No.558551

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 闇との決別ーFarewell from darkness ー

ザルバさん

メフィストツヴァイの攻撃を受けそうになった千冬たちを助けるネクサス。必死に戦うがネクサスは苦戦する。その時マドカは・・・・・・・

2013-03-24 11:26:03 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2778   閲覧ユーザー数:2709

「くっ!」

 マドカを抱きかかえている千冬はマドカをかばう様に身を寄せる。

 その時であった。

「フ!ドアア!」

 メフィストツヴァイは赤い発光体によって弾き飛ばされる。光の発光体が晴れるとそこにいたのは片膝立ちをしているネクサスの姿があった。

『ウルトラマン!』

「新宿の・・・・・・・・・」

「あの巨人・・・・・・」

 ネクサスは立ち上がり、メフィストツヴァイのほうを向き、構える。

「シュア」

「ヂィア」

 ネクサスはメフィストツヴァイに向け接近する。メフィストツヴァイはネクサスの顔面に目掛けてパンチを喰らわそうと接近する。ネクサスはしゃがみ、腹部にラリアットを喰らわす。

「ブアア」

 メフィストツヴァイは腹を抱える。ネクサスはメフィストツヴァイにキックを喰らわす。

「ヅアアア、グアア!」

 メフィストツヴァイはジャンプし、ネクサスに回転キックを食らわそうとするがネクサスはそれを受け止める。

「デュグアア」

 メフィストツヴァイは足に闇を込め、ネクサスを弾き飛ばす。

「シュアアア」

 メフィストツヴァイはアームドメフィストから二つの牙・メフィストクローを出し、そこから黒い光弾をネクサスに向け放つ。ネクサスは転がりながら回避する、その瞬間にネクサスはジュネッスブルーになる。ネクサスはメタフィールドを展開しようと右拳を左ひじに付ける。

 だがメフィストツヴァイはそんな隙さえも与えない。メフィストツヴァイは黒い光弾をネクサスに向け放つ。ネクサスは上昇する。メフィストツヴァイも上昇しネクサスに向け光弾を連射する。ネクサスはその攻撃を回避する。

「ヅアアア」

 メフィストツヴァイは胸に闇の光を集め、闇の光弾を形成する。

「あの技!」

「一夏が使ったわざと同じだ!」

 メフィストツヴァイはバーストクラスターをネクサスに向け放つ。ネクサスは防御体制をとるが光弾は分裂、小さな光弾が宙に浮いている。ネクサスはその光景に驚く。

 小さな光弾はネクサスに集まる。ネクサスはその攻撃を空中で舞いながら回避する。そこへメフィストツヴァイが急接近してくる。メフィストツヴァイはメフィストクローをマシンガンのようにネクサスに向け突き出す。ネクサスはマッハムーブを使いながら回避する。

「シュァァァァァァァァァァァァ」

「ハァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」

 その時であった。メフィストツヴァイのメフィストクローがネクサスの胸にヒットする。

「ジュァァァァ」

 ネクサスはその攻撃により地上に落とされる。

「フ、アア・・・・ア・・・・」

 ネクサスは徐々に立ち上がっていく。だがメフィストツヴァイはそれを許さない。メフィストツヴァイは上空から急降下しながらキックを喰らわす。

「ディアアアア」

 ネクサスは弾き飛ばされる。ネクサスは再度立ち上がろうとするがメフィストツヴァイは闇の光弾をネクサスに向け放つ。

「ドアア」

 ネクサスは仰向けに倒れる。メフィストツヴァイは歩みながら近づく。

『先ほども言ったが、貴様はもう長くはない。ならば貴様の光、私が奪い、新たな器にしてくれる。』

 メフィストツヴァイはネクサスにまたがり、ネクサスの首にメフィストクローを挟む。ネクサスはメフィストクローを両手で持ちもがくが立ち上がれない。

 メフィストツヴァイはネクサスの胸に手を当て、ネクサスの光を奪っていく。

「ファァァァァァァ、フ、ジュァァァァァァァァァ」

 

「何よあれ!」

「光を奪っているようですわ!」

「でもどうすれば・・・・・・」

 その光景を見ているマドカは千冬からもがくように離れる。

「マドカ!」

「千冬お姉ちゃん、聞いてほしいことがあるの。」

「こんなときに何を「聞いて!」っ!」

「私は千冬おねえちゃんに会う前に既に殺されていた、あいつによって。」

「何を言っているんだ!」

「あの日、一夏君を誘拐した日、私は千冬おねえちゃんを憎んだ。でも・・・・・・・二年の歳月でわかった。どんな状況でも家族はとっても大事。彼の行動を見ていてもわかった。

