葵の家
コヨミと智花は葵の家へ赴き、葵に魔法石を差し出す。
「魔法石!?どうしたのこれ!?」
「その・・ファントムからもらいました。若い男の人のようでした。」
「ええ!?・・考えても仕方ないわね。早速製作にかかるわ。・・ならこれを昴に渡しといてくれない?」
そう言って葵は二個のリングをコヨミに渡す。
「葵にしては珍しいわね。二個も作ったなんて。」
「なんか手が進んだのよね。じゃあ昴に渡しておいてね。」
「わかりました、昴さんに渡しておきますね。」
「お願いね。」
葵は魔法石の加工を始める。
一方、昴たちはファントムが二体、姉妹らしき二人に別々に襲いかかっているのを発見。
「あんたたち二人は才能も実力もない。」
「ふふ、お前たちは何もできない。」
「だからさぁ、さっさと絶望してよ・・ね!」
ファントム・リザードマンとヘルハウンドはのネックレスを引きちぎって踏みつけて壊す。
「あ・・。」
「・・大切な・・物なのに・・。」
(ドクン)
思い出の品を壊されてしまい、二人の顔にヒビが入る。
急がないと新たなファントムが誕生してしまう。
「いいぞ、その絶望に染まった顔をもっと見せろ。」
「そして新たなファントムをぎゃぁ!」
ヘルハウンドは弾丸を受けて吹き飛ぶ。
「長谷川・・コーチ・・?」
「・・!指輪の魔法使い!」
「それに知らない奴が混じってる!」
ファントムたちは清隆を知らない。
まあ未来から来ているので当然だが。
二人はリングでドライバーを具現化、清隆はドライバーを装着。
(ドライバーオン・プリーズ)
(ドライバーオン!)
「ゆきりん、ゲートの保護をお願い。」
「任せて、あやや。」
綾は家族であり、妹分であり、パートナーの雪にゲートの保護を頼む。
タチバナで昴からファントムがなぜ生まれるのかを聞いた。
智花がその人の精神世界(アンダーワールド)に入る事ができるエンゲージを使ってキマイラを倒そうかと提案したが綾はものすごい勢いで却下した。
「い~や~だ~!ゆきりんの両親見つけるまでキマイラを倒させる訳にいかないの~!」
昴はその答えを予想していたので何も言わなかった。
そして正義感が強い綾と雪は昴たちと共に戦う事を誓った。
昴たちも行方不明になっている雪の両親を探す事を手伝う事を約束。
「立夏さんたちも保護お願いします。」
「任せなさい!」
「兄さん、頑張ってください。」
公式新聞部のエールを受け、清隆は昴たちに並び立つ。
「紗季たちも呼び掛けを頼むな。」
「任せとけ、すばるん!」
「夏陽の妹で大切なチームメイトですからね。」
「お~。お兄ちゃん頑張れ~。」
(シャバドゥビタッチヘーンシーン♪シャバドゥビタッチヘーンシーン♪)
「変身。」
(フレイム・プリーズ・ヒー・ヒー・ヒーヒーヒー!)
昴はウィザード・フレイムスタイルに変身。
「変・・身!」
水が清隆を包み込み、弾けるとそこにいたのは水を力に変える未来の仮面ライダー・・アクア。
「変~身!」
(セット!・オープン!)
(L・I・O・N・ライオーン!)
