No.556122

ジョジョの奇妙なスクールランブル

S市杜王町に住む東方仗助、虹村億泰はある日を境に空条承太郎からある高校に転入し、スタンド使いの捜査を頼まれることになる、杜王町から離れての高校生活に不安を抱える仗助はそこで一つの出会いを果たしてしまった、そうそれはスタンド使い同士が引き合うような運命のように…


ラブコメにジョジョという無茶な設定ではありますが楽しんでいただけたらなとおもいます

2013-03-17 13:21:26 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:9158   閲覧ユーザー数:8943

最近、シリアスばかりじゃ筆がはかどらないんじゃないかと友人からアドバイスをいただいたパトラッシュです、息抜きだと思って書いた矢先にこれだよ!

 

 

イタチの方もがんばって執筆中です、長々おまたせして申し訳ない

 

 

 

スクールランブルは懐かしい記憶があります、最近ジョジョとともに私の漫画に加わった部屋に衝動買いで集めてしまいました、合間にアニメも目を通してます、一期は神ですねハイ、

 

 

 

まあそんなこんなで播磨大好きな私ですが今回は東方仗助が主人公になります、ちなみに私はおにぎり派です

 

 

 

 

長くなりましたがどうぞ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春の兆しが見え隠れする四月の始め、桜舞い散る中で一人の高校二年生になる男子生徒はこれから通い過ごすことになるだろう大きな校舎を校門の前でジッと見上げていた。

 

 

S市杜王町からこの町に住む従姉のマンションに居候としてやってくることになった青年、彼はこれからはじまる青春を謳歌する生活に不安と楽しみを抱えている…というわけでもなく、

 

 

とにかく、面倒事がまた増えそうだなという内心諦めたような心情が見え隠れしていた

 

 

落ち着いて物事を考えるのができるようになったのも、たぶんあの町でいろんな経験を積んだおかげなのかもしれないが、初見とはいえ周りから珍妙な眼差しで見られるのはどうもいい気はしなかった

 

 

そのことを知ってか知らずか特徴的なリーゼントの髪型は春風に揺られながら彼の横を過ぎ校門を潜る男女の目に入り込み多大なインパクトを与えていた。

 

 

彼は自身の頭部を軽くさすり深い溜息を吐く

 

 

「なんなんッスかねェ~~、こういうの…まるで、珍百景ッ!みたいな、そんな見せ物になるような柄じゃあ無いってェのによォォォォ…」

 

 

そういって項垂れるように呟く彼の顔は決して悪くはない、むしろ整った顔立ちに、一目で見るとまるで彫刻の様な堀の深い顔つきは何処をどう見ても男前としか言い表せない顔つきであった。それゆえに口には出さないが彼の傍を過ぎてゆく彼らは思うのだ。あの時代はずれな髪型はいったいなんなのだと…

 

 

そんな彼に近づき軽くポンと肩をたたく一人の男子生徒、その姿は一言で言い表すならこちらも時代に合っていない見た感じ時代遅れの不良といったような格好の男子生徒であった

 

 

 

「なぁにィ辛気臭そうに朝から校門の前で落ち込んでぇやがんだァ仗助ェ」

 

 

 

「…んだよォ、オメーかよ億泰、…んな事みりゃわかんだろうよォ、俺らよォ明らかに浮いてんだぜェなんか校門入り難くてよォォ~~」

 

 

 

今更ではあるが、弱音を肩を叩いてきた杜王町からの親友虹村億泰に内心を吐露するリーゼントの男子生徒、東方仗助は忌々しくこれから通うことになる矢神学院高校と名前がついた校門前でうだうだと理由を述べた。

 

 

憂鬱な自分の前を何事もないように過ぎてゆく生徒たち、億泰は段々とそんな面倒な事で立ち止まってる自分の相方にイライラを募らせていた。

 

 

「うだうだ言ってんじぁあねェぞォこのタコッ!オメーあーんな美人の従姉さん家に居候になってる癖してェ今更承太郎さんの頼みを無下にする気かァコラぁ!!」

 

 

