No.561259

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 帰ってきたヒーロー ーThe hero who came back ー

ザルバさん

いつものワンパターンでお届けするクロスシリーズ。第八弾も期待してください。

2013-03-31 20:50:10 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3585   閲覧ユーザー数:3492

 地球人とウルトラマン。二つの存在が融合する瞬間はよく見られます。ウルトラマンが地球人になったり、逆に地球人がウルトラマンになったり――――

「はぁ~。」

「どうかしたの、箒?」

「いや、どうして一夏は私達の思いに気付かないのかと思ってな。」

「そんなことを気にしても仕方ないですわ。」

「一夏だしね。」

「でもなんであいつはあんなに鈍感なんだろう?」

「他人のことには鋭いのにね。」

 そんな話を学園内を歩きながら話していると前を一人の男性が横切りながら歩いていた。ダンディな髭を生やし、外国人顔の男性であった。

「・・・・・あんな人いたっけ?」

「いや、知らない。みんな知ってる?」

 楯無がそう聞くと全員首を横に振る。楯無がその男性に話しかける。

「あのすいません。」

「はい?」

「ここの職員ですか?」

「いえ。」

 楯無は頭を抱えた。このパターンはいつもの展開だからである。

「ちょっとすいません。先生を呼んでくるんでここで待っててもらえませんか?」

「はい、いいですよ。」

 楯無は千冬に電話をする。

『どうした楯無?』

「ちょっといつものパターンで・・・・・」

『わかった。すぐそっちに向かう。というかお前の姿がここからよく見える距離だ。』

 しばらくして千冬が駆けつけてきた。

「で、その人物は?」

「あそこです。」

 楯無はその男性のほうを向く。

「こんにちは。私はここの教員の織斑千冬です。」

「私は郷秀樹です。」

「では郷さん、あなたはどうしてここにいるのですか?ここはIS学園であるので外部から人が入れることはそうそう無いのですが・・・・・」

「すいません。すこし休憩のために入ってしまって。」

「はぁ・・・・・まあとりあえずこちらに来てください。話はそこで。」

「わかりました。」

 千冬につれられモニタールームの方へと向かうと思った瞬間であった。突如空に黒い渦が現れる。

「あれは!」

 渦から球体状の物体が学園外れの森に落ちてくる。地響きが響き渡る。

「キュォォォォォォン」

突如謎の渦から出てきたのは宇宙凶険怪獣ケルビムが現れた。

「ケルビム!」

「知っているんですか!」

「ええ。でもどうしてこいつが!」

 千冬は携帯電話を取り出し山田先生に電話を掛ける。

「山田先生、生徒の非難を!」

『わかりました。』

「お前たちは他に避難し遅れた生徒を助けた後あいつを足止めしろ!」

『了解!』

 箒達は掛け走る。

「聞いていいですか?」

「なんですか?」

「あの子たちは怪獣と戦うんですか?」

「ええ、自主的に毎回戦っています。」

「・・・・・・・・死を恐れないんですか?」

「あいつらは死に直面している場面に何度も戦っています。恐怖に打ち勝って戦っているんです。」

「そうですか。」

 