綾はビーストに変身。
ウィザードは指輪を強調しながらいつものセリフを言う。
「さぁ、ショータイムだ。」
「カッコいい~。なら綾さんは・・さぁ、コンフェクション開始!」
「えっと・・みんなの明日は俺が守る!」
それに感化されたのか、ビーストとアクアも名乗りを上げる。
「行け。」
リザードマンとヘルハウンドは魔石を撒いてグールを生み出す。
雪は男性、立夏たちは女性を保護。
「しっかり!」
「諦めないで!」
「つばひー、この程度で挫けるなんてらしくないわよ!」
雪たちは真帆と紗季の幼馴染みである夏陽の双子の姉妹・椿と柊に声をかけ続ける。
ライダーたちは大量のグールを相手にヘルハウンドやリザードマンに近づけずにいた。
「は!・・数が多い!急がないといけないのに・・!」
ソードでグールを斬るウィザード。
「ほ!たぁ!・・確かに。これは少しキツいですね・・。」
水のように動き回りながらグールに攻撃を加えるアクア。
「・・やあぁ!長谷川くん、緑に変わってくれないかな!綾さんに考えがあるの!清隆くんは悪いけどファントムの相手できる!?」
「わかりました!」
「やってみます!」
グールの一体を踏み台にしたあと、飛びながら回転斬りを行ったビーストはリングを装着、読み込ませる。
ウィザードもリングを交換して読み込ませる。
アクアはグールを押し退けてファントムに立ち向かう。
(バッファ!・ゴー!・バッバッババババッファ!)
(ハリケーン・プリーズ・フー・フー・フーフーフーフー♪)
ウィザードはハリケーンスタイルにスタイルチェンジ、ビーストはパワー重視のバッファマントを装着、右手に魔力をこめる。
ウィザードもウィザーソードガンのハンドオーサーを読み込ませる。
(キャモナスラッシュシェイクハンド♪キャモナスラッシュシェイクハンド♪)
(ハリケーン・スラッシュストライク!・フーフーフー!)
「綾さん流・・!猛牛地裂の極み!」
ビーストは地面を力一杯殴り付けると地面を伝って衝撃波が走り、グールを浮かせる。
「おおぉ!」
「長谷川くんの協力で手に入れられたよ♪感謝を込めて前菜、いただきます♪」
浮かせたグールを飛行しているウィザードが必殺技・ハリケーンスラッシュストライクで切り抜けて倒していく。
その際浮き上がった魔力を摂取することも忘れない。
そこへ雪の焦りの声が響く。
「あやや!早くしないと・・!」
「進行してるね・・。どうしよう・・?」
「くっ、俺一人で抑えるのは少しキツいです・・!」
グールを全て撃破したがファントムが残ってしまった。
こうしてる間にもヒビがどんどん広がっていく。
「あと少しで新たなファントムが生まれる!魔法使いでもこれが限界なんだよ!」
「ハハハ!ぎゃぁ!」
ヘルハウンドが銃弾を受けて吹き飛ぶ。
飛んできた方向を見るとそこにいたのはライドブッカーを構えているディケイドとそれを見ていた希。
「下品な笑い声を上げんな、気分が悪くなるだろうがこのやろう。」
「あなたは・・?」
「・・さっさと精神世界に行ってこい。ここは俺が引き受ける。希、荷物頼むな。(新しいライダー・・。ライオンをモチーフにしてるのか?)」
「にゃあ、任せて。」
下品な笑い声を聞いて機嫌が悪いディケイドはチラッとビーストを見たあと、精神世界へ行くように促す。
「すまない!」
「任せたよ!」
いつの間にかフレイムスタイルに戻っているウィザードとビーストは指輪を取り出す。
「しっかりしろ、・・俺が最後の希望だ。」
「必ず助けるよ。少し待っててね。」
ウィザードは椿、ビーストは柊の中指にリングを嵌めてドライバーに近づけさせて読み込ませる。
(エンゲージ・プリーズ)
「よっ。」
(エンゲージ・プリーズ)
「ゆきりん、行ってくるね。」
「気をつけてね、あやや。」
二人は精神世界に入り込む。
「邪魔しやがって。」
「あと少しだったのに。まああんたらを倒してあの子達を絶望に貶めればいいか!」