「んな事は無ェけどよォ、億泰、ちとやり辛いってのが素直な感想だぜェ…もうちょいスムーズにな、わかんだろォ?初日からこんなァ視線集めてんだぜェ俺達」

 

 

 

目立ち過ぎも考えもんだろうが、と億泰に付け足すように話す仗助は憂鬱な気持ちをそのまま彼に話す、思ってみれば杜王町でないこの場所は彼らにとって完全にアウェーという環境を具現化したものであるからうだうだと呟く仗助の心境も発破をかける億安にもよく伝わっていた

 

 

 

「でもよォォ仗助ェェ~~…杜王町で弓と矢で射ぬかれたスタンド使いはァ、間違いなくこの町に流れてきてるってぇ話だぜェ、承太郎さんもそう言ってたろうが」

 

 

 

「知ってるよォ、んな事はッ!…問題はかんきょうだ環境、こんなに周りからジロジロ見られてェ気分のいい奴なんていねぇだろうが…」

 

 

 

仗助は実につまらなそうにもう一つ溜息を吐いた、溜息を吐くたびに幸せは逃げるというが知ったことではない、杜王町の地元のあの環境が本当に懐かしく感じた、彼自身がホームシックになるのも時間の問題に思われる

 

 

そう、こんなとこにいられるとしたら、何かインパクトのある出来事がないと…

 

 

自分の中で何か生活感の変わる楽しい幸せな日々を送れる刺激的な、そんな波乱に満ちて好奇心に満ちたりた出来事が…

 

 

ふと、憂鬱な彼の横を通り過ぎるように、一陣の風が吹いた。それはこれから始まる何かを示すかのような桜を運ぶそんな春風だった

 

 

憂鬱だった東方仗助の眼は一つの者にくぎ付けとなった、その視線はぶれずそれを捉えたまま離そうとしない、彼は呆然と立ち尽くすだけだ

 

 

いままで、恋愛は興味という興味は彼には無かったそれは皆無と言っていいだろう。バレンタインデーにはチョコを当然のようにもらい女性からの告白は幾度もされたことはある

 

 

しかし、それらもすべてたいした重要性も感じられず、淡々とこなすものだと彼にはそう感じられたことであった、恐らく相棒である虹村億泰が聞いたら激怒するだろうがそれは知ったことではない

 

 

しかし、運命というのは案外わからないものである、スタンド使い同士の出会いもそうだが恋愛、恋というのもそういった類のものかもしれない

 

 

ともかく、一言で言い表すならその者を見たときッ!、間違いなく仗助の中で何かが弾けたのだッ!

 

 

彼、東方仗助はそのときの素直な感想をこの時、無意識の内に億泰のいる前で口からつい溢してしまっていた

 

 

 

「…こいつァ…グレートだぜェ…」

 

 

 

「あん?なぁにアホみてーな面ァしながら寝言言ってんだァ仗助ェ?」

 

 

 

相方の突然の言葉と変貌についそのことを訪ねる億泰、

 

 

仗助はまるで何かに取り付かれたようなそんな表情を浮かべ、ボーっと気が抜けたようにある人物の背中を呆然とただただ眺めていた、

 

 

 

 

「…億泰、もしかしてマジかもしれねェ…」

 

 

 

「…はァ?」

 

 

 

意味の分からない言動を話し始める仗助の視線の先を思わず視線で追う億泰

 

 

その視線の先には一人の女生徒の後ろ姿があった、その女生徒を見た億泰は呆然とその背中を眺める仗助に指を差しながらゆっくりと訪ね始める。しかしながらその顔はなんだかどこか引きつったように見えた

 

 

 

「もしかしなくてもお前ェ…アレかァ?」

 

 

 

「ああ…」

 

 

 

「…ッえ?それマジで言ってんのか仗助ェ?」

 

 

 

「ああ、ヤベェ俺の中のアドレナリンが…こう…、とにかくグレートにヤバいねコレ」

 

 

 

なんだか急遽相方が壊れたような錯覚に陥った億泰はともかく驚愕するしかなかった。

 

 

え、誰がどの女を見てヤバいって? え? あの特徴がアホ毛が偶に上下に動いてるあの特に特徴が無さそうな、何だかいろいろとプッツンしてそうなあの目の前の女?

