No.537626

仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 3

タコガラスが次元の穴を超えてどこかへと向かう。
そして仮面ライダー一号は野望を阻止するために
タコガラスの後を追っていった。
この時この様子を冷静に見ていたものがいた。

2013-01-29 20:21:42 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1604   閲覧ユーザー数:1582

恐るべき心理作戦計画

 

 

ここは世界征服を企む悪の秘密結社ゲルショッカー本部。

 

そこにはこの戦いを映像で冷静に見ていたブラック将軍がいた。

 

彼はタコガラスがライダーに目的を話してしまった事に不安を感じていた。

 

ブラック将軍

「タコガラスめ・・・・ライダーに目的をばらすとは何を考えておるのだ!

おまけに目的の世界にライダーがついてきてしまった!」

 

ブラック将軍がいらただしげに鞭を振るったその時、鷲に蛇が絡みついたレリーフが輝き

 

だし、ゲルショッカーを支配する首領の声が響き渡る。

 

(ピイン・・・・ピイン・・ピイン)

 

ゲルショッカー首領の声

「奴はワザとライダーを誘い出したにすぎん・・・・目的の過去で始末するつもりなのだ」

 

ブラック将軍

「なるほど・・・・我々に例の物を献上するだけでなく、味方がいない世界でライダーも始末するという事ですか。正に一石二鳥とはこの事ですな首領」

 

ゲルショッカー首領の声

「唯一の計算違いは二号がこの世界に残った事だ。ブラック将軍、大至急作戦を立て我々の世界征服計画の邪魔をする仮面ライダーを倒すのだ!」

 

ブラック将軍

「はっ!首領の仰せのままに!」

 

この会話の様子をブラック将軍には見えないところで見ている少年がいた。

 

髪は銀髪で平安時代の貴族の衣装に似た服を着ているが、グルショッカーの紋章が

 

服についている事からつい最近ゲルショッカーに加入したばかりだと思える。

 

??

「これがゲルショッカー・・・・。さすがに悪の組織を自称するだけにすごい施設と凄い組織力だ。あの時、本郷猛があの世界に導かれる前に消そうとした時、彼らにスカウトされ、ゲルショッカーに入ったがむしろこの方が良かったかもしれないな。奴らを敵に回すのは得策ではない。・・・・さあ、首領の所にいくか」

 

その少年は回想を終えるとブラック将軍、そしてゲルショッカー首領の声がする所

 

に姿を現した。

 

??

「首領。仮面ライダーの抹殺は是非、この私にお任せを・・・」

 

ブラック将軍

「貴様か。何かいい作戦があるのか?仮面ライダーは強敵だ。並大抵の作戦では

勝てんぞ」

 

??

「はいブラック将軍。仮面ライダー、奴らは確かに強い。しかし脳改造を受けていないだけに他の怪人とは違い必ず精神的な弱点があるはずです。」

 

ゲルショッカー首領の声

「精神的な弱点?それは何だ?」

 

??

「はい奴らには風車ダイナモの回転を止められるだけでなく精神的な弱点があります。それは・・・・心の優しさです。」

 

ゲルショッカー首領の声

「心の優しさ?」

 

??

「はい、奴らは人間を守るためなら無限の力を発揮しているといっても過言ではありません。なら、私が・・・・」

 

その少年はそういうと着ている服を脱ぎ捨て小学生くらいの姿になった。

 

??

「その守るべき人間になり済まし、奴を油断させてしまえばいいのです。」

 

ブラック将軍

「成程。ガキの姿なら奴らも油断するな。しかしどうやって一文字隼人に近づくつもりだ?」

 

??

「それには首領。そしてブラック将軍貴方がたの協力が必要です。それは・・・」

 

その少年は自分の作戦内容を首領達に話し、協力してくれるよう頼み始めた。

 

ブラック将軍

「成程・・・・それはおもしろい」

 

ゲルショッカー首領の声

「いいだろう。その貴様の作戦に協力してやろう。しかし分かっておるな?

もし作戦に失敗した場合は・・・」

 

??

「我が命亡きものと心得ます」

 

ゲルショッカー首領の声

「よし。その意気だ・・・・我がゲルショッカーには作戦に失敗した者は必要ない。

その事を忘れず、作戦を実行し一文字隼人の息の根を止めるのだ!」

 

その時、少年の姿が変化し今度はゲルショッカーのシンボルマークが入ったベルトをした

 

ワニとアルマジロを合成した怪人ワニマジロと呼ばれる姿になる。

 

ワニマジロ

「グワン!グワン!グワン! 必ず偉大なるゲルショッカーの為に

一文字隼人を倒して見せます。」

 

はたしてこのワニマジロの正体はいったい何者なのか? そしてその頃、仮面ライダー一号は

 

タコガラスを追って今だ時空の中を走り抜けている最中であった。


 
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