 一夏は走りながらケルビムのほうへと向かっていた。

「いきなり怪獣って・・・・・・この展開はあれか?」

 そう言いながら一夏はエボルトラスターを取り出し前にかざす。

 ケルビムがIS学園に向かおうとした瞬間、ケルビムの前にネクサスが現れる。ケルビムは頭を横に傾ける。ネクサスは拳を構えケルビムの顔に叩き込む。

「シァッ」

「ギィィィィン」

 ケルビムは吹っ飛ばされる。

「シュア」

 ネクサスはケルビムに接近し尻尾を掴み振り回す。

「ハアアアアアア」

「キィィィン、キィィィィィン」

「ヘヤッ」

「ギュィィィィィ」

 ネクサスはケルビムをIS学園から離す。ケルビムはネクサスのほうを向き火球を放つ。ネクサスは拳で相殺する。ケルビムはネクサスに尻尾のスパイクを振る。

「シュア」

 ネクサスは片腕で受け止める。ケルビムは飛翔し、ネクサスに飛び掛る。

「シュア」

 ネクサスはジャンプしケルビムにキックを喰らわす。

「ギュィィィィィ」

 ケルビムは悲鳴を上げながら地上に落ちていく。ケルビムは耳を震わせる。

「あれは何をしているんですか?」

「・・・・・・・・まさか!」

 モニタールームで疑問をもつ千冬。郷は最悪の状況を想定した。

郷の予測は的中し、突如地響きと共にネクサスの足元から何かが現れ、ネクサスを倒す。

「フアア」

 地上から突如現れたのは凶暴怪獣アーストロンであった。

「ガァァァァオン」

 アーストロンはネクサスに腕を振り、攻撃する。ネクサスは腕で受け止めるが後ろからケルビムの爪がネクサスを襲う。

「ジュアア」

 ネクサスは片膝を突く。そこをアーストロンは蹴りで攻撃する。

「フアア」

 ネクサスは転がりながら距離を取り、クロスレイ・シュトロームを放とうとするがケルビムとアーストロンが火球で攻撃する。

「グアア」

「援護するぞ!」

『了解!!』

 箒達はケルビムとアーストロンに攻撃する。

「ギュィィィィィィン」

「ガァァァァァオン」

 ケルビムはアーストロンを盾に攻撃を防ぐ。

「なにこれ?」

「なんでこいつ盾代わりに使ってんの?」

 その時箒たちに通信が入る。

『聞こえるかい?』

「はい。えっと・・・・・」

『郷でいい。ケルビムの耳を破壊しろ。』

『ケルビム?』

『最初に出てきた怪獣の名前だ。あの怪獣はこの星だとアーストロンを操れるようだ。その耳を破壊すれば!』

「アーストロンを後退させれる!」

『おそらく。』

 郷の提案の元、箒達はケルビムの耳に集中攻撃をする。

「キィィィオン、キィィィオン」

 しばらく攻撃が続き、ケルビムの耳は破壊される。

 その刹那、アーストロンが攻撃を止める。

「アゥン?」

 アーストロンは頭を傾け、その場を去ろうとするとケルビムはアーストロンの尻尾を踏む。

「ギォォォォォン」

 アーストロンは怒りケルビムに攻撃する。ケルビムは逆ギレしてアーストロンに攻撃する。二体の怪獣の喧嘩は火球が空を飛び交うほどのものになって言った。箒達はIS学園に火球が飛ばないように防ぐのが精一杯であった。

 ネクサスはその隙を突き攻撃しようとした瞬間、ケルビムの尻尾に足をすくわれる。

「フアッ」

 二体の怪獣はネクサスに容赦なく攻撃する。

 

「かなり状況がよくないな。あいつらはあの怪獣達のおかげでシールドエネルギーはほと0んど残っていない。」

「私が行きます。」

 郷が言い出した。

「でもどうするつもりですか?」

「片方を私が倒しに行くのです。」

 そう言って郷は外に出る。

 

「こういうときに限ってエネルギーが!」

「何とかなんないのこれ!」

「私の『絢爛舞踏』を使っても焼け石に水だ。」

 そんな話をしていると郷の走っている姿が目に入ってきた。

「あの人・・・・・」

「何をするつもり?」

 郷は立ち止まり右手を高く上げる。その瞬間、郷の体から光が溢れ、ウルトラマンジャックへと姿を変える。

「シュアッ」

 ジャックはジャンプしアーストロンにキックを喰らわす。ケルビムはジャックに驚く。ジャックはケルビムの腹部にキックを喰らわす。

「シャッ」

「ギィォォン」

 ケルビムは後ろに下がる。ジャックはネクサスに手を差し伸べる。ネクサスはその手を掴み立ち上がる。

「シュワ」

「シュアッ」

 ネクサスはケルビムに接近し角を掴む。

「キィィィ、キィィィ」

「フア」

 ネクサスは肘打ちでケルビムの角を折る。

「ギュィィィィィィ」

 ネクサスは角を投げ捨て、ケルビムの顔面にパンチを叩き込む。

「ギュィィィ」

 ネクサスはケルビムにクロスレイ・シュトロームを放つ。

「ギュィィィィィィィィィィィィィ」

 ケルビムは爆発した。

 ジャックはアーストロンに接近しアーストロンの両肩を掴む。ジャックはアーストロンの腹部に膝打ちを叩き込む。

「ガァァァァオン」

 ジャックはアーストロンの首にチョップを連続で喰らわす。

「シュア、ダ、ハ、シャ、フア」

「ガァァァァゴォォォォォォォ」

 ジャックはアーストロンと距離を取りスペシウム光線を放つ。

「シュア」

 スペシウム光線はアーストロンに命中し、アーストロンは爆発した。

 

「あなたもウルトラマンなんですか?」

「ええ。私はジャック。ウルトラマンジャックです。元は地球人ですけど。」

 郷の言葉に一同疑問符を浮かべる。

「私は元々地球人でした。ところがある日怪獣が私の住んでいた町を襲ってきました。その時にジャックは私達の前で戦いました。ですがその時は姿がまったく見えない状態でしたけど。

 そのさなかに私は一人の少年を助けました。自分の命と引き換えにですが。私は病院で死にました。身内がいない合間にジャックが死んだ私に語りかけてきたのです。『君の行動に感銘を受けたから君に命を渡す。』と。」

「そしてウルトラマンになったと。」

「ええ。ですが・・・・」

「ですが?」

「私は大切な人も、宇宙人の命も守れませんでした。

 私はお世話になったある二人が宇宙人によって殺されました。私にとって二人はとても、誰よりも大切な人です。その二人を救えなかったことは今でも後悔しています。

 もう一人はメイツ星人です。」

「メイツ星人?」

「彼は地球に環境調査のために地球に来ました。ところが当時の地球は化学スモッグなどの環境汚染ですさんでおり、メイツ星人は病気にかかってしまいました。彼は母星に帰ることを諦め地球で住むことを決めました。そして彼は当時捨て子であった少年を自分の手で育て上げました。」

「なんかいい話ですね。」

「途中まで聞けばそうですね。でも私は今でも地球人を救う価値があるのかと今でも疑問を抱いています。彼らは宇宙人という理由で彼を殺しました。」

 郷の言葉に一同驚く。帰ってきたウルトラマンで本当にあった話です。宇宙人が住んでいるという理由で地元の人たちはメイツ星人を殺しました。今でもこの話は衝撃作です。

「彼が死んだことにより彼の宇宙船につんでいた怪獣が目覚めました。彼らは私に戦えといいました。私にはその時戦うかどうか迷いましたが、私は戦いました。メビウスが地球を負かされたときにまたメイツ星人は地球に訪れ、父の母船を探すために地球へ下りました。その時に地球人とメイツ成人は会談をし、事を収めました。」

「すいません。」

「何かな?」

 一夏が郷に尋ねる。

「今メビウスって言いませんでした?」

「そうだが・・・・・・・そうか。ここは彼かが来た地球か。」

「仲間なんですね。」

「いや、兄弟だ。我々は血は繋がってなくとも心は繋がっている。」

 

 


 
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