蛇、ヘビ、へび、它、~>゜)~~~ヘビトイウヘビボクマキツキ、カラマッテイル。
そいつらは、耳、目、口、毛穴...僕の穴という穴に出入りしてくる。
僕と言う境界は益々侵され、犯され、不明確になってしまう。
このまま僕は透明になって消えてしまうのだろうか。
何かが体中を蜿蜒り、蠕動するのを感じる。
頭が食い破られる。
勿論、これは妄想だ。妄想に決まってる。
僕はいつからか紐や縄と蛇の区別がつかなくなった。
縄や縄といった糸がいつからか僕には、蛇にしか見えなくなった。
月日が流れるに連れ、1か月に1回、2回、3回と徐々に幻視の回数は増えた。
それに伴って、奴らは、少しずつ、少しずつ僕との距離を縮め、種類も量も日増しに増えていった。
最終的には、現在のように日常を、そして僕を侵食するようになった。
この狂気に魅かれた僕は紐や縄を変えるために、買えるだけ買った。日常から帰れなくなった。
自分の部屋を紐や縄で埋め尽くしてみた。赤、青、緑、黄、紫、橙、空、黒、白。色とりどりで綺麗だ。
部屋は蛇に占領された。
蛇は部屋の王になった。
蛇はイブを誘惑した罪で今の形になったという。
元の形はだれも知らなかった。
痕跡は僕の頭にあるだけだ。
元の形は縄だったのだ。
僕は知ってる。
この目で見ている。感じている。
だから、僕は蛇と縄の違いが分からくなった。
分からないハズだ。
もともと同じものなんだから。
同じものが違う訳がない。
分節の違いにすぎない。
エティックとエミックの違いみたいなもんだ。
それを僕は悟ったのだ。
僕は選ばれたのだ。
言語という征服者を倒すのだ。
祖先の過ちをこの僕が雪ぐんだ。
背中と背中の中を這い回る、あいつらが不快だ。
シニタイ。
僕は縄を手に取って、首を吊った。 ヘビに囲まれた生活が終わった。言葉から解放された。
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言葉って何だろうと考えながら、ふと思いつきました。