 何度も彼を倒そうとあの姿になりかけた。でも・・・・・・・彼は命をかけて守っていた。どんなに傷つこうとも、決して退かなかった彼を見ていてわかった。」

 その時であった。マドカは片手で口を押さえながら咳をする。

「大丈夫か、マドカ!」

 刹那、手の隙間から溢れんばかりの血が吹き出る。

「マドカ!」

「・・・・・・・元々長くなかったから仕方ないか。」

「早く救急隊を!」

「その前に・・・・・・・・・やることがある・・・・・」

「やること。」

「彼はまだここで倒れたらいけない。」

 マドカは血の付いていない手を握り、拳を作る。拳からはわずかながら光が漏れる。その拳に集まるかのように光が飛び交う。

「これは・・・・・・・・・」

「光?」

 マドカは力を込め光を集めるが徐々に光が輝きを失っていく。

(やっぱり今の状態じゃ・・・・・・・・・)

 その時であった。マドカの拳に大きな大人の手が添えられる。マドカはその手の持ち主を見る。そこには黒い服を着た男性が側にいた。

『君も光を見つけた。足りない分は俺が補う。』

 その言葉にマドカは頷く。

 マドカの拳にさらに光が集まり、身体に集まっていく。

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 マドカの身体から光が溢れ、マドカは姿を変える。マドカの姿はメフィストに変わる。

「マドカが・・・・・・・・」

「巨人に・・・・・・・」

 メフィストは千冬たちのほうを向き、頷く。

「フアア」

 メフィストはメフィストツヴァイに跳び蹴りを喰らわす。

「ブアア!」

 メフィストはネクサスに手を差し伸べる。ネクサスはメフィストの手を握り、立ち上がる。

「シュア(マドカなのか?)」

「ドアア(ええ。あなたはここにいて。あれは私が倒す!)」

「デュアア(貴様!)」

 メフィストはメフィストツヴァイに接近、ジャンプし回転キックを喰らわす。メフィストツヴァイはしゃがみこむ。メフィストツヴァイはメフィストクローを突き出すがメフィストは体を反らし回避、その腕を掴みメフィストツヴァイを振り回し投げる。

「ブアアアア!」

メフィストツヴァイは急接近しメフィストの腹部に正拳突きを喰らわす。

「グデュアア!」

 メフィストツヴァイはメフィストの右肩を掴み、左拳で腹部に何度も何度も叩き込む。

「ヅアア、フゥ、ディアアア」

 メフィストツヴァイは右手を離し左の正拳突きでメフィストを弾き飛ばす。メフィストは倒れる。

「ドアアアア」

 メフィストは腹を抱えながら立ち上がり、メフィストツヴァイに接近。メフィストツヴァイの顔にパンチを叩き込もうとする。メフィストツヴァイはしゃがみ、右拳を突き出す。

 

 

 

 ザシュ・・・・・・・・・

 

 

 

 

 肉に刃物が刺さる音が空気を伝わり耳に入る。

「グアア・・・・・・・・・・ア・・・・・・ヂュアア・・・・・・・・・・」

「ハッハッハ」

「ま・・・・・・・・・・・・・・マドカ―――――――!」

 メフィストツヴァイは笑い、千冬は叫ぶ中、メフィストはメフィストツヴァイの両肩を掴む。

『ぐっ!何をする気だ!離せ、離せ!』

 メフィストはメフィストツヴァイの背中をネクサスに向ける。

『撃って!』

『っ!でも君は・・・・・』

『私はもう命は無いの!構わず撃って!』

『しかし!』

『それが光を受け継いだ者のすることよ!』

 ネクサスはためらうが決意を決め、アローアームドネクサスを胸に当てる。アローアームドネクサスに光の弓が形成される。ネクサスはメフィストとメフィストツヴァイに狙いを定める。ネクサスは左手を右腕に添え、引く。

『・・・・・・・すまない。』

『いいのよ。闇に殺されるより、光に殺される方が嬉しいわ。』

「シュアッ!」

 ネクサスはアローレイ・シュトロームを放つ。アローレイ・シュトロームはメフィストとメフィストツヴァイに命中する。メフィストツヴァイは光の粒子となり、メフィストは光となり消えた。

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択