No.560123

流動少女の情動回路

tapaさん

どう足掻こうともこの世の全ては自分の主観でしかなく、他者はそれを引き立てる舞台装置にすぎない。全ては自分がどう感じるか次第である。彼女はその事実を知っていた。

――「ごぽり」と不可解な音を立てた直後、彼女の輪郭が形を失ってゆく。

彼女の中身が液体となって次々と零れ出しているのだ。気まぐれで流動的なこれこそが彼女の本質。それは乱流を伴い、己の快楽にただ忠実に向かってゆくレイノルズ数の高い情欲の洪水。それでいて獲物に対しては粘り気のある底無し沼となる。

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2013-03-28 17:34:15 投稿 / 1000×840ピクセル

 
2013-03-28 17:34:15 投稿
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