No.558007

魔法少女リリカルなのは~幸せを運ぶ蒼き魔導師~

蒼崎夜深さん

古代ベルカ時代を生きた蒼き魔導師 彼は幸せを運ぶ事で有名だった。 だが、彼は不治の病に犯され若くして亡くなった。
多くの人と四人の家族に見守られて墓で眠った。

2013-03-22 21:41:56 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2954   閲覧ユーザー数:2248

第九話.誕生日会!

 

あれから、テスタロッサ家と一緒に四週間過ごした。

 

その間もフェイトとアルフの二人はジュエルシードを集めていた。

 

しかし、未だにプレシアがそのジュエルシードをどんな風に使うかがわかりませんね。

 

それに分身のことが美由希さんたちにばれていないといいのですがね。

 

ばれたらきっと……いえ、絶対に命の危機です!

 

まあ、そう思いつつ僕はプレシアに手伝わせられている研究を進めていた。

 

しかし……何を作るんでしょうかね。

 

何も聞かされていない状態で手伝っていますがね。

 

「プレシア。頼まれていたもの作りましたよ」

 

「あら、早かったわね」

 

「頼まれことは早くやるのが、モットーなんですよ」

 

僕はそう言うと借りていた白衣を脱ぐと僕はアリシアがいる部屋に向かった。

 

最初はアリシアの部屋に遊びに行ったときは驚きましたね。

 

さすがプレシアの娘だと思いましたよ。

 

部屋の中に研究施設がありましたよ。子供部屋なのにね。

 

すごく凄いです。

 

フェイトの部屋は年頃の女の子の部屋でしたね。

 

ですが、一つ共通していることがありますね……

 

なぜか、僕の写真が多いことですかね。

 

たまに、遊びに行くとなぜかありますね。

 

最初は一枚かと思ったんですがね。

 

「アリシア居ますか?」

 

僕は扉をノックして声を掛けるともぬけの殻みたいに静かでつい不振に思えて僕は扉を開けた。

 

すると、どっかから微かに笑い声が聞こえますね。

 

『やっと……やっと出来た!これなら……アハハハ!』

 

僕は声が聞こえるほうにコードなどを踏まないようにしながら進むとだぼだぼの白衣を着たアリシアが何かを持って笑っていました。

 

僕は声を掛けるか迷っているとアリシアがこっちを向いた。

 

「きゃああ!い、いつからそこに!?」

 

「す、すみません。驚かすつもりはなかったんですが、声を掛けたのに何も応答がなかったので不振に思い勝手に入りました」

 

僕がそう言って、何をしていたのか気になりつい聞いてしまった。

 

「それは一体なんですか?」

 

「あ、これ?これはね……フェイトへのプレゼント!」

 

「プレゼントというと今日、フェイトの誕生日なんですか?」

 

僕がそう聞くとアリシアは縦に首を振った。そうなんですね。

 

「そう言えばプレシアとリニスも少しばたばたしてましたかね」

 

今日の二人を思い出したらそんな節があったことを思い出した。

 

「なら僕も何かしましょうといっても時間がないですね……」

 

僕がフェイトへのプレゼントを悩んでいるとアリシアから提案があった。

 

「それじゃ!シュウキが、誕生日ケーキ作ったら!!」

 

「ケーキですか……て、ただ単純にアリシアも食べたいんじゃないんですか?」

 

「ありゃ、ばれちゃった?」

 

「わかりますよ。まあ、いいでしょう。では、つくりに行ってきますね」

 

僕はアリシアの頭を撫でてから、まず、プレシアかリニスを探しに向かった。

 

まあ、研究所を出ていないはずと思い、いってみると居たので、話をしたらなぜか二人も食べたそうだった。

 

「キッチンに来ましたが……さて、どんなものを作りましょうか」

 

しかし……改めてこうやって見るとすごく整ってますね。

 

たぶんプレシアとリニスの趣味が入ってますね。

 

「さて、始めますかね」

 

僕は、手を洗うとケーキ作りを始めた。

 

作り出しているとなぜか、後ろに気配を感じ、後ろを向いてみるとアルフが居た。

 

「なあなあ!何を作ってんだ!?」

 

アルフが目をキラキラさせながら見ていた。

 

ふむ。どうしたものか。

 

「ダメですよアルフ。これはフェイトの誕生日ケーキなんですから」

 

「誕生日?……あ!そうだった!!」

 

アルフはそう言うと、走ってどこかに行った。

 

ふう。早く作り上げて隠しますか。

 

僕はそう思うと作業のスピードを速めた。

 

作るのが終わって、フェイトたちに見つからない場所にケーキを保存して、エプロンを脱いでいるとフェイトが帰って来たようだった。

 

「お帰りフェイト」

 

「ただいまシュウキ」

 

フェイトは手を洗いにキッチンに来たようだった。

 

「えらいですね」

 

僕はついフェイトの頭を撫でてしまった。

 

「///そ、そうかな」

 

「ええ」

 

「母さんが帰って来たら手を洗いなさいって、言ってたから」

 

「それでもちゃんとやっているフェイトもえらいですよ」

 

「///えへへ…」

 

なぜかついついフェイトの頭を撫でているとリニスが猫の姿でこっちに近づいてきて、僕の肩に乗ってきた。

 

これは撫でたほうがよろしいのでしょうか?

 

「ニャー」

 

くっ、可愛いですね。

 

僕はその可愛さ負け、リニスの頭を撫でた。

 

リニスは嬉しそうに目を細めた。

 

そうしていると、視線を感じ、視線を感じるほうを見るとフェイトがこっちを見ていた。

 

いえ、フェイトだけではないですね。

 

アリシアと、子供の姿になっているアルフが居ました。

 

待った。アルフは子供の姿になれるんでしたっけ?

 

僕はそう思ったが、仕方がなく、プレシアがキッチンに夕食を作りに来るまで四人の頭を撫でる事になりました。

 

プレシアが作った夕食を食べ終わった頃だった。

 

「シュウキ。あなたからフェイトにプレゼントが用意してあったわね」

 

「ええ、プレシアがそういうんですから出しますか」

 

「え?な、なに?」

 

フェイトは何が出てくるのか気になってわくわくしていた。

 

僕は、ケーキを保存していた場所まで行き、ケーキのロウソクに火を点けてからリビングに戻った。

 

その際戻る前にリニスに電気を消してもらいましたが。

 

「ハッピバースデイです。フェイト」

 

あまり歌うのが恥ずかしいから歌いませんが、僕はケーキをフェイトの前においた。

 

すると突然フェイトが泣き出したから僕はあたふたしてしまった。

 

「だ、大丈夫ですかフェイト?」

 

「うん。大丈夫だよシュウキ。ケーキありがとう!」

 

フェイトはそう言ってわらってくれました。

 

それだけでも作ったかいがあります。

 

フェイトがロウソクの火を消して、電気を点け、ケーキをみんなのぶんに切り分け、おいしくいただきました。

 

その夜、フェイトが喜んでくれたのでぐっすりと眠れていましたが、なにやら動いていると思って目を開けたら、隣に裸の状態でリニスが居ました。

 

その夜は眠れないかと思いました。


 
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