ヘルハウンドの声にディケイドは鼻で笑う。
「はっ、アホか。誰がそんなことをやらせると思ってんだ。」
「俺たちを相手に倒せると思っているのか、貴様!」
「倒してやるさ、通りすがりの仮面ライダーがな。・・変身。」
(カメンライド・クウガ)
「姿が変わった!」
「あの人、他の仮面ライダーに変身できる・・?なら長谷川さんのウィザードも・・?」
ディケイドは千晶が変身する人の笑顔を守る古代の戦士・仮面ライダークウガに変身、アクアもタイマンになったおかげか機敏な動きを見せる。
「ぐぅ、なかなかやるようだけどこれはどうかな!?」
「影に潜れるのか、厄介だな。」
ヘルハウンドは近くの影に隠れてDクウガを攻撃。
一方リザードマンは決着が着こうとしていた。
「くそ!この俺がやられる・・!?」
「よし、最後行くぞ!はあぁ・・!」
リザードマンは膝を着き、アクアは駆け出す。
「オーシャニック・・!ブレェェイク!」
「ぐわぁ!」
津波のごとく勢いの付いた必殺技のスライディング型ライダーキック・オーシャニックブレイクを当ててリザードマンは爆散。
「こっちだよ、仮面ライダー!」
「ちっ、意外と厳しいな。だったらこれで行くか。」
(フォームライド・クウガ・ペガサス)
「緑になった!」
緑のクウガ・ペガサスフォームにフォームチェンジしたDクウガ。
「・・・。」
ライドブッカーが変化したペガサスボウガンの弓を引いて構える。
(くく、色が変わろうが私を捉えられるものか。)
影に潜み、Dクウガの背後に回り込む。
木の影から出て襲いかかろうとしたその時!
「・・!そこだ!」
「ウソ!?ぎゃぁ!」
封印エネルギーと共に圧縮した空気を解き放つ必殺技・ブラストペガサスを受けヘルハウンドは爆散、ディケイドに戻り、アクアと共に変身を解く。
「緑のクウガの特殊能力を侮ったな。緑のクウガはな、通常の1000倍の感覚強化ができるんだよ。遠くを見渡せる上に赤外線をも目に捕らえる事ができるし、姿を消しても気配で相手を射抜くことが可能だ。」
「あなたは・・鴇羽くん?」
「ん?・・お前は水谷。」
雪は有希を見て驚いた。
有希も雪を見て少し驚いた。
椿の精神世界
「ここがあの子の精神世界・・。」
ウィザードが辺りを見渡すとそこは柊と夏陽と遊んでいる世界。
「ん?」
するとヒビが入る。
ヒビが割れて現れたのは巨大ファントム・ジャバウォック。
柊の精神世界
「へぇ、ここがあの子の心の中か~。」
物珍しそうにビーストが見渡すとそこは両親や夏陽と楽しく過ごしている小さな椿と柊。
「へ?」
椿の精神世界と同じようにヒビが入る。
同じように巨大ファントム・バンナースナッチが現れる。
「わわ、おっきいー!だ・け・ど食べ応えがありそうだね~♪(ジュルリ)」
ビーストは怯む所か仮面の下で涎を垂らし、サーベルを手に立ち向かう。
椿の精神世界
「来い!ドラゴン!」
ウィザードは暴れまわるジャバウォックに対抗するためリングをはめて読み込ませる。
(ドラゴライズ・プリーズ)
右手を空に翳すと魔方陣が現れ、ウィザードラゴンを召喚。
「グオォ!」
ウィザードラゴンはジャバウォックに立ち向かうが被害を省みず暴れまわる。
ウィザードはコネクトをはめて読み込ませる。
(コネクト・プリーズ)
魔方陣から愛機・マシンウィンガーを引き出し、走り出す。
橋まで来たところでウィザードラゴンはジャバウォックに吹き飛ばされて転倒。
「ドラゴン、俺に従え!」
マシンウィンガーが縦に開いて翼となりウィザードラゴンと合体、ウィザードの完全支配下になったウィンガーウィザードラゴンとなり反撃に移る。
火炎弾や体当たりで攻撃していき、ドラゴンテイルで地面に叩き付ける。
柊の精神世界
一方ビーストも体格差がありすぎ、苦戦中。
「とと、これは厳しいかな。なら・・。」
ビーストは指輪をドライバーにセット。
(キマイライズ・ゴー!)