 

 

 

たしかに見た感じ可愛く無いこともないけども、でもさ、よりにもよって…

 

 

色んな思考が巡り巡って億泰の思考を完全に停止させてしまった。だから、彼はやがて考えるのをやめた…

 

 

 

そんな彼らのやり取りを知ってか知らずか、…恐らく後者であろうが視線の先にいる女生徒はいつも通りに平和な会話を友人である周防美琴と高野晶、そして沢近愛理と楽しそうに明るく話し合っていた

 

 

 

「昨日さァ、道場でよ、なんだか思いのほか調子が良くてよ、スパーリングで男ども十五人ほどKOしたんだけど…これってどう思う?」

 

 

「驚きを通り越して呆れるわ…それ」

 

 

「それってもう女の子やめてるわね」

 

 

「なにそれ!ミコちゃん強すぎィ!」

 

 

 

「…やっぱ、そうだよなぁ」

 

 

 

…訂正、あまり平和的とはかけ離れた会話、どうやら平和な会話(笑)だったようだ普通に考えて自分より一回り大きい男を十五人KOとは恥じらいが多い思春期の女子高生としてこれいかにと言わざる得ない

 

 

 

それぞれの返答に何故か周防美琴は納得したように呟いてしまった、特にこれといってこの話題の彼女らの反応に嫌悪感はないような口ぶりであった

 

 

 

だが、驚くべきはこの話題に対してあまり驚きを示さない彼女たちである。ここもまた普通の生徒たちが通うには案外、難易度が高い高校なのかもしれない

 

 

 

そんな他愛のない会話の中で楽しそうに笑う仗助の視線を釘づけにした女生徒の名前は塚本天満、両サイドに縛ったアホ毛が特徴の…まぁ、これといった特徴がそれくらいの明るい今どきの恋する女子高生である

 

 

 

そう、彼女は同じクラスの男子、烏丸大路に恋をしていた。

 

 

 

(烏丸くん、わたしの気持ち今日こそ伝えれるかな?)

 

 

 

彼女はあふれ出しそうな心を抑え込むかのように胸元に両手をやり、静かに瞼を閉じるその光景は恋をする乙女な女子高生のまさしくそれであった。

 

 

 

いつも烏丸大路にアタックは仕掛けるものの、空回りばかりの彼女の行動は周りからしてみても苦笑いを浮かべるものではあるのだが、しかし、彼との距離はそれでもすこしずつ縮まってはいるのだろうと、塚本天満は今日も砕けずに想い続けている。それが、早く実れば良いのだが…

 

 

 

「そういえば、今日からうちのクラス転入生が来るらしいぜ、聞いてるか?お前ら?」

 

 

話題を急に変えて訪ねる周防は、今日聞いたばかりの気になる話を自身の好奇心が交った思いつきで三人に唐突に振った

 

 

 

「唐突ね、話は聞いてるわ、確か杜王町から来たって話ね」

 

 

 

「杜王町?聞いたことの無いとこね、天満知ってる?」

 

 

 

「…えッ!、あ、杜王町ね!杜王町!…うーん杜王町ってあれだよね、最近噂でポヨヨン岬とか観光スポットがある、なんだか子供の時に八雲と一緒に行った気がするよ」

 

 

 

急に話題を振られて固まっていた天満は沢近の質問に淡々と笑顔で応えた、

 

 

自分の世界に飛びやすいというのも考え物ではあるが、恋は盲目というし致し方ない事なのだろう

 

 

 

(杜王町…どんな人が来るのか楽しみだな、いったいどんな学校生活になるんだろう…)

 

 

 

能天気な事を内心で吐露する塚本天満は澄み渡ったきれいな春の青空を見上げ、楽しげに三人と共に矢神高校の校舎の中にへと消えて行った。

 

 

そうこれは奇妙なドタバタ恋愛群像劇の始まりの序章に過ぎない、

 

 

 

塚本天満と東方仗助の学園生活はこれから始まろうとしていた

 

 

 

 

…TO BE CONTINUED

 

 

 

 

 

 

 


 
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