは両親にはとても言い出せない

両親の顔を見ても前みたいにまっすぐに目は見れない

『ここにいるべきだ』と分かっているけど『今すぐにみんなと会いたい』という気持ちが勝った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弓を引いてみてもカナリアとは違って上手く飛ばない

思考に体がついてこずショックを受けるミリリ

これでは少年の背中は守れない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれの道を乱暴に引き離され、それでも少女は自分の意識で戻る道があるのなら突き進む決心をした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし少女はふと思う

彼は……シグは今も確かに存在する

じゃあ『カナリア』は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女は大切な家族に手紙を残しかならず戻ることを記して、誰にも見つからずに町からこっそりと出る

どれだけ旅をすればそこに辿り着くかも分からないまま一秒でも早くあそこに戻りたいと願って歩き続ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の居場所はきっとあの背中の裏側……たとえもう二度と戦えないとしても…やっぱりそこに居たいんだ」


 
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