「来て、キマイラ!」
右肩から魔方陣が展開してビーストキマイラが出現、バンナースナッチに立ち向かう。
「グオ!?」
バンナースナッチの攻撃で吹き飛んだキマイラが首を動かして乗れと促す。
「グオ。」
「うん、わかったよ。一緒に戦おう♪」
ビーストはキマイラの背に乗り、飛行を開始。
「まずはその尻尾を切り落とす!」
尻尾を切り落とすがそれがバラけてコウモリみたいに飛び回る。
ビーストたちに襲いかかるがキマイラは上手く回避していく。
「・・いっけー!」
キマイラの五つの顔の口から様々な色のビームが放たれ、コウモリは落ちる。
椿の精神世界
ウィザードは右手にリングをセット。
(ルパッチマジックタッチゴー♪ルパッチマジックタッチゴー♪)
「さあ、フィナーレだ。」
(チョーイイネ・キックストライク・サイコー♪)
ウィンガーウィザードラゴンが巨大な足形・ストライクフェーズに変形、マシンウィンガーを介してウィザードの右足に接続。
「はあぁ!」
炎を纏った自身の巨大な幻影と共にキックストライクウィザードを放つ必殺技・ストライクエンドをジャバウォックに当てて爆散させる。
柊の精神世界
ビーストもフィナーレの準備に入る。
「さあ、最終工程行くよ!」
この掛け声と共に魔方陣が出現、魔法陣を通過する事でライオンの顔の幻影を現し、バンナースナッチを喰らい決着。
地上に降り立つビーストとキマイラ。
「グオォ。」
「エヘヘ♪」
現実世界
二つの魔方陣からマシンウィンガーに跨がったウィザードとビーストが帰還、変身を解く。
綾は有希を見ると・・。
「あー!鴇羽くん!」
「橘!お前があのライオンのライダーだったのか!」
「先輩、有希と知り合いなんですか?」
「んとね・・。」
綾によると有希は学生のスイーツ選手権でのライバルらしく、綾はその大会で連覇を飾っているが初出場の有希たちの調理を見てライバルだと感じたらしい。
「まさか鴇羽くんが仮面ライダーだったなんてね~。」
「俺も同じだ。」
フランス・デュノア社
謎の人物から巨大IS製造技術を教わったデュノア元婦人。
早速製造にかかり、キャノンボールと同時期に完成だということらしい。
「まさか大型IS製造技術を独占できるなんて。」
「ええ、これであの泥棒猫と一緒にいた男を倒してやるわ。この大型ISでね・・!」
ハンガーには他にも何やらガンダムタイプがあった。
その試運転で背中から赤い粒子が放たれていた・・。
それを柱の影で見ていた人物。
「ここなら男卑女尊という素晴らしい世界を変え、男女平等にした忌々しいガンダムたちもいない。手にいれた製造技術を最大限に活用してこの世界をISで支配してやるわ・・!ま、せっかく疑似太陽炉技術を提供したんだからせいぜい掌で踊ってもらうわ。」
その人物はセリスの世界の住人。
デュノア婦人に技術提供した張本人で歪みを持ち込んだ元凶。
アンダーワールドの戦闘はムズい。
最近どうもね~。
なんか新しいの浮かんだんです。
神様の元で仕事しているセリスが上位神様の依頼で転生して一期リリなのの世界へ。
目的は多数の転生者を見つけ、悪事を働こうとするならば捕まえ、魂を送り返す。
貰った能力はDMCのダンテの身体能力と四つのスタイルと魔具。
見た目は黒髪の十六夜咲夜。
デビルトリガーで銀髪に。
様々なフラグをへし折り、転生者を炙り出そうかなと考えてみたり。
こんな話です。
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三人の戦いと黒幕。
ギアルさんの小説へ出張してます・・http://www.tinami.com/view/517108
三五話・・http://www.tinami.com/view/539590
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