空を見上げると、満天の星空がそこにはあった。
あの日と変わらない煌びやかに光る無数の星々。
そういえば、あの頃は面白い噂が大陸中に蔓延っていた。
確かそう…あれは、天の御使いとか云う平和を齎す者の話だったっけ。
星が落ちるなんて、この世もいよいよ終わりだろうか。
物思いに耽りつつも足取りは決して緩めない。
明りのない荒れた地を行く一つの影があった。
腰まで伸びた漆黒の髪をなびかせて、凛とした足取りで目的地を目指す。
その風貌からも分かる通り、影の正体は女性であった。
しかも、暗闇の中でも遠目から見ても、恐らく皆が息を呑む気品と美を兼ね備えた女。
(何やら眩しいと思いましたが、まさか星が落ちるなんて…妖か何かの類でしょうか…?)
目指す場所が近付くにつれて、一歩一歩が慎重になる。
護身の術は身に付けているが、夜分であるからと気を遣い、誰にも知らせずに出たのはまずかった。
そんなことを考えるが、言葉とは裏腹に後悔の念には駆られない。
知的好奇心が、彼女の中に眠るものを燻らせてしまったのだから仕方ない。
考えているうちに、目的地は目と鼻の先。
携えてきた一振りの剣を握る力が自然と強まる。
その場所には巨大な岩が落ちたように、大きなへこみができていた。
そして、その中心には---------人が居た。
何の変哲もなさ気な男が一人。
この出会いがこの物語の始まり。
長い、長い物語の最初の一ページ目であった。
どうも、お久しぶりです。
これ、昔の作品を読み返しながら書いてるんですけど、まぁ恥ずかしい恥ずかしい。
中二病というか、痛々しい表現というか、なんだ…”私の物語へようこそ”とか。
穴があったら生き埋めにされたい。
さて、これを読んでくれている人が居るかどうかは分かりませんが、
取り敢えず、考えていることが一つあります。
前のシリーズを消去するか否かです。
消さないでという意見がありましたら考えますが、何もなければ近々消そうかと思ってます。
取り敢えず何か反応があると嬉しいです。
ではではー。
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心機一転、一発目。はりきって行ってみよー。